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広瀬香美 Vocal Unlimited vol.6 インタビュー & プレイリスト
1992年デビューし、1993年の「ロマンスの神様」のビッグ・ヒット以降、「幸せをつかみたい」「ゲレンデがとけるほど恋したい」など数々のヒットを放 ち、98年の『THE BEST “Love Winters”』はダブルミリオンを記録するなど、輝きを放ち続けているウィンター・ソングの歌姫、広瀬香美。現在はロサンゼルスと日本を行き来し、楽曲提供やミュージカル・映画の音楽監督、さらに自身初となるエッセイ本『絶対音感のドレミちゃん』を刊行するなど多彩な一面を見せている彼女に、恒例となったサマー・ツアー「Vocal Unlimited」を前にインタビューを敢行。近況やロサンゼルスでの生活、そして公演に向けて訊いた。
胸を張って言えるようなプロフェッショナルの「音楽家」を目指しています
―来年デビュー25周年を迎えられますが、これまでの歩みを振り返ってみて、いかがでしょうか?
広瀬香美:25年間も歌手として歌を歌い続けられるとは思ってもいませんでした。振り返ったらこんなに物間、時が経っていたということで、応援してくださっている皆様に、心から感謝しています。歌を通してたくさんの皆様と出会い、曲作りでたくさんの苦労を乗り越えるたびに、楽曲制作の技術が増していったように思います。その当時は、苦しかったけれど、その苦しみや悔しさがなければ今の私はありませんので、涙も悲しみも全部、感謝です。
―25周年に向けて、または25周年イヤーとなる2017年に何かスペシャルな活動を計画されていますでしょうか?
広瀬香美:今、スタッフとともに、何か記念になるようなイベントを考えているところです。せっかくの25周年ですから、何かファンの皆様と思い出に残るようないつもとは違うイベントをと、心から願っています。私自身が挑戦できるような、何か刺激になるような何かがいいなぁと思っています。
―歌手活動だけでなく、楽曲提供やミュージカル・映画の音楽監督一昨年には初エッセイを出版されるなど、多岐に渡った活動をされていますが歌手活動だけにとどまらない広瀬さんの原動力はなんでしょうか?
広瀬香美:もともと歌手志望ではなかったので、歌手としての活動以外の部分が自分の中ではメインだと思ってやってきていますので、苦労はないです。私は歌手というより、「音楽家」なのだと思います。音楽なら何でもできる!と、胸を張って言えるようなプロフェッショナルの「音楽家」を目指していますので、これからも何でもできる音楽家になるべく努力していきたいと思っています。ただ、、、エッセイはもうあれが最後。とても大変でしたので、エッセイのお仕事はきっと今後はないと思います。(微笑)
―歌手以外の活動で、難しいなと感じたところ、面白いなと感じたところは何でしょうか?
広瀬香美:音楽制作は難しいです。特に、歌手を一生懸命にやらなくてはいけない、ツアー中や、テレビ出演等の時期に、作曲や作詞作業をしなければならない時、とても難しさを感じます。きっと、歌う時に使う脳と、作詞作曲時に使う脳が違うからだと思います。歌う時期は歌、作曲作詞時期はそれだけ、というように集中できると、とてもやりやすいです。
暮らしに音楽が溢れています。
―ロサンゼルスに拠点を移して活動されていますが、生活の中で日本にいた頃と大きく変わった点は何でしょうか?
広瀬香美:主に、ロサンゼルスでは、音楽制作やライブの準備を集中的にやっています。日本にいた時は、レコーディングをしながらツアーをやったり、作詞作曲をしながら取材を受けたりと、ごちゃ混ぜ生活でしたが、今は、日本とロサンゼルスの2国間を行き来して暮らせていますので、作業内容を分けれるようになっており、だいぶ、楽になりました。良いペースで生活できていると感じています。
―日本とロサンゼルスで活動する中で、日米の音楽シーンや音楽に対する考え方の違いを強く感じることはありますか?
広瀬香美:日本はまだまだですね。日本人としてアメリカで暮らしていて、レベルの低さに、悔しい思いをたくさんします。アメリカは歌うことが日常に溢れています。ラジオもすごく賑わっており、テレビも音楽専門チャンネルがたくさんあり、人気番組もたくさんあります。暮らしに音楽が溢れています。だから自ずとレベルが高い。日本もそうなればいいなぁと感じます。
―ロサンゼルス滞在中に、ビヨンセのコンサートへ足を運んだそうですが、いかがでしたか?よく現地で海外アーティストの公演をご覧になるのでしょうか?
広瀬香美:ビヨンセのコンサートとは素晴らしかったです。私は彼女のコンサートをは初めてだったのですが、あれだけ踊れて同時に素晴らしく歌える美しいカリスマは、ビヨンセ以外にいないのではないでしょうか。レベルの高いアーティストのコンサートに行くと、多大な刺激を受けることがで出来ますので、コンサートに行くことは大好きです。
誰でも知っているカバー曲もたくさん歌おうと思っています。
―SUMMER TOUR「Vocal Unlimited」と題して、夏にライブを行う理由を教えて下さい。
広瀬香美:ある程度、あまり間隔は開けずに、ライブ活動をやっていた方が良いと考えています。私の場合、ついつい集約して冬だけのコンサート活動だけになりがちですが、一年に一度だと、下手になる(微笑)年に二回成長するチャンスがあった方が、刺激を受けるチャンスがあった方が腕が上がると思っています。
―Billboard Liveといったクラブ空間での公演とホール公演での違いはありますか?
広瀬香美:お客様の笑顔や雰囲気、手拍子を感じながら歌えるライブは格別です。毎年楽しみにしている夏のツアーです。お客様の気持ちに寄り添いながら、歌い方を変えたり、おしゃべり内容を変えたり。そのようなことができるのは、Billboard Liveならではだと思っています。
―今回の「Vocal Unlimited vol.6」ではどんな曲を演奏し、どんなライブにしようとお考えですか?
広瀬香美:冬のコンサートではできない楽曲を歌うことを楽しみにしています。例えば、誰もが知る海外で大ヒットした楽曲等を歌うことは私の挑戦でもありますし、楽しみの一つです。最近は、私のそのような海外カバー曲を聞けることをたのしみに来てくださるお客様も増えてきました。とても嬉しいです。もちろん今年も、誰でも知っているカバー曲もたくさん歌おうと思っています。
―最後に今回の公演を楽しみにしているファンの方に向けて一言お願いします。
広瀬香美:冬のコンサートでは感じれない、夏ならではの広瀬香美に是非とも会いに来てください。きっととても元気になると思います。皆様の笑顔満開のコンサートになるべく、心を込めて歌います。会場で待っています。
公演情報
広瀬香美
Vocal unlimited vol.6
ビルボードライブ東京:2016/7/7(木) ~ 7/9(土)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2016/7/14(木) ~ 7/16(土)
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
広瀬 香美 / Kohmi Hirose(Vocals)
二本柳"JP"一明 / Kazuaki "JP" Nihonyanagi(Piano)
楠本 雅祥 / Masayoshi Kusumoto(Bass)
渡辺 一史 / Kazufumi Watanabe(Drums)
樺山 潤一郎 / Junichiro Kabayama(Keyboards)
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INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
広瀬 香美 / Kohmi Hirose(Vocals)
二本柳"JP"一明 / Kazuaki "JP" Nihonyanagi(Piano)
楠本 雅祥 / Masayoshi Kusumoto(Bass)
渡辺 一史 / Kazufumi Watanabe(Drums)
樺山 潤一郎 / Junichiro Kabayama(Keyboards)
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Winter High!! ~Best Of Kohmi’s Party~
2014/12/03 RELEASE
VICL-64240 ¥ 3,300(税込)
Disc01
- 01.愛があれば大丈夫
- 02.ロマンスの神様
- 03.ドラマティックに恋して
- 04.幸せをつかみたい
- 05.LUCKY GIRL ~信じる者は救われる~ [OTANOSHIMI VERSION]
- 06.ゲレンデがとけるほど恋したい
- 07.真冬の帰り道
- 08.promise
- 09.ストロボ
- 10.恋のベスト10
- 11.甘いお話 part3
- 12.とろけるリズム
- 13.Friday Call Me
- 14.Snow Fall
- 15.運命のクリスマス (Bonus Track)
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