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ザ・ニュー・マスターサウンズ来日記念特集 ~サイモン・アレンお勧めのファンキー&ソウルフル・プレイリスト
“銀河系最強のファンク・バンド”の異名で、音楽リスナーやフェス・ファンにもおなじみのザ・ニュー・マスターサウンズの来日公演が迫る中、ドラムのサイモン・アレンにインタビューを敢行。NMSとしてこれまでにカバーをしたことのある曲から、70年代のクラシック・チューンまで、ファンキーでソウルフルな曲を選曲し、それぞれの曲に対するコメントや思い出も語ってくれた。
ザ・ニュー・マスターサウンズ、サイモン・アレンお勧めのファンキー・ソウルフル・ソング
01. Give It Up - Lee Dorsey
アラン・トゥーサンが作曲・プロデュースした曲。ニューオーリンズ・マルディグラのときにNMSでこの曲をカバーしたよ。この時はジョーがリード・ヴォーカルをしてくれたんだ。
02. My Love Is So Fly - Millie Jackson
ミリー・ジャクソンを初めて聞いたのは、2002年にスリーン・フレミング(現在はザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズのヴォーカル)が僕たちのヴォーカルをしていた頃だったね。どの曲を演奏するか探していた時に、この曲も候補のひとつだった。ブルージーでファンキーでロックで、ホーン隊が素晴らしいよ。
03. I'd Rather Be An Old Man's Sweetheart - Candi Staton
この曲のコメディーな歌詞も、電子ピアノも、それからフェイドアウトする直前にグルーヴが高まるところも大好きなんだ。
04. Kissing My Love - Bill Withers
ジェームス・ガッドソンの最高にファンキーなドラムが奏でるエイト・バースのイントロがすっごくグルーヴィーで、ワウワウなギターとピアノに遮られる。そこにストリングスのアレンジも入ってて最高!
05. Tighten Up - Archie Bell & The Drells
初来日のとき、Scoobie Dooと共演したんだ。彼らがこの曲をカバーしていたんだけど、僕たちのキーボード、ジョーが彼らに誘われてこの曲を一緒に演奏したんだよ。これは1968年のオリジナル・バージョンなんだ。
06. Will It Go Round In Circles - Billy Preston
去年、シアトルでショーをしたときに、このアナログ盤を楽屋で見つけてね。すぐにライブ・セットでこの曲を僕たち友人でもあるアメリカのバンド、Turkuazとプレイしたんだ。
07. So Swell When You’re Well - Aretha Franklin
ソウル界の女王によって作曲、演奏された曲(ニューオーリンズを感じる素晴らしいエイト・バースのピアノソロも含む)。これは1973年のアルバムなんだけど、2017年に入ってからこのアルバムを見つけたよ!
08. Mr. Big Stuff - Jean Knight
1971年の曲。ダンスフロアのクラッシックな一曲だ。プロダクションが完璧だね。ドラム、ベース、それからトロンボーンの音をよく聴いてみて!
09. Baby I Love You - Cold Blood
正直に言うと、この曲を前まで聞いたことがなかったんだ。でもコールド・ブラッドのカバー曲「Kissing My Love」が本当に大好きで、この曲はプレイリストに入れようと思ってて(「Kissing My Love」のリピートはせずに!)、コールド・ブラッドの曲をもっと深堀していったらこの曲に辿りついたんだ。この曲はドラムがリードしているように聴こえるんだけど…それか、ファンキーなクラビネットかな?
10. Got To Give It Up (Part 1) - Marvin Gaye
このマーヴィンのトラックは数年前にロビン・シックとファレルにパクられたんだよ(しかもかなり良い感じに!)。でも僕は彼らのおかげでこの宝を見つけることができたから感謝してるよ!
11. Son of a Preacher Man - Dusty Springfield
この曲の美しさはアレンジとプロダクションにある。コーラス部分とアウトロのライド・シンバルの音に注目して聴いてみて。
12. School Boy Crush - Average White Band
この曲を聴くとエア・ベースしちゃうよ。
13. Superman Lover - Johnny “Guitar” Watson
歌の節がムーディーな感じからリリースされる流れが好きなんだ。コーラスにも喜びに満ちているよね。
14. Never Did I Ever Stop Loving You - Alice Clark
アメリカでこの曲を何度がカバーしたことがあるんだ。同じシンガーとホーン隊ではなかったけど。演奏中、ブリッジ(曲のつなぎ目)に感動して泣きそうになることがあったよ。ドラムを叩きながら涙をこらえるのって結構難しいものだね。
15. Fencewalk - Mandrill
1972年の曲。ニューヨーク、ブルックリン出身のバンドだ。ホーン隊、リード・ギターをよく聴いてみて。フェイドアウトしていくように聞こえるかもしれないけど、曲が終わる直前に元のグルーヴがまた戻ってくるんだ。
16. Sliced Tomatoes - The Just Brothers
これも1972年の曲(僕が生まれた年)。90年代にヒットしたファットボーイ・スリムの「ロッカフェラー・スカンク」のサンプル源はこの曲なんだ。
17. Slippery When Wet - The Commodores
ライオネル・リッチーが彼自身にとって一番ファンキーでグローリーだった頃、80年代に音楽性が違う方向に行ってしまう前の曲だね(金銭面ではよかったんだろうけど)。
18. Yes We Can Can - The Pointer Sisters
これは1974年の曲。最近まで、ポインター・シスターズが70年代のファンクな一面を持ってることを知らなかったんだ。僕たちは去年この曲をアラン・トゥーサンが亡くなってしまった後に彼へのトリビュートとして演奏したことがあるんだ。
19. Anti Love Song - Betty Davis
1973年のすごくセクシーな曲。それにアグレッシブなベースも最高。面白い事実なんだけど、ベティーはマイルス・デイヴィスにサイケデリック・ロックとして紹介されてクレジットされたそうだよ。
20. Come On Over - Breakestra
この曲がこのプレイリストの中で唯一の最近(2009年)の曲。僕たちの友人でベーシストとして知られるマイルズ・タケットがこの曲ではドラムを叩いてるんだ。彼のドラムのパートが本当に最高なんだ。
ザ・ニュー・マスターサウンズのサイモン・アレンからビデオ・メッセージが到着!
▲The New Mastersounds Video Message for Billboard Live Tour 2017
公演情報
The New Mastersounds
ビルボードライブ大阪:2017/5/18(木)
1stステージ開場17:30 開演18:30 / 2ndステージ開場20:30 開演21:30
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ東京:2017/5/19(金)
1stステージ開場17:30 開演19:00 / 2ndステージ開場20:45 開演21:30
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
エディー・ロバーツ / Eddie Roberts(Guitar)
サイモン・アレン / Simon Allen(Drums)
ピート・シャンド / Pete Shand(Bass)
ジョー・タットン / Joe Tatton(Keyboards)
関連リンク
ザ・ナッシュヴィル・セッション
2016/12/02 RELEASE
PCD-93996 ¥ 2,530(税込)
Disc01
- 01.One Note Brown
- 02.Coming Up Roses
- 03.Burnt Back
- 04.Drop it Down
- 05.The Minx
- 06.102%
- 07.Carrot Juice
- 08.The Vandenburg Suite
- 09.Made For Pleasure
- 10.In The Middle
- 11.Soulshine (bonus tracks for CD)
- 12.Monday Meters (bonus tracks for CD)
- 13.Make Me Proud! (bonus tracks for CD)
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