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毛皮のマリーズ ライブレポート
新春には早くも2ndアルバム『ティン・パン・アレイ』をリリースする毛皮のマリーズが、12月17日に【コミカル・ヒステリー・ツアー】のSHIBUYA-AX公演を開催。超満員のオーディエンスを前に、新旧取り揃えた楽曲を披露して今年最後のワンマンライブを大成功に収めました。
2010.12.17(金)at SHIBUYA-AX|ライブ写真&セットリスト
秋にリリースしたシングル『Mary Lou』を記念して大阪、名古屋と巡ってきたツアーの最終公演となったこの日は、チケット完売の約1700人が会場に集結。メンバーやサポートの奥野真哉(key)に続き、青のロングTシャツに赤いサスペンダー、白いボトムにボクシングのグローブという独特の出で立ちで登場した志磨遼平(vo)は、前述のシングル曲よりライブをスタートさせます。
ハッピーを振りまくように何度も手を振り、差し出すように手のひらをかざした志磨は、「こんな日が来ることを夢見てました」と万感の表情で語ると、続いて「こんなナンバーを覚えているかい?」と06年発表の『或るGIRLの死』を。さらに「歌ってくれますか!? もうひとりで歌うのは止めよう!」という言葉と共に、『ザ・フール』では大合唱を生み出していきました。
また、序盤に緊張しすぎて歌詞がトンでしまったこと、かつてこのSHIBUYA-AXにて越川和磨(g)と共に警備員のアルバイトをしていたことなどをMCで告白すると、『愛する or die』ではステージ後方より強烈なフラッシュを照射。コレまで以上にド派手な演出でも圧倒した彼らは、今年を振り返って「エポックがありすぎて、私たちはどうにかなってしまいそうでした」と笑顔を見せます。
メジャーデビュー、初夏のツアー、多数出演した夏フェスなどを経て、一年前には考えられなかったほどに急増した観衆。その美しすぎる光景に「あなたと私で、ずっと年を取っていきたい!」と言い放った志磨は、ひとりひとりの表情を焼き付けるように見渡しながら稀代の名曲『ビューティフル』を歌い上げると、「オレたちは強いぜ! 何故なら愛を知ってるから! それでもいいなら、カモン、2011!」と客席にダイブ! 肩肘を付きながら『REBEL SONG』を披露して本編を締めくくりました。
アンコールでは『ディマフィスの恋人』『平和』と今後を予感させるようなアクトをも見せ付けるなど、総じて印象的なステージを展開してくれた彼らですが、年末には【RADIO CRAZY】【rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN10/11】への出演が。そして来年1月19日の新アルバムのリリース後には新しいツアーの開催も決定しています。節目となる2010年を経た上で、どのような進化を遂げるのか。来年の毛皮のマリーズは絶対に見逃せません!
ライブ写真
セットリスト
【コミカル・ヒステリー・ツアー】
2010.12.17(金)at SHIBUYA-AX
- 01.Mary Lou
- 02.ベイビー・モートン
- 03.ボニーとクライドは今夜も夢中
- 04.或るGIRLの死
- 05.ザ・フール
- 06.金がなけりゃ
- 07.すてきなモリー
- 08.愛する or die
- 09.犬ロック
- 10.BABYDOLL
- 11.人生 II
- 12.ビューティフル
- 13.コミック・ジェネレイション
- 14.ジャーニー
- 15.REBEL SONG
- En1.デュマフィスの恋人
- En2.平和
Writer:杉岡祐樹
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