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DIAMOND GEMS~アデル『25』ダイアモンド認定!ダイヤモンド・アルバムに輝いた、女性アーティストたちの名盤
これまで、数多くのトップスターたちが生み出してきた、ダイヤモンド・アルバム。ダイヤモンド・アルバムとは、アメリカのレコード協会が認定した「1000万枚以上売り上げたアルバム」のことを言うが、2000年代以降は、インタ―ネットの普及により、配信や動画視聴が主流となり、1000万枚に届くアルバムは減少する一方だ。
しかし、そんな音楽業界の不況下で、2作連続のダイヤモンド・アルバムを輩出したアーティストがいる。それが、アデルだ。2011年リリースの2ndアルバム『21』に続き、2015年11月に発売した3rdアルバム『25』が、先日1000万枚を突破したとレコード協会が認定した。アメリカのセールスだけで1000万枚を突破した『25』は、2016年の年間アルバム・チャートで首位を獲得することも確定し、2017年に開催される【第59回グラミー賞】では、主要部門を総ナメにするのではないかと囁かれている。
そんなアデルの快挙を記念して、これまでにダイヤモンド・アルバムに輝いた、女性シンガーたちの名盤を振り返ってみる。
キャロル・キング (1971年)
1000万枚
▲「I Feel the Earth Move」
1971年、1972年の年間アルバム・チャートで、2年連続の2位をマークした、女性シンガーソングライターの代表格、キャロル・キング最大のヒット・アルバム。「アイ・フィール・ジ・アース・ムーヴ」や「ソー・ファー・アウェイ」など、現在もCMなどに起用される、歴史に残る名曲が並ぶ名盤中の名盤。70年代では、女性シンガーのアルバムで1000万枚を突破したのは、本作だけである。
マドンナ (1984年)
1000万枚
▲「Like A Virgin」
女王マドンナの出世作にして、最大のヒット・アルバム。タイトル曲や「マテリアル・ガール」など、キャリアを代表する大ヒット曲も収録されている、アメリカン・ポップの歴史を語る上で、欠かせないアルバム。マドンナは、本作の他にも1990年に発売したベスト・アルバム『ウルトラ・マドンナ~グレイテスト・ヒッツ』もダイヤモンド・アルバムに輝いている。
ホイットニ―・ヒューストン (1985年)
1200万枚
▲「Saving All My Love For You」
2012年2月に死去した、R&B界のレジェンド、ホイットニ―・ヒューストンのデビュー・アルバム。「すべてをあなたに」「恋は手さぐり」「レイテスト・ラヴ・オブ・オール」3曲のNo,1ヒットを輩出し、翌86年の年間アルバム・チャート首位をマークした。ホイットニーが主演を務めた映画『ボディーガード』(1992年)のサウンドトラックも、1600万枚を売り上げダイヤモンド・アルバムに認定されている。
マライア・キャリー (1993年)
1000万枚
▲「Hero」
女性シンガー最大のセールスを誇る、マライア・キャリーの3rdアルバム。「ドリームラヴァー」、「ヒーロー」のNo,1ヒットが収録されていて、アルバムも自己最高のセールスを記録した。1995年に発売した4th『デイドリーム』も1000万枚を突破し、2作連続のダイヤモンド・アルバムを獲得した。また、マライアはシングルの首位獲得総数も、女性シンガーとしてはトップ(18曲)である。
TLC (1994年)
1000万枚
▲「Waterfalls」
女性グループとしては初の1000万枚を突破した、TLCの2ndアルバム。翌95年には、「ウォーターフォールズ」が年間2位、「クリープ」が年間3位をマーク(どちらも首位獲得)する大ヒットとなり、アルバムは最高位3位だったが、シングル曲の勢いもあってロングヒットを記録し、ダイヤモンド・アルバムに。同アルバムからは「レッド・ライト・スペシャル」(2位)、「ディギン・オン・ユー」(5位)も大ヒットした。
アラニス・モリセット (1995年)
1600万枚
▲「Ironic」
90年代以降のシンガー・ソングライターに大きな影響を与えた、アラニス・モリセットの3rdアルバム。オルタナティブ・ロックやラウンジ系の楽曲で構成されていて、質の高い作品に仕上がっている名盤だ。本国カナダでは、「アイロニック」など計4曲のNo,1ヒットが生まれ、アメリカでも3曲がTOP10入りし、1996年の年間アルバム・チャートで首位をマークした。
セリーヌ・ディオン (1996年)
1100万枚
▲「Because You Loved Me」
首位を獲得した「ビコーズ・ユー・ラヴド・ミー」をはじめ、3曲のTOP10ヒットと、日本のドラマ主歌にも起用された、葉加瀬太郎とのコラボ曲「トゥ・ラヴ・ユー・モア」も収録された、90年代を代表する歌姫、セリーヌ・ディオンの4thアルバム。次作『レッツ・トーク・アバウト・ラヴ』(1997年)も、1000万枚には惜しくも届かなかったが、アメリカだけで960万枚を売り上げる大ヒットに。
シャナイア・トゥエイン (1997年)
1800万枚
▲「Come On Over」
女性シンガーのアルバムとしては、歴代1位のセールスを誇る、カントリーシンガー、シャナイア・トゥエインの2ndアルバム。これまで、3枚のスタジオアルバムを発売しているが、1st『ウーマン・イン・ミー』(1995年)が1200万枚、3rd『アップ!』(2002年)が1100万枚と、すべてのアルバムがダイヤモンド・アルバムに認定されるという、驚異的な記録を叩き出した。
ディクシー・チックス (1998年)
1100万枚
▲「There's Your Trouble」
カントリー・トリオ、ディクシー・チックスの4thアルバムで、カントリー・チャート3曲のNo,1ヒットを輩出した大ヒットアルバム。翌99年にリリースした『フライ』も1000万枚を突破し、女性グループとして2作のダイヤモンド・アルバムに輝いた唯一のアーティスト。2002年にリリースした『ホーム』も600万枚を突破している。
ブリトニー・スピアーズ (1999年)
1300万枚
▲「...Baby One More Time」
ポップアイコン、ブリトニー・スピアーズのデビュー作にして最大のヒットアルバム。2000年代に入ってから、女性シンガーのアルバムでは始めてダイヤモンド・アルバムに輝き、翌年リリースの2nd『ウップス!アイ・ディド・イット・アゲイン』(2000年)も、1000万枚を突破する大ヒットを記録した。ブリトニは、これまで6枚のアルバムがNo,1を獲得している。
アデル (2011年)
1100万枚
▲「Rolling in the Deep」
ブリトニー・スピアーズの『ウップス!アイ・ディド・イット・アゲイン』以降、女性シンガーとしては11年ぶりにダイヤモンド・アルバムに輝いた、アデルの2ndアルバム。2011年の年間チャートでは、本作からの先行シングル「ローリング・イン・ザ・ディープ」とアルバム『21』が、シングル・アルバムの2冠を達成する快挙を成し遂げた。そして、2015年11月にリリースした3rdアルバム『25』も、2016年10月に、ダイヤモンド・アルバムに認定されている。
Text: 本家 一成
25
2015/11/20 RELEASE
BGJ-5252 ¥ 2,739(税込)
Disc01
- 01.HELLO
- 02.SEND MY LOVE(TO YOUR NEW LOVER)
- 03.I MISS YOU
- 04.WHEN WE WERE YOUNG
- 05.REMEDY
- 06.WATER UNDER THE BRIDGE
- 07.RIVER LEA
- 08.LOVE IN THE DARK
- 09.MILLION YEARS AGO
- 10.ALL I ASK
- 11.SWEETEST DEVOTION
- 12.CAN’T LET GO (BONUS TRACKS)
- 13.LAY ME DOWN (BONUS TRACKS)
- 14.WHY DO YOU LOVE ME (BONUS TRACKS)
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