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Dorothy Little Happy シングル『バイカラーの恋心』インタビュー
「過去があったから今の私たちがある」 デュオとして新たな一歩を踏み出した2人が語る
昨年末にユニバーサルGEARへのレーベル移籍後、初のシングル『Restart』をリリースし、デュオとして新たな一歩を踏み出したガールズユニット Dorothy Little Happy(ドロシーリトルハッピー)。5月25日にリリースするニューシングル『バイカラーの恋心』では、これまでのドロシーを大切にしながら、今だからできる新たな挑戦に乗り出した2人による、
絆はより深まった
過去があったから今の私たちがある
今までだったら絶対に選ばなかった曲
など、「もう一度、ファンの皆さんに喜んでもらえる活動をしたい」という印象的なインタビュー
(注)文中「高橋麻里」の「高」は旧字
絆はより深まった
--2人になってからのDorothy Little HappyへのインタビューはBillboardでは初めてになりますが、5人からデュオとなって半年から1年弱ほど経ちました。2人になって良くなった部分は?
白戸佳奈:よりお互いの個性を引き出せていると思っています。性格が正反対なのでMCも良くなってきてるなあって。麻里ちゃんとはもう10年くらい一緒にいるので“改めて知る”みたいなことはあんまりなかったんですけど、絆はより深まった気がしますし、言葉にしなくても分かり合える存在ですね。あと、2人になってからは麻里ちゃんがMCで私にツッコんでくれることが多くなりました。5人の頃は、MCになるとマイクを下ろしてニコニコしているだけだったんですよ!(笑) 今はMCでもすっごい話してくれるし、面白くて強烈なツッコミをしてくれたりするので、ファンの皆さんも一緒に新しい麻里ちゃんの魅力として見つけられたんじゃないかなって。 高橋麻里:私は5人の時は真ん中にいることが多かったので、ダンスでシンメトリーになる人がいなかったんですよ。だから2人になった当初は、佳奈ちゃんと動きを合わることがすっごい難しかったんです。でも、2人でシンメになって魅せる方法とかも徐々に作り上げてきて、今回の新作では振付や歌い分けなども新たな形として表現できているので、ドロシーとして新しい表現を作れているんじゃないかなって思っています。
それに5人の時の佳奈ちゃんはリーダーとして、スタッフさんのようにしっかりしてたんですよ。“4人をまとめなきゃ”っていう思いもあったでしょうし、肩に力が入ってるなって。でも、2人になってからは私も「気を使わなくていいよ」っていう感じですし、リラックスして活動してくれているような気がします。 白戸佳奈:5人の時は真面目すぎるって怒られてたくらいなんですけど、今は2人しかいないので麻里ちゃんに任せる所は任せられるようになりましたし、伸び伸びと(笑)。
やっぱり最初の頃は凄い悩んだんですよ。半分以上もメンバーがいなくなったから、見た目もボリュームダウンしてしまう。如何にしてそう見せないようにするかっていうのは2人でも話し合いながらレッスンしながらやってたんですけど、新曲は2人用の振付を作ってもらって、左右対称で踊ったりしているので、見ている人たちを飽きさせないパフォーマンスを出来ているんじゃないかなって思っています。 高橋麻里:やっぱり歌とダンスを2人でどう魅せるかっていうのは難しいし、他のアイドルさんと比べると人数では負けてしまう。でも、2人組ならではの魅せ方が必ずあると思うから、それをドロシーなりに作っていけたらと思っています。
今まで作ってきたものは必ず守っていきたい
--今のアイドルシーンの女性デュオで、参考にしたデュオなどはいますか?
白戸佳奈:私は特に考えなかったですね。誰かのマネをするより、新たな魅せ方を見つけた方がいいと思っていたので。 高橋麻里:アニメや声優の世界だと、デュオって多いんですよ、ゆいかおりさんもそうですし、ClariSさんも2人組ですよね。ClariSさんは姿を見せずにきっぱりとしたキャラクター設定があって、歌声で2人の個性を出すんですよ。そういう所が凄いと思いますし、歌い分けとかも面白いなあって研究してます。--デュオとして可能性を感じている部分は?
白戸佳奈:今回のシングルのようにダンスを左右対称で踊るのは2人でしかできないと思うし、今後は掛け合いで次々に入れ替わっていく歌い分けなどもやってみたいと思っています! 高橋麻里:ただ、ドロシーが今まで作ってきたものは必ず守っていきたいと思っています。歌に対する思いもそうだし、ファンの皆さんが好きになってくれたドロシーの魅力は絶対に守っていきたい。私たちのライブは楽しいとか面白いだけじゃなく“エモい”ってよく言っていただけるんですけど、歌を通して色んな気持ちにさせられることが魅力のひとつだと思っています。バラードも含めて、色んな歌をうたっていきたいと思っています。 白戸佳奈:ライブって盛り上がるだけがすべてじゃないと思うんですよ。ドロシーの曲ってアップテンポで明るくてもどこかに切なさを感じる瞬間が多いというか、お客さんの心に届く歌をうたえるのが大きな魅力のひとつだと思っています。- ドロシーってけっこう流行に疎い(笑)
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リリース情報
バイカラーの恋心
- 2016/05/25
- 青盤[Type-A][POCS-1428(CD)]
- 定価:1,080円(tax in.)
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関連リンク
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:杉岡祐樹
ドロシーってけっこう流行に疎い(笑)
--新体制での第2弾シングル『バイカラーの恋心』を5月25日にリリースしますが、昨年末にリリースした前作が改めての自己紹介だとするのなら、今作は“らしさあり”“挑戦あり”とバラエティに富んだ意欲作になっていますね。
白戸佳奈:やっぱり前作『Restart』は2人になって初めてのシングルだったので、自分たちも作ることで精一杯だった所があるし、当時の自分たちのことを歌っている曲になっていたと思うんです。でも、そういう経験があっての今作は、ファンの皆さんに共感してもらえて、夏のライブで盛り上がれる曲が欲しくてこの曲になったんです。“バイカラー”は2色使いっていう意味で、そこには私と麻里ちゃんの個性とか色んな思いが含まれていて、今のドロシーにぴったりな楽曲になったと思います。
--近年ファッションシーンで流行のひとつになっているバイカラーが題材というのは、今まで王道と呼ばれることが多かったドロシーからすればひとつのチャレンジになりましたよね。
高橋麻里:ドロシーってけっこう流行に疎いというか……(笑)。「バイカラーの恋心」の歌詞に“バンダナ”って出てくるんですけど、佳奈ちゃんの衣装に取り入れてみたり、曲とビジュアルとみんなにリンクしてもらえるような曲になっていると思います。 白戸佳奈:ファンの皆さんからは“お風呂あがり”って言われるんですけど(笑)、このビジュアルを見て女の子のファンの方々が増えてくれたら嬉しいなって。ライブに来てくれるファンの方がバンダナを取り入れたファッションだったりすると嬉しい気持ちになります!--また、タイトル曲の「バイカラーの恋心」では新たなサウンドクリエイティブスタッフが参加されていますが、なんといっても作詞が岩里祐穂さんです。今井美樹や中山美穂でヒット曲をいくつも生み出し、今も多方面で活躍されている岩里さんが初参加となりました。
白戸佳奈:一度ライブに来ていただけたことがあってご挨拶させていただいたんですけど、「ほ、本物だー!」って凄い緊張しちゃって(笑)。「がんばってね」って言ってくださいましたし、素敵な歌詞を書いてくださって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです! 高橋麻里:私はアニメ『マクロスF』で知っていましたし、小学生の時に『創聖のアクエリオン』の“一万年と二千年前から愛してる”っていう歌詞を給食中の校内放送で聴いて「す、凄い歌詞だな……」って思ってたんですよ(笑)。そんな方に、今回も凄い歌詞を書いていただきました。 白戸佳奈:歌っていても、覚えやすい歌詞だなってわかるんですよ。サビで“バ”が2回出てくるのってなかなかないですよね、“バイカラーのバンダナ”って。 高橋麻里:印象が強い、歌っていて情景が浮かびやすい歌詞なので表現しやすいですね。 白戸佳奈:ひとつひとつの言葉を丁寧に歌わなきゃって、改めて思いました。ライブなどで歌詞が聴き取れないともったいないって思いは、今までもありましたけどより強くなったかもしれないです。--また、「バイカラーの恋心」の歌詞は男性視点になっていますが、これもドロシーでは珍しいですよね。
高橋麻里:ほとんど無かったと思います。ただ、歌う時に私は逆転させるというか、“僕の相手” 目線になって歌うんですよ。私は歌う時は必ず目線は女の子になるので、歌詞の主人公の男の子が恋をしている相手に成り切って歌う。だからいつもニコニコしちゃうんです(笑)。 白戸佳奈:私は麻里ちゃんと違ってそのまま男の子目線で歌っているんですけど、この「バイカラーの恋心」の主人公の男の子の性格が私と似ているので、気持ちがよく分かって歌に乗せやすいんですよ!過去があったから今の私たちがある
--2人でカップルになってる感じですね(笑)。また、今作はカップリングも注目曲が多いのですが、特に[TYPE-A]収録の「Dorothy Train」は驚きました。“途中で降りた仲間にも笑顔で”など、ここ1年のドロシーのリアルをMariko Nagaiさんが見事に歌詞にしています。
白戸佳奈:Marikoさん凄い……って本当に感激しました! 昔から私たちのことを見ているMarikoさんにしか書けない歌詞だなって。 高橋麻里:Marikoさんもそうですし、ドロシーの歴史上に存在する方々というか、今まで一緒に作ってきてくれた方ってたくさんいるじゃないですか。そういう人たちの気持ちも乗せて、これからもがんばっていくよっていう思いを込めて歌っています。 白戸佳奈:だからライブで歌う時は楽しく歌うようにしています。最初の頃は先ほど仰っていただいた部分とかで泣きそうになったりもしてたんですけど、過去があったから今の私たちがあるわけですから、そういう過去も大切にしたい。前向きに過去を捉える歌詞を書いてもらったので、私たちはしっかり歌わなきゃなって。 高橋麻里:私たち自身も励まされるし、みんなに元気を与えられる曲だと思います。それにMarikoさんとまた一緒に作品づくりをできたことを喜んでくれているファンの方も多いみたいで、私たちも嬉しいです!リリース情報
バイカラーの恋心
- 2016/05/25
- 青盤[Type-A][POCS-1428(CD)]
- 定価:1,080円(tax in.)
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関連リンク
Interviewer:杉岡祐樹|Photo:杉岡祐樹
今までだったら絶対に選ばなかった曲
--[TYPE-B]収録の「雨が降る夜空」は、佳奈さんが作詞したバラード曲です。
白戸佳奈:まず、曲を最初にいただいた時に凄く気に入って、歌詞を書きたいとお願いしました。恋愛の曲が書きたいと思ったのと、ドロシーには遠距離恋愛の曲がいくつかあるんですけど、自分でも書いてみたいと思って。あまり背伸びしない等身大の恋愛の曲が良いと思って、そんなテーマで書きました。--遠距離恋愛に憧れってあります?
2人:いやァ~……。--あんまり無さそうですね(笑)。
白戸佳奈:私たちは仙台に住んでいるので、各地域のファンの方々に会いに行く気持ちを置き換えて書きました。そういう部分では遠距離恋愛っぽい気持ちがわかるかなって思ったんですけど、実際の遠距離恋愛は……--隣で麻里さんも何度も頷いてますけど(笑)、会えない時間が愛を育む、みたいな所もあるじゃないですか。
白戸佳奈:いやー!(笑) 高橋麻里:そういうのは綺麗事ですよ!(笑) 初めて見た時、凄い切ない歌詞だなって思ったのと、私は雨ってワードに弱いのでキュンとしました! ピュアな恋愛だなって思うし、ちょっと切ないけどこういう恋は綺麗じゃないですか。夢も叶えたいけど恋愛もしたい、みたいな。--そして[TYPE-C]の「ASHITA TREASURE!!」は、これまでのドロシーにはないギラギラとしたロックチューンになっています。
白戸佳奈:他の3曲が真面目というか王道な感じだったので、もう1曲は挑戦したいねって話になって選びました。確かに今までだったら絶対に選ばなかった曲だと思います。この曲のイントロが流れると私たちも変われる気がするんです。私の中にもこういう部分があるから、ライブで歌うとけっこうワイルドなスイッチが入るんですけど、曲が終わると普通に戻っちゃうんですよ(笑)。 高橋麻里:私はかっこいい曲が好きなので、小悪魔な女の子に成り切って歌っています! 私、演技とかはめっちゃ下手なんですけど、歌になると演じることができるんですよ。私は歌う時は必ず、もうひとりの私が歌っているような気持ちになるんです。--歌詞の主人公に成り切るような感覚?
高橋麻里:そうです! 歌詞に出てくる人物のすべてがすべて、自分と同じ考えじゃないですよね? 色んな曲を歌う上では、その方が感情が入りやすいんです。--では、素の麻里さんに一番近い歌詞というのはどの曲になるのでしょうか?
高橋麻里:ん~……、「SINGING」! この曲はMarikoさんに“歌をテーマに書いて欲しい”とお願いしたんですけど、私自身をテーマに歌詞を書いてくださった曲なので、私自身で歌っていますね。もう一度、ファンの皆さんに喜んでもらえる活動をしたい>
--また、シングル『バイカラーの恋心』ではビジュアル・スタイリングも日本トップクラスのArtist management&creative production“SIGNO”チームがプロデュースするなど、様々な挑戦に溢れた作品になりました。
白戸佳奈:やっぱり色んなチャレンジはしていきたいと思っていますけど、今までやってきたことも大切にしたいです。それに2人になってからのドロシーを、まだ観ていない方が凄くいっぱいいらっしゃると思うので、まずはライブを観てもらえるよう、がんばりたいです! とにかく歌を聴いて欲しいです! 高橋麻里:昨年はファンの皆さんに支えていただいた1年だと思うし、皆さんがいたから“Restart”できたわけですから、2016年はまたドロシーが支えていきたい、より大切な存在になれればと思っています。凄く心配をかけてしまいましたし、ある意味、夢を崩してしまった部分もあると思うのですが、もう一度、ファンの皆さんに喜んでもらえる活動をしたいと思っています。--喜ばせられるという自信もある?
高橋麻里:あります!--夏には【TOKYO IDOL FESTIVAL】へ出演しますが、ドロシーのTIFといえば2011年、2014年と語り草になっているパフォーマンスが多かっただけに、今年も期待しています。
白戸佳奈:2014年のSmile Gardenは凄かったですよね! がんばります!リリース情報
バイカラーの恋心
- 2016/05/25
- 青盤[Type-A][POCS-1428(CD)]
- 定価:1,080円(tax in.)
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Interviewer:杉岡祐樹|Photo:杉岡祐樹
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