Special
predia『Best of predia THE ONE』オフィシャルインタビュー(Billboard JAPAN ver.)
十人十色のストーリー「やっとprediaが完成してきている」
8年の歳月を経て完成形を迎えようとしているアイドルグループ、prediaがベストアルバム『Best of predia THE ONE』をリリース。彼女たちのこれまでのストーリーと十人十色の魅力を完全網羅。大人アイドルが本当の大人へと成長していく物語、全メンバーそれぞれの視点で語ってもらいました。Official Site ver.(https://predia-party.jp/news/124088)と併せてご覧ください!
prediaメンバー:
まえだゆう/ちゃんころぴー
青山玲子/れいちゃん
村上瑠美奈/るみな
湊あかね/あかねん
岡村明奈/あっきー
林弓束/ゆったん
水野まい/まいまい
松本ルナ/ルナルナ
沢口けいこ/けいたん
桜子/らちょ
「このまま終わっちゃうのかもしれない」でもメンバーの支えで無事生還
--ベストアルバム『Best of predia "THE ONE"』発売タイミングということで、ここに至るまでの各々の8年間のprediaストーリーについて伺わせてください。では、村上さんからひとりずつお願いします。
村上瑠美奈:本当に青春で「こんなにも長い時間を一生懸命に過ごしたことが果たしてあったかな?」と思うぐらい、ずっとメンバーと共に戦ってきた8年間ですね。最初の頃は歌もダンスも初心者のメンバーばかりで、唯一両方経験していたのは私だけだったんです。だからレッスンも何をするにもすごく時間がかかるし、私が10分で出来ることをみんなは何時間もかけなきゃいけない。--だからイライラしたという話ですか?
村上瑠美奈:そう! イライラ!一同:(爆笑)
村上瑠美奈:「じゃあ、私、最後の10分だけ来たらいいんじゃないかな?」と思うぐらいだったんですよ(笑)。私、元々は歌もダンスも全然自信なくて、瑠美奈より上手い人はいっぱいいるし、だからいつも誰かの背中を追いかけて「あんな風に上手くなりたい」とか「あんな風に踊れるようになりたい」と思いながらレッスンしていて、それがあたりまえだったから「私、ここにいて、どうやって成長したらいいんだろう?」って……--自分が先生みたいになっちゃったから。
村上瑠美奈:そうなんです。追いかける人がいなくって「どうしたらいいんだろう?」と悩んだりもしたんですけど、アイドルってそこだけじゃないんですよね。キャラクターだったり、自分の見せ方だったり、10人それぞれがいるからこそ放てる輝きだったり、そういったモノも重要であることを学んで、アイドルグループの魅力にどんどん気付いていったんです。prediaが価値観を変えてくれた。--未成熟なグループだったからこそ、自分を変えることが出来たんですね。
村上瑠美奈:私、小学校5年生からダンスをやっていて、そのぐらいの年齢の子たちが集まって「出来ない」なら分かるんですけど、みんな二十歳を超えたメンバーで「出来ない」だったんです。だから「このスタートで果たして売れるんだろうか?」と(笑)。--二十歳超えてからプロ野球選手目指すようなモノですもんね。
村上瑠美奈:本当にそんな感じです。 林弓束:逆にウチら凄いじゃん(笑)。--それから8年経って、今どんなグループになったと感じていますか?
村上瑠美奈:めちゃくちゃ頼もしいです。一同:おぉー!
村上瑠美奈:頼りになりまくっています。あのときから想像もできないぐらい成長したと思います。みんな、カウントも分からなかったところから(笑)。--続いて、水野さん。
水野まい:小学生の頃に「ダンスと歌がやりたいな」と思っていたんですけど、お父さんとお母さんに止められて出来なかったんです。でもそれを二十歳過ぎてから出来たことが嬉しかったし、いつの間にか8年も続けていて……アイドルの寿命というものが昔は早かったのに、30代になってもアイドルでいられていることがとにかく嬉しい。あと、私、女性の団体行動がちょっと苦手だったんですけど、二十歳を迎えたときに「女の子のグループで過ごす」という目標を立てていたんですよ。で、OLを1回やってから今の事務所に入ってガールズグループで活動することになったので、「夢が叶った」って。--でも昔は女性の団体行動が苦手だったんですよね。実際に入ってみてどうだったんですか?
水野まい:元々「ありがとう」とか伝えられない人だったんですけど、それをメンバーに「言えてなかったよ」とか指摘してもらって、人間的に成長させてもらえたなって。--気遣いとか気配りの精神を教えてもらったんですね。
湊あかね:更生施設みたい(笑)。 水野まい:そうして大人になっていった(笑)。--ちなみに、OL時代は何をやられていたんですか?
水野まい:受付をやっていました。だから決められたことは出来るんですけど、応用するのが苦手だったりして。--でも一度は就職された訳ですよね。そこからどんな経緯でprediaに入ることになったんでしょう?
水野まい:お父さんと「3年間働いたら好きなことやっていいよ」という約束を交わしていたんです。なので、その約束を果たしてからprediaに入ることになったんですけど、今は超楽しいですね。自分が思い描いていたグループ活動とは全く違っていて、もっと女同士でバチバチしているような世界を勝手に想像していたんですけど、会ってみたらみんなすごく素敵なメンバーだったし、面白いし、こんなに楽しくグループ活動が出来ると思っていなかったんですよ。だからとっても楽しいです。--続いて、松本さん。
松本ルナ:二十歳から28歳まで活動してきたんですけど、ちょうど2年前ぐらいに体調を壊して休んだ時期があったんですよ。そのときに…………ヤバい、この話したら泣きそうになっちゃった。 岡村明奈:いいよ、泣いて。 桜子:ティッシュペーパー! 松本ルナ:ちょっと泣いていいですか? うぇーん!(本当に泣き出す)一同:(笑)
松本ルナ:体調壊して休んじゃったんですけど……このメンバーだから戻ってこれたんだなって。休んでいるときも大阪まで会いに来てくれたり……どうしよう?(涙が止まらない) まえだゆう:ファイトー! 松本ルナ:半年ぐらい休業させて頂いたんですけど、1日1日過ぎていくたびに「明日起きたら良くなっているかもしれない」と思うんですけど、でも「あれ、全然良くなってないな。もう戻れないかもしれない。このまま終わっちゃうのかもしれない」と思ったりして……でもメンバーが連絡くれたりして、無事に生還…… 岡村明奈:死んでない(笑)。一同:(笑)
松本ルナ:泣いてるのに笑いが起きるってすごくないですか?--なかなかないパターンですね(笑)。
松本ルナ:でもそのときに「あたりまえのことってあたりまえじゃないんだな」とすごく思ったんです。なので、メンバーにも応援してくれる人たちにもちゃんと言葉にして感謝を伝えるのは大事なことなんだと、改めて思いました。この8年間がなければ、人に寄り添ったりとか、人の気持ちが分かったりとか、あんまりちゃんと出来なかったかもしれないから「嬉しいな」っていうのはありますね。成長できて嬉しいです。--prediaだったからこそ、なんですかね。
松本ルナ:この9人のおかげだと思います。休んでいるときにLINE電話がかかってきたんですけど、他愛ない会話がすごく嬉しくて。みんな女子校みたいなノリなんで、ひとりずつじゃなくて全員で一斉に喋ってくるんですよ。だからちょっと聞き取れなかったんですけど(笑)、でもそのときに「変わらずに接してくれるんだ」と思って……泣いちゃう。- 大きな転換期「prediaからクビになったら自分に何が残るんだろう?」
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リリース情報
■2019/2/2(土) predia tour "THE ONE" tour FINAL
TOKYO DOME CITY公演最終チケット先行
お申込期間:12/19(水)21:00~12/23(日)23:59
http://eplus.jp/predia-19hp3/
※抽選先行受付
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
大きな転換期「prediaからクビになったら自分に何が残るんだろう?」
--続いて、岡村さん。
岡村明奈:23,4歳で東京に出てきたんですけど、23,4歳ってもう人間が出来てるじゃないですか。そんな中、東京で初めて出来た友達がprediaで、このメンバーたちと出逢えたことによって、自分の苦手なことや不得意なことがすごく分かったりして、そういうことも克服できるようになったりとか、自分の発言ひとつでみんなに「ハハハハハ!」って笑ってもらえるような人間なんだと気付いたんです。--それまでは、そんな人間じゃないと思っていたんですね。
岡村明奈:そうですね。「天才だね」と言われたことはあるんですけど。--すごい評価されてるじゃないですか(笑)。
一同:ハハハハハ!--なんで「天才」と言われていたんですか?
岡村明奈:絵とか描いたり、何か発言したりするとすぐ「天才だねぇ」って。そうやって育てられたんですけどけど……--あ、家族に「天才」と言われていたんですね。
岡村明奈:でもこっちに来たらみんなが「変わってる~!」みたいな(笑)。だから最初は戸惑ったんですけど、それが自分なんだと思って……8年間がんばりました。 桜子:一気にまとめた(笑)。 まえだゆう:天才だから(笑)。 岡村明奈:自分がどんな人間なのか分かったなって。そういう素晴らしい時間を頂きましたね! みんなが私に興味を持ってアレコレ言ってくれるから「ちゃんと存在してる」と思える。良い居場所だなと思います。--その良い居場所で活動していて、今現在はどんな気持ちになったりします?
岡村明奈:ステージに立って歌って踊るなんて、prediaに入らなかったら絶対に出来なかったことじゃないですか。アイドルを観るのが大好きなんですよ、K-POPとか。だから自分もステージに立って歌って踊れることがすごく嬉しいです。いつか娘とか生まれたら、一生自慢して過ごしていこうと思います。一同:(笑)
岡村明奈:一生、宝物。--続いて、青山さん。
青山玲子:prediaに入る前はひとりでタレント活動をしていて、そのときは自分のことだけ考えていればよかったんですよ。とにかく自分がもらったチャンスに対して頑張る。それが基本スタンスだったんですけど、prediaに入ってからは「今まで通りではいけないな。自分だけが目立つようなことをしていても、グループとしては大きくならない」とすぐ気付いて。例えば「バラエティーの仕事のときは、私よりもちゃんころぴーを出したほうがいい」とか「歌のことを語るなら、あかねや瑠美奈のほうが説得力がある」とか「こういう話題はあの子に振ってあげたほうが生きるな」とか。そうやって仕事のこともそうですけど、人間力をprediaで養ってもらえた感覚はあります。--自分も含め10人それぞれを客観視しながら生かせるようになったんですね。
青山玲子:逆に「1人のときに出ない悪いところが10人でいると出ちゃう」とか「おしゃべりし過ぎちゃって、それに夢中になったら他のこと目に入らなくなっちゃう」とかそういうことも客観視できるようになりましたし、役割が分かるようになりました。--監督的視点じゃないですか。
青山玲子:そんな監督的視点まで行かないですけど(笑)「引くときは引いて、出すときに出さなきゃ!」みたいな気持ちではいます。 桜子:すごく冷静に見てくれている。 林弓束:バランスを取ってくれてる。 青山玲子:あと、「スタッフさんに意見を言うときは、10人でバーって言うんじゃなくて誰か1人で言ったほうが伝わりやすい」とか(笑)。そういう細かいことにまで気付けるぐらい、成長できる機会をprediaにはもらえたなと思っています。私という人間が作られたのは、このprediaのおかげ。--ソロからグループになったことで、いちばん幸福感を得られる要素って何だったりしますか?
青山玲子:「自分の居場所がここにある」と思えることです。10人いるから最初は役割やキャラがちょっと被っていたりもして、10人それぞれの個性を出すのがすごく難しかったんですよ。だから「自分の立ち位置はどこだろう?」とみんな悩んでいたと思うんですよね。でもそれがある時期から急に変わって、みんなが個性を出せるようになっていって、今では本当に動物園みたいになっちゃって「個性おさえて!」って思うぐらいなんですけど。一同:(笑)
青山玲子:今はその動物園の中に自分も組み込まれているなって(笑)。でもそれがすごくしあわせだなと思える。--続いて、沢口さん。
沢口けいこ:私は8年間、思うようにいかないことばっかりだったんですけど、人として頑張ることをprediaで知ったんです。最初は大学生だったこともあって、マジでバイト感覚でやっていて「今日休みまーす」みたいな。--恐ろしいですね。
沢口けいこ:本当に「モンスターだったな」と思うぐらい(笑)。今はそう気付けているんですけど、その当時は自分が間違っているなんて思っていなかったんで「なんか、みんなマジメだなぁ。毎日レッスン行ってて偉いなぁ」みたいな。一同:(笑)
沢口けいこ:本当にそれぐらいの感覚だったんですけど、あかねんとかあっきーとか当時副リーダーみたいな役割を担っていたメンバーから怒られて、それで「ヤバいな」とは思ったんですけど、私はクズだからそれでもダメだったんです。更生できなくて。で、しばらく経ってからレコード会社と事務所の人に呼ばれて、面談みたいなモノが行われて……ガチギレされまして(笑)。「本当にこのままだったらクビだよ?」とまで言われたんです。そのときに初めて「え? prediaからクビになったら自分に何が残るんだろう?」と考えたんですけど、本当に何もなくって。それで「本気になるの遅いけど、今からでも間に合うかな?」みたいな。これ、恐ろしいのが、つい3年前の話なんですよ!--本当に遅かった(笑)。
沢口けいこ:そういう状態の私でも怒ってくれるメンバーがいたりとか、見守ってくれるメンバーがいたりとか、相談できるメンバーがいたりとか、それがあったから頑張れた。というか、頑張ることを知った。 桜子:人間になった(笑)。怒られた帰り、渋谷のファミレスで話したもんね。 沢口けいこ:その前の仕事がいっしょで「なんか事務所に呼ばれたんだけど、ちょっと行ってくるわ」みたいな。らちょは「どうした? 待ってるよ」って深刻な感じだったんですけど、私は平気で「大丈夫、大丈夫! ちょっと待っててー!」ぐらいのテンションだったんです。で、2時間ぐらいして戻ったら…… 桜子:マジでキョドりながら「ヤバい! クビになるかも!」一同:(爆笑)
桜子:「マジでヤバい! どうしよ?」って。でもそこで「絶対にけいこは人気出るから!」とか言って、そのとき私から出たアドバイスが「ツイッターでハート使ったほうがいい!」 林弓束:安易過ぎる(笑)! 村上瑠美奈:簡単だなぁー!--クビになるかもしれない土壇場でのアドバイスがハート(笑)。
桜子:「けいこはハートとか使ったらキャラ的に繋がる! 見た目と繋がる」とか訳分からないことを言って! まえだゆう:あ! だから今人気者なんだ!一同:(拍手)
--ハート使ったらクビにもならなかった?
沢口けいこ:クビにならなかったです(笑)。--続いて、そんな影のプロデューサー、桜子さん。
桜子:prediaに入る前は本当に何も続けられなくて、学校もダメだったし、バイトも続かないし、何かひとつのことをやり続けられると思っていなかったんです。でも……prediaは続いてます! すごく楽しいです!「楽しい」って思えないと続けることってなかなか厳しいのかなと思うんですけど、prediaは「楽しい」と思える日々を作ってこれている。それは応援してくれる人がいるからだと思います。リリース情報
■2019/2/2(土) predia tour "THE ONE" tour FINAL
TOKYO DOME CITY公演最終チケット先行
お申込期間:12/19(水)21:00~12/23(日)23:59
http://eplus.jp/predia-19hp3/
※抽選先行受付
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
考えすぎて「脱げばいいのかな?」みたいな(笑)~真の大人アイドルへ
--その応援してくれる人たち、ファンは桜子さんにとってどんな存在になっているんでしょう?
桜子:prediaとしては「ファン」と思うんですけど、自分個人としては、握手しながら「ここは立ち飲み屋か?」と錯覚してしまうときがあるぐらい「友達」なんですよね。ファンのみんなが「友達」と思ってくれているかどうかは分からないんですけど……いや、思ってるな(笑)。このあとも飲みに行けるぐらいの感覚があって、そういった意味では、人との出逢いは大きかった。メンバーもそうですけど、みんな「他人」だったのに「友達」になった訳じゃないですか。--その誰でも「友達」にしてしまえるのは、桜子さんのスペックなんでしょうね。この環境の中でそれが覚醒した。
林弓束:そうだと思います。最初はアイドルらしいキャラを作っていたんですけど…… 桜子:マネージャーNGが出まして(笑)。 林弓束:だから悩んでいたよね。本当の自分を出して、果たしてファンのみんなが受け入れてくれるかどうか。でも葛藤しながら自分の位置を確立してみせた。 桜子:でもそれも最近やっとなんですよ。元々は「これでは人気出ないぞ」と言われて、アイドルらしく絵文字も付けてツイートして、ブログも書いて「桜子、笑顔満開!」ってやっていたんですけど、別に人気が出ることもなく、しんどいし、それで「私、絶対に素のほうが人気出ます! 他にこんなアイドルいないじゃないですか。だから素でやらせてください!」って直談判して。でも人気は出ず……--出なかったんですね(笑)。
桜子:「やべえ!」ってなって。それこそ私も呼び出されたことがあって桜子にも歌わせたいんだけど、人気がないからこのままでは歌えないぞ」と。それで事務所とレコード会社の方々と「どうしたら人気が出るか」結構時間を割いて頂いて考えてもらったんですけど、答えは出ず。だから「とりあえず好きにやってみよう!」と思って素のままでいたら、最近やっと「それが良い」と言ってもらえるようになりました!--続いて、林さん。
林弓束:私もずっとボーっと生きていたんですよ。prediaに入るまで何も考えていなかったというか、考えるということを知らなかったというか…… 村上瑠美奈:ヤバい(笑)。 林弓束:だから自分の感情を表に出すこともなく生きていたんですよ。でもprediaに入ってからいろいろ苦労もあって、楽しいことも嬉しいこともあって、20代後半にして初めて自我が芽生えてきて……--ようやく人間になったんですね(笑)。
林弓束:人間になりました(笑)。で、10人もいるから「自分の立ち位置はどこだろう?」と改めて自分のことを見つめ直したりとか、自分のしたいことが何なのか探ったりするようになって。あと、桜子は逆にすごく考える人なので、彼女からいっぱい怒られながらいろいろ教えてもらって、やっと30歳ぐらいにして林弓束という人間が出来上がってきた。だからprediaに入っていなかったら「どう生きていたんだろう?」と怖くなりますね。--ここまで皆さんの話を聞いていて思ったんですが、全体的にターニングポイントが遅めですよね?
林弓束:そうなんですよね(笑)。インディーズの時代も長かったですし、不安とか心配とか迷いとかずーっと長いことあって、「どうしていったらいいんだろう?」とか「大人アイドルって何だろう?」とかすごく考えていましたし、考えすぎて「脱げばいいのかな?」みたいな(笑)。でも最近になって「大人アイドル」というコンセプトに自分たちが追い着いてきて、それで10人個々の役割も分かるようになってきて、やっとprediaが完成してきているのかなと思います。 桜子:また胸元が赤くなってるよ。 林弓束:私、興奮するとここが赤くなるんですよ。--今、興奮してるんですか?
林弓束:興奮してるんです!一同:(笑)
林弓束:喋ると興奮して赤くなっちゃう(笑)。 桜子:ヤバい奴ばっかじゃん!--続いて、湊さん。
湊あかね:私は元々歌がすごく好きで、15歳から歌っていて、当時は「自分は何でも出来る!」と思っていたんですよ。出た瞬間に売れると思っていたんです。でも現実はそうじゃなくて……--スーパースターになるイメージだったんですかね?
湊あかね:そうなんです。調子に乗って「すぐ売れるから!」みたいな。すごく生意気だったし、いろんな人から「ジャックナイフ」って言われていた……--千原ジュニアさんの通り名ですね(笑)。
青山玲子:そんなに当たりが強いイメージはなかったよ。「あかねだよ!」みたいな感じはあったけど(笑)。 湊あかね:すごくバカだったんですよ。 青山玲子:それはそうだね。一同:(笑)
湊あかね:でもprediaに入ってそういうことも自覚できて、なんて言うんだろう? ちゃんと人として振る舞えるようになって(笑)。メンバーが保護者みたいにいろいろ言ってくれるから「あ、これは言っちゃいけなかったんだ」とか気付いたり……ちょっと話が上手くまとめられないんですけど。--湊さんのパロメーターってグラフにすると歌のレベルだけが尖がっているんだけど、バランスはめちゃくちゃなイメージですよね(笑)。それが湊あかねの個性であり、魅力になっていると思うんですけど。
湊あかね:そうなんですよ。私、生まれてこのかた歌にしか興味がなくて、他のことは一切ダメなんです。特にダンスはめちゃくちゃ嫌いだったんですよ。でもprediaに入ってやっと苦手なことが克服できるようになったんです。本当にカウントとかも酷かったし…… 村上瑠美奈:最初の振り入れは本当に地獄絵図だった(笑)。 湊あかね:prediaに入る前「湊はダンスはやめたほうがいいね」と言われて私だけダンスレッスンから外されたことがあったんですよ。「歌のレッスンだけしておけば?」って諦められちゃうぐらい酷かったんです。そこから歌だけ追求していたんですけど、prediaに入るときも「別にダンスはやらなくていいから。歌だけやればいいからさ、オーディション行ってきてよ」と社長に言われたんですよ。それで行ったら「ちょっと踊ってください」と言われて、クラブミュージックが流れ出して「え、このグループ、ダンス踊るんだ? ヤダ!ヤダ!」と思っていたんですけど、いざ入ったらやっぱり踊ることになりまして。--それでどうしたんですか?
湊あかね:でも「イヤなことでも頑張らなきゃいけないんだ」と思って…… 桜子:それが今やね、あんなに踊りながらあれだけ歌えているんだから凄いことだよね。 湊あかね:だから当時の自分からすると、今の自分は信じられないぐらいなんですよ。「足と手が一緒に動くなんて意味が分からない」と思っていましたからね。鏡見てもどうすればいいのか全然分からなくて(笑)。でも最近はようやく分かるようになってきました。--では、最後にちゃんころぴー。
まえだゆう:ちゃんころぴーはですね、メジャーデビューのタイミングで加入させてもらったので、まずそこまでprediaを築き上げてくれたメンバーにすごく感謝なんですよ。普通、そんなタイミングで新メンバーが入ってきたらイヤじゃないですか。でもメンバーはすごくあったかく迎え入れてくれて「しあわせだな」と思いました。この9人だからそうやって受け止めてくれたんだと思うし、それは本当に嬉しかった。--自分が入る前のprediaにはどんなイメージを?
まえだゆう:ライブを観に行ったんですけど、やっぱりステージ上のprediaは格好良いんですよね! だから「ちゃんころぴーにこれは……ポリポリ」と思って、さすがに入れないと思っていたんですけど、MCとか聞いていたら意外とわちゃわちゃしていたり、ルナルナもギャグとか言っていたりして「あれ? ポリポリ」と思って…… 桜子:「ポリポリ」ってどういう意味なの?一同:(笑)
林弓束:文章にしたら絶対に伝わらない(笑)。 まえだゆう:つまり、要約すると、要するに「格好良くて綺麗なおねえさんたちなのに、親しみやすいところもあるんだ!私も入りたいな!」と思ったわけですよ。そしたら「こんにちは」って初めて会ったときも、すごく緊張したんですけど、みんなすごく話しかけてくれて「あー、よかった!」と思ったです!--思ったです(笑)。そこから始まり、今はどうなんでしょう?
まえだゆう:歌だったらあかねんだったり、ダンスだったらるーちゃんだったり、みんなにいろんなことを教わりました。トークだったら通訳してくれるメンバーがいたり……ちゃんは喋りたがりなんで、いろんなところで喋ってしまうんですけど、どうやら相手に伝わっていないことが多いみたいで、みんながフォローしてくれるんです。だから本当にみんなに支えてもらいながら今も活動できているんだなと思いますので、つまりは、いつか、ちゃんころぴーも恩返ししたいなと思っています!--具体的には、どう恩返ししたいですか?
まえだゆう:えーっと……一同:がんばれー!
--まさかの応援(笑)。
まえだゆう:具体的には、ちょっと富士山に登るぐらいの気持ちで……--具体的じゃなく抽象的ですね。
一同:要約すると!?
まえだゆう:みんなで売れる!一同:(爆笑)
リリース情報
■2019/2/2(土) predia tour "THE ONE" tour FINAL
TOKYO DOME CITY公演最終チケット先行
お申込期間:12/19(水)21:00~12/23(日)23:59
http://eplus.jp/predia-19hp3/
※抽選先行受付
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
Best of predia “THE ONE”
2018/12/19 RELEASE
CRCP-40568 ¥ 3,056(税込)
Disc01
- 01.壊れた愛の果てに
- 02.美しき孤独たち
- 03.名もなき白い花は消え逝く
- 04.You’re my Hero
- 05.満たしてアモーレ
- 06.刹那の夜の中で
- 07.BOROBORO ~この愛はボロボロになる運命なのか~
- 08.Tears Again
- 09.The Call
- 10.禁断のマスカレード
- 11.ヌーベルキュイジーヌ
- 12.Paradise
- 13.Ms.Frontier
- 14.Close to you
- 15.Hotel Sunset
- 16.カーテンコール
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