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「マイケルの死後、音楽のことなんて考えられなかった」― ティト・ジャクソン 来日インタビュー
ジャクソン・ファミリーの次男で、ジャクソン5/ジャクソンズのメンバーとしてキャリア50年以上を誇る、ティト・ジャクソン。そんな御年63歳の彼が、ファン待望のソロ・デビューを果たした。遂に自分の“時”が来たと宣言する『ティト・タイム』は、自身のルーツにモダンなスパイスを加えた普遍的かつ洗練された珠玉のポップ/R&Bナンバーが凝縮された1枚。言わずと知れたベテラン・ラッパー=ビッグ・ダディ・ケイン、マイアミ・ソウル界のディーヴァ=ベティ・ライト、ダンス/R&B界が誇る女性ヴォーカリスト=ジョセリン・ブラウン、さらには息子3人によるヴォーカル・グループ、3Tらの豪華ゲスト勢も彼の多様な音楽性を引き立たせている。今作を引っさげ、来日を果たしたティトに、最新アルバムはもちろんのこと、近年の音楽シーンや故マイケルについての質問をぶつけてみた。
TOP Photo: 高村佳典
マイケルの死後、音楽のことなんて考えられなかった…というか、何も考えられなかった
−−まずは、率直にキャリア50年にして初めてソロ・アルバムをリリースした、現在の心境を聞かせてください。
ティト・ジャクソン:すごくいい気分だよ。心からね。時間はかかってしまったけれど。
−−他の兄弟が次々とソロ・デビューを果たしていった中で、あなたのソロ・デビューが今になったのは?
ティト:タイミングがずっと合わなかったんだ。私は、若くして結婚した。高校を卒業して1週間後の18歳の時だ。その2年後には息子に恵まれた。ジャクソン5の活動と子育ての合間に、ソロ・キャリアをスタートし、築いていくのが難しかったんだ。ソロ活動は、もっと後でもいいだろう、と思っていたしね。その昔、モータウンでソロ・キャリアをスタートしたんだけど、エピックへ移籍した関係でダメになってしまったんだ。だから、その時に作っていた作品は未完成のままに終わっているんだ。
−−その未完成に終わってしまった作品の内容は?
ティト:当時は、インストゥルメンタルものをプレイしたり、作っていたんだ。モータウンも私のことを深く理解していなくてね。自分の能力を一番よくわかっているのは自分自身だ。モータウンは、私のことをアーティストやシンガーというより、楽器を演奏する“ミュージシャン”だと思っていたから、アルバムもその路線だったんだ。その時に3、4曲ぐらい作ったのかな。
−−なるほど。
ティト:そして息子たちが自分の叔父たちのように音楽をやりたいと言い出したから、彼らの活動を手伝うようになった。ヴォーカル・グループの手ほどきをするのに、十分な知識と経験を持ってたしね。自分たちが歩んできた道を彼らのキャリアにも応用したんだ。彼らが、ある時ジャクソンズのコンサートを観に来て、家に帰った途端に音楽をかけ、ほうきを持って、一所懸命真似事をしたことがあった。その時に言ったんだ。本当にやりたいんだったら、ちゃんと楽器も習得しなければダメだと。そこで、彼らのためにスタジオを解放して、時にはレッスンをすることもあった。のちに息子たちは3Tを結成してデビューし、成功を収めた。
その後、やっと時間ができて、ソロ・アルバムを作ろう、と思い始めた。ファンたちも「聴きたい」、「いつになったらソロ作をリリースするの」と言ってくれていた。「ジャクソン・ファミリーはもちろん、あなたの息子たちもアルバムをリリースしているのに、あなたはいまだにソロ作を発表していない」とか、なんとかってね(笑)。やるべきことは、やらなきゃ、と思ってこのアルバムを作ったんだ。
−−今作を制作するにあたり、プレッシャーを感じることは?
ティト:特にプレッシャーはなかった。けれど、これまでソロ作を作ったことがなかったのもあるし、私が尊敬していたチャールズ・バークレー(元プロバスケットボール選手)に嫌味を言われたりということもあった。「ティトがソロ作を発表してないのは、才能がないからだ」とね。5~6年前、このアルバムを制作することは、自分にとって重要ではなかった。けれど、今話したことすべてに後押しされて、やっと作る気になったんだ。
曲を作り始めて、最初にプロデュースを担当してくれたのが3Tだった。2~3曲レコーディングして、マイケル(・ジャクソン)に聞いてもらったら、「なかなかいいじゃないか。そのまま突き進みなよ」という言葉をかけてくれた。私は家でレコーディングがしたかったから、自宅にスタジオを建設した。その1年後ぐらいに、マイケルが亡くなり、3年ぐらい作業をストップしていた。マイケルの死後、音楽のことなんて考えられなかった…というか、何も考えられなかった。でもある日、マイケルはきっとアルバムを完成させることを望んでいただろう、とふと思ったんだ。評価してくれていたしね。そこで制作を再び始めた。私にとって彼の死は大きな、辛いハードルだったので、時間はかかった。今でも彼のこと考えると心が痛む。きっと今後も完全には立ち直れないと思う。
−−リリースにあたって、他の兄弟や姉妹からコメントはありましたか?
ティト:みんなアルバムはまだ聴いていないけれど、「Get It Baby」や他の何曲に関しては、とても気に入ってくれているよ。この曲は入れない方がいい、とアドヴァイスすらされたよ(笑)。「ジャクソンズのアルバムに取っておいてくれ」ってね。だから「ジャクソンズは100枚近くアルバムをリリースしているじゃないか、今度は私が輝く“時間”、私の番だ」って言ってやったよ(笑)。
−−だからアルバムのタイトルが『TITO TIME』なんですね。
ティト:そう、これは私の“時間”で、私の番だってことが伝えたかったんだ。
−−アルバムからは、ソウル、R&B、ポップ、ブルース、レゲエなどの影響が伺えますが、あなたのルーツといえる音楽は?
ティト:う~ん、それらすべてだ。あえて選ぶとしたらR&Bとポップだな。「Get It Baby」とか「We Made It」がいい例なんじゃないかな。
−−ちなみに、ギタリストとしては、どのようなアーティストに影響を受けましたか?
ティト:ブルースのアーティストがほとんどだね。B.B.キング、チャック・ベリー、アルバート・キング…父がブルース好きでね。今も昔もブルースが大好きなんだ。毎年ブルーノートにやってきて、ブルースのライブを行っているぐらいだ。と言っても、自分ことをギタリストではなく、アーティストだと思っている。ギターは、主にジャクソンズのためのものだったんだ。それを他のプロジェクト…息子たちのグループなどで活用してるという位置づけなんだ。エディ・ヴァン・ヘイレンのように、ギターを掘り下げ、隅々まで熟知しているのとは違う。ファミリーが必要としているから、演奏しているんだ。
−−なるほど。アルバムからは、モダンな雰囲気も随所に感じられますが、“今っぽさ”は意識しましたか?
ティト:あぁ、昔っぽさと今っぽさを上手くバランスできたらと思ったんだ。本質を失わない形で。サウンドも今と昔では違う。ベースはベースでも、今のベースはややドスとパンチが効いてる。だから、今っぽいフィーリングを持ったオマージュという感じかな。自分の好きな音楽に忠実にありつつ、自分の気分をアゲてくれるようものが作りたかった。曲から自分自身がいいフィーリングを受けられれば、きっといいものに仕上がると思ったんだ。そしてファンたちにも楽しんでもらえるようなものに。
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コンピューターで作業したり、プロデュースしたりできるけれど、
やはり心を動かすために不可欠な“人間味”に欠ける
−−今作でコラボしたビッグ・ダディ・ケイン、ジョセリン・ブラウン、ベティ・ライトをそれぞれを起用したのは?
ティト:ある時マイアミに住んでる友人に「Cruisin'」を送って、作業してもらっていたんだけど、彼が誰かのヴォーカルをのせて、送り返してきたんだ。彼に「これは誰のヴォーカル?」と聞いたら、「え、わからないの?」と言われ、「誰なんだ?」と再び聞いたら、「ベティだよ」と言うから、「どこのベティだ?」と尋ねたら、「ベティ・ライトに決まってるじゃないか!」と言われて、たまげたよ。ベティのことは、70年代から知ってるけれど、もう何年も話していなかった。なのに、私のためにヴォーカルを提供してくれて、嬉しかったね。
ジョセリンが参加してくれた経緯も驚きだった。TV出演やインタビュー取材のために、私は1か月ほどイギリスにいた。私のマネージャーは、ジョセリンと知り合いで、その時彼女に何曲か聴いてもらったんだ。そしたら彼女が「あなたのアルバムに参加したい」と言ってくれたので、「どの曲が気に入った?」と聞いたら、「その“マジック”について曲がいいわ」って答えたから、「When The Magic Happens」に参加してもらったんだ。スタジオに一緒に入って、「1ヴァースあげるから、何か即興で歌ってみてよ」と言いながら、徐々に形にしていったんだ。
−−ビッグ・ダディ・ケインは、意外な人選でした。
ティト:だよね。彼は、プロデューサーのアール・パウエルを通じて参加してもらったんだ。当初スヌープ・ドッグとかカニエ・ウェストなんかにも声をかけたんだけど、ツアー中だったりで、みんな忙しくてね。そこでアールがビッグ・ダディ・ケインなら連絡が取れる、って提案してきたんだ。「じゃあ連絡を取ってみてくれよ」って言ったら、ケインに連絡がついて、曲を聴いてもらったら、「これは誰が歌ってるんだ?ティト本人か?それとも彼が手掛けてるアーティストの一人か?」って聞いてきたから、「これはティトだよ」とアールが言うと「そこにいるのか?電話を変わってくれよ」って。私が出ると彼は「この曲はヒット間違いな」って言ってくれた。私が「ぜひ君も参加してくれ」って頼むと、「わかった。いいアイディアがあるから24時間以内にまた連絡するよ」って言ってきた。そして翌日送ってきてくれた音源をそのまま使ったんだ。
−−へぇ~、とんとん拍子で出来上がったんですね。彼とは面識があったんですか?
ティト:何度か電話で話しただけで、いまだに実際に会ったことはないんだ。
−−ライブに飛び入り参加したら面白そうです。
ティト:そうなんだ。ぜひ一緒にこの曲を生でプレイしてみたいね!
−−先ほど、少し話に上がりましたが、本作には息子たちとこれまで制作した曲、新たに作った曲が収録されていますが、3人との作業はどのように進めたのですか?
ティト:今回、立場が逆転して、私がプロデュースされる側だったら、彼らはなかなか楽しんだみたいだね(笑)。「こうやってやってくれよ」とか「もう一度」とか…完璧なものが録れるまで、100回ぐらい録り直しさせられたこともあった。偉そうに(笑)。彼らの魂胆は見え見えだったよ。とはいえ、子供たちと仕事するのはこの上ない喜びだよ。私のことを一番に思ってくれていて、たまに衝突することもあるけれど、愛ゆえのことだ。
−−アール・パウエルなども比較的若いプロデューサーですが、あなたが選んだのですか?
ティト:彼らには、弟のマーロンを通じて出会ったんだ。米ラスベガスのプラネット・ハリウッドで、ジャクソンズが常駐公演をやっていた時に、アール、マイクやジェフとジャクソンズのニュー・アルバムについてミーティングをしたんだ。その後、スタジオ入りをしたんだけど、なかなか作業が進まなくて、彼らが時間を持て余していたから、「私のアルバムに参加しないか?」と聞いたんだ。そして一緒に曲を書き始めて、形にしていったんだ。
−−デビュー当時と現代のレコード制作を比べてみてどうですか?
ティト:昔は、本当に大変だった。今とは全然違っていたから。けれど、サウンド、楽器法…すべてにハートが込められていた。今は、コンピューターであらゆる音を作ることができるし、ボタンひとつで様々な操作が可能だ。でも、当時は完璧なものを完成させるまで、何度も何度も録り直さなければならなかった。今はなんでもすぐに直せるから楽だ。個人的には、いまだに昔ながらの方法が好きだけどね。だから、自分のスタジオを建てたんだ。生でレコーディングできるように。コンピューターで作業したり、プロデュースしたりできるけれど、やはり心を動かすために不可欠な“人間味”に欠けるんだよね。ブルーノ・マーズの音楽が素晴らしいのは、彼の音楽にはその“人間味”があるからだと思う。生の感情が伝わってくる。それは彼が“リアルに”音楽と向き合っているからなんだ。
−−新作『24K・マジック』も聴きましたか?
ティト:あぁ、すごく気に入ってるよ。昔の作品も好きだ。彼は、ジャクソン・ファミリーの大ファンだしね。
−−80年代のモータウン・サウンドを意識した「アップタウン・ファンク」がスマッシュ・ヒットしたとき、どのように感じましたか?
ティト:あれは確実にヒットすると思ったね。「ハッピー」がリリースされた時も同じことを思ったよ。オマージュというか…。音楽も他のもの同様にサイクルがある。今は、70年~80年代を参照する波がきているんだ。
−−新しいアーティストや最新のチャートはチェックしていますか?
ティト:もちろんだよ。ブルーノ、クリス・ブラウン、リアーナ、ビヨンセなんかは好きだし、ジャネットが作る曲の大ファンだ。
−−そういったアーティストたちのどんな部分に惹かれるのですか?
ティト:やはり曲だね。ミュージシャンとして、私たち兄弟にとって、メロディと詞が一番重要だ。音楽がシンプルでも、メロディと詞が良ければ、いい曲になり得るんだ。
−−この曲を自分が書いていたら、と思う曲はありますか?
ティト:チャック・ベリーの「My Ding-A-Ling」。この曲は大好きなんだ。昔からずっと聴いてる曲でね。
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ミュージシャン、エンターテイナーとして、常に何か変わった、
誰も聴いたことのない、新鮮なものを探求していなければならない
−−若くしてデビューし現在に至るまで、アメリカの音楽シーンの変遷を肌で感じてきたと思いますが、今のシーンについて思うところはありますか?
ティト:音楽は常に変化している。中には、クソとは呼びたくないけど、どうでもいいものも数多くある。でも、それをいいと思って買ってる人もいるわけだから、私がとやかく言う筋合いはない。音楽とは可笑しなもので、初めて聴いた時には何も感じなかったけれど、何度かラジオなどで聴いていくうちに急に心を打たれる場合もある。なんとも不思議なものなんだ。
昔の方が良かったとは特に思わない。変化は不可欠だし、ミュージシャン、エンターテイナーとして、常に何か変わった、誰も聴いたことのない、新鮮なものを探求していかなければならない。過去にすがりついていても、それが今の時代に受け入れられるとは限らないしね。
−−ジャクソン5、ジャクソンズとして数々のヒット曲を放ってきましたが、個人的に過小評価されていると感じるものはありますか?
ティト:いくつかあるよ。「Heartbreak Hotel」は、いい曲だったからシングルになるべきだったと思うし…。
−−当時、どの曲をシングル・カットするかはどうやって決めていたのですか?
ティト:色々な要素の組み合わせという感じかな。レーベルと掛け合ったり、ラジオのDJから反応を聴いたり。彼らはファンに一番近い存在だったから。他には、「Man of War」…あれは、ケニー・ギャンブル&レオン・ハフが手掛けた曲で、世界に対するものすごく深いメッセージがある。
−−今でも演奏するのがお気に入りの曲はありますか?
ティト:「I Want You Back」と「ABC」かな。
−−もう何千回とプレイしていると思いますが、飽きることは?
ティト:ないよ(笑)。プレイするのがとびっきり好きな曲を教えてあげよう。「Shake Your Body To The Ground」だ。なぜかっていうと、通常2時間ぐらいのショーをやるんだけど、それが大体最後の曲だからさ(大笑)。あの曲をプレイするのは待ちきれないね!
−−お気持ちわかります(笑)。1973年だと思うのですが、初めて日本でパフォーマンスした時のことは覚えていますか?
ティト:あぁ、記憶しているよ。たまげたんだ。この間、【SUMMER SONIC】でプレイした時は、観客が大いに盛り上がってくれて、グレイトだったけれど、当時はその興奮を今とは違う方法で表していた。曲が終わると同時に、大きな拍手が鳴り響くんだけど、しばらくするとピタリと止めて、次の曲を待つんだ。「僕らのこと好きじゃないのかな?いいライブができてないのかな」って、ステージ上で困惑したよ。でも、後からそうやってアーティストに対して敬意を示していると聞いて納得したよ。
−−【SUMMER SONIC】には、先ほど話に上がったマーク・ロンソンも出演していましたね。
ティト:あの数日後に、彼と会って話したよ。ジャクソンズのためにリミックスをして欲しくてね。多分実現すると思うから楽しみだね。
−−彼をはじめ、その死後もマイケルを敬愛し、目標としている若いアーティストはたくさんいます。
ティト:マイケルが幼い頃から、その類稀なる才能を開花させていくのを見てきたから、彼の能力は十分に理解しているつもりだ。昔から、彼はビッグになると確信していた。みんなとは何かが違っていたから。彼が5歳の頃から、「あんなにも小さな体からどうやってこれほどまでに魂と信念がこもった歌が出てくるんだろう」って思っていた。まるで人生ずっと歌い続けてきたベテランのような貫禄だよ。人には、生まれながらの才能があるというけれど、彼の場合、それは紛れもない事実だった。
−−彼の才能を初めて目の当たりにした時のことは記憶していますか?
ティト:彼は、当時のジャクソンズにすごく入りたがっていた―私、ジャッキー、ジャーメインでやっていた頃。活動を初めて1年ほどで、たしか彼が4歳の時だ。マーロンと2人で、「グループに入れてくれ」って懇願してきたが、彼らはまだ若すぎた。そしてある時、マイケルが学校の行事で歌うのを見て、たまげたよ。曲は多分「Climb Every Mountain」だったと記憶している。そして家に連れて帰ってきて、すぐさま「今日からグループの一員だ」と迎え入れたんだ。どさくさに紛れて、マーロンも「入れてくれよ」と言ってきたから、彼も加入することになった(笑)。そしてジャクソン5が生まれたんだ。
−−ティトにとって、マイケルはどのような存在でしたか?
ティト:私のすべてで、兄弟としてかけがえのない存在だ。愛と思いやりに溢れていて、穏やかで、チャーミングで。彼に会ったことがある人は必ずとして、これまで出会った人の中で一番いい人だと言っていた。様々な人々、世界、子供たちの幸せのことを心にかけていた。それを言葉だけではなく行動でも示した。彼の慈善活動はギネスに認定されているぐらいだ。
−−晩年の彼を取り巻く状況には、とても心が痛んだはずです。
ティト:もちろんだよ。彼は、多くの人々に誤解されていた。とてつもなくね。そこが一番辛い。自分の兄弟だからね。彼の生い立ちやライフスタイルについて、みんな知らないじゃないか。とても気の毒だよ。普通の人がすることができなかったんだから。それは私たちも同じだけれど、彼の場合はもっと酷かった。バーやパブに入って、ビールを頼んで常連客と談笑したり…普通のことが全くできなかったから。スーパーに行くときも身を隠さなければならなかったし、完璧に自由を奪われていた。彼には、自分の“世界”しかなかったんだ。
−−では、最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
ティト:長年のサポートにとても感謝しています。あなたたちがいなければ、私もジャクソンズも存在しません。ジャネットや3Tも存在しません。みなさんの愛とサポートには、心から感謝しています。これからも私たちの宿命である音楽の旅を続けていきます。人々を一つにし、愛と平和を分かち合うことで、世界をよりいいものにしていきたいと思ってます。
2016.12.18 TITO JACKSON @ Hippy Christmas2016 / Photo 高村佳典
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ティト・タイム
2016/12/21 RELEASE
SICX-30005 ¥ 2,640(税込)
Disc01
- 01.ゲット・イット・ベイビー FEATURING ビッグ・ダディ・ケイン
- 02.ホェン・ザ・マジック・ハプンズ
- 03.プット・イット・オン・ミー
- 04.ウィ・メイド・イット
- 05.ワン・ウェイ・ストリート
- 06.ソー・ファー・ソー・グッド FEATURING 3T
- 07.オン・マイ・ウェイ・ホーム
- 08.ジャマー・ストリート FEATURING 3T
- 09.シー・ガッタ・ゴー
- 10.ノット・アフレイド FEATURING ROO
- 11.クルージン
- 12.T.I.T.O. LOVE <ボーナス・トラック>
- 13.アイ・エイント・ゴーイン・ノーホェア FEATURING 3T <ボーナス・トラック>
- 14.ホーム・イズ・ホェア・ザ・ハート・イズ <ボーナス・トラック>
- 15.ゲット・イット・ベイビー (ノーナ・リーヴス・リミックス) <ボーナス・トラック>
- 16.ウィ・メイド・イット (リミックス) FEATURING 西寺郷太 <ボーナス・トラック>
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