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小泉今日子 圧巻の8曲メドレーにどよめき
8月3日にビルボードライブ大阪からスタートした30周年記念ライブツアーが9月4日ビルボードライブ東京での追加公演で最終日を迎えた。急遽決定した追加公演でも即日完売、今年デビュー30周年を迎えてもなお衰えぬKyon2の人気を見せつけた。
2012.09.04(火)at Billboard Live TOKYO|ライブ写真&セットリスト
小泉今日子 圧巻の8曲メドレーにどよめき
満場の観客が見守るなか、「夜明けのMEW」を情感豊かに歌い上げ、注目の公演がいよいよ始まった。短い挨拶を挿み、「木枯しに抱かれて」を。あの印象的なドラムロールが場内に響き渡り、懐かしのヒット・ソングが今の音響システムによって、違う聞こえ方で生まれ変わる。また、凄腕ミュージシャンによる演奏は、数ある名曲の基本フレーズを踏襲しながらも、果敢に新鮮なフックを加え、単なる懐メロ同窓会的ライブではないアプローチでアレンジが施されていることが進むにつれて伝わってくる。一方、軽くリズムを取るくらいで、ほぼ直立不動で歌うKyon2はリラックスした様子。
10月にリリースするニューアルバム『Koizumi Chansonnier(コイズミシャンソニエ)』から本日5日先行配信された、さかいゆう提供の「100%」を披露。Kyon2の持つ、最も魅力的に聞こえる高音を十二分に生かしたメロディの新曲に、ひと際大きな拍手が送られた。
そして、女優業を経て歌を再び始めた理由を語るKyon2。
「デビューして何も分からなかった小娘に向けてくれた、たくさんの声援や笑顔。私はその責任を取れたのかなって」。そして観客に笑いかけながら、「皆さんと思い出を“更新”していきたいと思います」と語り、深呼吸して8曲から成る「KOIZUMI’S MEDLEY」に突入した。
ここで初めてKyon2は、ステージを縦横無尽に踊りながら、観客に向け何度も何度も手を振ったり、会場の隅から隅まで笑顔を振りまいた。おそらくその場にいた観客の誰もがKyon2と目が合った気がしただろうほど細かく丁寧に。30周年を記念するライブに、300人収容のビルボードライブを選んだ理由は、おそらくこれがやりたかったからではないだろうか。
このメドレーで本編が終わり、アンコールを求める拍手と同時に場内は、圧巻のメドレーに興奮するざわめきが満ちていた。
再びステージに登場したKyon2は、アンコールに「あなたに会えてよかった」を。続いてステージ後方の黒幕が開き、「The Stardust Memory」を最後に。東京の夜景を見ながら聞くこの曲はまた格別で、記念すべきライブのラストに相応しい選曲だった。そしてKyon2はにこやかにステージを降りて全編が終了した。
この30周年記念ツアーを経て、Kyon2は“小泉今日子”をまた確かに“更新”したと思わせる素晴らしい一夜となった。
ライブ写真
小泉今日子 "Kyoko Koizumi 30th Anniversary Tour 2012" 1st ステージ セットリスト
2012.09.04(火)at Billboard Live TOKYO
- 01. 夜明けのMEW
- 02. 木枯しに抱かれて
- 03. My Sweet Home
- 04. あたしのロリポップ
- 05. 今年最後のシャーベット
- 06. 100%
- 07. 優しい雨
- 08. この涙の谷間
- 09. Fade Out
- 10. KOIZUMI’S MEDLEY
a) CDJ
b) ヤマトナデシコ七変化
c) 素敵なラブリーボーイ
d) 半分少女
e) 私の16才
f) 艶姿ナミダ娘
g) 渚のはいから人魚
h) なんてったってアイドル - En1. あなたに会えてよかった
- En2. The Stardust Memory
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