Special
<井上梨名&森田ひかる>欅坂46二期生が語る、一期生の背中を追う決意
2018年冬、欅坂46の二期生となる計9名のメンバーが発表された。
坂道グループではお馴染みの新メンバーお披露目イベント【お見立て会】では、早くもそれぞれが個性の片鱗を覗かせ、先日オンエアされたテレビ東京系『欅って、書けない?』では先輩たちに見守られる中、バラエティ番組初出演を果たしたものの、個々の詳細なパーソナリティはまだまだベールに包まれたまま。そこでBillboard JAPANでは、二期生メンバーの中から井上梨名、森田ひかるの2名にインタビューを実施。すでに随分と打ち解けた様子の二人の関係性から、それぞれが欅坂46、ひいてはアイドルとしての活動に向けた期待、今後の活動ヴィジョンまで、話を訊いた。
そして、欅坂46が2月27日にリリースした8thシングル『黒い羊』にも言及。彼女たち二期生は特典映像での参加に留まっているが、一期生メンバーが楽曲に託したメッセージ、その源泉となる想いに、おそらく誰よりも近い距離で触れた二期生ならではの視点で、「黒い羊」についても語ってもらった。
受け入れてもらえるか不安でした
――まずはお二人の関係性について教えてください。学年は違えど、どちらも2001年生まれですよね。
井上梨名:るんるん(森田)は、欅坂46への配属が決まってから一番最初に仲良くなれたメンバーだと思います。
森田ひかる:井上は1月29日に18歳になったばかりなんですけど、その時になって「そういえば1コ上だった」って実感しました。それまでは同い年だったので。
――何か仲良くなるきっかけがあったのでしょうか?
森田:私が福岡から通ってた時期、ずっとホテルに宿泊してたんですけど、その時に一緒に夜ご飯を食べにいったんです。そこで打ち解けたかなと思います。
――そのほか、特に第一印象が残っているメンバーさんはいらっしゃいますか?
井上:やっぱり最年少の山﨑天です。私が中学一年生だった時はあんなにしっかりしてなかったし、度胸もある。でも、たまに見せる子供っぽさが可愛くて、みんなから愛されてます。こうやってインタビューしていただいている時も、言葉遣いとか口から出てくるワードの一つひとつが大人っぽいというか、「中一なのになんでこんな言葉が出てくるんだろう」って。
森田:配属が決まる前から松田里奈ちゃんとは少しお話ししてたんですけど、せっかく同じグループになったからにはもっと仲良くなりたいなと思ってます。あと、同じ福岡出身の関有美子ちゃんとは地元の話をけっこうしてます。
――では次に、お二人が坂道合同オーデションに応募した理由を教えてください。
井上:私は小さい頃からいろんなアイドルさんが好きで、小学生の時に一度目指したことがあったんですけど、それは残念ながら叶わなくて。それから高校生になるまでは、アイドルになるなんてことは全然考えてませんでした。けど、高校三年生になって進路のことを考えた時、「やっぱり挑戦してみたいな」って気持ちが大きくなってきて、ちょうどその年の夏に坂道合同オーデションがあったので、思い切って応募してみました。
――何か後押しするものがあったのでしょうか?
井上:友だちの存在が一番大きかったです。高校で出会った子たちなんですけど、夢に向かってすごく頑張ってたり、海外に行って何か行動を起こしてたり、刺激をもらえる友だちが多かったんです。その影響で私も夢が欲しいと思ったし、その友だちやアイドルさんたちみたいに人生をキラキラ輝かせたくて。
――それで実際に夢を一つ叶えたわけですから素晴らしいと思います。森田さんは?
森田:もともと坂道グループが大好きで、ライブ映像もよく見てたんですけど、ファンの方々から温かい声やコールをもらっている姿にすごく憧れがありました。あと、私は西野七瀬さんが大好きなんですけど、最初に見た坂道合同オーデションのCMに出演していたのが西野七瀬さんだったんです。そこで「この夏で、あなたの人生が変わります」っていうオーデションのキャッチコピーに惹かれて応募しました。
――自分の人生に何か刺激や変化を求めていた、ということですか?
森田:同じことを毎日するのがイヤで。学校も好きではありませんでしたし、その後にバイトだったりもしてたので、もうなんか…イヤになってきたというか…。バイトではレジをずっとやってたんですけど、学校が休みの日は10時間以上働いていて、たまにクレームとかもきたりするし、そういう時は「なんのためにやってるんだろう」って思ったりもしました(笑)。
――もともと坂道グループが好きだったというお二人ですが、その中でも欅坂46への配属が決まった時、率直にどんなことを感じましたか?
井上:配属を聞かされた時は、正直加入するっていう実感がまだなくて、ずっと「夢なのかな」って感じだったんです。お見立て会が終わったあとも、その夢の中の感覚が消えなくて。ただ、私はもともと欅坂46に入りたいと思ってたので、すごく嬉しい気持ちはあったんです。けど、欅坂46って結成から二期生が入るまでに3年以上空いていて、他のグループさんと比べても間隔が長いじゃないですか。なので、ファンの方々や一期生のみなさんに受け入れてもらえるか不安でした。
――なぜ欅坂46に入りたかったのですか?
井上:歌詞が大好きなんです。あと、その歌詞も含めてパフォーマンスとかも他のアイドルさんたちと違うところがすごく魅力的に感じます。私もあんなカッコイイ人たちになりたいなって思うし、自分もあのグループに入れたら、きっといろんな刺激をもらえるだろうなって思ってました。
――なるほど。森田さんは配属を聞かされた時に何を思いましたか?
森田:配属が決まる前は、顔のタイプが乃木坂46さんかけやき坂46(現:日向坂46)さんっぽいねって、他のメンバーや周りの人たちから言われてたんです。それに欅坂46のメンバーさんって身長が高い方が多いですよね。なので、欅坂46に配属されるとは思ってもいなくて、少しびっくりしました。配属が決まったあとは、井上も言った通り、ずっと活動されてきた一期生さんたちに認めてもらえるかなって心配がけっこうありました。
――やはりお二人とも「欅坂46のメンバーとして認めてもらえるかどうか」という心配や不安は感じられていると。昨年12月のお見立て会では、日本武道館のステージでお客さんの前に立ったわけですが、あれ以前と以降でそんな心境に変化はありましたか?
井上:受け入れてもらえるかどうかっていう不安は、お見立て会後も正直まだ残ってました。でも、そこで悩んだわけではなくて、「これからもっと頑張っていこう」っていうポジティブな気持ちが大きくなりました。握手会でファンのみなさんが「良かったよ」と言ってくださって、それがすごく嬉しくて、応援してくださっている方々のためにも頑張りたいってすごく思います。
森田:二期生が初めてライブや握手会をさせていただいたのがお見立て会で、ファンの方々にもそこで初めて会うことができたし、みなさんが温かい声援を送ってくださったことが嬉しかったです。それと同時に、改めて欅坂46ってすごいなって思いました。終わったあとにみんなで話してたことなんですけど、まだまだ自分たちの力だけじゃあれだけの数の方々を集めることはできないし、もっともっと高い意識を持って頑張っていきたいなって、お見立て会を通して思いました。
――初のライブ・パフォーマンスはいかがでしたか?
井上:パフォーマンス中は歌とダンスにとにかく必死で、その時のことはあまり記憶に残ってないというか(笑)。でも、欅坂46の緑色のペンライトが客席を埋め尽くす景色だけはすごく鮮明に覚えてます。自分が上手くパフォーマンスできたかどうかは分からないんですけど、とにかく温かい会場だったなっていうのは今でも頭に残ってます。
森田:私もまったく井上と同じで、歌って踊ったっていう記憶はないんですけど、ステージから見る客席の景色ははっきりと覚えてます。「W-KEYAKIZAKAの詩」のラストのサビの照明が印象的でした。緑の中を白い光がウサギみたいにピョンピョンと跳んでいて。
井上:すごく綺麗だったね。
――そのあとには握手会も行われました。ファンの方々と顔を合わせてコミュニケーションをとるのも初めてだったかと思いますが。
井上:握手するメンバーは抽選で決まるシステムだったんです。なので、当たった人が私と握手したい人じゃなかったら来てくれないんじゃないかな、並んでくれないんじゃないかなって思ってたんですけど、たくさんの人が並んでくださって、たった数秒のあいだに伝えたいことを一生懸命伝えてくださったんです。「見てたよ」とか「ここが良かった」とか、そういうのを聞けただけで私は元気が出たし、応援してもらえてありがたいなって感じました。
森田:私は自己アピールの時に和太鼓を披露させていただいたんですけど、それを褒めてくださる方が多かったです。あと、自分では身長が低いことを気にしているんですけど、それも私の良さだって言ってくださる方もいて、そうやって自分の見てない部分とか気づいてない部分のことを直接伝えてくださるのは本当に嬉しかったです。
リリース情報
欅坂46
シングル『黒い羊』
- 2019/02/27 RELEASE
- <収録曲>
- ・黒い羊(全TYPE収録曲)
- ・君に話しておきたいこと(全TYPE収録曲)
- ・Nobody(TYPE-A収録曲)
- ・抱きしめてやる(TYPE-B収録曲)
- ・ヒールの高さ(TYPE-C収録曲)
- ・ごめんね クリスマス(TYPE-D収録曲)
- ・否定した未来(通常盤収録曲)
関連リンク
誰かに勇気を与えられるような歌ってすごい
――森田さんはドラムも叩けるんですよね? 何がきっかけで始めたのですか?
森田:もともとバンドが好きで、特にサカナクションさんが好きだったんです。ドラムの方のTwitterも見ていて、「ドラムを始めてみたい」ってリプライを送ったことがあるんですけど、そしたら返信をいただけて、背中を押してくれたんです。それがすごく嬉しくて軽音部に入りました。
――それこそサカナクションをコピーしたり?
森田:一番コピーしたのはサカナクションさんです。欅坂46も「二人セゾン」とか「手を繋いで帰ろうか」とか、けっこう叩いてました。
――対する井上さんは、オーデション期間のSHOWROOM配信で歌声を披露する姿が印象的でした。
井上:めっちゃ恥ずかしいです(笑)。親が言うには、保育園の帰り道に、その日覚えた歌とかをずっと歌ってたらしいです。私はあまり覚えてないんでけど。でも、気づいた時から歌うことが好きで、文化祭で友だちと一緒に歌ったこともあったり。私の歌じゃまだまだなのは分かってるんですけど、聴いてくださる方を感動させたり、誰かに勇気を与えられるような歌ってすごいなって思います。
――文化祭では何を歌ったのでしょう?
井上:いきものがかりさんの「ノスタルジア」と、絢香さんとコブクロさんの「WINDING ROAD」です。あと、オーデションの最終審査では、あいみょんさんを歌いました。歌詞が独特で面白くてよく聴いてます。
――いつかは作詞してみたり?
森田:井上はメンバーの名前を使って、よく作詞作曲して歌ってますよ。お題をポンって投げたらすぐ歌ってくれます。
――へー! 最近はどんな曲を作りましたか? それこそ森田さんの歌も?
井上:森田もあります。でも、松田里奈が多いですね。本当に思いつきで、曲の中にも「うーん、そうだね~」とか語りも入れたりして(笑)。
――なんとなく楽屋の雰囲気が想像できますね(笑)。お二人とも楽屋番長なんですか?
井上&森田:(声を揃えて)いやぁ…それは…山﨑天ですね。
――満場一致(笑)。お二人は、二期生メンバーの中で自分の立ち位置ってどこにあると思いますか?
森田:私はおふざけにはすぐに乗っかります。誘われたらすぐ。
井上:自分で言うのもなんなんですけど、二期生のみんなには「精神安定剤になる」とか「井上を見たら安心する」とか言われたりします。
森田:井上のいない仕事現場とかだと、「あー、井上に会いたいなぁ」ってみんな言うんです。面白い子なので。たまにしょうもないことも言うんですけど(笑)。なんか…話したいなぁって思う存在です。
欅坂46『黒い羊』TYPE-D 特典映像『Avenir』予告編
――なるほど。早くもそれぞれのキャラクターがお互いに見えてきているようですが、自分が欅坂46というグループに対して貢献できそうなことがあれば教えてください。
井上:喋ることは好きなので、自分やグループのことをどんどん発信していきたいです。ラジオも挑戦してみたくて。SHOWROOM配信の時、最初は敬語を使って「清楚です!」みたいな感じで猫を被ってたんですけど、「緊張してる?」ってコメントがあったので、緊張しないように関西弁で喋るようにしたら、もうお喋りがぜんぜん止まらなくて。
――森田さんはいかがですか? 自分ならではの強み、個性などが思い浮かべば教えてください。
森田:うーん…小さいことくらいしか…。
井上:るんるんはダンスがすごく上手いんですよ。
森田:習ったことがあるわけではないんですけど、踊ることは好きです。あと、絵を描くことも好きなので、衣装のデザインとか描いてみたいです。
井上:絵もめちゃくちゃ上手いです。さっきもホワイトボードにメンバーの絵を描いてたんですけど、どの絵がどのメンバーかちゃんと分かるんですよ。動物とかも繊細な筆さばきで描いたり。
森田:もともとアニメやマンガが大好きだったんですけど、特にマンガを読んでいると絵が上手くなりたくなるんですよ。それで、小学校5年生の時にラクガキ帳を買ってもらって、毎日マンガの絵を模写して練習してたんです。
――特に好きな作品はありますか?
森田:『FAIRY TAIL』が大好きです。少年マンガばっかり読んでました。
――森田さんはわりとインドア派なんですね。
森田:けっこうインドアだと思います。お休みの日は朝に寝て夕方に起きます。夜中は読書したり、動画を見たり、あとは食べて寝て、食べて寝て…。
――いくらでも引き籠れるタイプだと。井上さんは?
井上:電池が切れた時はゴロゴロしてますけど、球技が好きで、よくテニスとかしに行ってます。あと、スポーツのことになると負けず嫌いなところがあるので、身体を動かすことが多いです。
――そして先日、『欅って、書けない?』で二期生のみなさんが初登場する回が放送されましたね。
井上:お見立て会の時もそうだったんですけど、私は苗字が井上なので、五十音順でトップバッターになることが多くて、けやかけも登場するのが一番最初だったんですよ。あと、MCのお二人にはそこで初めてお会いしたんです。収録前に楽屋にご挨拶に行ったりもせずに。なので、すごく緊張しましたし、一期生の守屋(茜)さんと対決する場面とかもあって、ドキドキでした。
――MCの土田晃之さん、澤部佑さんの第一印象はいかがでしたか?
井上:澤部さんはテレビで見たまま、優しい雰囲気の方でした。土田さんは私たちと同世代のお子さんがいらっしゃることもあって、貫禄というか、お父さん感があるなぁって思いました。
森田:澤部さんはお肌がキレイでした。一期生のみなさんにも言われてる通り、かわいいマスコットみたいな(笑)。しかもそれに加えて、お笑い芸人さんとしてすごくカッコいいなって思いました。土田さんは、もうプロって感じです。まだ個人的にお話しはできてないんですけど、一期生さんたちとお話ししてる様子を見て、優しい方だなって。
――初共演といえば、一期生のみなさんともバラエティ番組では初絡みでしたが。
井上:私たちは緊張して声が小さくなっちゃったりするんですけど、一期生のみなさんはちゃんと声を張って喋ってらっしゃるし、リアクションも大きい。MCのお二人にツッコミを入れる場面もあったりして、「やっぱり違うなぁ…」って思いました。
――事前あるいは収録後にアドバイスをもらったりは?
井上:収録が終わったあと、小池(美波)さんから連絡をいただいて、「楽しむことが一番大事だよ」って教えてくださいました。
――今後、番組でやったみたいことなどはありますか?
井上:運動会やりたいです。
森田:富士急ハイランドに行きたいです。ジェットコースターとお化け屋敷が大好きで。
――リアクションに自信はおありですか?
井上:森田は完ぺきだと思います。
森田:えー…! そこは天ちゃんとかに任せて、自分は楽しみたいです。
リリース情報
欅坂46
シングル『黒い羊』
- 2019/02/27 RELEASE
- <収録曲>
- ・黒い羊(全TYPE収録曲)
- ・君に話しておきたいこと(全TYPE収録曲)
- ・Nobody(TYPE-A収録曲)
- ・抱きしめてやる(TYPE-B収録曲)
- ・ヒールの高さ(TYPE-C収録曲)
- ・ごめんね クリスマス(TYPE-D収録曲)
- ・否定した未来(通常盤収録曲)
関連リンク
自分もその想いについていかなきゃいけない
――お二人とも欅坂46のファンだったとのことで、いろいろな印象や想いを持っていたかと思いますが、グループに加入したことでの新たな発見はありましたか?
森田:年末の歌番組でパフォーマンスに参加させていただいたんですけど、「ここはこういう決まりごとがあるんだ」とか、逆に「ここは振り付けがなくてフリーだったんだ」とか、そういった発見がありました。自分がまだ一人のファンだった時は全部の動きが決まった振り付けだと思っていたので、「自由で」って言われた時はすごくびっくりしました。私は全然できなかったので、先輩方のをちょっとマネしました(笑)。
――音楽番組でのパフォーマンスには、お見立て会でのそれとはまた違った空気感、緊張感があるかと思いますが。
森田:私はまず生放送の『日本レコード大賞』と『ミュージックステーション』に出させていただいて、そのあとに『CDTV』のクリスマスと年越しの特番2回に出させていただいたんですけど、『CDTV』は初めての収録で、生放送よりも緊張しました。
井上:私は『CDTV』の年末回に出させていただいたんですけど、生放送に出てたみんなをテレビで見ていて、「えー! 出てるー!」って驚いちゃいました。私だったら耐えきれないなって。生放送で先輩方に混じってあの難しいダンスをやるのはすごい。
――グループの活動としては、8thシングル『黒い羊』が間もなくリリースされます(※インタビューはリリース前)。二期生のみなさんはまだ参加していない作品ですが、表題曲「黒い羊」を聴いた時にはどんなことを感じましたか?
井上:一番最初にラジオで解禁された時に私も初めて聴いたんですけど、「あぁ…」って圧倒されちゃって…。これを先輩方が生でパフォーマンスしたら、どんなものになるんだろうって。歌詞の意味もすごく強いし、今までとはまた違ったタイプの曲だなって思いました。そのあと、先輩方が曲に対する想いを話し合ったりする場面を見て、グループに向ける気持ちの強さを改めて感じました。曲に懸ける想いとか、欅坂46に懸ける想いは今までよりも強いと言ってらっしゃる方々もいて、自分もその想いについていかなきゃいけないし、そのために自分の頭でもっと考えていかなきゃって思いました。
――二期生として加入し、グループの一員になった身だからこそ、すごく近い視点から欅坂46の想いに触れたことが大きな刺激になった?
井上:はい。でも、本当に言葉で表すのがすごく難しくて。ミュージック・ビデオを見ていただけると分かりやすいと思うんですけど、ちゃんと一人ひとりに役があって、それぞれが今の世の中の人たちを表してるんです。なんて言ったらいいんだろう…。すごく考えさせられます、本当に。曲を聴いてるだけじゃ逃してしまう言葉もあるかもしれないので、歌詞を見ながら聴いてほしいなって思います。
森田:解禁前に一期生のみなさんが、今までとは全然違った曲だとブログでおっしゃっていたので、すごく楽しみにしてました。今までもいろいろな楽曲を出されていたので、想像がつかなくて。それで、いざ解禁されて聴いてみたら「こうきたかぁ」っていうのが正直な感想でした。
――というと?
森田:新しいなって思いました。ミュージック・ビデオでいうと、今までは全員や複数人がフォーメーションでダンスするシーンが多かったけど、今回は一人ひとりが自分のパフォーマンスをしていて、それを通してそれぞれの新しい一面が見えたりして。思わず加入前のファンだった時の気持ちに戻って見ちゃいました。井上も言ってましたけど、言葉では簡単に言い表せない曲だと思います。
▲欅坂46「黒い羊」MUSIC VIDEO
――今後、お二人は欅坂46でどんな楽曲をパフォーマンスしてみたいですか?
井上:私は「エキセントリック」が一番好きな曲なんです。「黒い羊」と同じようにメッセージ性が強いし、歌い回しもセリフっぽくて新鮮でした。「黒い羊」や「エキセントリック」みたいに、聴いた誰かが何かを感じて、最終的に救われたりするような、強い意味を持った曲を歌いたいなって思います。
森田:私は「避雷針」が一番好きです。「エキセントリック」もそうですけど、欅坂46らしさが出てる楽曲ですよね。でも、私は「危なっかしい計画」も大好きで、ライブでいつか参加できたらいいなって思ってるんです。お客さんと一緒にタオルを振り回したりして盛り上がれるような曲も歌ってみたいです。
――「危なっかしい計画」のどんなところが好きなんですか?
森田:いろいろなリズム・パターンが出てくるところが好きです。私は曲を聴く時、最初はあまり歌詞を気にしないタイプなんですよ。テンポとか聴き心地が一番最初に好きになる理由であることが多いです。「避雷針」もテンポ感が気に入って好きになりました。
――それでは最後に、お二人が今後目指していきたいアイドル像について教えてください。
井上:もちろん欅坂46の一員としてグループに貢献できる人でありたいし、歌やダンスを通して誰かを勇気づけたり、背中を押したりできるアイドルになりたいんですけど、そのほかに興味があるのは、舞台や演技のお仕事です。モデルさんだったり、女優さんだったり、ラジオ・パーソナリティだったり、いろんな顔を持つことができるのがアイドルの魅力だと思うし、これからどんどんいろんなことをお勉強して、いつか自分の演技で誰かに何かを伝えることもやってみたいと思います。
――もともと演技に興味があったのですか?
井上:むしろ自分には絶対にできないと思ってました。けど、欅坂46に加入してから演技レッスンというのをやるようになって、演技って正解がないし、最初はわけが分からないままやってたんですけど、自分の感情を表現することで役に命を吹き込めるんだって教わって、すごく面白いと思ったんです。自分もドラマを見て考えさせられたりすることもあるので、そういうことも挑戦してみたいって思うようになりました。
――目標の女優さんは?
井上:深田恭子さんが好きです。シリアスな役も面白い役もできて、いろんなジャンルを演じ分けられるところが憧れます。
――それでは森田さんは?
森田:欅坂46に必要だと思われる人になりたいです。あと、私はメイクとかお洋服とかも大好きなので、ファッション雑誌に出るようなお仕事にも挑戦できたらなって思います。
――坂道グループにはファッション・モデルとして活躍されているメンバーさんもたくさんいらっしゃいますが、特に目標にしたい方はいらっしゃいますか?
森田:卒業されてしまったんですけど、今泉佑唯さんは自分と同じように小柄なのに、すごく堂々とランウェイを歩く姿がかっこよくて。それに何より笑顔が大好きで、自分もこんなアイドルになりたいなって思いました。
サイン入りポラロイド写真を抽選で2名様にプレゼント!
応募〆切:2019年3月6日(水)18時までに、Billboard JAPANの公式Twitterアカウント(@Billboard_JAPAN)をフォロー&ハッシュタグ#keyaki_BBJをつけてツイートした読者の中から抽選で2名様に、取材時に撮影したサイン入りポラロイド写真をプレゼント! 下記の注意事項をご確認のうえ、ふるってご応募ください!
・写真はお選びいただけません。
・当選者の方には、@Billboard_JAPANよりダイレクトメッセージ(DM)をお送りさせていただきます。当選時に@Billboard_JAPANをフォローされていない場合、当選は無効となります。
・当落発表はDM通知および賞品の発送をもって代えさせていただきます。
リリース情報
欅坂46
シングル『黒い羊』
- 2019/02/27 RELEASE
- <収録曲>
- ・黒い羊(全TYPE収録曲)
- ・君に話しておきたいこと(全TYPE収録曲)
- ・Nobody(TYPE-A収録曲)
- ・抱きしめてやる(TYPE-B収録曲)
- ・ヒールの高さ(TYPE-C収録曲)
- ・ごめんね クリスマス(TYPE-D収録曲)
- ・否定した未来(通常盤収録曲)
関連リンク
関連商品