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アンジュルム【コンサートツアー 2016春『九位一体』~田村芽実卒業スペシャル~】インタビュー
「……もう全部好きです!」 「再び皆さんの前に出て行ける日を実現させます」
アンジュルム田村芽実卒業インタビューは、彼女を「最高のビジネスパートナー」「妹と同じぐらい大事なメンバー」と呼ぶリーダー・和田彩花と共に、これまでのアイドル人生や各メンバーへの想い、【リリウム】等の経験による表現者&ミュージカル女優としての覚醒、自画自賛する最強ツアー【九位一体】、そして5月30日の卒業公演以降の覚悟、見つめ合うふたり……等々、スマイレージ~アンジュルム、そして田村芽実のこれまでとこれからを仲良くじっくりと語ってもらった。彼女の、彼女たちの生き様(と相思相愛ぶり)をぜひ感じてほしい。
タケ(竹内朱莉)にはちょっと……やっぱり言いづらかったんです
--今回は田村芽実卒業インタビューということで、田村芽実さんと田村芽実さんのことが大好きな和田彩花さんに来てもらいました。
アンジュルム『次々続々』(ANGERME[One by One, One after Another])(Promotion Edit)
一同:(笑)
--こうしてお話するのは最新シングル『次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる』の囲み取材以来ですが、あの日話していた「卒業までに9人で残したい思い出づくり」の件、どうするか決まりました?
和田彩花:何にも決まってない(笑)。 田村芽実:結局、全員がお休みの日はもうなくって……難しいです。--叶わず?
和田彩花:行きたい気持ちはやまやまなんですけど、ずっと計画しててもなかなかタイミングが合わないんです。--ましてや卒業前って一番忙しい時期でもありますもんね。これまでプライベートでメンバーと出掛けたり遊んだりしたことはあったんですか?
田村芽実:今の体制になってから全員で遊びには行けてないんですけど、6人のとき(1期+2期の時代)は人数的にスケジュールも合わせやすくて、6人で誰かのお誕生日パーティーを開いたりはしてました。でも9人になるとさすがに多くてなかなか……。--そうしたオフでの思い出の中で一番印象に残っているのは?
和田彩花:6人時代に「めいめい(田村芽実)のお誕生会をやろう!」ってメンバー間でずっと相談しながら計画を進めていて、お店もちゃんと予約して、さらには「スペシャルゲストを呼ぼう!」ってすごく仲良い人たちも来てくれることになったんです。それであとはめいめいに来てもらうだけだったんですけど、「その日はムリです」って言われちゃって(笑)何もかもおしまいですよ。結局何も出来ず。 田村芽実:そういうこともあったんですけど! 和田さんと2人ではよく遊んでいて。 和田彩花:お泊りも結構あるんですよ。私のお家に泊まりに来てもらったり。--完全に友達じゃないですか。
田村芽実:あと、お仕事終わりに和田さんとかななん(中西香菜)と夜ご飯を食べに行ったことがあるんですけど、お店の宣伝してるスタッフさんに声をかけられんですよ。そしたら和田さんとかななんが私の後ろに隠れちゃって! 大変でした!--どう対応したんですか?
田村芽実:「未成年です」って(笑)。--本当に未成年ですからね(笑)。そんな公私共に過ごしてきたアンジュルムからまもなく卒業です。今現在はどんな心境ですか?
田村芽実:寂しいですね。先日コンサートツアーが始まったと思ったらもう終わっちゃうんですよ。卒業前最後のコンサートツアーが出来たのはすごく嬉しいんですけど、毎回大成功な感じですごく良い形になっているからこそ「もうちょっとやりたかったな」っていう想いもあるし、メンバーとの仲も今が一番すごく良い感じなので、すごく寂しい気持ちがあります……。 和田彩花:私はまだ想像がつかないんですよ。例えば「あと2週間で卒業です」って言われて「短いな」とは思うんですけど……。めいめいがいない撮影とか最近増えてきているんです。その現場の賑やかさは、めいめいもはしゃぐときははしゃいでいたんですけど、8人になってもほとんど変わらないんです(笑)。そこは大丈夫なんですけど、めいめいはすごくしっかりしていた部分があったので、そこが無くなるとすごく大変だなって。めいめいが抜けた状態でのお仕事のときにつくづく思います。--田村さんが卒業をメンバーに発表したとき、嫌がるメンバーはいなかったの?
田村芽実:そんな露骨に嫌がるメンバーはいなかったですね。それぞれ卒業することを伝えるシチュエーションやタイミングが違ったんですけど、和田さんは一緒にご飯を食べに行ったときにお話した感じです。会社の人とお話もして卒業することが決まった後に「私、もう卒業するんです」って。 和田彩花:その伝え方がおかしかったんですよ! こっちに向かってくるときの顔がずっとニヤニヤしてるんですよ。気持ちを隠す為に笑っていたんだとは思うんですけど、「これは嬉しい事があったんだ! なんだろ~?」と思って、どんな話が聞けるのかすごく楽しみにしちゃって! そしたら「卒業します」だったから「おぉ!」って余計に驚きました。--寂しかった?
和田彩花:寂しかったですね。一番仲良かったというか、お仕事の上でもすごく信頼していたし、とても良いパートナーだとも思っていて、プライベートでも気兼ねなく遊びに行けるのがめいめいだったので、そこは素直に寂しいなって思います。--寂しがるメンバーを見ていてどんな気持ちになります?
田村芽実:卒業を決めて発表するときは「申し訳ない」って気持ちがすごく大きくて……裏切るような感覚がすごく強かったんですよね。それはもうメンバーに対してだけじゃなくてファンの皆さんに対しても。でも誰もにいつかこのときは来る訳ですし、私にはずっと抱いている夢があるので、そこへ向かうタイミングは早いのかもしれないんですけど、その分、今までずっと全力で走り続けてきたので、残りの時間は誰よりも……本当に誰よりもこのアンジュルムに捧げようって思っています。--同期メンバーにとって「田村芽実、卒業」は過去最大にショッキングなトピックだったと思うんですが、それぞれどんな反応だったんですか?
アンジュルム『大器晩成』 (ANGERME[A Late Bloomer]) (Promotion edit(New Ver.))
--冗談だと思っていたってこと?
田村芽実:そうです(笑)。で、タケ(竹内朱莉)にはちょっと……やっぱり言いづらかったんですよね。 和田彩花:じゃあ、バラバラに伝えたの? 田村芽実:りなぷーとかななんに先に言って、その後にタケも含む2期メンバー4人でカフェに行ったとき、私が卒業する前提でタケ以外の3人は話しているものですから、1人だけ「???」なんですよ。一同:(笑)
田村芽実:そしたら「1人だけ知らないのも可哀想だからタケにも言ったら?」って言われて、「うん。めい、卒業するんだ」って。--えー、雑っ!
和田彩花:アハハハ! 田村芽実:それまで何で伝えられなかったって言ったら、りなぷーとかななんは「いいよ」って優しく反応してくれると思っていたんですけど、タケは和田さんと同じで「一緒に頑張っていこう!」って想いが結構強かったので、言い出せずにいたんです。でもそのタイミングでちゃんと言うことが出来て良かったです。--で、タケちゃんはどんな反応だったんですか?
田村芽実:ちょっと黙ってました。ビックリし過ぎたみたいで、ちょっとしてから「今、すごくビックリしてるんだ」って言ってて……、後々「すごく寂しい」って言ってくれました。- 私たちは6人のときから「どこにも負けてない」的な意識がずっとあった
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リリース情報
次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる
- 2016/04/27
- 初回生産限定盤A[HKCN-50481(CD+DVD)]
- 定価:1,728円(tax in.)
- 詳細・購入はこちらから>>
- 通常盤Aの詳細・購入はこちらから>>
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Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也
私たちは6人のときから「どこにも負けてない」的な意識がずっとあった
--そんな2期メンバーの面々、今はどんな感じなんですか?
田村芽実:今は全然普通です。「本当に私はもう少しで卒業するのかな?」って思うぐらい、楽屋での雰囲気はいつも通り。--なんでこのタイミングでの卒業決断だったんでしょう?
田村芽実:自分に大きな夢があって、その夢の世界で自分と年齢の近い方々が活躍している姿を少しずつ目にするようになってから、焦りを感じるようになって。でも私はアンジュルムのメンバーですし、そのことに誇りも感じていますし、新メンバーの加入がなかったりしたら「自分がいないと!」っていう感覚のままだと思うんですけど、モーニング娘。さんみたいにメンバーがどんどんどんどん卒業して加入していく。それが繰り返されるようになって、私も卒業しやすい環境になったというのは大きいです。--では、卒業に迷いはなかった?
田村芽実:でもずっと迷っての決断でした。ミュージカルの世界へいつ踏み出すかについてはずっと悩んでましたね。--後輩が卒業するというのは、同期が卒業するのとはまた違う感覚だったりしますか?
和田彩花:うーん……めいめいは後輩っていう感覚が自分の中であんまりないというか、むしろ同期ではないけど、本当に最高のビジネスパートナーだと思ってるんです。だけど、それだけじゃなくて、普段から遊べる関係でもあったので、後輩とはまた違う感覚かもしれないです。でも2期がいろいろ考えるきっかけにはなったんじゃないか……いや、めいめい以外の3人へのインタビューとか聞いてると、本当に能天気なんですよ!一同:(笑)
和田彩花:だからこれを機にいろいろ考えてくれたらいいなって。インタビューで「めいめいが一番最後に卒業すると思ってた」っていう発言を聞いて、私、衝撃を受けたんですよ! 「あ、本当に気楽に考えてるんだな」って(笑)。それが良さでもあるんですけど、でもこうやってめいめいが決断したということを踏まえて、みんながこれから活動していってくれたら嬉しいなって思います。--田村さんのこのタイミングでの卒業は衝撃ではあったんですが、卒業の理由が「ミュージカル女優になる夢を叶える為」と聞いて納得しました。演劇女子部ミュージカル【LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-】での田村さんの命懸けの演技と熱唱に「この娘は将来的にこっちの道へ進むべきだ」と思っていたので。
田村芽実:ありがとうございます! 和田彩花:めいめいは小さい頃から【しゅごキャラ!】とかミュージカルの舞台には立っていて、私たちとグループとして初めて出たのが【我らジャンヌ~少女聖戦歌劇~】だったと思うんですけど、そのときに「え? めいめいがこんなに楽しそうに輝いている姿、初めて見たな」って。めっちゃ楽しそうにしていて、そのときのキラキラしていた瞳は忘れられないです! 田村芽実:私は本当にスマイレージが大好きでこのグループに入ってきたんですけど、その前はミュージカルしか知らなかったので、テレビの世界とかも全然知らなかったし、それこそアイドルなんて全然知らなかったんです。でもスマイレージと出逢ってスマイレージというジャンルが好きになって、そのスマイレージに入った後も自分が本当に大好きなミュージカルに出れるのは嬉しかったですし、一度は離れて諦めていたミュージカルがまた出来たときに「やっぱり自分は表現する事や演じる事が好きなんだな」って改めて分かったんです。--【リリウム】のマリーゴールドのような、それこそアイドルのイメージすらも崩壊するような難しい役を演じ切れた事は、今の自分にも繋がっていたりしますか?
田村芽実:あの役を演じる事によって自信がついたところもありましたし、初めてあのお芝居のときに演出家の方や演技指導の方からアドバイスを頂かなかったんですよ。それまでは「こういう演技をしてみて」とか「こういう歌い方にしてみて」みたいな指導があったんですけど、そうじゃなくて、私が何故それをやるのか分かるまで待ってくれたり、私が何故ここにこのセリフがあるのか理解するまで「もう一度やってみよう」みたいなダメ出しの仕方で、「あ、ひとりの役者として扱って頂いているのかな」って思えたんです。そういう部分も今の夢に繋がるきっかけになったのかなって思いますね。--そうした演技での経験は、スマイレージやアンジュルムでのステージングにも影響していったように感じているんですが、自分ではどう思いますか?
田村芽実:私はスマイレージしか知らなくて、他のアイドルというものを知らなかったんですけど、それでも最初の頃はアイドルが分からないなりに「アイドルらしくしなきゃいけない」って思っていたんです。でも演技をすることによって「あ、こういう自分を見せていっても良いんだ」って思えたのはたしかです。--和田さんの目には、田村芽実はどんなパフォーマーとして映っていたんでしょう?
和田彩花:演技に限らず、すべてにおいてやり切る。それは凄いなと思います。スマイレージ時代にはあまりなかったような、すごくドスの利いた声とかもめいめいがどんどんどんどん出していって、それにつられてみんなもどんどんやるようになっていったり、ひとつの起爆剤というか、そういう存在ではあったのかなって思います。--実際、どのような流れがあって「やっぱり本格的にミュージカル女優を目指そう」と思ったんでしょうか?
田村芽実:ハロー!プロジェクトの中でも演技の上手いメンバーがたくさんいて、でもやっぱり私は日本の中でトップクラスのミュージカルを目指したいなとずっと思っていたので、演技の上手な娘たちがたくさん増えていく状況を見ても「私がこのままのレベルで止まってちゃいけないな」って思って。だからイチ早くミュージカルの道へ専門的に進んでいかなきゃいけないなって思ったんです。--ちなみに、将来的にはどんな女優さんになりたいんですか?
田村芽実:お芝居一本で食べていける役者さんになりたいです。憧れている方は名前を出せばキリがないんですけど……アイドルからミュージカル女優へ転進した本田美奈子.さん、劇団四季出身の濱田めぐみさんや新妻聖子さんの歌声も大好きなので、そういった方たちのように日本を代表するミュージカル女優になりたいなって思います。--ハロー!プロジェクトやアンジュルムの仲間たちやファンが「本当に日本を代表するミュージカル女優になっちゃったよ、あの娘!」ってなる未来は見たいですよね?
和田彩花:うん、見たい。 田村芽実:そういう風に自分を通してアンジュルムやハロー!プロジェクトを知ってくれたり、興味を持ってくれる方がいてくれればいいなとは自分も思います!--そうと決めたからにはぜひ凄い女優になってほしいと思うんですが、5月30日の卒業まではアンジュルムに全身全霊を注いでほしいなとも思います。そんな中【アンジュルム コンサートツアー 2016春 『九位一体』】が凄いことになってると、いろんなところで耳にするんですが、実際どんなツアーになってるんでしょう?
和田彩花:かみこ(上國料萌衣)が入って新しい9人を見せるつもりだったんですけど、もうすでにひとつのものが完成されちゃったんで、初々しさみたいなものはもうなくて、むしろ今までのアンジュルムよりさらにレベルアップしてるし、さらに良くなってるし、予想外(笑)。かみこが早くもみんなに馴染んできていて、彼女もそんなに人見知りではないからグイグイ来るので、それが良かったのかなって思います。--今のアンジュルムからは漲る自信が感じられます。ハロコンやひなフェスでも他のグループに負ける気がしない気概に満ちている。実際のところはどうですか?
和田彩花:各メンバー個々に結構そう思ってると思います(笑)。 田村芽実:そのハロコンやひなフェスよりも全然パワーアップしているので、本当に短期間ですけど、今のこのグループの成長ぶりは我ながら良いなって思います。--なんでそうなれたと思いますか?
和田彩花:元々私たちは6人のときから「どこにも負けてない」的な意識がずっとあったし、どんな状況でも「私たちが一番だ」って思っていたので、そこはずっと変わらないです。 田村芽実:私たちには歌とかダンスとかそういうものとは別の何か。その何かというのは他のグループにも負けていない気がしていて、それは毎回コンサートツアーが出来なかったからこそ、ライブハウスツアーで悔しい想いをして培われたものかもしれないんですけど、その分、たまに出来る日本武道館ワンマンライブではすごく嬉しい気持ちとか感謝の気持ちが心の底から湧き出てくるんですよ。それが他のグループとは違う、すごく良いところなんじゃないかなって思います。あと、スタッフの皆さんがたくさん愛情をかけて、力を入れて下さってるんですよ。今回のツアーはオープニングがとにかく凄くて、照明とか演出がすごく格好良くて本当に感謝だなって思いますし、ひとりひとりを立ててくれるような演出をして下さって、本当に全員が主役のコンサートを作って下さっているので、そういうところもどこにも負けてないなって思います。リリース情報
次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる
- 2016/04/27
- 初回生産限定盤A[HKCN-50481(CD+DVD)]
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Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也
実際の姉妹と同じぐらい相思相愛な2人「……もう全部好きです!」
--2015年のコンサートもアンジュルムの生き様がしっかり反映されていて素晴らしかったですし、その勢いは今年に入っても増すばかりという印象なんですが、そこには室田瑞希、相川茉穂、佐々木莉佳子の成長や新メンバー上國料萌衣の存在も大きく影響していると思います。田村さんの目に後輩たちは今どんな風に映っていますか?
田村芽実:今回のコンサートツアーでもみんなそれぞれに見せ所があるので、そこはすごく良いなって思いますね。後輩は後輩で一人ずつがどんどん目立つようになっているグループなので、それでひとりひとりの意識は高くなっていきますし、実際に一生懸命頑張っているので「頼れるな」って思います。--すごい速度で垢抜けていってますし、成長していってますよね?
和田彩花:そう思います。でもやっぱり……たまには褒めてあげたくはなるんですけど、それでもまだまだ。とは言え、むろやあいあい、りかこちゃんの存在は大きいなって思います。2期にとっても刺激になるでしょうし、もしかしたら追い越されちゃうかもしれない。そういう危機感は3人によってすごく保たれてるんじゃないかな。だからこれからの2期はもっともっとステップアップしてほしいなって思いますし、むろ、あいあい、りかこちゃんの3人ももっともっともっとグイグイ来てほしいなって。かみこはすでにグイグイ来る感じなので(笑)。--気付いたらもうずっとそこにいるかのような立ち振る舞いしてますよね。
和田彩花:そうなんですよ! ずっとそこにいるかのよう!「全部見てきました、経験してきました」みたいな(笑)。 田村芽実:あと、タフというか、強いですよね。ひとりで入ってきていろいろあると思うんですけど、それこそ彼女の地元である熊本で地震が起きたときも、多分すごく大変でツラい気持ちだったと思うし、帰りたかったと思うんですよ。でも本人から「負けてたまるものか」みたいなエネルギーをそのときに感じましたし、すごく強い娘だなと思いました。--田村さんにとって後輩は可愛い存在ではあるんですか?
田村芽実:すごく可愛いです! もう愛おしくて…… 和田彩花:フフフフ。--なんで笑ったんですか(笑)?
田村芽実:なんで笑うんですか! みんな本当に可愛くて、大好きですね。あと、後輩の4人はこのまま華やかな世界というものをずっとずっと見ていてほしいなって思います。--では、もう5年の付き合いとなる同期の3人は田村さんにとってどんなメンバー、仲間になったなと思いますか?
田村芽実:家族より長い時間一緒に過ごしてきたので、何でも分かり合えるメンバーだったと思いますし、ただのメンバーじゃなくて、一緒にいると本当に自分が出せるメンバーだったので、あの3人の存在はとっても大きかったと思います。--せっかくなので、ひとりずつへの印象を聞かせて下さい。
田村芽実:タケはすごくサバサバした性格なんですけど、優しいところもたくさんあるので、そういうところでいろいろまとめてくれたりとか……頼った部分もたくさんありましたね。本当に感謝してますし、スマイレージのときから私自身を高めてくれたメンバーもタケだったんです。ダンスが上手だったり、歌も安定感があるので、「タケみたいに頑張ろう」って何回も思ったりして、タケがいたから私もここまで成長できたのかなって思います。かななんは、私と同じ研修生出身ではない唯一のメンバーで、ハロー!プロジェクトのコンサートにしろ何にしろ分からないのが私とかななんだけだったので、しかも地方組同士で1か月間ぐらい毎日同じホテルに泊まったりもしていたので、一緒に成長してきて、お互いにお互いの成長を見れたメンバーだったなって。りなぷーは人類の中でも珍しいほどの面倒くさがり屋で……一同:(笑)
田村芽実:本当に凄いんですよ! この前もイベントで万歩計の数字を誰が一番稼げるか競い合ったんですけど、みんな動き回ってるのにひとりだけお腹につけた万歩計を手で揺らしてるんですよ(笑)。その発想も素晴らしいなと思いますし、天才的なんですよね。そういうところも私は大好きで、りなぷーがいるとグループの中が和む。好き嫌いとかそういう次元じゃなくて、勝田里奈というジャンルが私の中で確立されてましたね。3人とも大好きなメンバーでした。--では、自分はどんなメンバーだったなと思いますか?
田村芽実:えー! それが一番難しいですね。でも……ふと思ったことがあったんですけど、かすみ草ってあるじゃないですか。かすみ草って主役にはなれないんですよね。でもかすみ草があると花束が締まるし、可愛く見えるし、全体的にふわっとした印象を与える。そういう風になりたいなと思っていた時期があって。主役ではなくても、私がいるとその場が締まったりする、そういう存在になれたらいいなと思っていて、実際そうなれたかは分からないですけど、かすみ草を目指していました。--かすみ草ですか。田村さん、だいぶ存在感あった気がするんですけど……
和田彩花:そう! 私も今思っていました(笑)。--結構前に前に出てましたよね?
田村芽実:私が前に前に出てたというより、他のメンバーが出な過ぎだったんですよ! でも「前に出よう!」っていう精神がないメンバーもいるのに、それが良いスパイスになってて結果的に目立ったりする。本当にバランスの取れてるグループだなって思います。--では、隣にいる和田さんは田村さんにとってどんな存在でしたか?
田村芽実:そうですねー……一言では言い表せないんですけど、スマイレージとかアンジュルムとかハロー!プロジェクトに対する愛がすごく強くて、初期のスマイレージの4人時代のときに「絶対にあやが一番最後まで残るな」って思っていたみたいなんですけど、そのときから運命は決まっていたんだなって。長く続けてくださってるメンバーが軸として存在していて今のアンジュルムがあるので、すごく偉大なメンバーだなって思います。けど、可愛い部分もたくさんあって、すごく甘えてきたりもするんですよ。そういうところは嬉しいなって思いますし、グループの中で私のお姉ちゃんみたいな存在でした。だから「この日、一緒に遊べますか?」って聞いて「ごめん、妹と遊ぶ」って言われたときは、私、妹さんにヤキモチを妬いたんですよ。 和田彩花:(笑) 田村芽実:そのときに「私のお姉ちゃんみたいな存在だったんだな」ってすごく思いました。以前は妹さんの話を聞いても「そうなんだ?」ぐらいの感じだったんですけど、何故かそのときは凄い嫉妬したんですよ。「妹、羨ましいな」って(笑)。--逆に和田さんにとって田村さんは「最高のビジネスパートナー」と仰っていましたが、具体的にどんなところにそれを感じていたんでしょうか?
和田彩花:考え方がまったく同じなんです。情熱的なところもこの2人はすごく強いので、そこがすごく合ってるなって。でも普段はすっごく子供なんですよ。最近はステージ上でもアンジュルムの母親みたいになってきちゃったり、さっきみたいに急にかすみ草の話をし出したり、延々と生命の話について語ったりして、それに関してはすごく面倒くさいんですけど! 田村芽実:面倒くさいって言わないで下さいよ(笑)! 和田彩花:でも普段はずーっとダダこねてたり、本当に子供なんですよ。そこが好きなんです。あと、ご飯食べてるとき、ふりかけの上におかずを乗せるんですよ! 田村芽実:別にいいですよね? 私、ふりかけごはんが好きなんです。 和田彩花:そのふりかけごはんの上におかずを乗せるんです。--全部ふりかけの味になっちゃいますね(笑)。
和田彩花:だから「えぇ?」って思うんですけど、そういう子供っぽいところがすごく好きだなって思います。食べてる姿が一番好きなんです! すっごい可愛い。--実際の妹とめいめいはどっちが大事ですか?
和田彩花:うーん……でも同じぐらい! 田村芽実:私も姉がいるんですけど、同じぐらい好きです。--和田さんのどんなところがそんなに好きなんですか?
田村芽実:学校とかって仲の良い友達同士で集まったりするじゃないですか。でもアイドルグループって生まれた場所も違えば、年齢も違うメンバー同士がグッと集められて、お互いどんな性格かも分からない中で、みんな本当に仲良くなれたのは凄いと思うんですけど、その中でも和田さんはすごく無邪気なところがあるし、でもサッパリしているところも大好きで、その一方で優しいところも……もう全部好きです!リリース情報
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Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也
どんな形であっても再び皆さんの前に出て行ける日を実現させます
--和田さんはなんで田村さんを好きになっちゃったんですか?
アンジュルム『恋ならとっくに始まってる』(ANGERME[Love’s already begun])(Promotion Edit)?
--なかなか出来ることじゃないです。
和田彩花:その話を聞いたときに凄いなと思いましたし、そういうところは本当に尊敬しています。 田村芽実:でも私も和田さんに対してそういうところあります。私自身が「福祉関係のお仕事にいつか就きたいな」って思っているような人間なので、例えば「一緒に炊き出しに行こう」って言ってくる和田さんとは、そういうところも合うなって思いますし、似てるなって思います。あと、和田さんは天才肌なので、一緒に謎解きゲームに行ったときも誰も解けない問題をどんどん解いていくんですよ! そういう天才チックなところも好きです。--アイドル同士でここまでお互いの好きなところが出てきたインタビューは初めてかもしれません。そんな相思相愛な2人ですが、田村さんが卒業しても大丈夫ですか?
和田彩花:え? 全然!一同:(笑)
和田彩花:って言いつつ、大丈夫じゃないんですけど! もうすでに不安はたくさんあるんですけど、めいめいにも「不安なんだよ」って言っちゃったけど、そんなことで卒業前のめいめいを不安にさせるのは悪いなと思って。(めいめいに向かって)ごめんね! いまさら思った! だから大丈夫です。がんばります。--まさしく次々続々めまぐるしく変化していくアンジュルムですけど、この先どんなグループにしていけたらなと思いますか?
和田彩花:さっきめいめいが言ってた「何か」。それがアンジュルムにはあるなと思っていて、それが何なのかは分からないままでいたけど、コンサートを一緒に作って下さるスタッフさんが「アンジュルムのみんなの良いところは情熱なんだよ!」って言ってくれたときに、「あ、そっか。それが無ければこのグループはもう、ただの歌って踊る集団になってしまうな」と思ったので、それは何年か先に私がいなくなった後もずっと持っててほしいですし、むろもあいあいもりかこちゃんも、かみこも、多分一緒にいるのでもう大丈夫だと思うんですけど、その情熱はずっと受け継いでいってほしいなって思います。あと、私たちは常に「あたりまえ」と思っていられる環境にいないし、ホールツアーが毎回出来るなんて思ってないので、そういうこともみんなには心の中に置いておいてほしいし、それがちゃんとしていけるグループになれたら良いなと思います。「立派な人間に育てよう」っていう。--以前、和田さんは、憧れのモーニング娘。プラチナ期のような凄いグループを完成させるまでは卒業しないと仰っていました。今でもその気持ちには変わりなく?
和田彩花:はい! 昨日「情熱のキスを一つ」(モーニング娘。高橋愛/新垣里沙/田中れいな)の映像をずっと観てたんですよ。で、一昨日は「SONGS」(モーニング娘。)を観てて「やっぱり格好良いなぁ」って。嬉しいことに高橋愛さんが私たちのステージを観に来て下さったときに「アンジュルムがすごく好きになった」って言って下さったんです。それで「アンジュルム、本当に凄いよ。プラチナ期なんかより全然凄いよ」って言って下さったんですけど、全然そんなことはなくて。まだまだ上っていかなきゃいけないですし、そこは目指したいし、越したいですね。--和田さんのその目標に対して、今現在のアンジュルムはどれぐらいまで成長していると感じていますか?
和田彩花:6割ぐらいかな。だから良いところまでは来てるんですよ(笑)。でもやっぱり常に「良い」ってなるものを出すには相当な努力が必要だと思いますし、そこはみんなで頑張っていけたらいいなって思います。--田村さんは5月30日の日本武道館で卒業してしまいますが、その先のアンジュルムにはどんなグループになってほしいですか?
田村芽実:和田さんが言っていたように、ずっと情熱を持ち続けるグループになってほしいなって思いますけど、そこは和田さんや同期がいる限り大丈夫だと思うんです。卒業する私が「こういうグループになってほしい」って言うのもなんか……って思いますけど、みんなのことが本当に大好きなので、その気持ちだけは本当に変わらないので、やっぱりこの先入ってくるであろう新メンバーたちも良いメンバーだと良いなってすごく思います。アンジュルムは根がすごく良い娘たちの集まりなので…… 和田彩花:逆に面白いかもよ? 本当にヤバい感じのメンバーが入ってきたら。 田村芽実:その子に壊されたくない(笑)! 和田彩花:そうだね。じゃあ、やめよう! 田村芽実:表はどんな娘でも良いんですけど、歌がヘタでもダンスがヘタでも根の部分が良い子に入ってきてほしいなっていう風に思います。あと、アンジュルムは媚びたりするメンバーがいないので、本当にそういうメンバーがひとりも居ないというのも珍しいですけど、そういうところもこのグループの見どころだと思うので、それを忘れず自分に正直であってほしいなって思います。--そんなアンジュルムの現体制最後のライブが5月30日に迫っている訳ですけど、田村芽実卒業公演はどんな内容になりそうですか?
田村芽実:ちょっとだけ構成の話を聞かせてもらったんですけど、素晴らしいです。私は凄いドレスが着たい訳でもないですし、綺麗なティアラを着けたい訳でもないんですけど、すごく素敵なシチュエーションとかを考えて下さっているので、「こんな素晴らしい形で卒業させてもらって良いんだろうか?」って思うんですよね。でもそうして頂くからには、最後まで一生懸命頑張りたいなって思いますし、この9人でパフォーマンスが出来るのも、アンジュルムのファンの皆さんと盛り上がることが出来るのも本当に最後なので、今まで生きてきた中で一番最高の1日にしたいなって思います。 和田彩花:もちろんめいめいを笑顔では送り出したいですし、アンジュルムらしく送り出したいなっていう気持ちもありますけれども、みんなヤバそうなんですよね。話を聞いてると「あー、ここは泣いちゃいそうだな!」「ここはヤバい!」みたいな場面が結構ありそうなんですよ。でも本当に最後はアンジュルムらしく、そしてめいめいらしく卒業公演を終えられたらなって思いますし、同時に「この先も楽しみだな」って思ってもらえたら良いなって思いますし、それともうひとつ。この9人でパフォーマンスをするのは最後だし、本当に良いツアーをやって来れているので、最高なものを見せつけられたら良いなと思います。--では、最後に。田村芽実にとってアンジュルムはどんな場所でしたか?
田村芽実:私の誇りでした。アンジュルムのメンバーの中に入っているということは本当に私の誇り。私を輝かせてくれた唯一の場所がアンジュルムだったので、メンバーやスタッフさんもそうですし、ファンの皆さんには本当に感謝してもし切れないです。「ありがとう」って何回言っても足りない。ファンの皆さんの目の前で踊っていたりすると、最近改めて「アイドルって素敵な職業だな」ってすごく思えるんですよ。ファンの皆さんがいて下さっているから今こうやって自分が輝いていられるし、ファンの皆さんあっての田村芽実なので、本当に感謝しかないです。「寂しい」と言って下さる方もたくさんいますし、「私がミュージカル女優になる日を楽しみにしてる」と言って下さる方もたくさんいらっしゃるので、その全部のファンの皆さんの想いを絶対裏切らないように、これからどんな形であっても再び皆さんの前に出て行ける日を実現させますので、待っていて下さい。--その日はもちろん観に行くんですよね?
和田彩花:はい! 田村芽実:本当に待ってますからね!Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也
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Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也
次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる
2016/04/27 RELEASE
HKCN-50481 ¥ 1,760(税込)
Disc01
- 01.次々続々
- 02.糸島Distance
- 03.恋ならとっくに始まってる
- 04.次々続々 (Instrumental)
- 05.糸島Distance (Instrumental)
- 06.恋ならとっくに始まってる (Instrumental)
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