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GANG PARADE『Beyond the Mountain』ガチンコインタビュー
「あと数ヶ月で君が現れる こんなことが信じられるのかい」
BiSやBiSHといった異端児グループを輩出してきたWACKだが、その中においてもよりマイノリティ……レジスタンス的な立ち位置におり、格上から大金星を掻っ攫っていくもことも多々あるGANG PARADE(通称ギャンパレ)。メンバーたちはいたってフレンドリーで“おバカ”な要素も満載なのだが、相手が強敵であればあるほど、超えなければいけない山がデカければデカいほど、愚直なまでに熱く激しく突進していくその様はいつだって胸を打つ。
そんな彼女たちが新体制で臨んだ格上・BiSHとのガチンコバトルや、美人担当が加入してからの化学反応、壇蜜的エロス、WACKとは真逆に位置するはずのハロー!プロジェクトからの多大なる影響(主に℃-ute、モーニング娘。'17の生田衣梨奈/小田さくら)、そしてギャンパレの未来を占う新作『Beyond the Mountain』について等々ガチンコで語ってくれた。ギャンパレはここからが面白い。そう思わずにはいられないインタビューになっているので、ぜひご覧頂きたい。
参加メンバー:
ユメノユア(悩める子羊担当)ヤママチミキ(カミヤサキ担当)
キャン・マイカ(イエス・ウィーキャン担当)
ココ・パーティン・ココ
テラシマユウカ
ユイ・ガ・ドクソン
アヤ・エイトプリンス(美人担当)
女らしさとエッチな感じを出していこうと思って“壇蜜的エロス”
--このグループの発起人であるカミヤサキは古巣であるBiSへ、BiSのアヤ・エイトプリンスがギャンパレへ移籍(9月までのレンタルトレード)し、新しい体制での活動がスタートしてから3ヶ月が経ちました。今のギャンパレはどんなグループになってきていると感じていますか?
ユメノユア:ひとりひとりが前よりグループのことを考えるようになったかな。例えば、新曲の振り付けを練習しているとき、マイカが中心になって振り付けを考えてくれているんですけど、他のメンバーも「こうしたほうが良いんじゃないか」みたいな意見を出すようになってきた。そういうところが変わったなと思います。 ヤママチミキ:みんなのキャラもより強く出てる気がします。 ココ・パーティン・ココ:そう! キャラが強くなった!--あなたは元々キャラ強いでしょ(笑)?
ヤママチミキ:こうやってグイグイ出てくるようになったなって。ピンクの坊主というキラーコンテンツの方が居なくなったからこそ、みんな前に出るようになったんだろうなって思います。 ユイ・ガ・ドクソン:あのキラコンね。--そのキラコンが居なくなったから、ココさんは髪の毛を黄色く染めたんですか?
ココ・パーティン・ココ:いや、別にそういう意味ではないです。その穴を埋めたかった訳じゃないし、坊主の代わりをやろうと思った訳でもないんですけど……攻めの気持ち。攻めたくなっちゃって、そうなったらまずビジュアルから変えるしかないかなって。--なんで攻めたくなったんでしょう?
ココ・パーティン・ココ:グループとしても個人としても保守的な期間が続いていたんですよ。5月とか6月とか、アヤがトレード移籍してきてからしばらく。それはその時期がギャンパレのターンじゃなかったから。BiSのリキッドルームワンマン(http://bit.ly/2uzVCwB)があったり、BiSHのアルバム(http://bit.ly/2uA98R2)があったり……--要するに事務所のムードもギャンパレ中心ではなかったと。
ココ・パーティン・ココ:そうです。その時期はギャンパレにとって準備期間だったんです。だから自分たちのターンになったタイミングでガッと鋭い攻め方を見せたかった。だから髪の毛も黄色くして。
▲左から:
ユメノユア/ココ・パーティン・ココ
/キャン・マイカ
--その鋭く攻めた効果は出てきてるんですか?
ココ・パーティン・ココ:それはもちろん! 新しい衣装にバッチリ合ってるし。--それによって人気も上昇した?
ココ・パーティン・ココ:人気はなんなら出てないんですけど……--落ちてはない?
ココ・パーティン・ココ:落ちた……かな?--じゃあ、失敗じゃないですか(笑)。
ココ・パーティン・ココ:でもファンの人を増やす為に髪色を変えた訳じゃないから。増やそうと思ったらこのアプローチはしないんですよ。 テラシマユウカ:気持ちだよね? ココ・パーティン・ココ:そうなんですよ。ファンの人を増やす為にビジュアルを変えるんだったらコレじゃないし、前のほうが良かったことは重々承知。だけど、重きを置いている部分はそこじゃない。--具体的には、どこに重きを置いてるんですか?
ココ・パーティン・ココ:うーん…………アヤが入ってすぐ【ギュウ農フェス】に出たとき、まとまりが良すぎちゃったんですよ。だからちょっと乱したかったのかな。取っ散らかっているように見えて、実は取っ散らかっていなかったから、その良くなり過ぎたバランスを掻き乱したかったのかもしれない……どう?--「どう?」って聞かれても(笑)。ドクさん、どうですか?
ユイ・ガ・ドクソン:たしかにまとまってた。でもそれが「すごく揃ってて素晴らしいね!」という感じよりは、プラスに捉えられていない感じで。歪でバラバラな個性同士が時を経て「まとまってきたね」と言われたら、それはきっと良いまとまり方なんですけど、私たちは……まとまっていたくないなと思ったんです。--うーん……テラシマさん、上手く通訳できますか?
テラシマユウカ:アヤがトレードで入ってきて、まとまったというか、みんなの想像を超えれなかった。みんなの想像していたものを良い意味で超えられたら良かったけど、変に落ち着いた感じに見えてしまったから、何かパンチが欲しかったんだと思います。一同:おぉー!(拍手)
ユイ・ガ・ドクソン:想像通りだったから。 ココ・パーティン・ココ:その範疇を超えられなかったから。 テラシマユウカ:そこはやっぱり超えていかないと…… ココ・パーティン・ココ:そうそうそう。--要するに驚きとか衝撃を与えられなかったということですよね。もっと言えば「これだったらカミヤサキがいたときのほうがインパクトあったじゃん」という。
ココ・パーティン・ココ:インパクトね。 テラシマユウカ:変に落ち着いちゃった。--どうだったんですか? 他のグループから入ってきた身としては。
SOCiALiSM / BiS-新生アイドル研究会- [OFFiCiAL ViDEO]
--今はどうなんですか?
アヤ・エイトプリンス:そのときよりは自信をちゃんと持って舞台に立ててると思うんですけど、まだみんなよりミスしてしまうことも多いので……もっともっと期待に応えられるように、ちゃんと頑張ります!--マイカさんは、前回のインタビュー(http://bit.ly/2tyx1a2)で「BiSから美人担当のアヤ・エイトプリンスが入ってくることにより、ちょっと自我のバランスが崩れるんじゃないか」とカミヤさんに心配されていました。自身でも「果たして私は本当にかわいい担当なのか? 大丈夫なのか?」と仰っていましたが、実際に同じグループで活動してみていかがですか?
キャン・マイカ:もっと焦るかな、もっとキャラ被りするかなと思っていたんですけど、なんか全然そんなことないなって自分では思ってるんだけど…… テラシマユウカ:被ってはないよね。 キャン・マイカ:新作『Beyond the Mountain』で新しいビジュアルを見せるタイミングでアヤもショートにしたし、私も髪を流すっていう……--大人っぽくなりましたよね。
キャン・マイカ:自分的には女らしさとエッチな感じを出していこうと思っていて。で、アヤはキレイだし、美人なんですけど……なんて言うんだろう? ユメノユア:エッチな感じじゃなくて、騒がしいというか…… キャン・マイカ:爽やかというか…… ヤママチミキ:全然違う(笑)。 ココ・パーティン・ココ:騒がしくて爽やか(笑)。 アヤ・エイトプリンス:どっちや? ココ・パーティン・ココ:でも爽やかっていうのは分かる! ユイ・ガ・ドクソン:凛とした感じやろ? キャン・マイカ:そう、凛とした……例え合ってるか分かんないけど、宝塚みたいな。手足も長くてステージ映えするし、シュッとしてる。でも私はそっちではなくて…… ココ・パーティン・ココ:奥行きがあるってこと?「私のほうがエロに深みがあるわよ」みたいな?- 【THE DUEL】BiSHが勝った……誰も言ってなかったけど、みんな感じていたこと
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
【THE DUEL】BiSHが勝った……誰も言ってなかったけど、みんな感じていたこと
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ユメノユア/ココ・パーティン・ココ
/キャン・マイカ/ユイ・ガ・ドクソン
--縛られたりする映画に出る側みたいな?
キャン・マイカ:え?一同:(笑)
--壇蜜みたいなイメージ。
キャン・マイカ:あ、でもビジュアルを変えてから、ツイッターに壇蜜さんと私の写真を並べて載せられたりとかしていたので、自分的には「成功かな」と思いました。--実際、目を引くようになりましたよね。「あれ、こんな子いたっけ?」と一瞬思ったりするぐらい、イメージが変わったなって。
キャン・マイカ:そうですよね。私も良いと思います。--(笑)
ココ・パーティン・ココ:成功例。--では、お互いバチバチすることもなく、お互いの立ち位置を確立できてると。
キャン・マイカ:良い感じで……どう? アヤ・エイトプリンス:いや、良い感じでギャンパレの顔としてふたりで…… キャン・マイカ:そう、ふたりで頑張っていこうという感じです。--サラッと「ギャンパレの顔として」と言えちゃう感じが凄いですね(笑)。
キャン・マイカ:アヤのほうが自分に自信あると思う。 アヤ・エイトプリンス:いや、自信がないからこそ言っていかないと! キャン・マイカ:あ、そうだね。そういう部分では同じ感じだと思います。「自分から言っていかないと」っていう洗脳タイプ。 アヤ・エイトプリンス:そういうキャラに自ら仕立て上げていく。 キャン・マイカ:自分から言っていくと、みんなもそう思ってくるんで。--ただ、先日のBiSHとのガチンコツーマンライブ【THE DUEL】(http://bit.ly/2gYGdmo)では、コント的な流れとは言え「私のほうがキレイだから!」と公衆の面前でぶちかまされていましたが、あのときはどんな気分だったんですか?
キャン・マイカ:アヤはキレイ、私はかわいい。なので、大丈夫です(笑)。--そんな【THE DUEL】の話も伺いたいのですが、ヤママチさんが「GANG PARADEはBiSHの背中をずっと追いかけてきました。でもいつまでもBiSHの背中を追い続けるつもりはありません! GANG PARADEの下克上、改めて始めます!」とまず宣言しました。
ヤママチミキ:あの言葉自体は、メンバー全員で考えたもので、私が代表して言わせてもらった形だったんです。--みんなの総意だったんですね。
ヤママチミキ:だったんですけど、私とユアはPOP時代から2年以上ずっとWACKに所属していて、どうしてもずっと前にはBiSHがいて……やっぱり全然届かないんです。2年以上追いかけていても全然届かなくて、むしろ差が開いていく一方だったけど、でも「やっとBiSHとツーマンをすることができる立場まで来れたんだ」と思ったら、なんかもうめっちゃ緊張して、不安もあって、でも絶対負けたくないし、負ける気はないし……っていう気持ちであの言葉を言ったんですけど、上手く言えていたかどうかは分からないです。--いや、上手く言えていましたよ。しっかりと気持ちは伝わりました。
ユイ・ガ・ドクソン:よかったよかった。--ユメノさんはあのイベントにどんな気持ちで臨んでたんですか?
ユメノユア:BiSHには最初から負け続けてきてるんで、そんな中でどんどん先に行かれちゃって、ウチらは上手くいかなくて……っていう感じでずっと目の前にいたから「もう負けたくない」と思ったし、昔は自分たちのグループに自信がなかったけど、今の7人はBiSHに負けてると全然思ってないんで、今までの練習やライブを通してやってきたことをとりあえず全部ぶつけて、自分たちに出来ることを全部やりきろうと思いながら臨みました。--あの日のBiSHのライブは観てたんですか?
ユメノユア:袖で観てました。--結果的にあのガチンコツーマンにはどんな印象を持たれました?
ユメノユア:パフォーマンス自体に関しては構成が全然違うなと思って。でもお客さんを煽ったり、ウチらとはまた違うベクトルで盛り上げるのが上手いなとは思いました。なので、盗めるものは全部盗んでいきたいなって。個人個人が揃ってないというか、個人個人の良さが出ているのがBiSH。ウチらは揃ってるけど、今はまだ揃ってるだけみたいなところがあると思うので、もうちょっとBiSHみたいに個性が出るようになっていきたいなと思いました。--パフォーマンスの揃え方はギャンパレのほうが上だけど、個性の出し方はBiSHのほうが上手いということですよね。ドクソンさんはいかがでした?
ユイ・ガ・ドクソン:あの日は、結構、自分の中でも、忘れられない日になりました。ライブ自体はもちろんめっちゃ気合いも入ってたし、みんなの闘志も始まる前から凄かったんですけど、それゆえにちょっと変な力み方をしてしまった部分もあって、反省点が最近の中では結構多い。でもそれがあって今考えられているところもあるので、忘れられない日になりました。--反省点が多かったということは、イコール学べる部分が多かったということだと思うんですけど、それって具体的にはどんなところ?
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ユメノユア/ココ・パーティン・ココ/キャン・マイカ/ユイ・ガ・ドクソン
--ドクソンさんは、ある意味、誰よりもステージに個性出てましたけどね。
ユイ・ガ・ドクソン:そうですか? それは嬉しいです。ただ、私、なんとなく今まで人見知りしてて……BiSHさんに会っても「あー、どうも」ぐらいの感じだったんですけど、あのツーマンでしっかり見れるようになりました。それによって、自分がしっかり前を向けるようになった気もします。--自分も【THE DUEL】は観させて頂いたんですけど、あのイベントを「ガチンコバトル」として捉えるのであれば、あれが対決だったとするならば、個人的にはBiSHの勝利だと思いました。BiSH越えを宣言し、好戦的に立ち振る舞っていたギャンパレに対し、私たちはWACKオーディション(http://bit.ly/2sgvxja)でギャンパレから愛と優しさをもらったと敬愛を表し、その上で「背中を見せ続けます」と断言したBiSH。先を突き進む者たちに相応しい、器のデカさを感じさせましたよね。
BiSH / プロミスザスター[OFFICIAL VIDEO]
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憧れの℃-ute解散公演を観て「誰に何を言われても「私は笑顔でいたい」」
--その常識をギャンパレが覆しましたよね。
ココ・パーティン・ココ:でもそれを【THE DUEL】のときは掴めなかった。もう「BiSHが相手だから」という言い訳が通用しない場だったにも関わらず。そこは正直に「悔しい」と思いました。アイナちゃんの「背中を見せ続けます」っていうMCとか、6人の見せ方とか、お客さんのまとめ方、一体感の生み方とか……もうBiSHに対して勉強させられるところばっかりだったので。--WACKオーディション~【WACK EXHiBiTiON】の流れの中で、チッチも「正直今まではあんまり興味がなかったんですけど……好きになりました」と語っていましたけど、BiSHはギャンパレをナメなくなった訳じゃないですか。渡辺さん(WACK社長)が「ギャンパレが一番良かった」と話してる声もBiSHは近くで聞いていた訳で、ちゃんとギャンパレを強敵として捉えるようになっていたんですよね。ゆえの【THE DUEL】での強いBiSHだったのかなって。
ココ・パーティン・ココ:それはすごく感じました。BiSHは悔しい気持ちをWACKオーディション~【WACK EXHiBiTiON】の流れの中で味わっていて、今回の【THE DUEL】のときはウチらに対する見方が変わっていたと思うんですけど、そこに対してウチらが準備できてなかった部分はあったかもしれない。パフォーマンスについてはしっかり準備していたけど、そういう精神的な面でのBiSHに対する準備というか、意識が足りなかった。そこはひとつ勉強になったところです。--ヤママチさんはいかがでしょう?
ヤママチミキ:BiSHのほうが大きい会場でもたくさんライブしていて、その経験値の差は確実に出てたと思うし、それって「勝ちたい」という気持ちだけではどうしようも出来ないものだと思うんです。今まですごく前を進んでくれていたその人たちに対して、そんな気持ちだけで絶対に勝てる訳がないんです。でもウチらはパフォーマンスと気持ちでしか戦うつもりがなかった。そこにもうひとつ何かがあればもしかしたら【THE DUEL】も「ギャンパレのほうが良かったね」と言ってもらえたかもしれないんですけど……--でも「パフォーマンスと気持ち」に拘りたいですよね、ギャンパレは。それでここまで来た訳ですから。
ヤママチミキ:そうなんです。どうしてもギャンパレと言えばパフォーマンス。そこがいちばん見せたいところで、そこで勝ちたいのはあたりまえなんですけど、やっぱりどうしてもそれだけでは勝てないことも分かったので、そこでもうワンアクションみたいなものが……今は全然思いつかないんですけど、何かしらあれば良かったのかなとは思います。--アヤプリはBiSからギャンパレに移籍していて、そういう意味では他のグループを客観的に見る機会が多いと思うんですけど、そんなアヤプリから見て、BiSHにあってギャンパレにないものって何だと思いますか?
アヤ・エイトプリンス:ひとりひとりが自分をどう上手く見せるか、そこを考えることだと思います。個性はギャンパレもすごくあると思うんです。でもひとりひとりがもっと「どうしたら面白く思ってもらえるかな?」とか、それは振り付けにおいても、MCにおいても言えることだと思うんですけど、もっともっと本気で考えていけたらもっともっと良くなっていくんじゃないかなって。--BiSはBiSHを上回る個性派集団ですけど、BiSで活動していたときは「個性をもっと出すようにしよう」みたいなことはよく言われていたの?
アヤ・エイトプリンス:最初の頃はよく「個性、個性」と言われていたんですけど、最終的には人柄だから「そのままで行けよ」みたいな感じになりましたね。でも「今のBiSは悲壮感が足りない」ってよく言われていたので……--その代表格がアヤ・エイトプリンスでしたよね。
アヤ・エイトプリンス:そうですね(笑)。昔のBiSと比べられて「悲壮感が足りない」と言われ続けていましたね。--そんな非・悲壮感の自分がギャンパレに入ってみてどう?
アヤ・エイトプリンス:正直言ってやりやすいです!一同:(笑)
--自分も出しやすい?
アヤ・エイトプリンス:はい! 結構まんまでいけます。私、根暗でもあるけど、根明(ねあか)でもあるので、居やすさはギャンパレのほうが強い。--もうBiS戻れないんじゃないですか(笑)? 「私、ギャンパレのほうが居やすいから!」って泣き出しそう。
アヤ・エイトプリンス:いや、でも分かんなくて! そこはあんまり考えたくないし、お別れしたくないとも思うし…… ユイ・ガ・ドクソン:もう思い出ができてるしなぁ~。 アヤ・エイトプリンス:本当にお別れしたくない。 ココ・パーティン・ココ:でも「したくない、したくない」って言ってると、それをやらされるからあんまり言わないほうがいいよ。 アヤ・エイトプリンス:ハハハ!--アヤプリと言えば、以前より「自分がアイドルを目指したきっかけ」と公言している℃-uteのラストコンサート(http://bit.ly/2shz83Z)がありました。観に行かれていましたが、どんなことを感じました?
℃-ute『To Tomorrow』(℃-ute[To Tomorrow])(Promotion Edit)
--自分の道筋みたいなものを見極められたと。また、マイカさんは同じくハロプロのモーニング娘。'17の日本武道館ワンマンを観に行かれていました。今回はどんなことを感じたりしました?
キャン・マイカ:久しぶりに現場でコンサートを観れたんですけど、やっぱり「自分の原点だなぁ」って改めて思ったのと、あとはえりぽん(生田衣梨奈)の感想ばかりになっちゃうんですけど……--圧倒的なえりぽん推しですもんね。
キャン・マイカ:えりぽんがすごく痩せちゃって心配。「ちゃんと食べてるのかなぁ」って……。でもえりぽんが煽るとき、マイクを高く掲げて下に向けるじゃないですか。あれが生で観れたので嬉しかったです! ココ・パーティン・ココ:完全にヲタや(笑)
モーニング娘。'17『ジェラシー ジェラシー』(Morning Musume。'17[Jealousy Jealousy])(Promotion Edit)
--小田さくらの色気。これは今のハロプロ界隈におけるホットトピックですけど、彼女は物凄い研究家なんですよね。なりたい自分になる為の勉強も努力も一切惜しまないタイプなので、時に人が変わったかのような変貌を見せる。
ユイ・ガ・ドクソン:小田さくらさんの中では「16ビートを取ってない歌=上っ面」なんですよね。--それ、ドクソンが【THE DUEL】の楽屋で小田さくらのモノマネしてきたときに、自分が教えたやつですよね(笑)。
ユイ・ガ・ドクソン:鍛錬に励みます。--で、WACKで言えばカミヤサキとアイナ・ジ・エンドが同じ研究家タイプですよね。常にアンテナを張り巡らせて、自分の見せ方に限らず、振り付けやフォーメーションひとつで各メンバーの個性も生かしてみせる。
ココ・パーティン・ココ:たしかに。リリース情報
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
今後の課題「小田さくら(モーニング娘。'17)さんみたいに自分に厳しく」
--そういう研究は今のギャンパレのみんなもしてるんでしょうか?
キャン・マイカ:サキちゃんが居なくなってから、同時に振り付けを作る人もいなくなってしまったので、今はみんなで考えているんですけど、やっぱり好きなものから取り入れたり、参考にしたりすることが多いし、私の場合はハロプロを研究してきたというか、観てきた影響が強く出てると思います。ハロプロとWACKは真逆ぐらい違うけど、でもギャンパレはパフォーマンスで魅せることを重要視しているので、私たちもハロプロ的な見せ方が出来たらいいなと思って振りを考えたりしてます。--そんな現体制のギャンパレ初となる新シングル『Beyond the Mountain』、自分たちの中ではどんな作品になったと感じていますか?
GANG PARADE「Beyond the Mountain」MUSIC VIDEO
--ポエトリーっぽいところとか難しそうですもんね。
ヤママチミキ:メンバーひとりひとりの特性が出ていてヤバかったですもん(笑)。でもその中で一番格好良かったのがココで。 ココ・パーティン・ココ:なんか1回目から「格好良かったよ!」って言われて「あ、そう? やった!」みたいな。自分でもビックリしました。誰もやったことがなかったので、誰も正解が分からなかったんですよ。でも私はすんなり決まって。 ユメノユア:「ここはココしかないね」みたいな感じでした。 ココ・パーティン・ココ:嬉しかったです! あと、この曲は今のギャンパレにいちばんピッタリな内容になってると思います。曲調とか新境地なんですけど、その中でも「FOUL」とか「don't forget me not」とかそういうエモ系の歌い上げる、ギャンパレっぽい色味を引き継げているところもあって、すごくステキな曲を頂けたなと感じています。--ドクソンさんはいかがですか?
ユイ・ガ・ドクソン:……あ!一同:あ?
ユイ・ガ・ドクソン:新しい……新しい曲だと思います。一同:(笑)
テラシマユウカ:あれについて語ったらいいじゃん。 ユイ・ガ・ドクソン:あ! 最初の語りのところで「あと数ヶ月で君が現れる こんなことが信じられるのかい」という歌詞があったりして、この曲を聴いたら「何について歌ってるんだ?」って感じになると思うんですよ。私は「あと数ヶ月で君が現れる」にはレンタル移籍中のサキちゃんを連想したりしたんですけど、でも全体を聴き終えたときに「君」は「未来の自分」のことなんじゃないかと思って。今、私たちは7人とも自分を超えていかなきゃいけない状況にあって「そこを超えていけ」っていう歌なのかなと思ったんです。深くないですか? 真意は分からないんですけど、それが自分の中でしっくり来て。--ギャンパレが超えていかなきゃいけないマウンテンは自分自身という。
ココ・パーティン・ココ:おー! ユイ・ガ・ドクソン:そうですね。 ココ・パーティン・ココ:すげぇな。ドク、良いこと言うなぁ。--ちなみにこの曲のPV。顔のパーツだけ映し出すじゃないですか。あれがカミヤサキの顔に見えちゃったんですけど……
ユイ・ガ・ドクソン:それ、みんな言うな。 キャン・マイカ:見えない! ヤママチミキ:見えないですよ。 ココ・パーティン・ココ:「なんか、みんなそこ繋げたがるねぇ」という印象です。--繋げたがる?
ココ・パーティン・ココ:カミヤサキとギャンパレを。--いや、繋げようと思って観てなかったですよ。普通に観て「なんでカミヤサキの顔が出てくるんだろう?」と思って。
キャン・マイカ:でもみんなどこかで「ギャンパレ=カミヤサキ」と思ってるから、そう見えるんじゃないですか? でもウチらはそう思ってないから、そんな風には見えない。 ココ・パーティン・ココ:だからPVの感想コメントを見て「あ、そういう見方もあるんだ?」と初めて思ったぐらいで。 ユメノユア:出てないです、サキちゃん。 ヤママチミキ:出てたら困るけどね。--だとしたら新しいですよね。移籍した人がまだいるPV。
ユイ・ガ・ドクソン:実は出てる(笑)。 ココ・パーティン・ココ:「実は居るよ」みたいな。 ヤママチミキ:どっかに居てもあんまり分からない作りだしね(笑)。--「ギャンパレが超えていかなきゃいけないマウンテンは自分自身」という話もありましたが、どうしていけば超えられると思いますか?
▲左から:
ユメノユア/ココ・パーティン・ココ
/キャン・マイカ
--小田さくら、ギャンパレに影響与えまくってますね。ギャンパレのインタビューでこんなに小田さくらの名前が出てくるとは思いませんでした。
一同:(笑)
--でも7人が彼女ぐらい研究熱心になったら、とんでもないアイドルグループになりそうです。では、最後にドクソンさん、お願いします。「ドクソンさんが超えたいマウンテン」とは?
ユイ・ガ・ドクソン:今の限界。--具体的に言うと?
ユイ・ガ・ドクソン:限界って「あー、限界」と思っていたら超えたぁ! そしてまた次の限界……と思っていたら超えたぁ! そしてまた超えたぁ! そうやって伸ばしていくものだと思うので。なので、超えたいものは、自分の限界です。あと、想像を超えたい。今、ギャンパレを好きでいてくれている人たちの想像も超えたい。そうやってどんどん超えていく私たちを好きになってほしいです。--分かりました。では、インタビューは以上になります!
一同:ありがとうございましたぁ!!
ユイ・ガ・ドクソン:あ、あともう一個ありました。--ドクソン、そういうの多いよね(笑)。
ユイ・ガ・ドクソン:これは最近思ったことなんですけど……今トレードとかあって、WACKの中で「あれとあれが好き」みたいな人が増えてるんですよ。どこでもあることだと思うんですけど、別にそれって本当に悪いことじゃないと思ってて。もちろん「ギャンパレが一番」と言ってもらえるのが一番嬉しいんですけど、「ギャンパレが一番好きだ。でもあっちも好き」というのは良いと思うんですよ。好きなものは好きでいいじゃんと思うんです。私もWACKの中のグループはみんな素晴らしいと思ってるし、好きになって当然だと思うんですけど、それに罪悪感を感じている人が結構いるんですよ。「○○ちゃん、あっち行ってごめん」とか。そんなこと思わなくていいし、それは全然良いことだし、みんなもっと好きなものを好きに楽しんでもらえたら良いのになって。WACK全体を好きになってもらいたいです。--ドクソンさん、WACKの女性オーナーみたいになってきましたね。
一同:(笑)
Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
Beyond the Mountain
2017/07/25 RELEASE
TPRC-182 ¥ 1,100(税込)
Disc01
- 01.Beyond the Mountain
- 02.ペニンシュラ
- 03.Happy Lucky Kirakira Lucky
- 04.Beyond the Mountain
- 05.ペニンシュラ
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