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ばってん少女隊『BDM』メンバー全員合同インタビュー
アイドルは「支え合って出来ているモノだなあ」と今は思っています
ばってん少女隊、第2章突入! 今回のインタビューはメンバー全員揃い踏みで、木村カエラを支えてきたことでもお馴染みのバンド陣とのライブや、6人6様のアイドル論、第1章振り返り~「BDM」を掲げての第2章について等々語っていただきました。ぜひ…………………………裏切られたと思ってご覧ください!
木村カエラを支えてきたことでもお馴染みのバンド陣とのライブ
--2018年におけるばってん少女隊のハイライトとも言える【5.19 ZEPP DIVERCITY大会~博多美少女上京物語~】。4106xxx(b)、會田茂一(g)、柏倉隆史(dr)、中村圭作(key)等々……といった木村カエラを支えてきたことでもお馴染みのバンド陣、幾つもの伝説的ライブを繰り広げてきた面々を従えての公演となりましたが、実際にやってみていかがでしたか?
星野蒼良:前方を観たらたくさんのお客さんがいて、後ろを向いたら素晴らしいバンドの方たちがいて、どこを見てもしあわせな気持ちになれる空間でした。いつもはオケの音源でライブをしているけど、バンドの皆さんの演奏に合わせてパフォーマンスすることで、いつもと違うライブの勢いや盛り上がりが生まれたんですよね。普段のライブとは全然違う感覚があって……最近よく「戻りたいなぁ」と思います。--あの空間に?
星野蒼良:はい(笑)。それぐらい「楽しかったなぁ」って今でも思います。ずっと「バンドの生演奏でライブしたい」とは言っていたんですけど、まさかあんなに豪華な方々とやらせてもらえるとは思わなくて……でもひとつ夢が叶ったから「またここから頑張ろう」と思えました。--西垣さんはいかがでした?
西垣有彩:初めての生バンド公演を経験させていただいて、バンドの皆さんの勢いも凄くて、お客さんの勢いも負けじと凄くて、本当にサンドウィッチ状態だったんですけど、だからこそ発揮できたモノがあったと思っていて、気持ちの面でも物凄く盛り上がりました。私はいつもコール&レスポンスのコーナーを担当しているんですけど、、私のテンポに合わせてバンドの皆さんが音を出してくれて! 自分のコール&レスポンスがあんなに大きい会場でたくさんの人を楽しませることが出来てすごく嬉しかったし、演奏も歌もお客さんも本当にひとつになれて「良い空間だったな」と思いました。--その一体感も含めてすべてがダイナミックでしたよね。希山さんはどう?
希山愛:最初の「but-show TiME」の演奏から凄く格好良くて……私たちがステージに出る前からお客さんのテンションは上がっているのが伝わってきて「これが生バンドの力なんだ!」と思いました。一緒にライブをしていても本当にすごく楽しかったし、生バンドならではのことも出来て、最後にはみんなで一緒にジャンプしたりとか……ずっとああいうことをやりかたかったんですよ。だから出来たときはすごく嬉しかったし、またバンドの皆さんとライブしたいなと思います。--生バンドと自分たちは合ってると思いました?
希山愛:思いました。なんかもう……最高でした(笑)。--春乃さんはいかがでした?
春乃きいな:生バンドで実際に演奏してもらいながら歌ったり踊ったりしていると、今までのオケの音源では聴こえてなかった音も聴こえたりして、それがすごく面白いなと思ったし、私たちは九州在住でリハーサルは東京だったから、たくさん合わせることは出来なかったんですけど、演奏してくださった音源を聴いたりして、その時点でもうすごく楽しかったんですよ。その音源はインストなんですけど、今でも聴いたりします。--それだけで十二分に上質な音楽になっていた訳ですね。
春乃きいな:めっちゃ格好良いんですよ!--その音源欲しいです(笑)。瀬田さんはどうでした?
瀬田さくら:その音源を頂いて聴いたときから「これはヤバい! ヤバい! ヤバい!」と思っていたんですけど、リハーサルで生演奏を聴いたらもっと凄くて、後ろからの音圧とかぜんぶ背中にぶつかってくる感じがして「え、これ、大丈夫かな?」と心配になったりもしました。でも本番では「いっしょに気持ちを前に出していこう!」といった雰囲気を作ることが出来て良かったなと思いました。あんなにたくさんの方々の前で私たちだけでパフォーマンスするのも初めてだったので、最初はどこを見ればいいのか分からなかったんですけど、「いちばん後ろまで届けよう!」という想いと勢いでライブが出来たので、それも良かったなと思いました。--上田さんはいかがでした?
上田理子:演奏も照明も豪華すぎて!「ここに私たちが立っていいの?」と思っちゃうぐらいで(笑)、最初に入場してポーズを決めた時点でめちゃめちゃ震えていたんですよ。ファンの皆さんが目の前にバァーっと居るのもすごく嬉しかったですし、バンドの方々もこんな私たちにすごく優しく接してくれて「また一緒にやりたいね!」とまで言ってくださったので、前回の反省なども活かしながら、私たちがもっともっとレベルアップした状態でまたご一緒させて頂けたらなと思ってます!--そんな貴重な経験もしたばってん少女隊。ライブの規模も徐々に大きくなっていますが、今現在、皆さんにとってアイドルとしての活動はどんなモノになっています?
星野蒼良:私は今中学3年生なんですけど、ばってん少女隊を結成したときが小6で。小学生の頃からこういう活動をする機会はなかなかないと思うし、結成して3年ちょっと経ったんですけど、お客さんの前で歌って踊って、特典会でお客さんと直接コミュニケーションを取る。そういうアイドルという立場になったことで、学校だけでは会えない人たちにたくさん会えているんですよね。それがすごく楽しいと思えるし、お客さんも「蒼良ちゃんのおかげですごく楽しいよ」と言ってくれる。自分の「楽しい」がお客さんに伝わっているのも嬉しいし、だからこれからもっとたくさんの人とその「楽しい」を共有していきたいですね。そして「ばってん少女隊のファンで良かったな」と思ってもらえるような存在になっていきたいです。--ばってん少女隊は、一撃必殺でファンを急増させるというよりは、ボディブローのようにじんわりじんわりと「あれ?好きになってる」と思わせるタイプだと思うんですけど、それは「とにかく売れたい」と過剰なアプローチに走るのではなく、純粋に「「楽しい」を共有していきたい」と思って活動しているからかもしれませんね。続いて、西垣さん。
西垣有彩:私は小さい頃からずっとアイドルになりたかったんですけど、それで「アイドルになって、たくさんの人を笑顔にさせたい!」といつも言っていたんです。ばってん少女隊になってからは、それはもちろんなんですけど、自分もファンの方に助けられていたりするし、この活動が自分の中で軸になっているというか、大事なモノ、優先的なモノになっていて……何が言いたいかと言うと、自分がファンの方を笑顔にして、ファンの方が私たちを笑顔にする。アイドルはそうやって「支え合って出来ているモノだなあ」と今は思っています。それ以外にも…………(長いこと考え込む)--それ以外、あります(笑)?
西垣有彩:うーんと……(笑)- 愛があれば何でもできる「アイドルは愛されないと未来に進んでいけない」
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リリース情報
BDM
- 2018/11/21
- 聴きんしゃい盤[VICL-37443(CD)]
- 定価:1,300円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- ちょ~しゅ~ハスキー盤の詳細・購入はこちらから>>
- 怪獣黒帯盤の詳細・購入はこちらから>>
- 春のセーター盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
愛があれば何でもできる「アイドルは愛されないと未来に進んでいけない」
--アイドルは「支え合って出来ているモノ」という考え方は素敵だと思います。今、西垣さんの中でファンはどんな存在になっているんでしょう?
西垣有彩:どんなに「あー、テストの点が悪かったなぁ」とか落ち込んでいても…… 上田理子:落ち込んでいるときの例えが……(笑) 西垣有彩:その他諸々の理由で落ち込んでいるときも、ステージに出たらすぐ気分は変わるし、直前まで落ち込んでいたのに「さっきまで何を考えていたんだろう?」ってなる。なので、アイドルの自分といつもの自分が……日本語が思いつかない。一同:(笑)
--テストの点数が悪くて落ち込んでいても、ファンの前に立つと違う自分になれる。元気いっぱいなアイドルの自分になれるということですよね?
西垣有彩:そうです! 自分にも助けられている自分がいる。そんな感じです。--続いて、希山さん。
希山愛:私は……質問なんでしたっけ(笑)?--自分にとってアイドルとしての活動がどんなモノになっているか。
希山愛:アイドルは皆さんに笑顔と元気を届けることが大切だなと思うし、私の名前は「愛」で、その名前の由来が「人から愛されて、自分も人を愛せるような人になれるように」という想いなんですけど、やっぱりアイドルはみんなに愛されないと未来に進んでいけないし、自分も皆さんのことを愛して、愛されて、一緒に愛を深め合っていけたらいいなと思っています。--今思いついた質問なんですが、希山さんにとって「愛」とは何ですか?
希山愛:正義です!--まさかの即答!
一同:(笑)
春乃きいな:格好良い!--愛とは正義。具体的に言うとどういうことなんでしょう?
希山愛:やっぱり……愛があれば何でもできる。 上田理子:「元気があれば」の別バージョン(笑)。--アントニオ猪木ですね(笑)。
希山愛:愛されて苦なことはないし、愛したもん勝ちです。はい、次!--では、春乃さん。
春乃きいな:学校の自分とアイドルの自分は全然違うんです。学校ではそんなに前に出るほうではないし、「他のクラスのあの子ともあの子とも仲が良い」みたいな感じでは全然ないんですけど、でもばってん少女隊になると自分からも結構喋れたりするんです。別に「どっちかの自分を作ってる」みたいな意識も全くないんですけど、進学するときもばってん少女隊のおかげで視野が広がったりとか、将来の夢もかつては全く考えてもいなかったことに対して「これも良いなぁ」と思えたりとか、ばってん少女隊があるから公私共にすごく充実しているなって思います。--では、今はなりたい自分になれている感覚がある?
春乃きいな:そうですね。もちろん「もうちょっとこうなりたいなぁ」と思うことはあるんですけど、今の自分がイヤだと思ったりすることはないです。--続いて、瀬田さん。
瀬田さくら:私はビックリされ続けたくて……--それはステージ上できゅうりを持ったりとか?
一同:(笑)
瀬田さくら:そういうのも全部含めて! ばってん少女隊を初めて観た人でも、ずっと応援して下さっている方でも、毎回のステージで「新しいことをしている!」ってビックリしてもらいたくて。そういう姿を見せていけるようなアイドルになりたいなと思っていて。いまだに「私はアイドル」という自覚も全然ないし、そもそもアイドルっぽくもないと思うんですけど、観るたびに「え、人ってここまでいろんなモノを習得できるんだ?」と思わせられるような人になりたいです。--期待しています! では、上田さん。
上田理子:私たちのファンの方々はすごく温かいから……なんて言うのかな? どんなにしょうもないことをしても笑ってくれるし(笑)、何をしても絶対に受け止めてくれるじゃないですか。だから「今のままでいいかな」と思っちゃいがちなんですよね。もちろん「ばってん少女隊はばってん少女隊らしく」と思うんですけど、他のアイドルグループさんとか観ていると物凄く刺激を受けるし、ファンの方からも「こういうグループもあるよ」と教えてもらったりするし、いろんな方々とふれあう機会がたくさんあるので、そこで知ったことや感じたことを無駄にしないで成長していきたいと思います。--そんな6者6様に前向きで、マジメで、純粋なばってん少女隊なんですが、なんで今日は不良みたいな格好なんですか?
上田理子:Gジャンが着たかった。 春乃きいな:不良ではないんですけど、Gジャンが着たかった。一同:(笑)
上田理子:ばってん少女隊の第2章が始まるということで、別に怖い路線に変更する訳ではないんですけど(笑)、意思の表れというか。今まではふわっとした衣装が多かったんですけど、決意を固めていこうと思いまして。リリース情報
BDM
- 2018/11/21
- 聴きんしゃい盤[VICL-37443(CD)]
- 定価:1,300円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- ちょ~しゅ~ハスキー盤の詳細・購入はこちらから>>
- 怪獣黒帯盤の詳細・購入はこちらから>>
- 春のセーター盤の詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:山田秀樹
ドタドタ系アイドルの未来「ぜひ…………………………裏切られたと思って!」
--攻めの姿勢を表現されているんですね。
春乃きいな:でも見た目はこんなんですけど、中身はゆるいまんまなんで。--急に胸ぐら掴んだりするタイプじゃないもんね(笑)。
春乃きいな:だからそのギャップは面白いと思います。--「ばってん少女隊の第2章が始まる」という発言もありましたが、ここからが第2章であるのであれば、第1章はどんなストーリーだったと思いますか?
上田理子:「こういう世界がアイドルの世界なんだ?」っていろいろ学んでいったストーリー。その中で「もっとこうなりたい!」という自分たちの目標みたいなモノも芽生えていって、生バンドでのライブもやらせて頂きましたし。 星野蒼良:私はスカウトで事務所に入ったので、小さい頃から「アイドルになりたい」と思っていた訳じゃなくて。なので、第1章は気持ち的にもゼロからのスタートだったんです。ゼロからいろんなモノに触れて、ライブとか特典会でのお客さんとの接し方を学んで、お客さんの声を直接聞くことで「あ、こういう気持ちでライブを観ているんだな」と知ったりして、いろんなモノを吸収していった。そういう時期だったなと思います。--この第1章で「ちゃんとアイドルになれた」実感は得られました?
春乃きいな:想像していたアイドルとは違いました(笑)。--もっとキャピキャピしているイメージだった?
上田理子:そっちは出来てなかったですね(笑)。 西垣有彩:こっちでよかった。--王道のアイドルを「キャピキャピ」と表現するなら、ばってん少女隊はどんな擬音になるんですかね?
西垣有彩:ジョヒジョヒ。--ジョヒジョヒ!?
一同:(爆笑)
希山愛:シャキ!ふわぁ~みたいな。 上田理子:シャキ!はないかな(笑)。 春乃きいな:なんかもうグチャグチャです(笑)。 瀬田さくら:ボサボサ! 春乃きいな:ヤダよ! 星野蒼良:ドタドタ! 上田理子:それはたしかにある。--何をするにもクールにスタイリッシュじゃなくドタドタしている(笑)。
春乃きいな:やっぱり田舎感出ちゃう(笑)。 上田理子:普段はゆったりしているけど、突然ドタドタし始めます(笑)。--そんなドタドタ系のばってん少女隊、ここからは「BDM(BATTEN×DANCE×MUSIC)」というコンセプトを打ち出して活動していく訳ですが、第2章はどうなっていきそう?
上田理子:今作『BDM』はすごくいろんなジャンルの曲が入った1枚になっているんですけど、だからもっと音楽の幅を広げていって、アイドルを好きな人だけじゃなくて、ロックとかバンドとか好きな人にも聴いてもらえる音楽をどんどん打ち出していく。で、ドタドタ系から格好良い人たちになりたいです(笑)。 瀬田さくら:今までは各々が「こういうことをしてみたい」と思うことにチャレンジしていたんですけど、第2章が始まるということで、今回の「BDM」は「みんなでひとつにまとまって、ドーン!!」と前に進んでいくイメージがあるから、ステージでもそういうパフォーマンスをどんどんしていきたいです。--その一体感みたいなモノは現時点でも感じたりします?
瀬田さくら:初めて「BDM」を披露したとき、みんなで「ばってん少女隊!ダァーッ!」ってやるところがあって、そこでひとつにまとまってサビに入っていく感じに「あ、始まったなぁ!」と思ったんですよね。 西垣有彩:「これから第2章が始まる!」という、すっごい熱い決意が歌詞の1文字1文字に詰まっていて、今までの楽曲以上に感情が入りやすいんです。なので、初披露のときも「ここから始まるんだよ」という想いをファンの皆さんに届けたくて、そういう気持ちで歌っていました。--第2章の目標は何かありますか?
春乃きいな:普段アイドルが出ないようなロックフェスに出たいです。 上田理子:今までも「アイドル好きじゃない方にも」とか言っていたけど、意外とアイドルだったんだなと思うところもたくさんあったので、これからは格好良さをいっぱい取り入れて、アイドルが苦手な方にも観てもらえるような人たちになりたいです。--では、最後に、グループを代表して西垣さん。第2章でばってん少女隊に出逢ってほしい皆さんへメッセージをお願いします。
西垣有彩:皆さん、こんにちは。今回のインタビューをすべてお読みになられたでしょうか。私たちのことを初めて知った方や、私たちのライブに行ったことがない方がまだこの世にたくさんいらっしゃると思うのですが、このインタビューだけではお見せしきれない、まだ未知な私たちがいますので、そして、第2章が始まって「ロックとばってん少女隊の融合」を皆さんにお届けできたらいいなと思っていますので、ぜひ…………………………裏切られたと思って! 上田理子:(小さい声で)騙されたと思って。 西垣有彩:あ、騙されたと思って(笑)、ライブにお越し下さい。待ってまーす!リリース情報
BDM
- 2018/11/21
- 聴きんしゃい盤[VICL-37443(CD)]
- 定価:1,300円(tax in.)
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