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「このアルバムをファンのみんなに捧げているわ」 メーガン・トレイナー最新インタビュー

 「周りの目なんか気にしなくて良い!」とパステル・カラーの衣装に乗せてポップに届けたのも今は昔。21世紀ポップ・シーン最強のシンデレラ・ガール、メーガン・トレイナーが新作アルバム『サンキュー』とともに帰ってきた。それも、よりクール&セクシーで挑発的な、新しい“メーガン・サウンド”とともに。自分に求められていることではなく、自分の本来の実力を示すことを考えたという新作は、間違いなく今年前半の最大の注目作の一つだと言える。今回はそんな彼女のインタビューをお届け。新作はもちろん、気になるそのニュー・ルックまで迫った最新インタビュー。更に一歩成長したメーガンの言葉にぜひ注目して欲しい。

「オール・アバウト・ザット・ベース」から衝撃の「NO」まで~メーガンのこれまでの歩み


▲メーガン・トレイナー
『タイトル』(2015年)

 お待ちかねのメーガンのインタビューに移る前に、まずは簡単にそのシンデレラ・ストーリーを振り返ってみたい。メーガン・トレイナーが脚光を浴びたのはなんと言っても「オール・アバウト・ザット・ベース~わたしのぽちゃティブ宣言!」のヒットがきっかけだった。

 2014年にリリースした同曲のYoutube動画は、2015年初頭時点で再生回数5億回を突破(現時点で13億回を突破)。その後、リリースした1stアルバム『タイトル』の大ヒットにも繋がった。デビュー前から実力派として注目されていた彼女は、一躍全米を代表する新人アーティストへと駆け上がった。

 その結果、全米の音楽賞にも数々ノミネート。アルバム発売から二ヶ月後に行われたアメリカ3大音楽賞の一つ【2015 ビルボード・ミュージック・アワード】では「オール・アバウト・ザ・ベース」が<トップ・ホット・100・ソング賞>と<トップ・デジタル・ソング賞>の二冠を達成。授賞式ではジョン・レジェンドとデュエットを披露した。さらに【アメリカン・ミュージック・アワード】ではチャーリー・プースと共演。こちらは舞台上でチャーリーとキスをするという衝撃的なパフォーマンスで大きな話題となった。

Meghan Trainor & John Legend Live - Billboard Music Awards 2015


 その集大成と言えるのが今年2月の【グラミー賞】での最優秀新人賞。強力なライバルたちのひしめく中での受賞は、彼女が単にデビュー作にしてヒット曲に恵まれた幸運な新人ではなく、実力と才能を兼ね揃えた真のポップ・スターであることの証明にもなった。

 さらに授賞式を観ていた人たちを驚かせたのは、彼女の大人びたニュー・ルック。それまでのファンシーで可愛いメーガンの印象は覆され、歳相応に、あるいはそれ以上に成長した、クールで自立した女性として成長しようという意志が、その赤い髪色やシックなドレスから伝わって来た。とは言え、まさかの受賞に感情を抑え切れず泣き出してしまう場面も、また“メーガンらしい”場面だった。

Meghan Trainor | Best New Artist | 58th GRAMMYs


 クールで自立した女性。「オール・アバウト・ザ・ベース」も“周りの目なんか気にしなくて良い”というメッセージを放っていた時点で、自立というメッセージは共通していた。だが、今年に入ってリリースされた「NO」は、その姿勢をより鮮明に表明したという意味で、メーガンの新しいシンボルとなる一曲に。そして、アルバム『サンキュー』もまた、そんな“新しいメーガン”を彼女自身が思いっきり謳歌する内容だ。これまでの彼女の特徴となっていた50年代風のドゥーワップ・サウンドは鳴りを潜め、シンセサイザーを中心とするエレクトリックなプロダクションが押し出された。とは言え、メーガンのそこはかとないキュートさのにじむ歌声や、アコースティックな楽器の温かみのあるサウンドの魅力はしっかりと残っている。新たなステージに踏み出しつつ、保つべき“らしさ”はしっかり保つ。メーガン・トレイナーの大器を実感する、新たな充実作の誕生だ。それでは次ページからは本人のインタビューをお届けする。

Meghan Trainor - NO


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「このアルバムをファンのみんなに捧げているわ」

――あなたはポーランド出身だそうですね。

メーガン:そう、私はポーランド人よ。ポーランド出身ではないけれど、ポーランド人とアイルランド人の血を引いているのは間違いないわ。

――2015年に初来日しましたが、来日で一番印象に残っていること、あるいは一番楽しかったことは何ですか?

メーガン:日本で私が一番気に入っているのは、間違いなくショッピングね。日本の洋服やジュエリーはとてもクレイジーで、ワイルドで、楽しいから大好きなの。結構たくさん買っちゃったわ!

――グラミー受賞もおめでとうございます。授賞式では涙を流していましたが、受賞した時はどんな気持ちでしたか?

メーガン:グラミー賞を受賞するなんて思っていなかった。そんなことは期待していなかったので、もちろんスピーチも用意していなかったわ。ショックを受けてあそこ(壇上)に行った。ミュージシャン、特にソングライターとしての究極の夢はグラミー賞を受賞すること。自分は5年後を目標に受賞したいと思ってはいたけれど、まさか22歳で受賞するとは思ってもいなかった。だからこの受賞は今まででとても重要なことなの。そして一生のうち、最高の1日だったのかもしれない。そしてこれからもずっと人生最高の一日だと思うわ。

――では、まずはニュー・アルバムのタイトルについて教えて下さい。

メーガン:アルバムのタイトルを『サンキュー』としたのは、私が毎日、何度もそう言うからなの。周りのみんな、特にファンのみんなのおかげで、私は22歳という若さで夢を叶えることができたと思っているの。本当にすべては彼らのおかげだわ。だから、このアルバムをファンのみんなに捧げているわ。そして家族の支え、愛、私のレーベル、チームといった人々、そういうみんなのためのものよ!

――ご自身でどんな作品に仕上がったと思います?サウンド面でのインスピレーションを教えてください。

メーガン:ニュー・アルバムはすごくパワフル。たくさんの大切なメッセージが込められているわ。私がこれまで歌ってきたような、自分を愛することの大切さを歌った曲がたくさん入っている。それから恋愛について、日々の生活で直面する出来事についてもね。その中に「ホープレス・ロマンティック」(=絶望的な程のロマンティスト)という曲があるのだけれど、これは私が自分のソウルメイトを見つけたときの歌よ。

――アルバムの制作に着手した当時、音楽的に試してみたいことや、どんなアルバムにしたいか、自分なりのヴィジョンはありましたか?

メーガン:私がやるべきだと感じたことをやったの。懐古的なドゥーワップをやってみたのだけれど、それをファンキーなアレサ・フランクリンのレベルまで持って行ったわ。自分でもそれをマスターしたと思って、「やった!私、ばっちりキメちゃったわ」と思った。けど、レーベルに「自分が求められていると思っていること、誰もがメーガン・トレイナーに期待していると自分で思っているような曲を書いている。自分が言うようなソングライターとしての腕を見せてごらん?そうやって世界をあっと言わせるんだ!みんなに“これは一体誰?まさか、これがメーガン・トレイナーなの?”と言わせたい」と言われたの。

 「NO」はまさにそんな曲だった。まだこの曲が私だと気がつかない人もいるみたいで、新人アーティストの曲だと思い込んでいるみたい、それって最高よ。だってそれこそがソングライターとしてのゴールで、自分を奮起させるのはいいことよ。

――新曲「NO」は素晴らしい曲ですね!あなた自身の言葉で、どんな曲か説明して頂けますか?

メーガン:「NO」は、女性が自立することを歌ったビッグな女性讃歌よ。たとえばクラブに行っても別に男の子と一緒じゃなくって女友達だけで楽しくやればいいし、自分に自信を持つことを歌っているのよ。皆さんに気に入ってもらえると嬉しいわ。

――「NO」には “男の子たちの言いなりになってはいけない”というメッセージがありますが、相手の男の子からやるように言われたことが気に入らなかった場合の対処の仕方について、メッセージを頂けますか?

メーガン:レーベルに新作の音を聴かせたときに、「これが私のニュー・アルバムよ!いい出来栄えでしょう?」と言ったら、「ノー、シングル向けの曲がない」と言われたの。そこで私は「ノー!あなたは間違っている」って答えた。その後、頭にきたたまスタジオに行って、「メーガン・トレイナーが絶対にやりそうにない何かをプロデュースしてやる!」って言ったの。最終的に、そんな私は怒りの気持ちから、<You need to let it go(諦めてよ!)>っていう歌詞ができた。最初は私からL.A.リード(メーガンのプロデューサー)に対する、「ノー、これはいいミュージックよ!」というメッセージだったけど、作っていくうちに、<シングルだろうが自立して自信を持っているってすばらしいことなのよ>と歌う、素敵な女性讃歌になっていったの。そのメッセージをちゃんと伝えたいと思ったわ。

 私の15歳の従姉妹に、彼氏がいなくてシングルでいることはまったく問題ないっていうことを言いたいの。私が有名になり始めた時、ある段階で、男の子達が私に話しかけなくなった。威圧感を感じたみたいで、私はデートにあまり誘われなくなったの。「私のどこがいけないの?私が醜いからに決まっている。そうでなければ、なぜ私はシングルなの?」と思って悩んでいたんだけれど、でもそれは間違いだった。そんな風に誰にも感じてもらいたくなかったの。自信を持ってノーと言いたかった。そうやって、独りでもハッピーでいられるわ。

Meghan Trainor - NO (LIVE)


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「聴いてもらうすべては私に実際に起きたこと」

――怒りの気持ちを曲作りのプロセスに利用するというのは興味深いですね。この曲以外でも、これまでに怒りやその他の感情を胸にスタジオ入りしたことはありましたか?

メーガン:もちろんよ。私のヒット曲の多くは、個人的な感情面の悲劇から生まれたの(笑)。最近、私の親友に恋したのだけれど、彼は私が決してデートすることができない友達で、うまくいくはずがなかった。そのことはお互いわかっていたの。それなのにお互い恋に落ち、相手に「愛している。でもうまくいくわけない」と言い合ったの。そこで、「ジャスト・ア・フレンド・トゥ・ユー」という悲しく美しい曲を書いた。友達でしかいられないというのは、胸が張り裂ける思いだけれど、本当のことで、この曲をわずか30分ほどで書いた。ウクレレとストリングスの入った、とても奇麗でクラシックな曲で、とても誇りに思っている。これまでに書いた中でも最高の曲の1つだと思うわ。このアルバムの楽曲の多くはそんな風にできたの。聴いてもらうすべては私に実際に起きたことよ。

Meghan Trainor - Just a Friend to You (LIVE)


――先ほど自分のボディ・イメージについて、そして強く自立した女性というお話が出ました。シングルでも、誰かとつきあっていても、どちらでも問題ないということでしたが、若いオーディエンス、そして女性全般のために、声高に言うべきテーマについてどう思いますか?

メーガン:良い質問ね。このアルバムで言いたいことはいくつかあった。まずは自分を愛することの大切さ。デビュー・アルバムでもこのテーマは歌っていて、たくさんの人から支持されたし、もっとそういう曲を聞きたいって言われたわ。今では他の多くのアーティストもやっている。ラブソングもやっているけれど、これは私にとってやりやすかった。「アイ・ラブ・ミー」という曲もやったわ。ファンのための曲をやりたいと心から思ったの。最近、ファンに捧げた曲が入ったアルバムがあまり出ていないということに気がついた時に、『サンキュー』が最終的に誕生することがわかった。このタイトルが私を待っていたの。その準備ができていたのよ。

 それから女性讃歌をテーマにしたもの、たとえば「NO」のようなね。ロマンスについても取り上げたけれど、それは単純なアイ・ラブ・ユーというような歌ではないの。そういうのはあまりないわ。<私はどうしようもないくらいロマンティスト>って歌っている曲とか、<あなたにとってはただの友達>と歌っている曲よ。

 それから、誇りに思っている「アイ・ウォント・レット・ユー・ダウン」という曲があるわ。これはまるで私が両親に<より良い人間になるから。あなたをがっかりさせるようなことは決してしない。私のことを誇りに思ってもらえるようにする>と言っているかのような歌だけど、実は私が鏡に映る自分自身に話しかけているの。私流の「マン・イン・ザ・ミラー」(マイケル・ジャクソン)で、<これからは自分で自分のすべてのこと、体も健康もちゃんと自分で管理して、もう倒れたりしないようにするわ。メーガン、もうあなたをがっかりさせることはしない。誇りに思ってもらえるようにする>って自分に言い聞かせているの。みんなも鏡の中の自分に向ってそう言い聞かせて、自分をより良い人間にしていって欲しいと思っているわ。

――「NO」はビデオも印象的ですが、パステル・カラーのイメージだった前作と違い、新作のビジュアルはダークな色やメタリックな色でまとめています。ビジュアルのコンセプトを教えてもらえますか?

メーガン:当初からこのアルバムを前作とは異なるものとしたかったの。音楽的にも全く違うものに仕上がっているわ。今作はドゥーワップの要素はないから、50年代風のパステル・カラーをビジュアルに取り入れる必要はなかったし、そういう意味で今回はもっとビジュアル面でいろいろやれる自由があったの。このアルバムは、音楽を聴いてもらうとわかるけれど、もっと生意気で、激しく、パワフルなの。まるで頬を平手打ちするみたいなものよ。だから、ミュージックビデオはそのイメージをちゃんと伝えるためにすごく大きな役を担っているわ。みんなにこのビデオを見てもらって、「うわっ、これがメーガン・トレイナー?」と思って欲しいわ。イエイ!

――最近、髪の色も変えられましたね。

メーガン:これから出る新作には、今の髪の色がすごく合っていると思うから、とても気に入っているの。みんなに私の2枚のアルバムを手に取ってもらったときに、「こっち(デビュー・アルバム)は彼女が金髪だった時のもので、こっち(新作)は赤い髪の時のもの」とはっきり違いを分かってもらいたい。つまり赤い髪の方は、今までより激しく、生意気な感じなのよ。だからとても今の髪の色は気に入っているわ!

――ファッションもそれにより変わったりした?

メーガン:髪の色より音楽のほうがファッションに影響があるわね。もう50年代風のスカートを履かなくてもいいし、かっこいいパンツを履くこともできるから、うれしいわ。私にとってもっと着心地がいい洋服を着ることができるようになったの。

――以前のビジュアルのことは後悔していますか?

メーガン:いいえ。振り返って写真を見て、「オーマイッガッド!私はなんでこんなのを着ちゃったんだろう?水玉は2度と着せないで!」とは思うけれど、それはそれでいいの。それがなかったら、今の自分はないわけだからね。「オール・アバウト・ザ・ベース」の撮影の日はとても怖かった。普段、パステルなんて着ないから「これはジョーク?それとも演じるキャラクターかなにか?」と聞いたの。すると、「そう、これは2度とやらなくていいから」と言われた。そんなの嘘で、その後もやらないといけなかったのだけどね(笑)。私にとってそれまでとは違うものではあったけれど、世界が愛している私がそれだということを知った。50年代で行こうと決まって、スカートは大好きだったし、今でもああいうスカートは履くわ。シルエットが好きなの。でも、今は着心地の良い、ゆったりとした服も着られる。スパンクスは履かないでいいから良いものよ。

Meghan Trainor - Behind the Scenes of All About That Bass


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  2. 「私の兄弟は最も意地悪なコメントを探してきて読み上げるの(笑)」
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「私の兄弟は最も意地悪なコメントを探してきて読み上げるの(笑)」

――あなたは自信に溢れていますが、若い読者の中には、時には自信がなくて悩むという人もいます。あなたもそんな風に悩んだりすることがあるのですか?

メーガン:もちろん、毎日のことよ!まだどうやって自分の中でうまくそういったことと向き合っていくべきか学んでいるところよ。「オール・アバウト・ザ・ベース」がリリースされた頃よりはずっとマシになったけれどね。世界がありのままの私のことを愛してくれているのだと教えてくれたのは嬉しかったし、それによって助けられたわ。それでも、まだもがいているのよ。今日も朝起きて、「私ったら、なんでこんな服着ているの?変に見えるじゃない」と思ったばかり(笑)。でも、その4時間後には、格好よく見えるのだと気がついたの。

――自信をつけるために、どのようなことをされているのですか?

メーガン:声に出すのよ、いつもより大きな声で「私はすてき」とか言ってみるの。耳で聞くと、それを信じられるようになるからね。私のママはそういうのがとても苦手なの。「ママ綺麗よ」と言うと、「ぜんぜん、そんなことはないわよ」と言う。だから「何やっているの?」と言うのだけれど、そういうの(自分の声)を信じるようになるものなの。

――そうやって上手くいっているのですね?

メーガン:そう、大きな声に出して言うと、上手くいっているわ。

――あなたは若く、人気者ですが、どうやったら、あなたの年齢で人気者になれるのでしょうか? あなたに憧れる若手ミュージシャンにアドバイスをお願いします。

メーガン:ありがとう。うーん、若く人気者ね…。私がくしゃみをすると、世界中がそれに注目する。言いたいことはわかるわ(笑)。学校の人気者のような気持ちになるのは確かね。ハイスクール時代はそんな女の子ではなかったけれど、誰とも友達だったわ。学校の人気者でいるのはクールだと思うし、面白いことを色々することができるから、有名であるのも時には良いものだけれど、気まずく、恥ずかしい時もある。あまりにパーソナルな時もあるわ。男の人と一緒に写真を撮っただけで、「2人はつきあっている」なんて言われ、「いいえ、彼は友達よ。恥ずかしいじゃない?彼に気まずい思いをさせることになる」ということになる(笑)。そういうのは時に気まずいものよ。

――あなたは少し強気な女性のイメージですが、あなたとデートする機会がある男の子は、どういう感じであるべきでしょうか?

メーガン:ただ親切にということだけよ。心が優しい人がいいわ。両親に紹介し、「こんなことをするすてきな人がいるのね!すばらしい」と好印象を与えることができるようなナイスガイを探しているの。

――以前のインタビューを読んだのですが、まずあなたのご兄弟の許可を得ないといけないというのは本当ですか?

メーガン:彼らに太鼓判を押してもらう必要があるということよ。兄弟2人と一緒に住んでいるから、家に男が来ると、すぐさまその彼を評価している。それは彼らにとっても同じで、兄弟がバカ女を家に連れてきたら、「彼女、ここで何しているの?出ていってもらって」と言うわ。同じことなの。お互いを愛しているから、お互いをちゃんと見守っているのよ。

――かつてあなたに「君はアーティストではなくソングライターが向いている」と告げた人がいたそうですが、そんな人たちに今、何を言いたいですか?

メーガン:どうなのよ、ヘイターたち!ほら見てよ!って言いたいわね(笑)。名前を言うのは控えるけれど、私が13歳のときアメリカのラジオで、DJに「お前の歌がラジオでかかったら、ラジオをオレの車から引っこ抜いてやる」と言われたの。13歳の私に面と向ってそんなことを言ってのけたのよ。私は打ちのめされたわ。その1年後、私の歌が地元のラジオ局で掛かったの。私は大泣きして、そのDJに電話をかけて、「あんたのラジオを引っこ抜いた方がいいわよ。私はやってやったからね!」っていうメッセージを残してやったわ。だから、私は成功しても毎日、その男のことを考えているわよ。

――インスタグラムなどを通してネガティブなコメントを投稿する人も居ます。そんな彼らにどう対処するべきだと思いますか?

メーガン:私たちはそういうのを見て大笑いする。私の兄弟は最も意地悪なコメントを探してきて読み上げるの(笑)。クレイジーよ。ネット上の荒らしね。私が実際に彼らを捜して会ったりすることなどないということを知っているの。私はそういうのをあまり読まないようにしているわ。YouTubeは中でも最も酷いから読む必要なんてない。インスタグラムはいいわよ。感じのいいコメントをくれるからそれは読む。ツイッターはその中間で、良いのも悪いのもあるわ。「アルバムの予約を忘れないでね」と言うと「そんなのどうでもいいし」なんて言われるの。あら、オーケー、ありがとうって感じ(笑)。すべての人を喜ばせることはできないと分かっているし、世界中の誰もがファンになってくれるわけではないことも理解している。私のファンを大切にしたいと思っているの。

――これまでで最も意地悪なコメントは?

メーガン:グラミーを受賞した時、私の電話がハッキングされたの。ミゲルというアーティストは知っているでしょう?あの晩、彼に、「明日の朝まで待ってごらん。それが一番実感する時で、最高だから」と言われたの。翌朝起きたら、「お前にはもったいない、デブ」「賞を返せ」みたいなテキストメッセージが25通も入っていて、最高の朝というわけにはいかなかった(笑)。「あーあ、電話番号変えなくちゃ」って思ったわ。そういうのはすべて見てきているわ。そういうときはママが助けてくれるの。時には私が目にする前に、ママがオンラインで削除しておいてくれる。私を愛してくれているのよ。

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「私のファンは10代前半の若い子達だけでなく、年齢層が幅広いのがクールなの」

――でも、あなたには本物のファンもいます。

メーガン:そうよ。そんな彼らが「あんたは彼女のことを知らないくせに」と言って反撃してくれるわ。「あなたもね」って思うけれど、彼らはすばらしい(笑)。

――大きなツアーもされていますが、ファンとの関係はいかがですか? オンラインではツイッターなどのメッセージを読まれていらっしゃいますが、コンサートではどのように交流するのでしょうか?

メーガン:私のファンは10代前半の若い子達だけでなく、年齢層が幅広いのがクールなの。私の親友も今ではファンよ。私がヨーロッパに来る度に、ついて回ってくれるトゥリッサというファンがいるのだけれど、スナップチャット、インスタグラム、ツイッターなどで彼女と連絡を取り合っている。今日は彼女と一日ずっと一緒に過ごしているの。ずっと会いたいと思っていたのよ。リラックスした子で、私も普通の女の子だということをわかってくれる普通の女の子なの。他にも、自分の子供の動画を撮ってインスタグラムにアップして私にタグ付けするお父さんお母さんもいるんだけど、今まで見た子供の中で一番可愛い子だと思うわ。

 それから、私と同年代の友達の親友のお父さんは、60歳の男性なんだけど私の大ファンなの。最近、彼に動画で「あなたがファンでいてくれるのは嬉しいわ。聴いてくれてありがとう」というメッセージを送った。すると彼は「君が出ているテレビ番組すべて見ている。大好きだよ!」と返事をくれた。いろいろな年齢の人が私のショーを観に来てくれるのはクレイジーね。とても誇りに思っているわ。

――先ほど、ラジオについて嫌なことを言われた男に電話をしたという話をされてましたし、ご自身のことを強気だとも表現しています。そんな強さはどこからきているのでしょうか?拒否されても尚、そんな風に強さを持つというのはなかなか難しいものだと思うのですが。

メーガン:私のパパからよ。私がレッドカーペットでインタビューを受けているのを見てもらえると、彼はいつも私と一緒にいるのよ。とても外交的でカメラが大好きなの。彼はこんなこと(手を振るジェスチャー)をしている。私はきっとパパから受け継いだのでしょうね。シャイではないし、とてもオープンなの。私のチームは私の短所や秘密を知っているわ(笑)。気に入った男に出会うと、「私について知っておくべきことはこれがすべて」と話してしまう。そういうところは、父譲りなのは確かね。ママはシャイで可愛らしい人なの。パパは「ヘイ!私はゲイリー・トレイナーだ。ワッツ・アップ!」という感じよ。誇らしく思っているの。

――2人の要素をあわせるとあなたのような人になるのですね?

メーガン:2人のそれぞれの良い所取りしたのが私だといつも言っているのよ。ママの可愛らしいところと、ゲイリー・トレイナーの「ハーイ!元気かいっ?」というところをね(笑)。

――では、最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

メーガン:日本のみんな、元気!? ヘイ! みなさんに共感してもらえると嬉しいし、それが私のゴールなの。

Meghan Trainor - Me Too (最新MV)


メーガン・トレイナー「サンキュー」

サンキュー

2016/05/18 RELEASE
SICP-4769 ¥ 2,420(税込)

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Disc01
  1. 01.ウォッチ・ミー・ドゥ
  2. 02.ミー・トゥー
  3. 03.NO
  4. 04.ベター feat.ヨー・ゴッティ
  5. 05.ホープレス・ロマンティック
  6. 06.アイ・ラヴ・ミー with ランチマネー・ルイス
  7. 07.カインドリー・カーム・ミー・ダウン
  8. 08.ウーマン・アップ
  9. 09.ジャスト・ア・フレンド・トゥ・ユー
  10. 10.アイ・ウォント・レット・ユー・ダウン
  11. 11.ダンス・ライク・ヨー・ダディ
  12. 12.シャンパン・プロブレムズ
  13. 13.マム feat.ケリ・トレイナー <USデラックス盤ボーナス・トラック>
  14. 14.フレンズ <USデラックス盤ボーナス・トラック>
  15. 15.サンキュー feat.R.シティ <USデラックス盤ボーナス・トラック>
  16. 16.グースバンプス <ヨーロッパ・デラックス盤ボーナス・トラック>
  17. 17.スローバック・ラヴ <ヨーロッパ・デラックス盤ボーナス・トラック>
  18. 18.NO (カラオケ・バージョン) <日本盤ボーナス・トラック>
  19. 19.グッド・トゥ・ビー・アライヴ <日本盤ボーナス・トラック>

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