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大部彩夏(lyrical school)×プー・ルイ(BiS)対談インタビュー
「年齢がイヤでさぁ。26歳なんだよ」
「いいじゃん。アイドルババアになれば」
互いにまだまだ無名だった結成当初、コラボや対バンしていたlyrical school(当時のユニット名は、tengal6)とBiS。その中心人物である2人は、あれから約5年の月日の中でどんなアイドル人生を歩み、互いの道のりをどんな風に見つめていたのか。様々なテーマで和気藹々とぶっちゃけトーク! ぜひご覧下さい。
「BiSと組むのは得策じゃないんじゃないか」と思いました(笑)
--知らない人もいるかもしれませんが、ふたりはtengal6(lyrical school改名前のユニット名)とBiSが結成された当初に実はコラボしていたり、対バンしていたりして、実は付き合いが長いんですよね。
プー・ルイ:超長いです。 大部彩夏:長いよね~。tengal6とBiSが「いんたああくしょん」っていう曲でコラボレーションして以来だからもう5年半ぐらい。 プー・ルイ:はじめましての挨拶したの、この会議室(BiSが所属するつばさエンタテインメントの会議室)じゃなかった? 大部彩夏:いや、その前に鍋で会ってる。鍋が最初です。--鍋って何ですか?
プー・ルイ:経緯から話すと、まだBiSも始めたばかりで、渡辺さん(BiSマネージャー)もアイドルがどういうものなのか知らなくて、バンドが好きだったんですよ。で、バンドって他のバンドと仲良くなって一緒に上がっていくじゃないですか。あれがアイドルでも起こると思っていた時期で、それをBiSとtengal6でやろうってなったんです。オシャレなサブカルアイドルがまだ全然いなかった頃なんですけど、tengal6は曲も格好良いし、BiSと一緒にやってもらうには良いんじゃないかって。それで大人同士が盛り上がっちゃって、そこからは作り話というか、バンドみたいにメンバー同士が仲良くなって対バンする流れを作ることになったんですよ、強引に(笑)。それでまず嘘のツイッターのやり取りをしたんです。
tengal6「ルービックキューブ-Fragment remix」short ver.
一同:(笑)
大部彩夏:その流れの中で一緒に鍋を囲んだんですけど、もっと仲良くなってから鍋したかったよね? プー・ルイ:めっちゃ気まずかった! 大部彩夏:ふたつに分かれたんですけど、私のほうはyumiとのんちゃんとりなはむとの4人で、超静かな鍋でした。で、ルイちゃんのほうはユケちゃんとamiとmeiがいて…… プー・ルイ:喋れるメンバーが集まったんですけど、それでもすげぇ気まずかった(笑)!「はじめまして~」みたいな感じで、それなのに仲良しのフリして鍋をするっていう。 大部彩夏:その隣で大人たちは「いぇーい!」ってめっちゃ盛り上がってて。 プー・ルイ:私たちは「なんでここにいるんだろう?」って感じ。でも衝撃でした。当時のtengal6を生で見たときに「え、かわいい」って思って。私、自分も含めてBiSではブスというか……すごくレベルの低いアイドルしか見てなかったんで、「え、かわいいじゃん!」って驚きました。のんちゃんみたいな人がいなかったんですよ! みんな顔ちっちゃいし、細いし、目もパッチリしてるし、ちゃんとしたアイドルだったから「BiSと組むのは得策じゃないんじゃないか」と思いました(笑)。
lyrical school / guidebook album trailer
--逆にBiSのことはどう思っていたんですか?
大部彩夏:最初はミュージックビデオの印象が強かったです。電車の中を勝手に飾り付けしたり、掃除したりしてるやつ。だから鍋のとき「どんな女の子たちが来るんだろう?」って怖かったです。でもいざ会ったら大人しくてビックリしました。 プー・ルイ:BiSはみんな人見知りだから。まだのんちゃんがヒクヒクしてた頃。でも鍋だけはずっと食ってたと思います(笑)。 大部彩夏:今では会う度にニッコニコしてくれるんですけどね。 プー・ルイ:リリスクは会うと安心するんですよ。特にそんな喋る訳じゃないんですけど「あ、いるなー。あの頃が懐かしいなー」と思ってホッとする。まぁでもあの頃はやっぱり「違うな」と思ったから離れたんでしょうね。ウチらメンバー同士の関わり方を見てても「こいつら、合わねーな」っていうのが分かって(笑)。--別々の道を歩んでからのお互いのグループにはどんな印象を?
大部彩夏:私、渡辺さんの頭の中がすごく好きで! いろいろ面白いことを考えていくじゃないですか。で、それについていくBiSも凄いなと思って。「大丈夫かな?」って心配はしてましたけど。 プー・ルイ:リリスクは会う度に「ラップがちゃんとしていってる!」って思う。 大部彩夏:やったー! プー・ルイ:前は決められた歌詞とリズムにのってるだけだったのに、フリースタイルみたいなこともやり始めて「凄いなー、ちゃんとしてる」って。そう言えば「いんたああくしょん」を録ってるとき、Shtein&Longer(同曲の作曲者、後にEspeciaのサウンドプロデューサーになる)から「tengal6はちゃんとしてるよ。BiSとは全然違うよ」ってボソッと言われたんですよ。「ちゃんとレコーディングの前に練習してたよ」って。だからリリスクはその頃からちゃんと頑張ってたんですよね。私たちが卑怯な技ばかり使って駆け上がってるあいだに(笑)リリスクはちゃんとやってた! それは本当に思います。--たしかに真逆の道を進みましたもんね。BiSが解散を見据えて飛び道具使いまくって短期決戦に臨む一方で、リリスクはメンバーの成長を見据えて着実に育てながら今年メジャーデビューを果たしました。
大部彩夏:メジャーデビューは今年の4月なんで、BiSが一度解散した後なんですよ。 プー・ルイ:あ、そっか!--ここまで歩み方の違うグループがコラボしていたと思うと面白いです。
RUN and RUN / lyrical school 【MV for Smartphone】
--そうしたひとつの到達点へ辿り着くまでに、アイドルグループってメンバーの卒業や脱退が必ずあるじゃないですか。お互い、どんな気持ちで見送ってきたんですか?
プー・ルイ:BiSは一度解散しているんで、当時のメンバーも入れるといっぱい「ex.BiS」がいるんですよ。ハロプロみたいになってる。 大部彩夏:凄いじゃん! プー・ルイ:今、ハロプロに最も近いアイドルグループ・BiS! 大部彩夏:まさかの(笑)。 プー・ルイ:BiSHやBILLIE IDLE(R)の大元なんで、BiSは言わばモーニング娘。ですよ! 大部彩夏:ヤバいねー! プー・ルイ:質問なんでしたっけ? 大部彩夏:どんな気持ちで見送ってきたか。 プー・ルイ:見送るのは……途中から脳味噌がおかしくなってて「また辞めんの? よっしゃ、話題だぁ!」って思ってました(笑)。寂しいのは寂しいし、出来ることなら辞めないでほしいですけど、でも「止めたところで無駄」っていうことが分かっちゃったから、それこそ「primal.」の歌詞にあるようにそれをどう食べて大きくなるかっていう。だから「ラッキー!」みたいな。そう思わないとウチらは精神がもたなかったですね。あまりにも脱退が多すぎたから。--彩夏さんは?
大部彩夏:最初の1人目の卒業はやっぱりショックでしたね。どう見送ればいいのか分かんないし、どうコメントしていいのかも分からないし……でもグループは走り続けるじゃないですか。 プー・ルイ:私、辞めたほうが美化される風潮が大嫌いで! 大部彩夏:ハハハハ! プー・ルイ:なんなんでしょうね。実際「続けるほうが大変よ?」って思う。そういう気持ちはあるよね? 大部彩夏:うん、ある。 プー・ルイ:で、辞めるほうもちゃんと残るメンバーとかグループの為にコメントしてくれればいいけど、辞める瞬間って「どう叩かれないようにするか?」しか考えられなくなるんですよ。で、辞めた後に大体謝るんです。「おせーよ!」って思うじゃないですか。そうなると残る側が追い出したようにも見えるし、アイドルグループって大変だなって思います。まぁBiSはともかく、頑張ってる子のほうが偉いから「応援してあげて」ってオタクに言いたい。--なんか最後良い人になりましたね。
プー・ルイ:BiSは違いますよ? ウチはウチらが悪い! BiSが悪い(笑)! でも他のアイドルグループは辞める子より残る子のほうが覚悟が要るし、背負っていくものが大きくなるからちゃんと応援してあげてほしいなって思います。- 「CoCoの三浦理恵子みたいになりなさい」~アイドル好き解禁後の大変化
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
「CoCoの三浦理恵子みたいになりなさい」~アイドル好き解禁後の大変化
--彩夏さんは初代リーダーが卒業して自分がリーダーになりましたよね。そこでのプレッシャーもあったんじゃないですか?
大部彩夏:いや、私は「引っ張るタイプのリーダーじゃない」って最初に気付いちゃったので、見守るタイプですね。お客さんから見て明らかにリーダーっぽい子っているじゃないですか。リーダーらしく振る舞えるタイプ。でも私はそうなれないので「誰かが気付いてくれればいいかな?」と思いながら裏でサポートしている感じですね。 プー・ルイ:リーダーっぽいけどね。 大部彩夏:本当に!? プー・ルイ:リリスクと言えば「大部彩夏」。みたいな感じはあるよ? 大部彩夏:ありがとう! プー・ルイ:キャラ、いちばんヤバいし。 大部彩夏:ルイちゃんに言われたくないよ(笑)!--どんなキャラに映ってるんですか?
プー・ルイ:変な人。--プー・ルイさんから「変な人」と思われのはヤバいですね。
大部彩夏:もう終わりですよね? プー・ルイ:なんでよ!--どのあたりが「変な人」と感じるんですか?
プー・ルイ:だって、気持ち悪くないですか? ツイッター。普通に。 大部彩夏:(笑) プー・ルイ:ドルヲタ過ぎて。でも私は性格悪いからいろいろ勝手に分析しちゃうんですけど、彼女はきっと生き残る為にこうなったんだなって。あんなに可愛くて「プリンセスぅ」って言ってた彩夏ちゃんが今こうなってしまっているのは…… 大部彩夏:そう、そのキャラ捨てたの! プー・ルイ:時代の変化を感じました。 大部彩夏:そうなんですよね。ルイちゃんは、私が「プリンセスぅ」ってぶりっこキャラをやっていた頃から知ってるんですよ。 プー・ルイ:どこ行ったんだろ? プリンセス。 大部彩夏:今、それ知らない人多いの! 親に「CoCoの三浦理恵子みたいになりなさい」って言われて、キムさん(lyrical schoolプロデューサー)とかの承諾も得ずに勝手に「プリンセスぅ」って始めたんですけど、あんまり浸透しないし、キャラとして使いづらいから辞めちゃったんです。でも逆にその頃のほうが無茶してたんですよ。6人もいるからどうやったらスポットライトが当たるのか分からないし、センターとかもないグループだったので、何とかしてちょっとでもお客さん増やしたいし、ひとつキャラクターを浸透させようと思ってやっていたんですけど…… プー・ルイ:今のドルヲタのほうが浸透してるもんね。--ドルヲタは無理してなった訳ではない?
プー・ルイ:だとしたらヤバい(笑)。 大部彩夏:今後の仕事が来なくなっちゃう! プー・ルイ:私はハロプロ好きなんですけど、ドルヲタのように見せるのは辞めたというか、こんな人には敵わないんですよ! コメントとかもキモいじゃないですか。 大部彩夏:ハハハハハ! プー・ルイ:だから辞めました。私は「ドルヲタは気持ち悪くなってからが格好良い」ってずっと言ってるんですけど、でも私はそこまでじゃないからアイドル好きを前に出すのは辞めました。彼女のような「ちゃんと気持ち悪い属性で、それに向いている人がいるな」と思って身を引きました。 大部彩夏:私は勝手にドルヲタであることを前に打ち出したんですけど、結果的に大きいイベントで良い扱いをして頂いたりもしているので、これで良かったなって思います。「アイドルが好きだ」って言ってから本当にガラっと変わったので。 プー・ルイ:ぐーん!って伸びたよね。一気に注目されるようになった。--ふたりとも元々はモーニング娘。が好きだったんですよね?
大部彩夏:そうですね。後藤真希さんがモーニング娘。さんに入ったときに、金髪ってすごく目立つじゃないですか。それで年齢も若かったし「なんだ? あの子は」ってなって。しかもいきなり安倍なつみさんのポジションを獲ったじゃないですか。小学生ながらに「凄くない?」って思ってましたね。あと、モーニング娘。さんはダンスも真似しやすかったりして、それで夏まゆみ先生のことも大好きになって、夏まゆみ先生に会いたくてAKB48さんのオーディションを受けたりもしました。どうしても喋りたくてトイレまでついていったら「良かったよー」って言ってくれて。オーディションは落ちたんですけど、夏まゆみ先生と喋れたので目的は達成できました(笑)。 プー・ルイ:私は黄金期ももちろん観てたんですけど、本当にハマったのはBiS始める前のソロ時代。私、人生でいちばん暗かったんですよ。渡辺さんのことが大嫌いなのに毎日会わなきゃいけないし、渡辺さんから「聴け」って言われた音楽も聴かなきゃいけないし、この世界に友達もいないからストレスが溜まっていって「たまんねーな」と思っていた頃、たまたまモーニング娘。さんのプラチナ期の動画を見つけて「え。モーニング娘。って今こんなことになってるの?」って驚いたんです。そこからどんどんプラチナ期にハマっていって「私もプラチナ期がやりたい」って思うようになっちゃったんですよね。それで「私はひとりでやってる場合じゃない。アイドルグループだ!」と思って組んだのがBiS。だから今、達成しましたね。--達成してないです(笑)。
プー・ルイ:WACK系のモーニング娘。にはなれたので! 気分はモーニング娘。です。だから「売れる前のBiSを知れ」って新メンバーには言ってる。--とは言え、2組ともモーニング娘。には程遠いグループだと思うんですけど……
大部彩夏:えぇー! プー・ルイ:リリスクは遠いけど、BiSは近い!--もっと遠いわ!
一同:(笑)
--でもリリスクもBiSもアイドルシーンに新風を吹かせたグループですよね。
プー・ルイ:ヒップホップの風吹かせたよね。リリスク以降はパクりじゃんね? 大部彩夏:でももっと流行ってほしい! プー・ルイ:あ、そうなんだ! 私は「いなくなれ!」って思ってる。 大部彩夏:ハハハハ! プー・ルイ:BiSが復活したから「ロック系アイドル、全員いなくなれ」って思う。 大部彩夏:ロック系アイドル、多いもんね。 プー・ルイ:めっちゃ増えたんですよ、こっち。多分、きっかけはBiSなんです。売れるはずのないものが売れてしまったから「ロックやりゃ売れるんじゃねーか?」みたいな感じで流行ってしまって、ちゃんとやってるグループもあるけど、ちゃんとやってないグループもいっぱいいるんですよ。BiSのダメなところばっかりマネてるグループ(笑)。邪魔なんですよ!--でもリリスク以降のヒップホップ系アイドルは、長い時間の中で徐々に出てきた感じですよね。
大部彩夏:そうですね。だからもっと増えてほしい。今『フリースタイルダンジョン』が流行ってラップブームじゃないですか。テレビコマーシャルやドラマでもラップしているシーンが多くなってる。でもその中で視聴者の方が反応するのは速いラップだったりするので、リリスクがやってるラップの魅力も伝わるように頑張らなきゃって思ってます。--その為にも彩夏さんがドルヲタアイドルの活動などで目立っていくのは重要なことですよね。プー・ルイさんは目立つどころか「人気落ちてる」と先日のインタビューで仰っていましたが……
CHANGE the WORLD / BiS-新生アイドル研究会-[OFFiCiAL ViDEO]
--逆にプー・ルイさんから見て気になるリリスクメンバーっているんですか?
サマーファンデーション/lyrical school【Sync with fireworks MV】
--なんで?
プー・ルイ:元気だから。彩夏ちゃんのほうが仲良くなれますね。性格が悪いから。 大部彩夏:ちょっと待ってよ! これ、消しといてください! プー・ルイ:私も性格が悪いから分かるんですよ(笑)。言い方を変えれば、計算高い。プリンセス辞めてアイドルオタクを前に出していく感じも。バカな子はプリンセス一本で行っちゃうじゃないですか。でもちゃんと見極めて舵を切れるっていうのは、性格が悪い奴にしかできない。性格良い子は出来ない!リリース情報
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--では、彩夏さんはプー・ルイさんのどんなところが「性格悪い」と思いますか?
プー・ルイ:私は全部悪いじゃないですか(笑)! 大部彩夏:でも実際はマジメだし、全然イメージと違う。仲良くなってみたら真逆でしたね。ちゃんと女の子らしいし。 プー・ルイ:これも私の計算どおりです。自分で「性格悪い」って言ってると、周りが「本当は良い子」って言ってくれる。 大部彩夏:本当に性格悪いじゃん(笑)!--とは言え、ふたりとも素直な自分を前に出してるところが愛されていたりしますよね。なんだかんだで各グループでぞれぞれ一番人気もあるんじゃないですか?
大部彩夏:アイドル好きアイドルとして注目してもらってから、いろんなアイドルのファンがリリスクを観に来てくれるようになったんですよ。でもその人たちは私のファンにはならず、他のメンバーを推すんです。私は友達感覚らしくて。だから私、ファンつかないんですよ! プー・ルイ:分かる! 目立つとファンつかないよね、アイドルって。でんぱ組.incのもがちゃんぐらい見た目で目立っていれば本人に還元されるんですけど、こういう私たちみたいな変わった出方しちゃうと、「おいっす!」みたいな。フレンドリーではあるんですけど、推したくはないみたいで「プーちゃんは推しじゃない」ってツイッターにもよく書かれてる。「推せよ!」って思うんですけど。 大部彩夏:分かる! 本当にファンがつかない! プー・ルイ:もっとちゃんとアイドルっぽい大人しい子にファンはつくんです。だから前のBiSだったらユフちゃんやミチバヤシやわっきー……たまにのんちゃん。--アイドルって「応援してあげたい」と思わせてなんぼだから、前に前に出てくると「別に俺が応援しなくても」ってなるかもしれませんね。
大部彩夏:そう!「彩夏ちゃんは応援しなくても大丈夫!」って言われたときはすごくショックでしたね。 プー・ルイ:言われるよねー!「大丈夫じゃないけど! 歌割り減ってもいいの?」って思っちゃう。--でも結果的にどっちが得だと思います?
BiS / FiNAL DANCE(BiSなりの武道館より)
--『フリースタイルダンジョン』にひとりで出て行けるぐらいのラッパーを目指す。
大部彩夏:絶対ムリ! あんなに次から次へと言葉が出てこないもん。 プー・ルイ:それは彩夏ちゃんじゃないと思う。やっぱりアイドルババアとして生きていくことを私はオススメします。 大部彩夏:アイドルババア、やだぁ~!--リリスクとしては、今後のヴィジョンはどう考えてるんですか?
大部彩夏:リリスクとしては、もう6年やってるんで売れたい。今どこ行っても「売れたい」って言ってるんですけど…… プー・ルイ:なんかラップとかヒップホップファンじゃなくて、水曜日のカンパネラの界隈とか狙ったほうが好かれそう。 大部彩夏:あぁー! プー・ルイ:そっちのほうがウケそうですよね。ちゃんとここに変な人もいるし。 大部彩夏:ハハハハ!--個人としては何がやりたいですか?
大部彩夏:私、アイドルプロデュースがしたくて。中学校2年生から高校1年生ぐらいまでのグループ。さくら学院的な成長型アイドルを手掛けたいですね。 プー・ルイ:もふくちゃんみたいになればいい。--そこまで売れたら安泰じゃないですか。
大部彩夏:安泰したい(笑)。でもいろいろ考えるのがすごく好きなんですよ。--では、彩夏さんがBiSをプロデュースするとしたら?
大部彩夏:もう手つけらんないですよ!一同:(笑)
大部彩夏:でも私まだ新しいBiSのライブ観れてなくて。 プー・ルイ:まだ観なくていい。 大部彩夏:なんで? プー・ルイ:ここまでの大先生に観てもらうなんて…… 大部彩夏:何言ってんの(笑)?--でもまだ素人からスタートしたばかりの子たちですもんね。それこそtengal6とBiSが対バンしていた頃のイメージに近いかもしれない。
大部彩夏:まずパート覚えるところから? プー・ルイ:そうなの。 大部彩夏:大変! ルイちゃんが教えてるの? プー・ルイ:そうなの。教えてる人も出来てないから出来ないの。そのわりには頑張ってる感じ(笑)。--新しいBiSとやってみたいこと、何かありますか?
大部彩夏:まず喋りたいですよね! プー・ルイ:オタクじゃん(笑)。 大部彩夏:ギュウ農フェスのときに会ったんですけど、みんな可愛すぎて喋れなかったんですよ……キョトンとしてて。 プー・ルイ:キョトンとするよ、こんな人来たら! 大部彩夏:ハハハハ! アイドルは見てるだけで楽しいんで。 プー・ルイ:でも彩夏ちゃんも可愛くなったよね。 大部彩夏:嬉しい! 今年5キロ痩せたの!--プー・ルイさんは、この2組でまた何かやるとしたらどんなことがしてみたい?
プー・ルイ:BiSはラップじゃないんでアレですけど、BiSが復活したということは伝説のDiSさんも復活するかもしれないじゃないですか。 大部彩夏:懐かしい!--かつて某音楽情報サイトや某ラッパーに噛み付いていた謎のラップグルーブ。
プー・ルイ:ヒップホップと言えば、DiSさんですからね。--リリスクとDiSだったら、かつてのドロシーとBiSみたいになりそうですね。
BiSとDorothy Little Happy / "GET YOU" MUSIC VIDEO (Special Edit)
一同:(笑)
Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada
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