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上野優華『恋日記 / Summer Mission』インタビュー
聴き手の心に寄り添い、涙を誘える歌手でありながら、女優としてホラー映画等でトラウマ級の狂気も演じ、がさつセクシーなるジャンルを極めるほど(?)グラビアにも力を注ぐ。奇跡みたいな女の子、上野優華。その全貌を本人の口から明らかにしてもらった特集インタビュー、ぜひご覧下さい。
妄想好きな女の子、西野カナに憧れる。アイドルの匂いかぐ。
--今回のインタビューでは、上野優華のすべてを語って頂きたく……
上野優華:すべてを語るんですね!--上野優華は歌手なのか、女優なのか、アイドルなのか、タレントなのか、活動が多岐に渡るので「これ!」と言い切れないところもあると思うんですが、自身ではどんな存在だと思っていますか?
上野優華:欲張りな話なんですけど、いろんなことをやっていて私だと思っていて。歌のオーディションでグランプリを頂いて歌手としてデビューすることになったんですけど、デビューと同時期にお芝居もさせてもらって、それがなかったら今の私はいないと思うし、でもお芝居だけやっていたら歌手としての私はいなかっただろうし、よく「歌手なんですか? 女優なんですか?」って聞かれるんですけど、どっちもやってて私なのかなって。最初は私も悩みました。歌手が片手間でお芝居やってると思われたらイヤだなって。だからどっちが本業とかメインとかは言わないようにしました。かと言って「どっちもメインでやってる」って言うと欲張りに思われるんですけど、今はそれでいいと思ってます。どっちも好きなんです!--では、ひとりの女の子として見たとき、上野優華はどんな子だと思いますか?
上野優華:すごく妄想が好きなんですよね(笑)。--どんな妄想が好きなんですか?
上野優華:少女マンガがすごく好きで、いつも「少女マンガみたいな出逢いはないかな?」とか「フルーツ、転がってこないかな?」とか……--坂道で?
上野優華:そう!--紙袋やぶけちゃって転がってくるやつですか?
上野優華:それで「あー!!!」みたいな。--マンガの描写が古くないですか?
上野優華:アハハハ! でもそれが良いんです! 最近の少女マンガはリアルに寄せてるじゃないですか。それも好きなんですけど、昔の、王道の、角でぶつかった相手が実は転校生だった……みたいな、そういうので良いんです! そういうのがめっちゃ好きなんですよ、私。「あー!」「さっきの!」みたいな。そういうことが現実でもないかなって思ってるんですけど、まだ人生で1回も遭遇してない。--なかなかの奇跡ですよ(笑)。
上野優華:でもいつか私は出逢えると思っていて! そういう妄想は大好きです。あと、生まれたときから可愛い女の子がすごく好きです(笑)。「ちょっと変態チックだね」ってよく言われるんですけど、この仕事を始めてからはもう可愛い女の子にしょっちゅう会えるんですよ! イベントライブが続くときは、ほぼ毎日出会う。「最高だな!」ってその都度思ってます。楽屋も良い匂いがするし、自分の主催イベントではステージ上でも可愛い女の子たちの匂いをかいでるんです(笑)。--それでアイドルをよく呼んでるんですね。
上野優華:その為だけじゃないですよ(笑)! でもステージ上だったら「あとで謝れば何とかなるかな?」っていうずる賢さも身に付けつつ、よくかいでます。--そんな上野優華から見て最も可愛い女の子って誰だったりするんですか?
上野優華:外見に限らず、いろんな面を含めて可愛いと思う方は西野カナさん。アーティストとしてもすごく好きですし、ファッションとかも好きだし、曲の世界観も大好きだし、ミュージックビデオを観る度に「はぁ~、可愛いな」ってなります。黒髪のストレートのすごく清楚な女の子も大好きなんですけど、流行最先端の女の子に憧れるんですよ。私は違うと思うので。憧れの好きです!--私もいつか「トリセツ」みたいな曲を歌いたいと?
上野優華:「トリセツ」ヤバいですよね! あの歌詞を書けるのは凄いなって、私の妄想力はまだまだ足りないなって思います。--西野カナ先輩のほうが妄想力は上なんですね(笑)。
上野優華:妄想力もそうですし、あの歌詞はいろんな恋愛を経験していないと書けないと思うんですよ。もしかしたら転校生とバッタリ会ったことがあるのかも。--あの歌詞は、転校生と偶然ぶつからないと作れない?
上野優華:偶然、転校生と会ったのかなって。私はまだ転校生と会ってないので、あそこまでの歌詞は書けない。そこが経験できたら「トリセツ」が書けるようになる気がするんです。--「トリセツ」上野優華バージョンも面白そうです。
上野優華:(笑)--あと、上野さんは先ほど仰っていたように主催イベントを定期開催し、アイドルもよく呼んでますよね。その中で「この子は凄い」と思ったアイドルがいたら教えてもらえませんか?
WHY@DOLL - MAGIC MOTION NO.5(Short Ver.)
--みんなタイプって凄いですね(笑)。
上野優華:心からDDです! ウフフフ!--みんなそれぞれの良さがあるという点で言えば、上野優華も個性は相当強いと感じています。そういう対バンイベントに出て、いきなりバラードを歌って感動させたり。
上野優華:最初は「何?この人」っていう空気を感じましたね。バラードを歌う人ってなかなかいないので、歌っていたとしても対バンでは歌わない。だから最初は「何だろうなぁ」って思われていたかもしれないんですけど、続けていくうちに「これがこの人の良さなんだ」って徐々に伝わっていって、今ではそれを期待されることのほうが多くなっていて。だから今はそれを期待されてる分応えたいとも思うし、その期待を良い意味で裏切りたいなと思って「Summer Mission」みたいなハジけた楽曲も増やしたりする。それが今は楽しいです。--その「良い意味での裏切り」は、上野優華にそれだけバラードのイメージが強く付いたからこそ出来るようになったと思うんですが、YouTubeに公開されている楽曲を聴くだけでも本当にどれも良いバラードで、しかもめちゃくちゃ良い声じゃないですか。
上野優華:わぁ!--アイドル系のイベントで、あの歌声でいきなりバラード歌われたら誰でも衝撃を受けますよね。ちゃんと心に沁みる歌をうたえるレベルですから。自身では、上野優華のバラードに対してどんな印象を持ってるんですか?
「星たちのモーメント」MVドラマ『ワカコ酒』スペシャルコラボVer. /上野 優華
--ライブで涙するお客さんもいるんじゃないですか?
上野優華:そういう感想はもらいますね。デビュー当時は歌をうたうことだけで精一杯で、感情を込めるのがすごく難しかったんですよ。それこそレコーディングのときもすごく緊張しちゃって「これはどういう風に歌えばいいんだろう?」みたいな。でもだんだんライブを重ねていくにつれて「あ、こういう表情で歌ったほうが伝わりやすいんだな」とか、そういうこともちょっとずつ学んでいって、今では自然とスウィッチが切り替わるようになってますね。そしたら「泣きました」みたいな感想をくれる人も増えてきて……- 人見知りな女の子、戸田恵梨香に憧れる。バットで好きな子殴る。
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リリース情報
恋日記 / Summer Mission
- 2016/07/13
- 初回限定盤A[KICM-91691(CD)]
- 定価:1,800円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
人見知りな女の子、戸田恵梨香に憧れる。バットで好きな子殴る。
--その感想に対してはどんな気持ちに?
『Dear my hero』 Short ver./上野 優華
--いや、なれると思いますよ。
上野優華:ありがとうございます。がんばります!--なんでこんなに天真爛漫で歌の上手い女の子が生まれたのか知りたいんですけど、元々この世界に入りたいと思ったきっかけは何だったんですか?
上野優華:まず徳島のカラオケ大会に出るきっかけが、私がすごく人見知りだったからなんですよ。初対面の人とあんまり喋ったりとか出来なくて、それがあまりにも酷かったので、お母さんが「行ってきなさい」って。歌うことはすごく好きだったので、とりあえず人前で歌うことで人見知りが治ったらいいな、みたいな。それで小学校4年生のときに初めて出場したら予選で落ちちゃったんですよ。で、負けず嫌いだったんですかね。「なんで私が予選落ちなきゃいけないの?」っていう気持ちが芽生えたんです。人見知りで引っ込み思案のくせに「悔しいな」っていう想いはあって、それで毎年出るようになったんですよね。でも「歌手になる」とは考えてなかったんです、現実味が無さ過ぎて。周りにもそんな人はいなかったし、本当にマンガの中ぐらい遠い世界の話だと思っていたんですけど、中学2年生のとき、そのカラオケ大会を観て下さっていた方から「こういうオーディションがあるんだけど、受けてみない?」ってお誘いを受けたんです。それがキングレコードのオーディションだったんですけど、「NO」と言えない日本人だったので「……はい」みたいな。--「NO」と言えない人見知り(笑)。
上野優華:それでお母さんも「とりあえず受けてみたら? もしかしたら良いところまで行けるかもしれないし、行けなくても恥ずかしいことではないし」って。それでとりあえず受けてみたら、今こうしています。--「とりあえずカラオケ大会出てみなさい」「とりあえずオーディション受けてみなさい」で気付いたらここにいるという。
上野優華:本当にそんな感じなんです! 周りの人が背中を押してくれなかったらここにいない。初めてのカラオケ大会の時点では「ヤダヤダヤダ!」って言ってたんですもん。でも「妹も一緒に出るから」って言われて出ることにしたり、オーディションも「えー?」って言いつつも流れ流れて受けることにしたので。いろんな人の協力があって今の私があります。でも受かったからには、最初は「え、どうしたらいいんだろう? 歌手デビューってなんだろう?」って感じではあったんですけど、責任感を持ってやっていこうとは思ったし……--でも元々はめちゃくちゃ人見知りだったんですよね?
上野優華:だから最初はメジャーデビューなんて考えられなかったです。実際にデビューしてからもしばらくはマネージャーさんの言う事をとにかく「そういうものなんだ」と聞いているだけでしたし、それまでライブというものも観たことすらなかったので、MCとかも前日にノートにひたすら書いて暗記したりしてました。今はこんな感じで喋るの大好きなんですけど(笑)。--元々はどれぐらいのレベルの人見知りだったんですか?
上野優華:初対面の人とは目も合わせられない。挨拶も出来ないですし、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、姉妹以外の人とは会いたくない。自然に喋れるのは家族の中だけで、教室の中でも喋れないですし、だから友達を作るのも大変で。喋りかけられただけで顔が真っ赤になっちゃうんですよ! 向こうから相当仲良くなろうとしてくれないと、自分からは友達になれない恥ずかしがり屋の女の子でした。--では、その頃は何が楽しみだったんですか?
上野優華:マンガが好きでした。その頃から『ちゃお』とか『なかよし』が大好きで「あー、良いなぁー、恋って」みたいな。『きらりん☆レボリューション』っていうマンガがあって、女の子がアイドルになる話なんですけど、それを読んで密かに「可愛い女の子っていいなぁ」って憧れてました。だから妄想の世界で生きていた感じです(笑)。--何があってここまではっちゃけた性格に変われたんでしょう?
上野優華:女優のお仕事が大きかったかもしれないです。撮影中は演者の方と役として仲良くなるというのもありますし、役で仲良く話していたら休憩中も普通に喋れるようになったりして。最初は挨拶すらままならない感じだったんですけど、徐々に過酷な現場を乗り越えてきた仲間みたいな感覚も生まれていって、それでだんだん人見知りじゃなくなっていたところもあると思います。あと、先輩を見てると「あ、こういう風に喋りかけると話って弾むんだな」って学んだりできて、そういうコミュニケーション的なところはいろんな方から学びました。--2013年、映画『トイレの花子さん 新劇場版』で女優デビューした訳ですが、いきなりの主演抜擢。これを知ったときはどんな気分だったんですか?
上野優華:「え、何言ってるのかよく分からないです」みたいな感じだったんですけど(笑)、本当に「No」と言えないので、「お芝居もやらせてみたいと思ってるんだよね」「へぇー」みたいな感じにしていたら、気付けば台本を渡されていて、「じゃあ、1週間後に撮影入るからセリフ覚えておいてください」と。それで「台本ってどう読むんだろう?」っていう次元から始まり、最初はとにかくセリフを覚えるだけで精一杯。本当に大変でしたね。今思うと、いろんな現場をこの3年間で体験したんですけど、『トイレの花子さん 新劇場版』が一番ツラかったです。初めてっていうのもありましたし、まだスタッフさんともそこまで打ち解けられていなかったので、ずっと緊張が続いてました。--今、映画『トイレの花子さん 新劇場版』の自分のお芝居を観るとどんなことを感じます?
上野優華:「あのとき、なんで私はもうちょっと上手く出来なかったんだろう?」っていう悔しさはすごくあります。だから『トイレの花子さん 新劇場版』が終わって「もっとこう出来たら」って思うようになってから「またホラーがやりたい」ってずっと言ってて、自分へのリベンジみたいな。--なるほど。なんでこんなにホラー映画ばかり出ているのかと思ったら、そうした本人の想いもあったんですね。
上野優華:ホラーはいろんなお芝居が出来るので、すごく楽しいんです。ホラーって普通の映画と違って舞台みたいに大きい演技をすることが多いので、そういうところがすごく勉強になるなと思っていて、私は演技レッスンも数えるほどしか受けたことがないんですけど、現場ですごく学ばせてもらってるんです。--今、自分ではどんな女優になれているなと思いますか?
上野優華:よく「器用にやってるね」とは言ってもらえます。スタッフさんに「こういう役をやりたいです」と言って、有り難いことにそれをやらせてもらえていることもあって「本当に幅広くいろんな役をやってますよね」って言われますね。映画『燐寸少女 マッチショウジョ』に出演させてもらったときは、最初は普通の保健委員の女の子を演じさせてもらっていたんですよ。すごく清楚で、男の子からしたら憧れの保健委員みたいな素敵な役だったんですけど、最後に好きになった男の子をバットで殴るっていう……--凄い役ですね。
上野優華:バットで殴り倒すシーンがあるんですよ。愛ゆえに殴るんですけど、そこを観て「あ、女って怖いと思った」って言われたり、そういう「二面性のある役も出来るのは凄いね」って言ってもらえているので、まだまだ研究中ではあるんですけど、いろんな役をやってどんな役が合うのか知っていけたらいいなと思ってます。--理想としている女優像は?
上野優華:私は戸田恵梨香さんがすごく好きなんです。最初に『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』を観て好きになったんですけど、『SPEC』はすごくギャグっぽいシーンもあったり、すごくシリアスなシーンもあったりで、そこのギャップですごく好きになったんです。その後も刑事の役とか、妊娠している母性ある女性を演じたりとか、「戸田さんて本当にいろいろ変われるんだな、同じ人だと思えないな」と思って。私は普段出来ないようなことを出来るのが女優さんの魅力だと思っていて、それを戸田恵梨香さんはどんどんされていくので素敵だなって思います。--まだ共演したことはないんですか?
上野優華:ないです。今お会いしても多分私は泣き出して終わっちゃうので(笑)、ちゃんと「上野優華です!」って言えるぐらい、頑張って頑張って成長してからお会いしたいです。リリース情報
恋日記 / Summer Mission
- 2016/07/13
- 初回限定盤A[KICM-91691(CD)]
- 定価:1,800円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤の詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
歌で涙誘う女の子、心に寄り添う曲歌う。がさつセクシー極める。
--今後演じてみたい役ってありますか?
上野優華:うーん……またバットで殴りたいです。--(笑)
上野優華:もっといろんなパターンを考えていたんですよ。最後、私がバットで殴り倒した男の子が瀕死の状態のときに、「私が一生愛してあげるから」みたいなセリフを言うんですね。その「愛してあげる」をニッコリ笑って言うのか、すごく不思議な感じで言うのか、いろんなパターンを考えていたので、次は別パターンを試したいなって思ってます。本当に楽しんですよ! 殴ったり……殴ったりするのが楽しい訳じゃないんですけど(笑)、そういう非日常的なシーンだったり、「いつもと違う自分がここにいるな」「また新しい自分を見つけたな」って感じられるのは面白い。--本当に天職なのかもしれませんね。
上野優華:私、勉強も家事もダメですし、普通の人間としてやるべきことが出来ていないので、「この仕事しか出来ないな」と思って生きてます。これが無くなったら、妄想が好きで、休みの日は12時間以上寝る、ただの酷い人になっちゃう(笑)。--歌手と女優のお仕事はそれぞれに良い影響を与えている?
『好きになってもいいですか?』MV Short ver. /上野 優華
--例えば、大原櫻子さんは上野さんと同じく歌手と女優を両立されていますが、彼女の主演映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』みたいに上野優華の歌が生きる世界観の映画も観てみたいです。
上野優華:ありがとうございます! そういうことが出来るのも歌手と女優をやっている人の強みだなと思いますし、歌手をやってるから「こうやって声を出せば響きやすい」みたいなことも分かりますし、そういう意味では何でもやりたいなって思ってます。--自分的には、上野優華としてどんな音楽を歌っていきたいなと思ってますか?
上野優華:聴いてくれる人の気持ちに寄り添える歌をとにかく歌っていきたいと思っていて、今回のシングル『恋日記 / Summer Mission』もバラード、アップテンポ、ミドルテンポと、いろんなタイプの曲を入れているのは、より多くの方の心に寄り添いたいからなんです。--その新シングル『恋日記 / Summer Mission』について触れていきたいんですが、まず「恋日記」はどんなテーマを掲げて歌っているバラードなんでしょう?
上野優華:私の中で掲げたテーマは、大人になりきれない子供。遠距離恋愛の曲なんですけど、私がもうちょっと大人だったらすごく切なかったり、すごく綺麗な歌詞になっていると思うんですよね。で、デビューした15歳の頃だったらもっとワガママな恋愛の曲になっていると思うんですけど、私は今18歳なので、背伸びはしたいけど、まだ大人にはなりきれない。その感覚を遠距離恋愛で表現したら面白いんじゃないかなと思って、こういう曲になってるんです。そこには「電話しながら寝落ちしてみたいな」とか、私の妄想や憧れも入っているんですけど、大人になりきれない子供っていうテーマが今の私の声にもすごく合ってる。あなたの夢を応援したいんだけど、でもやっぱり今すぐ会いたい。そういう心の裏表の感じが、18歳の私が歌うに相応しいんじゃないかなって感じてます。--今の話を聞いていても思ったんですけど、子供の頃から培ってきた妄想力がこの仕事に物凄く生きてますよね。
上野優華:そうですね! 本当に自分を褒めたいです! 一同:(笑)--歌詞やセリフの背景をどれだけ妄想/想像できるか。それってこの仕事を続けていく上で最も重要なことですもんね。
上野優華:本当にそう思います。「恋日記」は私が書いた歌詞ではないんですけど、最初はちょっと違う歌詞だったんですよ。でもそこで「こういう歌詞に変えたほうが18歳っぽいんじゃないか」とか「この表現は私が歌うには大人すぎるからこうしてほしい」とか「もっと可愛い感じにしてほしい」とか、そういう自分の中の遠距離恋愛のイメージを伝えていったんです。なので、私の想いもちゃんと反映してもらってるんですよね。そういう相談を受けてもらえることは本当に感謝してますし、だからこそ今の私にしか歌えない遠距離恋愛をしっかり表現したいなって今回は思いました。--良いチームですね。上野優華が歌う以上、上野優華にもクリエイティヴな部分に参加してもらうっていうのは、聴き手の気持ちに寄り添う歌を目指していく上でとても重要じゃないですか。
上野優華:デビュー当時はそこまで考えることはなかったですし、自分の意見を言おうなんていう発想すらなかったんですけど、最近では「自分の歌は自分に自信を持って届けたい」って思うので、いろいろ相談に乗ってもらっています。--「Summer Mission」はうってかわって今年の夏を盛り上げる、オーディエンスと一緒にはしゃぐ為のアッパーチューンになっていますが、この手のタイプの楽曲を歌おうと思ったのは?
上野優華:デビュー当時は「アップテンポの曲って自分には合わないな」って思っていたんです。今回の曲みたいに「君のハートにバキューン!ドキューン!」みたいな感じは合わないかなって。でもライブを重ねていくにつれて「優華ちゃんの声は大人っぽいと思ってたけど、アップテンポな曲を歌うとそれはそれで可愛いよね」って言ってもらえるようになって、自分の中でもアップテンポの曲を歌うのが楽しくなっていったんです。「「バキューン!」って歌ったらみんなは「ドキューン!」でどんな反応をしてくれるんだろう?」とか考えるようになって(笑)、この曲は夏の海で歌いたいなって思ってます。--今は砂浜で歌える場所もありますからね。
上野優華:ありますからね!「砂浜で歌う自分とファンの皆さんでどんなパフォーマンスが出来るかな?」って妄想しながらレコーディングしました。ライブは「楽しい」ってすごく大事じゃないですか。「もう一回、バキューン!ドキューン!やりたい」とか(笑)。バラードはいくら好きでもずっとそればっかりだと聴いてられないと思うんですよね。みんなでライブの臨場感を楽しめる曲も大事だなと思っていて、だから今年の夏はこの曲でみんなのハートをバキューン!したいと思います。--あと、今作にも、特典として生写真ランダム1種[全10種/ひまわりver.8種+レア2種(水着)]が封入されますけれども、グラビアのお仕事にはどういった感覚や意識で臨まれているんですか?
上野優華『好きになってもいいですか?』『大切なあなた』(キングレコード) 発売記念。ヤングマガジン42号グラビア、撮影動画。 自身初の、北海道ロケを敢行!
--よくツイートされている「がさつセクシー」って何なんですか?
上野優華:アハハ! 私はSHOWROOMでの番組配信を定期的にやっていまして、そこで「がさつとセクシーは紙一重だね」っていう謎な名言をよく発していまして(笑)、なんて言ったらいいんでしょうね? がさつって人によっては物凄くセクシーに見えるじゃないですか。そこを目指していきたいなって。私もちょっぴりがさつなので「そこがセクシーなんだよ。私はそのすごく絶妙なところにいるんだよ」って言いたいんです!--あ、上野さんはもう「がさつセクシー」を習得されているんですね?
上野優華:習得してます! みんながまだまだ子供なので気付かないかもしれないですけど、みんながもうちょっと大人になれば、がさつだけじゃなくセクシーも見えてくる!--ということは、上野さんは自信があると。
上野優華:自信がある風にしております(笑)。「がさつセクシー」を極める女。あと、このあいだは「がさつロマンチック」っていう言葉を……--では、それの説明もお願いします。
上野優華:「がさつロマンチック」はもうよく分かんないです!--(笑)
上野優華:とりあえず「がさつロマンチック」っていう言葉がSHOWROOM中にコメントで流れてきたので、それを頂いただけです(笑)。--そんな歌/演技/がさつセクシーを極めていこうとしている上野優華の野望を最後に聞かせて下さい。
上野優華:紅白に出たい!--おぉー!
上野優華:それをずっと目標にしていまして、全然まだまだ遠いですけど、言い続けていれば叶わないことはないと思っているので、今も紅白に向かって頑張っているつもりですし、本当に少しずつかもしれないけど近づいてると信じているんです。なので、紅白に出ること。それが私の野望です。私は優華なので“華”を取り入れた、めちゃめちゃ派手な衣装で出ようと思ってます!--そこもちゃんと妄想済みなんですね(笑)。
Interviewer:平賀哲雄
Photo:外林健太
リリース情報
恋日記 / Summer Mission
- 2016/07/13
- 初回限定盤A[KICM-91691(CD)]
- 定価:1,800円(tax in.)
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:外林健太
恋日記/Summer Mission
2016/07/13 RELEASE
KICM-91692 ¥ 1,834(税込)
Disc01
- 01.恋日記
- 02.Summer Mission
- 03.恋日記 (off vocal ver.)
- 04.Summer Mission (off vocal ver.)
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