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A Closer Look at Spotify's Spotlight Artists
Spotifyによるライブイベント【Spotify Early Noise Night vol.1】が、5月10日に東京・代官山SPACE ODD で開催される。これは、今後活躍が期待される日本人アーティストをSpotifyがバックアップするために企画されたイベントだ。Spotifyは、世界で大きなシェアを持つストリーミングサービスであるという特性を活かし、新人を後押しすることに力を入れており、既に海外ではロードやホージア、ショーン・メンデスなどSpotifyを足がかりに飛躍を遂げる例が数多く誕生している。そんな“スポットライト・アーティスト”を生み出しているSpotifyの活動をご紹介。
<海外でのスポットライト・アーティスト>
2013年に「ロイヤルズ」でデビューし、2014年12月7日付【Billboard HOT 100】で(当時)初となる9週連続1位という記録を樹立。そして、ケイティ・ペリーやブルーの・マーズら名だたるアーティストを押しのけ、【第59回グラミー賞】で最優秀楽曲賞を獲得したロード。彼女は、Spotifyからヒットしたアーティストの代表といえるだろう。ヒットのきっかけは元Napsterのショーン・パーカーが、偶然Spotifyでロードの「ロイヤルズ」を見つけ、自身のプレイリスト「Hipster International」に入れたことだ。当時、ロードはニュージーランド国内ではトップ10に入れるほどの知名度はあったものの、レストランで歌いながら生計を立てているような状態だった。ところが20万人以上のフォロワーを持つショーン・パーカーのプレイリストに入ったことで、一気にアメリカで話題に。気に入った人がさらに自分のプレイリストで紹介し続け、どんどん拡散された。その結果、アメリカのバイラルチャート(口コミチャート)で2位に登場。そして前述の通り、【Billboard HOT 100】連続首位記録更新や、【グラミー賞】受賞など、一躍スターダムに上り詰めた。
2013年にリリースしたデビュー曲「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」が、【第57回グラミー賞】最優秀楽曲にノミネートされ、【Billboard Music Awards 2015】でベスト・ロック・ソングを受賞したホージア。Spotifyのヨーロッパ地域レーベル・リレーション代表のケヴィン・ブラウンが、ホージアの「テイク・ミー・トゥ・チャーチ」を気に入り、UKのプレイリストに取り上げたことで彼の人生も大きく変わることとなる。UKで公開されたプレイリストでリスナーが好反応を示し、その後も様々なプレイリストで同楽曲を紹介。その結果、約1年後にUKのチャートで1位を獲得した。そして世界へと波及していったのだ。
Spotifyをきっかけにヒットした成功事例はアジアでも生まれている。シンガポール出身のシンガーソングライターLinyingもその一人だ。Spotifyのアジア担当者がLinyingの楽曲を気に入り、グローバルの担当者に紹介。まずはドイツ、フランス、UKのプレイリストで紹介された。するとUKのプレイリスト『Most Beatiful Song in the World』を聴いたリスナーが大きく反応しUKで話題に。その後、SpotifyとSNSを通じてアメリカに飛び火し、現在ではユニバーサルとグローバル契約を結び、日本にも【SUMMER SONIC 2016】に出演するなど世界的に活躍している。
<日本から海外へ>
2016年11月に日本でも本格的にサービスが開始されたSpotify。日本の新人アーティストを応援する企画として、まず2017年に活躍が期待される新人アーティスト14組によるプレイリスト『Early Noise Japan 2017』が公開された。その中の1人であるRIRIは、2017年3月に開催された【SXSW】に世界最年少で出演した次世代R&Bシンガーだ。今後、Spotifyとともにアジア各国のアーティストとセッションをするツアーも相談中だという。プレイリストだけでなく、リアルに国内外のアーティスト同士が出会い、触発し合う場を設けることで新たなアーティストの才能を発掘する。これも、Spotifyによるアーティストサポートの考え方だ。
その他、現在はまだ海外のみでの楽曲配信となるRADWIMPS「前前前世」は、映画『君の名は』を観た防弾少年団(BTS)のメンバーが彼らのプレイリストで紹介したところ世界中に拡散。中南米のバイラルチャートで上位を獲得するなど、いま海外で話題となっている。
<Early Noise Night vol.01>
“Spotifyで出会ったアーティストを目の前で見たい” そんなファンの願いを叶えるべく開催されることになったのが、5月10日に行われるライブイベント【Early Noise Night vol.01】。新しい音楽と出会う楽しさを肌でも感じてほしいという思いを込め、RIRI、WONK、JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUBというジャンルの異なる3組のアーティストが選ばれた。新しいサウンドに満ち溢れており、これからのJ-POPシーンを牽引してくれる予感がするアーティストばかりだ。チケット代は、たったの1,000円。普段ライブに行ったことのない人も、チャレンジしやすい価格に設定されている。ストリーミングサービスの誕生は、定額の利用料で上限なく新しい音楽を探せるようになったことで、音楽を聴くということのハードルを大きく下げてくれた。この【Early Noise Night vol.01】は、ライブを行くというハードルを大きく下げる存在になり得るだろう。仕事が終わったあと、友達や恋人と映画や食事を楽しむように、5月10日は【Early Noise Night vol.01】を訪れてみてはどうだろうか。今も世界では新しい音楽が生まれ、あなたの知らないところで素晴らしい音楽との出会いをしている人たちが大勢いるのだから。
イベント情報
【Early Noise Night vol.1】
2017年5月10日 SPACE ODD
出演: WONK、RIRI、JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB
料金: 前売り ¥1,000(税込/All Standing/1 Drink 別)
INFO: https://www.creativeman.co.jp/event/senn01/
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