Special
AKB48 50thシングル「11月のアンクレット」インタビュー
結成して丸12年を迎えようとしているAKB48。幾多のシングルをリリースしてきたが、この度50枚目に突入した。記念すべきシングルのタイトルは『11月のアンクレット』。3期生・渡辺麻友の卒業シングルだ。もちろん自身がセンターを務める。
6月の「AKB48選抜総選挙」でグループからの卒業を発表していた〝まゆゆ〟。ひたすら王道を歩いてきた彼女らしく、軽快ながらもどこかに切なさをたたえたポップスに仕上がった。
「楽曲をいただいて、何回も聴いていくうちにじわじわと好きになっていきました。メロディーがきれいだし、寂しさの中に希望が見えてくるような印象で、今では大のお気に入りです。ラストシングルがこの曲で本当によかったです」―渡辺麻友
「衣装もポイントで、選抜メンバー全員が左の足首にアンクレットをつけています。そこがポイントです」―向井地美音
ミュージックビデオのメガホンをとったのは、平野文子。YUKIやCHARAを手掛けてきたアートディレクターで、AKB48グループを初めて撮影することになった。
撮影が行われたのは、9月中旬のこと。台風の接近により天候が優れない中、砂浜を舞台に撮影されたのだが、渡辺麻友の持つ天真爛漫さやかわいらしさが十二分に引き出されたものになった。
「今回はオールロケでした。私はひとりでの撮影が多くて、主にイメージカットでした。雨の中をメンバーみんなで全力疾走する場面もありました。アイドルを撮られたことがない監督さんなので、どんな化学反応が起きるのか楽しみです」―渡辺麻友
「何組かに分かれての撮影でした。私は横山由依ちゃん、宮脇咲良ちゃんと同じグループで、砂浜でフラフープやトランポリンをしました。夜中2時台に集合という、AKB48史上もっとも早い集合時間でした(笑)」―柏木由紀
〝まゆゆ〟と同期の柏木は、親友の旅立ちにひと際寂しさを募らせている。
「3期生は私が最後のメンバーになってしまいました。それだけでも寂しいのに、ここ何年か麻友と2人でするお仕事も多かったので、もはやコンビなんです。お笑いの世界で例えるなら、ボケが卒業して、コンビ解散になるようなものです。でも、AKB48のために11年も頑張ってくれたわけですから、今後は自分のことを第一に考えてほしいですね。私はもうちょっとAKB48で頑張ります」―柏木由紀
また、このシングルには渡辺麻友のソロ卒業ソング『サヨナラで終わるわけじゃない』も収録されている。箱庭で育った少女が外の世界に旅立っていくというMVで、小学6年生でAKB48に合格し、これからまさに芸能界の荒波に飛び込んでいく〝まゆゆ〟本人のストーリーを下敷きにして描いている。監督は、AKB48のMVを数多く手掛けてきた高橋栄樹。これは、渡辺麻友本人の希望によって実現したものだという。
今作の選抜メンバーは28人。中でも注目されているのは、AKB48チーム8の小栗有以だ。47の素敵な街へ都道府県からひとりずつ選ばれるチーム8において、東京都代表に選出された彼女。選抜されたのは4回目だが、以前とは少しばかり意味が違うようだ。
「私は3列目のセンターで歌わせていただいています。それは、選抜メンバーの皆さんの背中を見ながら歌うということでもあり、とても大切なポジションです。それに、麻友さんとペアの振り付けをするところが何か所かあって、何か意味があるのかなと深読みしています。先輩が築いてきたAKB48を私たちが支えていけるように頑張りたいという気持ちが強くなりました」―小栗有以
後輩メンバーに自分から絡むことの少ない〝まゆゆ〟がかわいがっている、数少ない後輩が小栗有以だ。「若手の中では一番期待している」とも語っている。何かを継承させようとしているようにも見えるが、果たして……。
この曲はラストで〝まゆゆ〟がマイクを置いて、ステージから去るという演出がある。それは言うまでもなく、山口百恵のラストコンサートのオマージュである。10月31日に開催された卒業コンサートでも、マイクを置いて立ち去る姿を見せ、会場のさいたまスーパーアリーナは悲しみに包まれた。
だが、伝説のアイドルのオマージュをそのまま見せるようなことをしないのが48グループだ。何か違った意味が込められていると考えるのが自然だ。グループのセンターがマイクを置くということは、そのマイクを次は誰が手に取るのか――。そんな意味が隠されているような気がしてならないのだが……。
渡辺麻友が卒業しても、このグループのストーリーはどこまでも続いていくのだ。
▲ 「11月のアンクレット」Short ver. MV
▲ 「サヨナラで終わるわけじゃない」Short ver. MV
リリース情報
11月のアンクレット
- AKB48
- 2017/11/22 RELEASE
- [Type A【初回限定盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type B【初回限定盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type C【初回限定盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type D【初回限定盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type E【初回限定盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type A【通常盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type B【通常盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type C【通常盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type D【通常盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
- [Type E【通常盤】 定価:¥ 1,524(plus tax)]
- 詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
オフィシャルライター:犬飼華
関連商品