Special
BiS『I can't say NO!!!!!!!』プー・ルイ以外集合インタビュー
BiSの因果や業に振り回されながら
かつてのBiSを超えるチャンス到来
ダイエット失敗で活動休止中のプー・ルイ(リーダー)~一連の騒動へのそれぞれの想い、カミヤサキ×アヤ・エイトプリンス無期限トレード移籍についての本音~共にツアーを廻るギャンパレに対する印象、結果的に現状のアレコレに対するBiSからのアンサーとなっている新シングル『I can't say NO!!!!!!!』、6人で立つ赤坂ブリッツワンマンへの意気込み等々、プー・ルイ以外のメンバーで語ってもらった。
参加メンバー:
キカ・フロント・フロンタール
ペリ・ウブ
ゴ・ジーラ
パン・ルナリーフィ
ももらんど
カミヤサキ
カミヤ×アヤプリ無期限移籍への本音「寂しいから戻ってきてほしいは失礼」
--今回のBiSインタビュー、ひとり足りないんですが……
ペリ・ウブ:いろいろありまして。--前回のインタビュー(http://bit.ly/2t1OoQ5)以降、本当にいろいろあり過ぎですよ(笑)。ペリ・ウブも1回離脱してますし、カミヤサキはGANG PARADE(以下ギャンパレ)からのトレード移籍期間が無期限に延長されましたし。
SOCiALiSM / BiS-新生アイドル研究会- [OFFiCiAL ViDEO]
--まだ2ヶ月前の話ですけどね(笑)。本来であればもうギャンパレに戻っていた訳ですけど、BiSへの在籍期間が無期限になった今、ギャンパレのことをどんな風に見ていたりするんですか?
カミヤサキ:うるさい。一同:(笑)
キカ・フロント・フロンタール:昨日、ちょうどギャンパレと一緒に女川までライブしに行っていて、その行き帰りもバスの中で一緒だったんですけど、本当にうるさかったですね(笑)。 ペリ・ウブ:元気! カミヤサキ:「私もそこに居たんだなぁ」と遠い目をしていました。朝方に女川に着いて、バス降りたらすぐ喋り出すんですよ。それは私がギャンパレにいた頃からそうだったんですけど、すっかり忘れてて。ココ(※ココ・パーティン・ココ)が「すべての母ぁ~、一緒にいたんだからさぁ~! いぇ~い!」みたいなノリで絡んできたんですけど(笑)、私は「いや、朝3時だからさ……」みたいな。まぁでもグループの根本は良い意味で変わってないかな。自分が居た頃からギャンパレの特色はチームプレーだと思っていて、それがより強くなっているのかなという印象はありました。--無期限活動休止が決まったときは……
カミヤサキ:活動休止?--あ、ごめんなさい。無期限移籍!
カミヤサキ:今、タイムスリップしました!「いつダイブしたっけ?」って(笑)。--また100kmマラソン走らせるところでした(※カミヤサキはかつて無期限活動休止から100kmマラソン完走で復活した過去がある)。移籍が期間限定から無期限になったときはどんな気持ちだったんですか?
カミヤサキ:自分も9月いっぱいで普通に戻るとは思っていなかったので、発表の瞬間はそんなに深刻に考えてなかったんですけど、翌日ぐらいになったら双方(※ギャンパレからBiSに移籍したカミヤサキと、BiSからギャンパレに移籍したアヤ・エイトプリンス)のファンが複雑な心境をツイートされているのを見て、そっちのほうでやられちゃいましたね。自分としては前向きなんですけど……--「本気で戻ってくるのを待っていてくれたんだな」という感覚?
カミヤサキ:そうです。そういうのを見ちゃって。ただ、アヤと喋ったときに「分かる」と共感したんですけど、「ギャンパレが良い」と思うときと「BiSが良い」と思うときって期間によってすごく変わっていくんですよ。それはアヤも同じみたいで、例えば「自分にはBiSのほうが合ってるな」と思うときもあれば「やっぱりギャンパレでこの曲が歌いたいな」と思うときもある。それが無期限トレードが発表されたときによく分からなくなっちゃって。ファンの人の声とかを見て「もっと重く捉えて考えなくちゃいけないのかな」と思ったり。でも今は大丈夫です。その時期はちょっと喰らっちゃいましたけど、「そういう風に思っているあいだは、まだこのトレードが爪痕を残せたという風にはならないんだろうな」と思って、誰もが「ギャンパレに居てほしいけど、BiSに居るときめっちゃ輝いてるよね」となったときが爪痕を残せた瞬間なのかなって。だから今は全然悩んでないです。--ペリ・ウブは入院しているときに知ったと思うんですが(※感染性腸炎で入院。それに伴い赤坂ブリッツで開催予定だったBiSワンマンライブが延期、代替公演としてBiSHとギャンパレがライブを行い、その場でトレード期間の無期限延長が発表された)、どんな感覚でした?
ペリ・ウブ:BiSのワンマンライブが延期になったので「私のせいかな」と思ったりもしたんですけど、自分の気持ち的にはホッとしたというか、サキちゃんがいてくれていろいろ気付けたこともあるので。人生。 カミヤサキ:人生? 凄いね(笑)。 ペリ・ウブ:ただ、無期限になったことでトレード期間がいつまでかより分からなくなったので、とりあえず毎日毎日を大事にしていこうと思いました。--ペリとキカとゴジにとっては、同期であるアヤがしばらく戻ってこない状況になった訳ですが、どんな風に受け止めたんでしょう?
GANG PARADE「Beyond the Mountain」MUSIC VIDEO
--その顔で心配されてもね。
キカ・フロント・フロンタール:逆にアヤが心配しているかもしれない(笑)。 ペリ・ウブ:この顔のキカと活動してないもんね。--またカスタマイズされてるんですね?
キカ・フロント・フロンタール:毎回変えてるんです。 ペリ・ウブ:初めて見た、このパターン。 カミヤサキ:今日、これで電車乗ってました。 キカ・フロント・フロンタール:往復しました。神谷町から渋谷を。 ゴ・ジーラ:怖い(笑)。 キカ・フロント・フロンタール:でももうすぐハロウィンですし、渋谷とかだったら「ちょっと早いな」と思われるぐらいじゃないですかね。--ゴジはアヤが戻ってこないことについてどう思いました?
ゴ・ジーラ:最初にサキちゃんとアヤちゃんがトレード移籍すると聞いたときは、なんかすごくほんまに……今までずっと一緒にやってきて「これからも一緒にやりたい」と思っていたから寂しい気持ちが結構あったんですけど、そのときに「もっと強くならないといけない」と言われて「あ、そっか」と納得したんです。だから今回の無期限への延長が発表されたときは「なるほど、承知しました!」ってすぐ受け入れて。ま、死んだ訳やないから。--ゴジの中でもまだ死んだことにはなってない?
ゴ・ジーラ:なってない。ブロックもしてないです(笑)。 キカ・フロント・フロンタール:アヤはミュートしているらしいですけどね。 ゴ・ジーラ:まぁでも生きてるし!--ゴジはこの体制になってから明るくなりましたよね? メンバーとベタベタしたりするようにもなりましたし。
ゴ・ジーラ:してないです…… キカ・フロント・フロンタール:あれ? ちょっと照れてない(笑)? カミヤサキ:最近よく喋りますよ。--やっと馴れてきたんですかね?
ゴ・ジーラ:私の性格は1年ごとの更新制なんです。 カミヤサキ:アップデート。 ゴ・ジーラ:なので、この1年はちょっと明るめの「ヘーイ!」って感じ。でも2年目超えたらまたガラっと気を遣わなくなると思います。酷くなりそう(笑)。--ということは、自分の中で「この1年はこうする」と決めてる訳ですよね?
ゴ・ジーラ:いつもそうです。だから中学とか高校も1年生、2年生は「仲良くするの、ちょっと無理」って感じだったんですけど、3年生でやっと仲良くなれる。でも卒業したらみんなリセットみたいな。だから最後はみんないない。
▲左から:キカ・フロント・フロンタール/パン・ルナリーフィ/ペリ・ウブ
--1年ごとに仲良くはなっていくけど、最後は誰もいなくなるんですね。
カミヤサキ:ヤバい(笑)。 キカ・フロント・フロンタール:前より喋ってくれるのは嬉しいんですけど、面倒なんですよ。絡み方が難しい人間なので…… ゴ・ジーラ:えぇー! カミヤサキ:今日もキカに急に「その顔でラムネを配ってほしい」と言い出して。 ペリ・ウブ:意味が分かんない(笑)。--まぁでもそれぐらい距離は縮まったんですね。ももとパンも馴染んできた?
カミヤサキ:パンはだいぶうるさくなった。 キカ・フロント・フロンタール:本当にうるさい。 パン・ルナリーフィ:え? ちょっと! キカ・フロント・フロンタール:でも加入当初は「絶対に気遣われてる。これ、いつどのタイミングで仲良くなれるんだ?」っていう感じがあったんですけど、今は平気で「死ねよ」とか普通に言える仲になったんで。 カミヤサキ:ネコかぶってたんでしょ? パン・ルナリーフィ:私、人見知りなんで、最初の人との接し方が分からなくて。 キカ・フロント・フロンタール:でも急に人が変わったよね? パン・ルナリーフィ:リキッド(※リキッドルームでのももパン加入後初ワンマン(http://bit.ly/2uzVCwB))からかな?- プー・ルイ活動休止への本音「だからこそプー・ルイに優しい言葉は掛けれなかった」
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プー・ルイ活動休止への本音「だからこそプー・ルイに優しい言葉は掛けれなかった」
--あと、ペリの存在も大きかったんじゃないですか?
パン・ルナリーフィ:それもあるかも。いちばん最初に話し始めたというか…… ペリ・ウブ:みんなに敬語なのに私だけタメ口で(笑)。 パン・ルナリーフィ:なんか同じ血を感じたから(笑)。--良いコンビですよね。ちゃんと2人で売りに出て行ったほうがいいと思います。
ペリ・ウブ&パン・ルナリーフィ:いぇーい! ペリ・ウブ:それは頑張りたいと思ってる。 カミヤサキ:辻加護(辻希美&加護亜依(モーニング娘。))だとプー・ルイは言ってました。 ペリ・ウブ:何かしら良い感じにやっていきたいと思います。 カミヤサキ:あと、パンは垢抜けた。
▲左から:キカ・フロント・フロンタール/パン・ルナリーフィ/ペリ・ウブ
--まだこのインタビュー、一言も喋ってないですけどね(笑)。
ももらんど:…………。--BiS、楽しい?
ももらんど:うん。--どんな瞬間に「BiSに入って良かったな」と思います?
ももらんど:……ライブとかでひとつになったとき。 ペリ・ウブ:へぇー、ひとつかぁ!--では、逆にどんなときに「イヤだなぁ」と思いますか?
ももらんど:「イヤだなぁ」と思ったことはまだない。 カミヤサキ:私がめっちゃキスをせがんでるけどイヤじゃないの? ももらんど:そういうのじゃない。 カミヤサキ:そういうのじゃない?一同:(笑)
キカ・フロント・フロンタール:でも、先日、名古屋の近鉄パッセさんでBiSHとギャンパレと勢ぞろいでイベントをやったんですけど、その特典会で全グループの全メンバーが一列に並んでひとりひとり握手をしたんですよ。ずっとぶっ続けで握手。それが終わった瞬間「はぁーっ」って言ってました(笑)。人がいっぱい過ぎたから。--握手会って一言ずつ喋ったりするじゃないですか。ももらんどはどんな話をするの?
ももらんど:「ありがとうございます」ってみんなに言ってるつもりなんですけど、聞こえてないことが多いみたいで……ツイッターで「ももらんど、無言だった」とか書いてあったんですけど、ちゃんと言ってるんです。--相手の耳に届いてないだけで、感謝は伝えているんですね。あと、ツイッターだと雄弁だったりしますよね。頭の中ではいつもいろんなことを考えているんだなと伝わってきます。
ももらんど:変なこと……ちょっと考えちゃうから。--夏休みの終わり、8月31日の夜のツイートは胸に刺さりました。
わたしも学校が嫌いだった、、、
— ももらんど (@MOMOLAND_BiS) 2017年8月31日
人と話すだけで過呼吸になるもう死にたいって思ってた。発表とか自己紹介が言えない子で、みんなと普通なことができない、辛かった、それはお母さんの方が思ってたのかも。合宿のときも思ったな
ももらんど:テレビを観て、思ったことを書きました。 カミヤサキ:LINEのやり取りとかもしっかりしてるんですよ。 ペリ・ウブ:LINE、最初ビックリした!でも、それがなかったらわたしは変われてなかったんだな、、
— ももらんど (@MOMOLAND_BiS) 2017年8月31日
今もね自分の思いをうまく言えなかったりして辛いって思う時があるんだけど、それが変わりたいって思える元なんだなと。人はみんな完璧な人なんていないからちょっとずつ良くしていけば良いかなって思う
学校行きたくない理由は人それぞれ
--そんなメンバーそれぞれが頭角を表しているBiS。ペリも復活して、10月6日の赤坂ブリッツワンマン振替公演に向けてどーん!と駆け上がっていく流れかなと思っていたんですが、リーダーのプー・ルイがダイエット企画に失敗して活動休止となってしまいました。あの活休が決まったときの本音をそれぞれ聞かせてもらえますか? まずカミヤサキから。
カミヤサキ:プー・ルイがいちばんショックだろうなとは思ったんですけど、自分も状況は違えど一度活動休止を経験しているからこそ、渡辺さん(※BiSプロデューサー/WACK社長)のことだからダイエットの結果以外にもきっと原因があっての活動休止なんだろうなと。そういうことも考えたら「ちゃんと受け止めなきゃいけないときなのかな」って。それが第一にありましたね。自分のときも「ちゃんと受け止めなきゃいけないんだ」と気付くところから始まったので……--それなしに復帰への道程は開かれないということですよね。
カミヤサキ:だからこそプー・ルイにあんまり優しい言葉は掛けれなかった。自分に対してもダイエット企画中に「大丈夫なの?」と気に掛けたり、いろいろやれば良かったなという反省点はあるんですけど、プー・ルイ自身のことを考えたら活休発表のタイミングで親切な言葉は掛けれなかった。--「かつてのBiSだったらメンバーが守っただろう」とか「渡辺さんに誰かが反発しただろう」といった声もありましたよね。実際、カミヤサキにはプー・ルイのピンチを救った過去がありますが、そういう声に対してはどう思いました?
BiS / "ODD FUTURE(Special Edit)" Music Video -カミヤサキ Ver.-
--状況が悪化していくだけだと。
カミヤサキ:だからBiSを守る……というか、なんて言うんだろうな? とにかく反発することは自分の頭の中には今は全くないです。それで「あのときのカミヤなら守っていたはずだ」と言われてしまうのもしょうがないと思うんですけど、今の自分はそうしないというか、分かりますかね? 伝え方が難しいんですけど。--要するにプー・ルイの為にもならない、ということですよね?
カミヤサキ:そうです。ファンの人的にはそういうのを見たいかもしれないですけど、それをやると結果的にBiSをもっとダメにしちゃうから。だからファンの人に対してのアプローチの仕方は、私はしっかりライブで伝えようと思っていて。観に来てくれた人が出来るだけ今の6人から何か感じ取ってくれたらいいなと思って、それが伝わるように構成とかも考えてやってるんです。--ゴジはプー・ルイの活休が決まったとき、どんな気持ちになりました?
ゴ・ジーラ:最初はただただドッキリかなと思って。赤坂ブリッツのワンマンも控えているので「ほんまかな?」という疑いから入っちゃって(笑)。でも次の日に池さん(※BiSマネージャー)とかからいろんなお話を聞いて「あ、ほんまなんや。しっかりせんとアカンな」と思いました。 カミヤサキ:本当にしっかりしました。--あ、そういう変化もあったんですね。そこに居てあたりまえだったプー・ルイが不在になったことで各メンバーの意識が高まったというか。
カミヤサキ:みんながみんな、ちょっとずつ変わったと思います。目に見えてよく分かるのはゴジとペリかな? みんな変わってますけど。--具体的にはどういう意識の変化があったんですか?
ゴ・ジーラ:プーちゃんが居なくなって「6人でやっていきます」となると、やっぱり今までプーちゃんのファンだった人たちを敵にまわしてしまう可能性もあるし、でも味方になってもらえる可能性もあると思うんですよ。それはこの6人次第で決まると思うんです。で、もしそれが失敗しちゃったらファンがごっそりと居なくなってしまう。なので、やっぱりプーちゃんが居ない間に私たちがどれだけ引き止められるか。そこが大切だと思ったんで「どうしたらいいんやろう?」と毎日毎日考えて、そのことばかりぐるぐるぐるぐる考えてました。何をすれば状況をプラスのほうへ転じられるのか。--その結果「こうしよう」といった結論は出たんでしょうか?
ゴ・ジーラ:6人で決まっているライブをちゃんとやるというのが第一なんですけど、その6人だけでどれだけもっとBiSというものを好きになってもらえるか。そこをしっかり考えながら動いていく。今回の騒動で、プーちゃんがライブに出れなくなったりして嫌な想いをした人って結構いるから、その嫌な想いをした人が少しでも「やっぱりBiSを好きでいよう」「プーちゃんを待とう」って、そういう前向きな気持ちにさせられるようにしたい。「この6人最高!」でもいいし「プーちゃんは戻ってくると信じてる」でもいいし、とりあえずみんなが離れないようにしたいし、もっと言えばファンが増えるようにもしたいので、とりあえず今をこの6人で頑張る。--キカはどうでしょう?
キカ・フロント・フロンタール:私ですか? いろいろ考えて泣きそうになってた……(笑)。えーっと、活休になった瞬間ぐらいに渡辺さんから電話来て「プー・ルイが活休になるから話そう」と言われたんですけど、私は「何を言ってるんだろう?」と思って。ドッキリじゃないですけど「えっ!?」ってなっちゃって。ちょうどライブが5連チャンとか続くときで、たしかそれの2日目が終わった夜だったんですよ。だからプーちゃんのこととか、それに対して自分がどう思うかとかよりまず「この話が本当なら、明日のライブどうしよう?」というところに頭が回っちゃって、考える余裕が全然なかったんですけど……最初の頃はそんな感じでとにかくバタバタしてましたね。とにかくライブをこなすのに一生懸命でいたら、その間にいろんなところで話が大きくなっていって、自分の中で訳が分からなくなっちゃって。でもライブが落ち着いてからプーちゃんと二人で話す機会があったんですけど、そこで「もちろんダイエットも成功させるし、頑張りたいと思ってる」と聞いたんで、私も「あぁそうか。私も頑張っていこう」と素直に思ったんですよね。--なるほど。
キカ・フロント・フロンタール:「すげぇヘコんで大変なことになっちゃってないかな?」と心配だったんで、前向きな意見が聞けて嬉しかったんです。あと、みんなでも話し合ったんですけど、プーちゃんのダイエット企画における自分への反省として思ったのは、自分はプーちゃんに対して甘やかしてしまったというか、良い甘やかし方じゃなかったなと思って。ダイエットってすごくデリケートだから「頑張んなよ」とか言えなかったんですよ。その結果としてプーちゃんひとりのダイエット企画にしてしまった。それは自分のせいでもあったのかなって。「世界中に悪名を轟かせる(笑)。かつてのBiSを超えていけるチャンス」
--ももらんどはどう?
ももらんど:オーディションのときにいちばん丁寧に教えてくれた人だし、BiSのプーちゃんは凄い人だと思っていたから、ちょっと気を遣ってて……ダイエットのこととか聞けなかった。……ほぼ毎日、玉子とかしか食べてなくて「頑張ってるな」と思っていたから、大丈夫だろうなと勝手に思っていて、でもそれがダメだったんだなって。でも渡辺さんとかメンバーとかプーちゃんとかみんなで話して理解して、反省して、ちゃんと受け止めて、今はプーちゃんがいつ戻ってきても良くなるように「6人でも頑張ろう」って思っています。最初はマイナスな気持ちだったんですけど、今はちゃんと前向きに考えてます。--ももらんどにとってプー・ルイはお母さんみたいなところもありますからね。あんなにメンバーのことを優しく見守ってるプー・ルイを過去に見たことないです。
ももらんど:……いつもそばにいてくれた。--戻ってきてほしい?
ももらんど:うん。--続いて、ペリ・ウブ。プー・ルイが活休になってどう思いました?
ペリ・ウブ:最初聞いたときは「は?」と思って。失敗したら活動休止と言われてはいたけど、「そんなまさか」みたいな。夢ぐらいの感覚というか「そんなことあるわけない」と思ってて。そうならない為に鈴木さん(※BiSスタッフ)も1ヶ月ついていた訳だし、私が見る限りそんなに食べていた訳ではないし、「食生活もちゃんと見てて体重が減らないんだったら仕方ない」ということでついていたのに、それでも活動休止になっちゃったから「何の意味があったんだ?」と思って。それでプーちゃんから来たメールに「ごめんね。赤ブリ、一緒に立てない」みたいなことが書いてあって「えっ?」って。それで「どうしよう?」と思って……でも翌日に池さんから状況を聞いてからですかね。ちゃんと理解して「頑張ろう」と思えたのは。とりあえず今は6人だし、常に私は「今が人生で最高だ」と思って生きたいから、前の7人よりも6人が最高でいたいし、もし戻って来なかったとしても「今がいちばん最高だ」ってどんどん進んでいきたいし、もし戻ってきても最高でありたいので、今自分に出来ることを頑張ろうと思っています。プーちゃんが居なくなってやらなきゃいけないことも増えたので。--あと、ペリが居なくて赤ブリは延期にしたのに、プーが居ない場合は延期にしないのか。そういった声もありましたが、どう感じました?
ペリ・ウブ:やっぱり責任も感じたし、やっぱり「そう言われるだろうな」と思ったし、私も「なんで?」って思ったし。だって、みんなに迷惑掛けて、ここまで延期してでも「7人でやろう」って言ったじゃんと思って。いろんな人にスタッフさんが電話して頭下げてくれて、そこまでして「7人でやろう」と言ってくれたのに! そんなダイエットで……1日で決まるなんて「キツイ」って思いました。--でも今はどんな形であれ「最高にする」と思ってるんですよね?
ペリ・ウブ:そうなんですよ。やるしかないから。--パン・ルナリーフィはどうですか?
パン・ルナリーフィ:「プーちゃんがいないBiSはBiSじゃない」と言う人もいて、それはずっと前からで今に始まったことじゃないんですけど、でもプーちゃんを超える人がいなければいけないじゃないですか。そうしないと旧BiSにも勝てないし、延々とそう言われ続けちゃうから。だから私は「プーちゃんには勝たないといけない」と思っています。プーちゃんの活動休止を告げられた当日とか翌日とかは信じられなくて「何も考えたくない」と思うぐらい……自分の中ではプーちゃんがダイエットを失敗する心配なんてしていなかったし、普通にクリアーするもんだと信じていたんですよ。でもみんなで数日間話したりして、意思もだんだんひとつに固まってきてて、前向きに考えられるようになった今思うのは、プーちゃんを倒す為の第一歩を踏み出すチャンス。チャンスと言うとアレですけど、今変わるしかないなと思っていて。居なければ勝つも倒すもないんですけど、プーちゃんが戻ってきたときに戦えるぐらいの自分になっていなきゃいけない。--今はプー・ルイのパートを歌う機会も多いみたいですね。
パン・ルナリーフィ:やっぱりプーちゃんの声とか存在感って凄くて、自分も練習するときに頭の中に流れている歌声はプーちゃんの声なんですよ。みんなもそうだと思うんですけど、だからそれを消せないと6人でやっている意味もないというか、プーちゃんのイメージを超えていかなきゃいけない。--以上6人それぞれのプー・ルイに対する本音を聞かせていただきましたが、BiS全体としてプー・ルイに最終的には戻ってきてほしい気持ちはあるんですか?
カミヤサキ:活動休止が決まってから7人で話したんですけど、プー・ルイがそのときはメンバーに対して気を張っていたというか、本音で喋っちゃうと崩れそうな状態だったんですよね。だから曲がって伝わっちゃったことが多くて「あれ? このまま戻ってきてもヤバいんじゃね?」みたいな空気が流れちゃったんですけど、そのあと喋ってみたらちゃんと気持ちが聞けたので、6人は6人、プー・ルイはプー・ルイでお互いこれまで以上のベストを尽くして「もう1回一緒に」という気持ちではいます。--プー・ルイにはもう1回、体重測定をする機会があるんですよね?
ペリ・ウブ:そうです。今まで通りなら10月15日。 キカ・フロント・フロンタール:毎月15日に測定してきたので。--その結果によっては復活できると。
カミヤサキ:ですね。--そんな今回のプー・ルイのダイエット企画ですが、グループ間やファン間の枠を超えて世間の皆様からも注目を集めました。あの大炎上にはどんなことを感じていたんでしょう?
カミヤサキ:それだけ有名になったんだなと思いました。 ゴ・ジーラ:私、性格的に「ラッキー!」みたいな感覚だったんですよ。そしたらみんな「大事になっちゃってんね……」みたいなテンションだったから「あ、そっか……」みたいな(笑)。--「これでもっと有名になれる!」と喜んでいた訳ですね(笑)。
▲左から:キカ・フロント・フロンタール/パン・ルナリーフィ/ペリ・ウブ
--まぁでも今回の騒動は「これぞBiSだなぁ」と正直思いました(笑)。BiSHやギャンパレではああいう広まり方しないだろうなって。
ペリ・ウブ:しないだろうなぁ(笑)。--前回のインタビューでも「ダーティーヒーロー不在のアイドルシーン、再び狂い咲く悪の華」と銘打ってますから、どんな弊害も「何騒いでんの?」と鼻くそほじるぐらいの感覚で乗り越えてくのが正しいような気もします(笑)。
キカ・フロント・フロンタール:そうなれたら良いですけどね!--今回のシングル『I can't say NO!!!!!!!』も一連の騒動へのアンサーというか、アイロニーに結果的になっている印象も受けますし。
I can't say NO!!!!!!! / BiS 新生アイドル研究会[OFFiCiAL ViDEO]
--「さながら宗教」と歌ってますからね(笑)。メンバーが堂々とそう歌ってるんなら「じゃあ、良いじゃん」と納得せざるを得ない。
キカ・フロント・フロンタール:ちょうど炎上が起きているときにこの曲のミュージックビデオが公開されて(笑)。--元々8月にリリースされる予定だった訳で、結果的に予言じみた楽曲になりましたよね。
カミヤサキ:最後にペリがぶっ倒れるシーンがあるんですけど、そしたら本当にペリが倒れちゃって「やべぇ!」ってなって(笑)。--そこまでリンクすると怖いです(笑)。さて、そんな大きな注目を集めているBiSですが、いよいよ10月6日に赤坂ブリッツでのワンマンライブが開催されます。
カミヤサキ:今回の件でみんなそれぞれ自分というものを確立しようとしているので、それが赤坂ブリッツでしっかり出せればいいなと思いますね。自分をカラカラになるまで出し切りたい。 キカ・フロント・フロンタール:どうにもならないと思うんですけど、どうにか7人で出来ないかなという気持ちも正直あったりします。でも「6人でやろう」という気持ちにみんななっているんで「うわ! この6人すげぇ!」と感じえもらえるようなライブにしたいとすごく思っています。それこそ注目されていると思うし、絶対にその期待を上回るライブをしなきゃいけない訳で「何やってやろうかな?」とワクワクしてますね。 ペリ・ウブ:6人でBiSを完成させる! ももらんど:最高の日に。 ペリ・ウブ:そうだね! 本当に最高の日にしたいです!--ただ、よくよく考えると【IDOL is DEAD】というライブタイトルにも因果を感じるというか、ちょっと怖いレベルでリンクしてますよね。かつてのBiSも赤坂ブリッツで【IDOL is DEAD Repetition】と題したワンマンをやってから一度崩壊していきましたし、今回もペリが入院して延期になったと思えば、今度はプー・ルイが活動休止になって。
BiS / "IDOL is DEAD" Music Video (Special Edit)
--何か抗えない力を感じますね。
カミヤサキ:業を感じます(笑)。--というか、今回のBiSもちゃんとBiSになりましたね!
カミヤサキ:嬉しそう(笑)。 ペリ・ウブ:良かったのかな?--「あー、これがBiSだったなぁ!」としみじみ感じています。皆さんは今後のBiSがどうなっていったらいいなと思ってるんですか?
キカ・フロント・フロンタール:世界的に有名になりたい。--あなたが世界にいちばん近いんじゃない?
一同:(笑)
カミヤサキ:世界のロックバンドっぽいもん。 キカ・フロント・フロンタール:それぐらい売れたいです。 ペリ・ウブ:売れたいねー! カミヤサキ:世界中に悪名を轟かせる(笑)。でも良い機会だと思いますね。かつてのBiSがあれだけ際立っていたのって個々のメンバーのエネルギーが凄かったからだと思うので、今はそれを超えていけるチャンスというか。なので、まずは「ひとりひとりがイロモノ過ぎてやべぇ」みたいなところをこのまま目指したいですね。Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada
I can’t say NO!!!!!!!
2017/10/04 RELEASE
TRNW-154 ¥ 509(税込)
Disc01
- 01.I can’t say NO!!!!!!!
- 02.Fly -Brand-new BiS ver
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