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THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー



THEイナズマ戦隊『My Generation』インタビュー

 モーターも取られて、ハンドルも取られて、もうフレームしかない車を押してきた21年目のおっさんバンドが今歌う「My Generation」。

20周年で初の野音「今までは雲を掴むような感覚だった「武道館」の感触」

--昨年、20周年にして野音ワンマンを実現。ひとつ夢を叶えた訳ですが、今現在のTHE イナズマ戦隊(以下イナ戦)はどんなバンドになっていると感じていますか?

THEイナズマ戦隊 「そして夜空に浮かぶ月のように」MV
THEイナズマ戦隊 「そして夜空に浮かぶ月のように」MV

上中丈弥:20周年で立った野音の景色が間違いなく力になってますね。支えになっているし、あの野音に集まってくれた人たちの為に頑張ろうとも思いますし、バンドマンって「何かを届けているだけ」というイメージがあるんですけど、実は「頂いていたんだなぁ」ということを感じたんです。なので、それによってステージに立たされているバンドかもしれないですね。「支え合っている」という言い方が出来たら最高なんですけど。

--イナ戦は日本のロックシーンにおいて独自の歩み方をしてきたバンドだと思うんですけど、野音に辿りつくまでの20年間、このバンドを継続できたこと自体にはどんな感慨を持たれています?

上中丈弥:お客さんがずっと居てくれたからですね。あとは……「ずっと勘違いし続けている」というのもあるんでしょうね。

--「勘違い」というのは?

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:思い込んでいる。「奇跡を起こせるんじゃないか」という可能性をずっと自分に対して感じているし、それは本当にぼやぁーっとしたモノやったけど、10年、20年とやり続けていると、「実際に奇跡はいつか起こるもんやから、それまで突き進もう」という気持ちになっているのかもしれないですね。

--上中さんの中での「奇跡」とは、具体的に言うとどういうモノだったりするんですか?

上中丈弥:野音も奇跡だったと思ってます。その野音をやったときに今までは雲を掴むような感覚だった「武道館」の感触を感じたんですよ。手に。ちょっと前までスッカスカやったのに。そうやって感じさせてくれて、動かし続けさせてくれるお客さんが凄いですね、やっぱ。その人たちの中にはイナ戦と出逢ってから10年、20年と歳取ってる人もおるやろうけど、未だに愛し続けてくれるそのエネルギーの凄さ。それで進んでいるところは大いにあると思うんですよね。

--21年前にイナ戦が世に出て行ったとき、共に戦っていた同世代のバンドの多くは解散していますし、夢半ばにして音楽家人生を終えた人たちも多いと思うのですが、その中でイナ戦が20年目にして野音に立つ。さらに「武道館を目指す」というストーリーには「このバンドは、一生青春続ける気だな」という印象も抱きます。

THEイナズマ戦隊「ジャパニーズドリーム」MV(Short ver.)
THEイナズマ戦隊「ジャパニーズドリーム」MV(Short ver.)

上中丈弥:15年、16年、そして17(イナ)周年を迎えるまでは、ハッキリ言って「バンドってスタッフに動かしてもらってる」感覚だったんですよ。「こうやって、こうやって、次はツアー組んで……」みたいな感じで生かしてもらってたんですよ。それがだんだん「自分らでちゃんと動かなアカン」と思うようになりました。それでも大いに頼ってたし、今も頼ってるんやけれども、「自分たちでこのバンドを動かしていく」という自覚が芽生えてきた頃、同じ歳のマネージャーが夢見させてくれたんですよ。「野音やろう」って。でも僕は「いやいや」って……武道館目指している奴が「いやいや」はおかしいけど、なんかまだそんな気持ちだったんですよ。「まだ機は熟してない」みたいな。そしたら「違う! 熟させるんや!」と引っ張ってくれたところもあって……たしかに青春ごっこを続けているところもあるんやけれども、ごっごじゃなくて現実になった感じですね。

--でも最初は「野音、無理やろ」みたいな感覚があったんですね。

上中丈弥:なんかちょっとポワーンとした感じ。でもそのポワーンとした感じのときは野音取れなかったんですよ。

--野音を抑えるのは簡単じゃないですもんね。

上中丈弥:でもそれが結果として良かったんです。そこから1年間かけて全国まわって、20年もやっていたのに行っていなかった土地にも初めて行って、「うわ、ここにもお客さんおんのや!」と思えたことで力をもらえました。野音に立ったら47都道府県まわって来た中で見た顔がそこにおって、自分たちのバンド人生にバァー!って色を付けてくれた感じがあったんですよね。

--では、野音を手前にしてもう一度、新人バンドのように「はじめまして、THE イナズマ戦隊です!」という感覚で日本中をまわることが出来たというか。

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:本当にそんな気持ちでしたね! 自分たちもワクワクしたし、それよりハラハラのほうがあったんやけど(笑)、でも「そっか。自分たちが夢を掲げて、そこに向かってちゃんと自分たちが歩いていくと、見えてくるもんがあんのや!」ということが分かった。それを誰よりも喜んでくれたのがお客さん。野音を発表したときもそうやし、そして実際に野音で歌って見えた景色もそんな感じやったんで、「こうやって喜ばせられるんや」と思うことが出来た。だから本当にデビュー1年目のような気持ちになりました。

--自分も40歳でイナ戦と同世代なんですけど、この年齢で10代20代のような熱さみたいなモノを持ち続けることは出来たとしても、それを表面化させていくことがだんだん難しくなっていくじゃないですか。まわりを見渡したときに「あれ? もうそんな奴いねぇな!」みたいな状況にもなる訳で(笑)。

上中丈弥:そうですね。僕も何年かそういう想いがありましたね。熱いことを口にするのもこっぱずかしいし、でも自分はそういう歌を歌ってるし……。でもここ1年2年熱いことというか、夢みたいなことばっかり考えていたんです。そうすると、そういう奴らが集まってくるんですよ。また魔法にかかった訳じゃないけど、自分の中に物凄く燃え滾るモノを感じる。音楽と全然関係ない話になりますけど、このあいだキャンプに行ったんですよ。ほぼ同世代の奴と。そいつ、一般の奴ですけど、そいつに向かって物凄く熱いこと語り出すっていう(笑)。そういうどこか勘違いしていても熱々な奴ってめっちゃ強かったじゃないですか。20代のとき「こいつ、熱々やなぁ! 全然冷めへんやん!」みたいな。そのときの感触をまだちょっと覚えてるんですよ。いや、それが蘇ったのか。

--なるほど。

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:やっぱり消えかかるんですよ。どうやったって現実を知るし、背負わなアカンもんも、守らなアカンもんも増えるし。やけど、そこでなんかね、なんかこう……あったんですよねぇ。燃え滾ってくるモノがあった。それもあってまたサンプラ(※中野サンプラザホール。2019年4月21日、イナ戦は【俺とオマエとサンプラと応援歌】なるワンマンライブを同所で開催する)に向かって夢見てるところもありますし。

--我々が20代の頃、バンドに限らずロック的な精神を持っている人たちって「それが出来ないなら死んだほうがマシだ」みたいな生き死にの次元で夢を語っていたじゃないですか。まるで幕末かと思うぐらいのテンションで。

上中丈弥:昔、本当にそうでしたもんね! それはどっかで途切れるんやけれども、なんかでも……あのね、最近よく思うんですけど、怒髪天先輩にしろ、フラカン先輩にしろ、スクービー先輩にしろ、僕らみたいなバンドもそうですけど、何故長く続けるのかと言うと、それでしか証明していけないというか。「僕たちがバンドをやってきた、歌い続けてきたことはこういうことなんや」と証明していく為には、自分がバンドを長く続けていく。それしかないのかもしれないなと最近思って。応援してくれるお客さんの為にもそうですし、THE イナズマ戦隊というバンドをやり続けてきた証を残さないと、僕らの楽曲も評価してもらえないと思うんですよね。バンドを続けていくことが曲になるし、そのすべてが歴史を刻んでいくし、それこそが証明になるっていう。そういうサイクルがあるんやなって。

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モーターも取られて、ハンドルも取られて、それって人力車やからね(笑)

--実際、怒髪天は歴史上最も遅い日本武道館ワンマンを実現している訳ですし、それがヤフー!のトップニュースになるような事態になって「怒髪天って何?」みたいな現象にまでなっていった。あれこそ続けてきた証以外の何物でもないですよね。バンドや音楽が生き様にまで成熟したときに奇跡みたいなことがどーん!と起きる。それは実際にあるし、これからもあってほしい世界ですよね。

DVD「怒髪天結成30周年記念公演
DVD「怒髪天結成30周年記念公演 "いやぁ、こないだ、ほんと、どうもね。" LIVE AT BUDOKAN」

上中丈弥:あってほしいし、その奇跡が起きなかったとしても「続ける」ということが証明になると思うんですよ。今日のインタビューでこれだけ語っておいて、このあとズッコけることも多々あると思うんですけど、それすらも歌詞の世界に反映できるやろうし、その歌詞の世界が輝くのは自分のそんな人生があるからやと思うし。だから「続ける」ということは素晴らしいことかもしれない。しんどいですけど、そりゃ……でもみんなそういうもんなのかなと思うんですよ。今はサラリーマンだからと言って守られている訳でもないですもんね。だからみんなしんどいやろうけど、それこそ「生き続ける」ということだけでも素晴らしいことなのかもしれないと思いますね。

--20周年の野音というのは、イナ戦のことを忘れていた人たちも思い出した瞬間だったりして、人によっては「まだイナ戦やってたのかよ!」と思ったでしょうし、中には「20年目で野音? 格好良いじゃん!」と思った人もいただろうし、ということは「続ける」ということが風向きを変える理由そのものになった訳じゃないですか。

上中丈弥:俺も本当にそう思ってね。なんかツイッターで「10年ぶりにイナ戦のライブ観たら、めっちゃ熱いおっさんになってた」とか書いてあったみたいで。褒めてんのかどうか分からんけど、おっさんなのはおっさんやし。でも「やり続けてきたからこそ、あのとき歌っていたことを証明できた」と感じて。自分で言うのもアレやけど、20年目で初めて野音でワンマンやるって超格好良いなって(笑)。ということは、きっとこれからやっていくことも「超格好良い」に繋がっていくんちゃうかなと思うと……歳を重ねるのも悪くないし、長く続けるのも悪くない。

--デビューイヤーからパワープッシュされて、それこそ2年や3年で野音や武道館に立つバンドストーリーに魅せられる人もたくさんいると思うんですけど、なんですかね?「20年目の野音」のほうが圧倒的に凄みを感じるじゃないですか。

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:「20年目の野音」って圧倒的に凄いよ!

--本当にそう思います。

上中丈弥:もうすべての力を無くしてるからね!

一同:(笑)

上中丈弥:モーターも取られて、ハンドルも取られて、それって人力車やからね(笑)。当時はF1レーサーみたいな、ぜんぶ作っていただいて、ピットインしたらいろんな人が補給やらメンテナンスやらしてくれて、でも今はそれぜんぶ自分らでやらなアカン訳やから。ピットインする度にいろんな人がいろいろやってくれる状況をずーっと作れてたら、それはそれで本当に良いことなんやけど、ホンマに何にもないもん。

--こちらは人力車ですからね。

上中丈弥:ホンマにフレームだけ。

--タイヤもない(笑)。

上中丈弥:それで走り続けるというのは、なかなかコレはコレで凄いと思うのよね(笑)。ミニ四駆のはじめのやつやからな。組み立てるまでの黒い、あの土台だけ。

--もう車ではないですね(笑)。

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:あれで走ってるんやから。それすらもドラマになればいいなと思うし。もちろん1年目、2年目で売れて、それで安定することがいちばん良いんやろうけど、そんな奴はまぁいないじゃないですか。それでも戦い続けて、諦め続けずやってきた奴だけが今も生き残っている訳で。

--イナ戦もそうしてバンドとして生き続けている訳ですが、このバンドのさらに凄いところは、もう途中で辞める理由がないですもんね。

上中丈弥:ない!

--本来であれば「タイヤがパンクしたから辞めます」とか「モーターが止まっちゃったから辞めます」とかいろんな理由を付けられますけど、フレームだけになっても走り続けてきている訳だから、もうリタイヤする理由がない。

上中丈弥:僕らって21年目にしては野外フェスにちゃんと呼んでもらっているんですけど、35分、40分、ヒット曲なしで頑張ってる! 1回やってみて! どんだけツラいか!

一同:(笑)

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:シラーっとした時間を何食わぬ顔して今もう耐えれるからね(笑)。そこから何とか盛り上げて最終的には「どーん!」とさせるっていう……ホンマ1回やってみて。大黒摩季さんのあとにやってみて?

--ヒット曲のオンパレード(笑)。

上中丈弥:そりゃシラーっとなるよ! シラーって音が聴こえてくるから!

--それでも諦めない。

上中丈弥:だから、たしかにね、タイヤもない、モーターもない、それでもここまでやり続けてるんだから、辞める理由は見つかんないですよ。逆にここから「あ、タイヤ1個落ちてる。ラッキー」とか「あれ? あそこに埋まってんの、モーターちゃう?」とかそういう展開もあるかもしれないし。

--先程名前が挙がった怒髪天やフラカンの存在は、イナ戦の今の在り方に大きく影響を与えていると思いますか?

フラワーカンパニーズ 『「東京タワー」2011.11.22(Tue) at LIQUIDROOM』
フラワーカンパニーズ 『「東京タワー」2011.11.22(Tue) at LIQUIDROOM』

上中丈弥:僕は怒髪天に物凄く影響を受けましたし、上京してにっちもさっちも行かんときにフラワーカンパニーズの「東京タワー」を聴いてめちゃくちゃ感動して涙していましたし。でもそこと同じことをやっても絶対勝たれへんから、自分の出汁が煮込まれた状態でまた違った良い料理を出したいなとずっと思ってますね。やっぱりあの人たちが格好付けてくれている以上、僕たちも胸張ってやらないといけないなっていう。あとは、本当に同期で出たガガガSPとかSTANCE PUNKSとか今でもバリバリやってるし、当時の仲間もまだやってるから……自分も「自分の出汁を信じて、美味しいモノを届けられたらな」と思いますね。僕らは野音のあの景色を見てるから、それを追求しながら、野音に集まってくれたみんなが死ぬまでイナ戦に夢見ておもちゃにして遊んでもらえたら最高やなと思うし、そんなバンドで在り続けたいなと思います。

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もう打つしかない! 常に追い込まれて崖っぷち

--ちなみに、野音でその光景を観たとき「おまえら、どこに隠れてたんだ?」みたいな感覚はありました?

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:めちゃめちゃありました。「ドッキリ?」って。

--(笑)

上中丈弥:でも47都道府県まわった後やったから「行くよ、行くよ」という声ももらってたし、何年ぶりかに僕らのライブに来て「もうお母さんになってますけど、私も行かせてもらいます」みたいな話も聞いたりしたんで。「あんなに俺のこと「好き」言うてたのに子供連れてくるんや」と思いましたけど(笑)、とにかく子供がめっちゃ増えて、客席でピーピーギャーギャー言うてて、それはめちゃめちゃ嬉しかったですね。「子供にまで聴かせたい音楽と思ってくれた、そんなアーティストになれたんや」と思ったら嬉しいじゃないですか。

--嬉しいですよね。だって、今の情景説明、BEGINにインタビューしたときと同じ情景説明でしたからね。

上中丈弥:ハハハハ!

--BEGINレベルになってきた。

THE イナズマ戦隊『My Generation』上中丈弥単独インタビュー

上中丈弥:BEGINさんなんて僕たちの一回り上とかでしょ? あ、沖縄行ったときにギターの優さん(※島袋優)がめっちゃ最高で! 優さんとは何回かセッションもやらせてもらったことがあるんですけど、俺らのライブを観に来てくれて。元気バリバリなんですよ! そのあとの深夜12時からの打ち上げにも来てくれて「ライブ、良かったぁ」って言ってくれたんですよね。現場でちゃんと観て、その熱量を感じて良い悪いを判断してくれる……「このおっさん、早よおらんようにならんかな」と思うぐらいパワフルで(笑)。

--BEGINは沖縄を代表するアーティストになったので、島唄然とした音楽を求められてはいますけど、その中でも、優さんは優さんでブルースをやっていくことを全く諦めてないところが格好良いですよね。

上中丈弥:そうなんですよ! 根底はめちゃくちゃブルース。めちゃくちゃ巧いし!「これ、セッションやりましょう」って言われた課題曲は全然覚えてないけど(笑)、ソロ弾かせたら死ぬほど巧い! 本当に勝さんは最高ですね。で、夜中にステーキ食って……ホンマ元気。あと、それこそ怒髪天の増子兄ィ(※増子直純)ともこのあいだ会ったんですけど、僕たちが「CD売れんのかな? 動員どうなんやろ?」と悩んだりする話をしたら、12コ上の増子兄ィも「そんなことはもう永遠に続くことだわ」と言ってましたし、それを覚悟した上であの歳になるまで音楽を楽しむというのは一体どういうことなんだろう?と思ったんですけど、今思うのは、自分たちが奏でて楽しい音楽を「最高やな!」と思ってくれる人たちに届ける。これが僕らとしては最高の形なんですよね。それがきっと野音やったと思うし、これから先それがサンプラになればいいし、それで徐々に武道館まで上がっていけたらそれは最高な形やし。それはもう本当にしあわせのルーティンだなと思いますね。

--という状況下で出すシングルのタイトルが『My Generation』。お見事です。

THEイナズマ戦隊「My Generation」MV
THEイナズマ戦隊「My Generation」MV

上中丈弥:そう!「俺らの時代やな」と勝手に感じてるんです。ちょっとそよ風が野音で吹いただけやのに「風、吹いてんちゃうかな?」と勝手に勘違いしちゃってる(笑)。でも僕は昔からイナ戦はメッセージソングバンドやと思ってるんで、ソレをずっと歌い続けているんで、これだけドレミファソラシド駆使してメッセージを書いてきたから「今回ぐらいはちょっと自分たちに歌わせて」みたいなことで、自分たちを褒め称えるというか、自分たちが「よう頑張った!」という歌を書いたっていう。

--ド頭が「分かっちゃいるけどやめらんねー」。もうここにすべてが詰まっているんじゃないかっていう超痛快フレーズから始まりますし、今回のインタビューともシンクロする「いまだに青春」「今こそ青春」というフレーズも歌っちゃっていますし、これはもうイナ戦のアンセムですよね。

上中丈弥:「今こそじゃないか」と思っていて。大体、周年過ぎると落ち着くじゃないですか。でもその落ち着くところを落ち着かせない、このシングルってすごく意味があるなと思っていて。同じ事務所の先輩・堂島孝平さんの周年ライブを観に行ったとき、その最後が自分の生き死にを歌った「俺は、ゆく」という曲だったんです。自分の集大成をやったあとに歌ったんですけど、それがすげぇ格好良いなと思って。自分もそんなことが出来たらなと思っていたので、今回このタイミングで『My Generation』を出せるのは嬉しくて。本当に先輩から学ぶことは多いですね。

--フレームしかない車を押してきたこのバンドが今歌う「My Generation」には、物凄く説得力がありますよね。演奏する側も自ずと魂入るに決まっている訳じゃないですか。

上中丈弥:だからライブでやったらめちゃめちゃウケますね。初めて観る人たちの前、それこそこのあいだ野外フェスでやったときも、えっらいウケてましたね。「ええぞ、ええぞ! おっさん!」みたいになってましたから。これは20代では作れなかったと思いますし、今だからこそ自分たちも噛み締めますからね。良いタイミングで生まれてきてくれたと思っています。

--あと、この「My Generation」を聴いて、諦めずにバット振り続けてきたおっさんほど逆転ホームランが似合う存在もいないなと思いました。逆に言えば、逆転ホームランを打つしかない(笑)。

上中丈弥:もう打つしかない! 常に追い込まれて崖っぷち。でもそれはそれの楽しみ方もあるからね。今、吐き出すことがイヤになってないんですよ。それはすごく良い状態だなと思っているので、ここからが楽しみで仕方ない。

Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada

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THEイナズマ戦隊「My Generation/あぁ バラ色の日々」

My Generation/あぁ バラ色の日々

2018/09/19 RELEASE
CRCP-10413 ¥ 2,547(税込)

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  1. 01.My Generation
  2. 02.あぁ バラ色の日々

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河野勇作(桐谷健太)×THEイナズマ戦隊「喜びの歌」

2013/10/23

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GLORY DAYS
THEイナズマ戦隊「GLORY DAYS」

2012/12/12

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シングルコレクション
THEイナズマ戦隊「シングルコレクション」

2012/02/08

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シングルコレクション
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2012/02/08

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愛とファイター
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2011/09/28

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2011/09/28

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未来の地図
THEイナズマ戦隊「未来の地図」

2010/09/22

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未来の地図
THEイナズマ戦隊「未来の地図」

2010/09/22

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ジタバタ大作戦!!
THEイナズマ戦隊「ジタバタ大作戦!!」

2009/05/20

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ジタバタ大作戦!!
THEイナズマ戦隊「ジタバタ大作戦!!」

2009/05/20

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ジタバタ大作戦!!
THEイナズマ戦隊「ジタバタ大作戦!!」

2009/05/20

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恋のドッキドキ大作戦
THEイナズマ戦隊 feat.渡瀬マキ(from LINDBERG)「恋のドッキドキ大作戦」

2009/04/22

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俺達の応援歌
THEイナズマ戦隊「俺達の応援歌」

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合言葉 ~シャララ~
THEイナズマ戦隊「合言葉 ~シャララ~」

2008/05/21

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どうにもこうにも俺 MHz
THEイナズマ戦隊「どうにもこうにも俺 MHz」

2008/02/20

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THEイナズマ戦隊「嗚呼!!されど青春ごっこ」

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五月雨
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為さねば成らぬⅢ枚目
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