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GANG PARADE『GANG 2』新体制初合同インタビュー
ギャンパレ変革の春。3月4日 両国国技館での「レンタルトレード終了の儀」(http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/61026/)でもってカミヤサキが帰還、そして【WACK合同オーディション2018】合格者である月ノウサギとハルナ・バッ・チーンが加入した新体制のGANG PARADE。当初はこの流れに添ったドキュメンタリー的インタビューを掲載する予定だったが、5月後半に改めてメンバーに会ったところ9人それぞれから心境の変化が感じ取れた為、急遽そこでもインタビューを敢行し、アップデーテッドしたテキストをお届けすることにした。過去のグループ像に捕らわれず、各々に個性を自由に爆発させながら、完全に覚醒しつつある今のギャンパレを感じ取ってほしい。
参加メンバー:
カミヤサキ
ヤママチミキ
ユメノユア
キャン・GP・マイカ
ココ・パーティン・ココ
テラシマユウカ
ユイ・ガ・ドクソン
月ノウサギ(新メンバー)
ハルナ・バッ・チーン(新メンバー)
ギャンパレ変革の春「オレンジシャーベットからラブポーションへ」
--3月4日 両国国技館での「レンタルトレード終了の儀」でもってカミヤサキが帰還(※カミヤはGANG PARADEからBiSへ、アヤ・エイトプリンスはBiSからGANG PARADEへレンタル移籍していた)、そして【WACK合同オーディション2018】合格者である月ノウサギとハルナ・バッ・チーンが加入した新体制のギャンパレ、今はどんなグループになっていると思いますか?
ヤママチミキ:まず両国でサキちゃんが戻ってきて、そこで披露できる曲は「FOUL」1曲だったんですけど、「ここから新体制がスタートする」ところをしっかり見せないとお客さんが不安がってしまうと思って、バシッと切り替えて「サキちゃんがいるギャンパレはこれなんだぞ!」と見せなきゃいけなかった。なので、あの「FOUL」にはそれまでにないぐらい強い想いを込められていたと思います。 ユメノユア:そこに新メンバー2人がさらに加わって、新体制一発目のワンマンライブをZeppダイバーシティでやらせて頂いたんですけど、今までのギャンパレと全然違う一面を見せられたんじゃないかなと思います。実際にライブが終わるまで体制も変わって不安はあったんですけど、新しいギャンパレをお客さんも楽しんでくれたというか「9人のギャンパレ、面白い!」と言ってくれて。 ココ・パーティン・ココ:アヤがいた頃のギャンパレとは違ったと思うし、新メンバーはまだ馴れてないし、若干のたどたどしさはあったと思うんです(笑)。でもその新メンバー2人の初々しさも含め、新しいギャンパレ、それこそGANG 2がスタートしたライブとしては良かったのかなと思います。 ユイ・ガ・ドクソン:今のギャンパレは未来の予測ができない。でもそれがすごく楽しくて。今までは「こうしなきゃ」というイメージがあって、そこに向かってどう頑張るかみたいな考え方で進んでいたんですけど……--「こうしなきゃ」というのは?
GANG PARADE「Beyond the Mountain」 in Mynavi BLITZ AKASAKA
--ちなみに、ドクソンさんは6月12日にシングル『Like a virgin』でソロデビュー。その直前の10日にはTSUTAYA O-WESTでソロライブ【Like a virgin】も開催するんですよね。
ユイ・ガ・ドクソン:ソールドアウト、ありがとうございます!
ユイ・ガ・ドクソン / Like a virgin【OFFiCiAL ViDEO】
一同:(拍手)
ユイ・ガ・ドクソン:多分なんですけど、私のソロライブだけじゃなくて「他に何か起こるんじゃないか」というところにみんな期待していると思うんですよ。豪華オープニングアクトもありますし、誰が出てくるのかというところも含めて楽しみにしてるんだろうなって。だから頑張って面白いライブにしなきゃなって思ってます。--そんな現在ギャンパレ内で大フィーチャーされているドクソンのことを他のメンバーはどう思っているんですか?
カミヤサキ:新メンバーのハルナはドクソンのことを尊敬してます。 ユイ・ガ・ドクソン:理解者です! ハルナ・バッ・チーン:私にとってドクソンさんは師匠で、私はドクソンさんが考えていることが全部分かるんですけど、その考え方のすべてに対して尊敬しています。 ココ・パーティン・ココ:シンパシーをふたりで感じ合ってる(笑)。--ギャンパレ内に師弟コンビが生まれているんですね(笑)。その影響もあってか、最初はとにかく必死な様子だったハルナ・バッ・チーンのパフォーマンスがどんどん良くなってきてますよね。グループのムードに合ってきた。
ココ・パーティン・ココ:それは私も思います。ハルナが横に来て「Plastic 2 Mercy」で「うぇーい!」とやるときにパッと見たらニコって笑ってくれたり、そういう瞬間が徐々に増えていってる。 カミヤサキ:ハルナは最初に比べたら表情がめっちゃ良くなってる。 ココ・パーティン・ココ:そう、柔らかくなってる。--ギャンパレ、楽しい?
ハルナ・バッ・チーン:楽しいです!--どれぐらい楽しい?
ハルナ・バッ・チーン:今まで生きてきた中でマックスです!--【WACK合同オーディション2018】の合宿時には何でもジャングルで例えていましたが、今のギャンパレをジャングルで例えるとしたら?
ハルナ・バッ・チーン:今はアマゾン。第二のアマゾンを私が開拓してます。--どういうこと?
一同:(笑)
ココ・パーティン・ココ:感じてください(笑)。 ハルナ・バッ・チーン:世界一のジャングルを作り上げたい。そう思えるぐらいマックスです。「アマゾンを超えるぞぉー!」っていう気持ちになってます。- BiSHに見出した希望「私は「もう一度、横浜アリーナに立ちたい」と思っていた」
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リリース情報
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
BiSHに見出した希望「私は「もう一度、横浜アリーナに立ちたい」と思っていた」
--アマゾンを超えるぞ?
ユメノユア:超えた先に9人の新しいジャングルがある。ということでよろしいですかね? ハルナ・バッ・チーン:はい! キャン・GP・マイカ:まとまりました。 ハルナ・バッ・チーン:地球の海を無くす。--また分からなくなりました(笑)。
ココ・パーティン・ココ:なるほどね! 地球の全面をウチらのジャングルにしちゃおう!っていうことだね。--なんでみんな理解できるんだろう……
ハルナ・バッ・チーン:GANG PARADEジャングルにしてしまう。その規模をどんどん大きくしていって、楽しさも大きくなっていく。--ヤママチさんは「なに言ってんだろう?」って顔してますけど。
ヤママチミキ:いや、良いと思います!一同:(笑)
ヤママチミキ:感性が凄いじゃないですか。そういう子がいると広がるじゃないですか、グループしての幅が。だから良いと思います! キャン・GP・マイカ:本当に新メンバー2人が入って楽しいです。ウチのパパはギャンパレのオタクなんですけど、ライブ終わりにパパと中華屋でご飯食べていたりすると「ハルナに餃子食べさせてあげたい」とか言い出したりして、パパも楽しそうです(笑)。--パパはヤママチミキ推しでしたよね?
▲左から:キャン・GP・マイカ/カミヤサキ/ユイ・ガ・ドクソン/テラシマユウカ
--例えば、カミヤサキのことはどう思ってるんだろう?
カミヤサキ:急に(笑)。 ココ・パーティン・ココ:もうパパキャン連れてきたほうがいい(笑)。 キャン・GP・マイカ:サキちゃんは旧BiS時代に横浜アリーナにも立っているじゃないですか。だから「おまえはどんなときもサキちゃんのことをリスペクトしなきゃいけない」って。 カミヤサキ:初めて聞きました。一同:(笑)
テラシマユウカ:マイカのパパは毎度毎度全チェキ撮ってくれて有難いです。 キャン・GP・マイカ:パパはユユのこともよく褒めてます。みんなボイトレに通うようになったんですけど、「ユユは声出るようになったよね」って。 テラシマユウカ:うれしい。--そんなユユから見た今のギャンパレはどうですか?
テラシマユウカ:本当に何が起こるか分かんない感じになっていて。体制が変わる前は安定していたというか、ずっと平均点は取れる感じだったと思うんですよ。だけど、サキちゃんが戻ってきて、新メンバーの2人が入ってきてから本当に何が起こるか分からないし、だからお客さんもギャンパレの見方が変わってきてると思うし、求められているものも変わりつつあるのかなと思うんですけど、そうやって見てくれている人たちのことをビックリさせたい。「こうなるのかな」と思っている人たちの想像を超えたギャンパレを作って、地球全体をジャングルにしたいと思います。--「ジャングルにしたい」は全体の共通認識なんですね(笑)。そんなギャンパレに戻ってきたカミヤサキ。当初は少し困惑している様子もありましたよね?
カミヤサキ:ダメな時期はありました。でも今はそれがあってよかったなと思います。それこそ「Barely Last」の「大事なことだけ抜け落ちた感情」状態だったんですけど。トレードが終わって戻ってきたばかりの頃はひとつひとつのことに必死過ぎて「地に足つかず」という感じで、ふわふわしたまんま「何とかしなきゃ」みたいな。でも、以前はそうなっても気付かないフリをして自分ひとりで勝手に突っ走っていたんですけど、今回はそんな自分のことをちゃんと理解した上でメンバーに頼れるようになった。それは大きかったなと思います。--トンネルを抜けることができたんですね。
BiSH / HiDE the BLUE[TO THE END @ 横浜アリーナ]
--そんな今のサキちゃんを見てどう思いますか?
▲左から:ココ・パーティン・ココ/月ノウサギ/ハルナ・バッ・チーン
一同:(笑)
ユイ・ガ・ドクソン:今のくだりの見出しを思いつきました。--どんな見出し?
ユイ・ガ・ドクソン:人間の心を取り戻したカミヤサキ。--そして、インコへ。
カミヤサキ:また人間じゃなくなっちゃった(笑)。 ユイ・ガ・ドクソン:世界の中心で愛を叫んだインコ。--ハルナ・バッ・チーンが入ってハチャメチャぶりが加速しましたね。同期として彼女のことはどう見ているんですか?
月ノウサギ:グループ内での立ち位置が真逆。求められているものも真逆だし。でもハルナってふわふわしているように見えるし、赤ちゃんみたいな感じではあるんですけど(笑)、私とふたりでマジメな話をすることもあって。実は突出して大人びたところもあるんですよね。だから尊敬できるし、羨ましいなと思うところもあるんですけど、同期がハルナで良かったなと思います。リリース情報
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
この9人が最終形態「この9人で日本武道館に立ちたいんです」
--では、そんな月ノウサギのことをメンバーがどう見てるかも聞きたいんですが、ユメノユアから見た彼女はどんな人?
ユメノユア:本当にマジメな子です。ダンスひとつにしても誰よりも吸収力があるし、もうグループ全体のことも見れるようになっているし、凄い速さで成長していくから「負けてらんないな」と思います。 月ノウサギ:うれしいです。でも私は本当にエースとかにはなれないんですよ。ハルナとかは自然に目が行くじゃないですか。でも私はいちばんに目が行く人間じゃないから……居なくなって「あ、この人、大切だったんだ」みたいな立場になりたい。一同:(笑)
月ノウサギ:居なくなるつもりはないですよ!? ココ・パーティン・ココ:分かってる、分かってる。 月ノウサギ:そういう「実は大切」みたいな存在になりたい。--まさに月ですね。
月ノウサギ:上手い! ココ・パーティン・ココ:「まさに月ですね。」--恥ずかしいから再現しないで下さい(笑)。では、逆に月ノウサギから見たユメノユアはどんな人?
月ノウサギ:ギャンパレに入る前からライブ中のパフォーマンスとか「すごく格好良い人」というイメージがあって。でも実際にこうして近くで見てるとめちゃくちゃ女の子で可愛い。 ココ・パーティン・ココ:元々可愛いんだけどね。 月ノウサギ:でも私は最近のギャンパレを観ていたから…… ユイ・ガ・ドクソン:イケメン期な。「イケメンになりたい」と言っていた時期をちょうど観ている。 ココ・パーティン・ココ:その前はぷあぷあぷーちゃんだったから。--ぷあぷあぷーちゃんって何なんですか?
ココ・パーティン・ココ:「ぷあぷあぷー」って言ってて…… ユメノユア:私は一切言ってない(笑)。 ユイ・ガ・ドクソン:ゆあぴっぴをテーマにしたメルヘンな歌をうたっていたんですよ。 ユメノユア:まわりが勝手に言ったり歌ったりしてた。 ユイ・ガ・ドクソン:そういうイメージだったんですよ。「ピンクのお砂糖、食べるのー。ぷあぷあぷー」みたいな。--今はぷあぷあぷーからどんな自分になろうとしているんですか?
ユメノユア:ロックでありたい。誰よりも。--具体的に言うと?
ユメノユア:感情を大事にしたいんです。ロックバンドって感情を大事にしていると思うんですよね。だから笑いたいときは笑うし、泣きたいときは泣くし、私もそういう気持ちを大切にしていきたいと思っています。--そういった各々の個性がライブでも良い形で爆発してきているギャンパレなんですが、これからどんなグループを目指していきたいですか?
ユメノユア:夏の全国ツアー【REBUILD TOUR】、そして9月20日のZepp Tokyoワンマンは「これが今のギャンパレだ!」と言い切れるぐらい、この9人なりのギャンパレを作っていきたい。それは今までのギャンパレと全然違うものになると思うから、楽しみにしていてほしいです。で、これが最後のREBUILDになるようにしたいと思います。 ココ・パーティン・ココ:せっかく新メンバーが2人も入ってくれたので、そこはちゃんと活かしたいなって。2人が入ってきて出てきたキャラもあると思うんですよ。例えば、マイカのママキャラとか。だから2人によってプラスに作用するところをツアーでもどんどん見つけていきたいし、そうすれば、その先に立つ9月20日のZepp Tokyoワンマンは面白いものになるだろうなって楽しみにしています。 月ノウサギ:私が入る前のギャンパレはとにかくチーム力が凄くて、それが目に見えて分かるパフォーマンスをしていたと思うんです。でもZeppダイバーシティでの新体制初ワンマンはそれが良い意味でも悪い意味でも足りなかったと思っていて。それを「伸びしろがある」とか「始まりだ」と思ってもらえたのは、たぶん私たち(月ノ&ハルナ)が入って1ヶ月しかなかったこともあるし、この先にツアーやZepp Tokyoワンマンが決まっているからだと思うんですけど、そこでファンの皆さんがいちばん楽しみにしているのは、私たちの成長だと思うんです。だからそこでは私たちが今までの7人が作ってきてくれたモノ……(涙を溢れさせる)それに応えられるようなライブがしたいです。--どうして涙が溢れちゃっ……
月ノウサギ:はい! そんな感じです!一同:(笑)
ココ・パーティン・ココ:さえぎった(笑)。 ハルナ・バッ・チーン:私もZeppダイバーシティより成長した姿を見せたいです。精一杯じゃなくなるぐらい……--精一杯じゃなくなっちゃうの?
ココ・パーティン・ココ:いっぱいいっぱいじゃなくなるぐらいね。 ハルナ・バッ・チーン:そうです! 1日1日更新していきたい。昨日出来なかったことが今日出来ていたりとか、毎日「今日良かったんじゃない?」と思ってもらえるようになるのが今の私の目標なんです。なので、同じ日が続かないようにする。それでどんどん進化していって、Zepp Tokyoワンマンではたくさん成長した姿を見せたいです。 キャン・GP・マイカ:1回1回のライブで最高を更新していく。それはもうずっと言っていることなんですけど、「この9人が最終形態だな」って誰もが思うような感じにしたい。 ヤママチミキ:新メンバーが入って1ヶ月以上経って、新体制のお披露目ライブのときから求められているものもどんどん変わってきていると思うし、それと同時に期待値もどんどん上がってきていると思うし、その中でどんどん勢いに乗って目標の日本武道館にも立ちたいし……難しいことだとは分かっているんですけど、この9人で日本武道館に立ちたいんですよね。その為にも日本武道館に相応しい9人を目指します!リリース情報
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
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