5年間も一緒にアイドルグループをやってるとは思ってなかった（笑）

－－メジャーデビューおめでとうございます！ tengal6の結成から苦節5年、ここまで辿り着けたことにはどんな感慨を持たれていますか？

mei：結成当時によく対バンしていた他のアイドルグループさんがどんどん先にメジャーデビューしていく状況を見てると、「私たち遅いのかな？ どうなんだろう？」って思ったりもしていたんですけど……でも「そんなに焦らないで、自分たちのペースでメジャーデビューできたらいいね」ってメンバー同士では話していたので、「ようやくこの日が来たか」っていう気持ちがすごく強いですね。

－－僕がlyrical schoolを初めて観たのは、tengal6時代。BiSとよく対バンしたり、コラボ曲「いんたああくしょん」を配信していた頃のライブなんですが。

一同：懐かしい！

△左：mei 右：yumi

－－ピンクレディーの「UFO」をサンプリングした楽曲などを披露していて。

yumi：やってたよね！

mei：やってた！

－－当時を今と比較するとどんなグループだったなと思いますか？

mei：あの当時のほうがヒップホップ的なライブだったというか、ダンスフォーメーションとかもなかったので、メンバーが一列に並んで踊っていることが結構多かったりして……

yumi：まだ試行錯誤していたところはありました。2012年にT-Palette Recordsさんに移籍したぐらいから今の形が定着したんですけど、それまではまだいろいろ試している段階でしたね。メンバーが6人いて、当時はマイクが有線だったので、ちょっとダンスがあると足元がわちゃわちゃしちゃったり（笑）。

－－結成した時点からメンバーの皆さんにとってヒップホップは馴染み深い音楽ではあったんですか？

mei：ヒップホップが全然体の中に入ってない状況でした（笑）。

yumi：アイドルの方で曲によってラップしている方はいらっしゃいましたけど、ヒップホップメインのアイドルって当時いなかったし、見本になる人たちがいなかったので、みんなそれぞれ「tengal6ってこういうグループになるんだろうな」っていうイメージがバラバラだったと思います。

mei：ヒップホップって聞いて、メンバーのamiとか当時いたerika（初代リーダー/2013年に卒業）とかは「あ、バシバシ踊るダンスグループなんだ？」って思っていたり、みんな何をメインにやるグループなのか分かっていない状況から始まって。それで最終オーディションで12人ぐらいになって、「課題曲、これです」ってRHYMESTERさんの「B-BOYイズム」を聴かされたときに「え、何これ？ ラップするの!?」って感じで（笑）、みんなポカーンって感じでした。

yumi：あと、RHYMESTERさんは男性じゃないですか。男性がラップしている曲を女の子がラップしているものに脳内変換するのが難しくて、よく分からなかったです（笑）。

－－あと、そもそも「TENGAサポートの清純派アイドル」というキャッチコピーからしてよく分からなかったですし（笑）、いろいろ不安も多かったと思うのですが、実際はどんな心境で活動していたんでしょうか？

yumi：私は純粋に「面白いな」って思ってました。ただ、私、そもそもアイドルのオーディションだって分かってなくて。私、キムさん（キム ヤスヒロ/lyrical schoolプロデューサー）の大学の後輩で、キムさんの卒業制作のお手伝いで架空のアイドルを作るんだと思っていたので「面白い事やるんだな」ぐらいの感覚だったんです（笑）。だから誘われたときに、結構簡単に「いいよ」って。

△yumi

mei：それで、yumiのこと、ずっとスタッフだと思っていたんです。ひとりだけ「可愛い女の子がいっぱいいるんだね～」みたいな感じだったから。

yumi：私も「yumiちゃん以外みんな芸能志望の子だよ、ハハハ」って言われて、「なんだそりゃ！？」みたいな。私だけ勘違いしてた。

mei：まさか5年間も一緒にアイドルグループをやってるとは、そのときは思ってもいなかったです（笑）。

－－T-Palette Recordsへ所属すると共にlyrical schoolへ改名。あのタイミングでブレイクを予感している人もいたと思うのですが、すぐさまメンバーが卒業。その翌年には初代リーダーも卒業と、なかなか落ち着かない状況が続いていた印象でした。当時を今振り返るとどんな日々だったなと思いますか？

mei：lyrical schoolに改名して初めてTIF（TOKYO IDOL FESTIVAL）に出演したんですけど、そこからアイドルイベントにたくさん呼んで頂けるようになったんです。それは嬉しかったですね。あと、marikoとerikaの卒業に関しては、私的には思ったよりもそんなにバタバタしていた感覚もなくて、marikoもerikaも「最後まで楽しんでもらえたらいいな～」と思いながら活動していて。

yumi：あと、marikoが一番最初に卒業したじゃないですか。そのときに出したシングルが『リボンをきゅっと』だったんですけど、B面の曲「Maybe Love」はmarikoが卒業する為の曲というか、歌詞カードにメッセージが隠されていたんですよ。私はそれに気付いたときに「あー、良い運営だなぁ」って（笑）。純粋に感動しました。

mei：マイクリレーがあって、それぞれのフレーズの頭文字を上から下まで読むと「ありがとうmariko」……「marikoありがとう」だっけ？

△mei / yumi

yumi：たぶんどっちか。

mei：そんな感じになるんですよ。

－－そこ、大事なとこじゃないの！？

一同：（笑）

－－そんな中、前述のBiSもそうですし、ぱすぽ☆やでんぱ組.inc等、同じく地下で活動していたアイドルグループが次々とブレイクしていったじゃないですか。正直、どんな気持ちだったの？

yumi：純粋に「おめでとうございます」って思ってました。

－－良い子（笑）。

yumi：さっき、meiちゃんが言っていたように「私たち、メジャーデビュー遅いのかな？」みたいな気持ちは実際あったかもしれないんですけど、キムさんをはじめ、スタッフの方々がおそらく良い時期を見極めてくれてるんだろうなと思っていたので、「そこは信頼しよう」っていう気持ちでした。

－－メンバーにとってキムさんはどんな存在だったりするんですか？

mei：どんな存在？ プロデューサー（笑）。

－－いやいや、プロデューサーの後に（笑）はおかしいでしょ？

mei：ハハハハ！

△mei

yumi：プロデューサーでもあるんですけど、私にとっては大学の先輩でもあるので、結構いろいろ相談も出来る。あと、すごく慎重な方というか、見た目とは裏腹にすごく繊細な人なんですよ。それで私たちのこともすごく考えてくれてる。「そんなにいいですよ！」って思うぐらいのところまで考えてくれているのが分かるので、まだ若いんですけど、やっぱり信頼してます。

－－大学時代のキムさんはどんな感じの人だったんですか？

yumi：学部の先輩でもあったんですけど、直接知り合いではなくて、仲の良い友達が慕っていた先輩で、あんまり直接話したことはなかったんです。だから「いつも喫煙所にいる目立つ人」ぐらいの印象でした（笑）。美大だったので、喫煙者が結構多くて、そこがコミュニティみたいになってたんですよ。それで、どうしても私が所属している映像学部へ行く為には、その喫煙所の前を通らなくちゃいけないので、わりと目にはしていたんです。

スマホ型MV大拡散中！「正直、どういう状況なのかよく分かってない（笑）」

－－当時からアイドルに明るい人ではあったんですかね？

yumi：ももクロさんは好きだったみたい。

mei：tengal6が結成されて最初のミュージックビデオを撮っているときとかも、ももいろクローバーZさんの話が多かったです。

－－では、キムさん的にもキングレコードからのメジャーデビューは嬉しい？（※ももいろクローバーZもキングレコード所属）

一同：（笑）

mei：私たちも嬉しいです！

－－あと、これも知らない人の為に触れさせて下さい。それこそTIF（TOKYO IDOL FESTIVAL）で、夜の芝生の上をラップしながら練り歩いていたlyrical schoolの姿をよく覚えているんですが、あれ、めちゃくちゃピースフルだったし、格好良かったです。

mei：あれは事件です（笑）。あの日のTIFは、夜にもう1本ライブが組まれていたんですね。でも私たちの出番の直前でステージが壊れちゃったんです。それで「ライブが出来なくなりました」って言われて、「え、これで終わるの!? 私たちのライブを観る為にたくさん待ってた人たちがいるのに！」「せっかくのチャンスがなくなっちゃった！ どうしよう？」みたいな感じになって。

△yumi

yumi：で、会議して、「じゃあ、お散歩するか」って。

mei：あくまでお散歩（笑）。

－－芝生の上で休んでたら「なんか陽気な集団がやってきた！」と思って。

mei：ハハハハ！

－－後を追っかけちゃいましたよ。

yumi：やってよかったです。あの日はもう単純に「このまま終わるのはヤダ」と思って。

mei：せっかく残ってくれているお客さんがいるんだから、何かやりたくて。そしたら当時ちょうど『そりゃ夏だ!/おいでよ』のリリースタイミングで、まだ「おいでよ」を表に出してなかったので、「だったらここで歌っちゃおうか」ってなったんです。そしたらみんなついて来てくれたっていう（笑）。

yumi：当時からお客さんを満足させたい気持ちは強かったんです。

△mei / yumi

－－他のヒップホップアイドルのことは気にしない？

yumi：気にはします！

一同：（笑）

yumi：「どんなかなぁ？」とは思いますよね。

mei：でもそれでライブを観たりすると「やっぱりlyrical schoolとは違うんだな」って思うし、私たちはまずlyrical schoolに自信を持たなきゃダメ。それで「どうしよう？」とか思ってたらダメだなって思います。ただ、TIFで悔しかったと言えば、2年前。立ちたかったステージ、例えばHOT STAGEにギリギリのラインで立てなかったり、「今年の楽屋は個室かな？」って期待してたら違ったり（笑）。

yumi：もっと頑張らなきゃダメなんだって思いました（笑）。

mei：でもそれが去年のTIFでは立ちたいステージに全部立つことが出来て……

yumi：そして楽屋も個室！

mei：「やったー！」と思って（笑）。念願のHOT STAGEでのライブも皆さんが「良かった！」って言うぐらい良いライブをすることが出来たので、「よっしゃ！」って思いました。

－－一時の話題性で早々にメジャーデビューするのも良いのかもしれないですけど、そうやって時間をかけて確実に成長してからメジャーデビューしたほうが、その後も長く活躍できるかもしれないし、そういう意味では良いストーリーを歩んできてますよね。

mei：そういうグループになれたら良いなって思って活動してきたので、本当にそうなれたら嬉しいです。

yumi：説得力を持てるというのは良いことだなと思うし、その説得力を持つのに長い歳月をかけるというのは間違ってないと思うし。

－－メジャーデビュー作『RUN and RUN』に収録されている「リリスクのうた」なんて、この5年があったからこそ説得力を持つ曲になってますもんね。

mei：そうですね。「リリスクのうた」は今のlyrical schoolを自己紹介しているような曲になっているんで、初めて聴く方でも「あ、こういうグループなんだな」って分かってもらえたらいいなって思います。

yumi：lyrical schoolのB面の曲って一貫性があるなと思っていて、この「リリスクのうた」も初めて聴いたときに「あ、めっちゃリリスクのB面の曲だ！」って私は思ったんです。今までの流れをそのまま引き継いでメジャーデビューできるのは幸せなことだなって思いました。

－－この5年間、卒業していくメンバーもいたり、悔しい想いをするときもあったり、いろいろあったと思うんですけど、それでも2人が心折れたりせずここまで辿り着けた要因って何でだと思いますか？

yumi：楽しいことがあるからですかね。私たちのことを待っててくれているお客さんがいるからです。去年、全国ツアーをしたんですけど、初めて行ったところがたくさんあって、でも全然行ったことないのに「待ってた」って言ってくれる人がいて、それまで自分ではあんまり気付けなかったけど、やっぱり待っててくれている人はいるんだなって。そういう人たちがいてくれるんだったら、私たちは私たちなりにしか頑張れないけど……頑張りたいな！って思う。

△mei

mei：私は今のlyrical schoolっていうヒップホップしてラップしてるアイドルのグループ自体が、まず今までなかったものなので、絶対いつか注目されるだろうっていう気持ちがあるんですね。そんなヒップホップアイドルユニット＝lyrical schoolというものの中に自分がいられることをずっと誇りと思っているし、lyrical schoolが終わっちゃったら他のラップをしているアイドルグループさんにも申し訳ない気持ちもあるので、自分たちがスタートダッシュを切りたいなっていう想いが大きいんです。あとは、メンバーが変わったりもしてるんですけど、その中でもずっと続けているメンバーもいるし、yumiもそうですけど、もう長いこといつも一緒にいるので本当に家族みたいなんですよ。一番落ち着ける場所でもあるので、この最高な空間に私はずっといたいです。

yumi：みんな結局リリスクが好きなんでしょ（笑）？

mei：そうかもしれない（笑）。やっぱりね、ずっと応援してくれている方もいるし、それこそ結成当時から追いかけてくれている方もいる。その方たちの気持ちにも応えたいし、恩返ししたい気持ちは結構強いよね？

yumi：強いし、さっきmeiちゃんが言ってたけど、今までなかったものを応援するのもきっと勇気が要るだろうし、分からないこともあったりすると思うし、それでも追いかけてくれた想いには応えたい。それこそtengal6時代から応援してくれている人たちは「夢叶えるぞ」ぐらいの気持ちもあると思うんですよ。

－－まさしく一緒に夢を追いかけてきた人たちですもんね。その人たちも大いに喜んだであろう、2016年年明けのメジャーデビュー発表！ どんな気分でした？

yumi：あの記者会見ですか？ もうあの形式に緊張し過ぎちゃって（笑）。

△mei / yumi

－－人生初の記者会見。

mei：どういう形式で発表するんだろうと思ったら、まさかの記者会見！ でもあの時期は、直前の2015年12月にhinaの卒業もあったので、「lyrical school、大丈夫なの？」ってファンの方にすごく心配されちゃったんですよ。そんな中でメジャーデビューと主演映画（映画『リリカルスクールの未知との遭遇』5月28日公開）のことをやっと発表できたので、「安心してくれたかな？」と思って。「lyrical schoolはまだまだ続くよ」っていうことを伝える事が出来たのは嬉しかったです。

－－そして、メジャーデビューシングル『RUN and RUN』のスマホ型MVが世界中に拡散され、錚々たる著名人たちも大絶賛。この状況にメンバーはどんな心境だったりするんでしょう？

mei：正直、どういう状況なのかよく分かってない（笑）。「何が起きてるんだろう？」みたいな。でも今回のミュージックビデオはアイデアが凄かったので、制作してくださったスタッフさんに感謝をしてます。ただ、まだ発売してないから（※このインタビューは4月15日に敢行）実際どれぐらい凄いことになっているのかは分からない。まだメジャーデビュー直前なので。でもこれからリリースイベントとかをしていく中で変わっていくのかな？って思います。

yumi：今回のミュージックビデオはアイデアと映像のクオリティがすごく高いので、「これはたくさんの人が見てくれるだろう」っていう予想はしていたんですけど、想像以上の反応だったのでビックリしました。でも、キムさんはもちろん、今回のミュージックビデオを作ってくださった制作陣の方たちがいろんなことを考えて、一般の人が観て、曲を聴いて、リリスクを知ってくれる為にはどうしたらいいか一生懸命考えてくれた上での戦略なのかな？ この大きな反応なのかな？って思うので、本当に有り難いなって思いました。

「宇宙に広がるパーティタイム！」もうどんどん夢叶えていくしかない

－－このタイミングで特大ホームラン打ってみせるって見事過ぎますよ。

mei：でもまだ今はMVだけなので、ここからは自分たちの力で結果を出していきたいです。

△mei / yumi

－－ちなみに、今確認できてるだけでどんな著名人の方の反応がありました？

mei：指原さん（指原莉乃/HKT48）。

yumi：スガ シカオさん。

－－あと、いとうせいこうさん、久保ミツロウさん、うすた京介さん、曽我部恵一さん、そしてSHARPのオフィシャル企業アカウントまでもが反応。

mei：凄いですよね。あと、海外では『トイストーリー3』の監督さん（リー・アンクリッチ）も！

△yumi

yumi：私、『トイストーリー』シリーズが大好きで！

mei：『トイストーリー』を観て育ってきたもんね！

yumi：家族がみんな好きなんで、もう何回観たか分からないぐらい観てる。

－－それを作った人が逆に2人が出てるMVを観てる訳ですから、世の中、何が起きるか分からないもんですよね。

yumi：「なんじゃこりゃー!?」ですよ（笑）。

－－今、lyrical schoolはその歴史上最も光が当たってる時期だと思うんですけど、ここからどうなっていきたい等のヴィジョンはあるんですか？

mei：まだ『RUN and RUN』の発売前だから分からないところも大きいんですけど、でも私たちはライブを積み重ねて成長してきたグループだと思うので、今までと同じようにライブをたくさんして、何よりも私たちの魅力を感じてもらいやすいのは直接観てもらうことだと思うので、足を運んでくれる方を増やしていきたいなって思います。

yumi：5年活動してきて「絶対ライブ観てください」って言い続けて、そんな中でミュージックビデオがバーン！って広がって、完全にアワアワしているんですけど（笑）、100万回再生ということは単純計算で100万人の人が観てくれて、lyrical schoolを知ってくれた訳ですから、これから無料で観れるイベントもたくさんあるので、それだけでも一度足を運んでほしいなって思いますね。

△mei

mei：観てくれた100万人がみんな来てくれたら凄いことになる（笑）。

－－キングレコード内で一気にAKB48やももクロと肩を並べるグループになる。いや、100万人集客したらそれ以上ですね（笑）。

mei：でも本当にここからの1年は、ヒップホップアイドルユニットやラップアイドル、こういう女の子たちがいるんだよ！っていうことを知ってもらいたいです。lyrical school以外でも「今、こういうグループが活動しているんだよ」ってことを知ってもらいたい。

yumi：何年か前からファッションもそういうものが流行っているので、lyrical schoolを知らない層の人にもこの機会に知ってほしいし、女の子がラップしているユニットも増えているので、さっき「リリスクが先駆者」的なことをmeiちゃんが言ってましたけど、みんなでブームを作れたらいいなって思います。

－－そんなlyrical schoolから見て、今のアイドルシーンはどんな風に映ってますか？

yumi：先週、BABYMETALさんがアメリカのビルボードチャートに入って話題になったじゃないですか。

－－日本人2組目の米アルバムチャートTOP40入り。坂本九以来53年ぶり。

yumi：アイドル×メタルが面白いなって海外でも認められているのは、lyrical schoolも希望が持てるなって。

－－たしかに。アイドルがメタルをやって米アルバムチャートTOP40入りするなら、アイドルがヒップホップをやって米アルバムチャートTOP40に入ったっておかしくない。

△mei / yumi

一同：（笑）

－－決まりましたね、今後の目標。

yumi：ちょっと大きく出過ぎました！

－－それがビルボードジャパンのサイトに掲載されるという。

yumi：いやいやいや！ 今すぐっていう訳ではないですよ（笑）？

mei：でもそういう夢を見てもいいよね？

yumi：見てもいいかな？

△mei / yumi

－－でも海外の反応は見てみたくはありますよね。

mei：海外にも行けたらいいね！

yumi：そうだね（笑）。でもlyrical schoolは「宇宙に広がるパーティタイム！」って歌っているので、これはもうどんどん夢叶えていくしかない！

－－「宇宙に広がる」って言ってるんだから、アメリカぐらい軽く虜にしないと。

yumi：それぐらいの気持ちでやらないといけない！

－－あと、ヒップホップと言えばフィーチャリングの文化、様々なアーティストと繋がっていけるジャンルですけれども、せっかくメジャーデビューしたからにはコラボしてみたいアーティストがいたら、この場を使って明言しちゃってください。

mei：RIP SLYMEさん！ メンバーさんそれぞれに色もあって、lyrical schoolにとってお手本にしやすい大先輩だったりするんですよ。なので、いつかRIP SLYMEさんとみんなでマイクリレーが出来たらなって。そのときは「リリスク、最高！」って思うんじゃないかと。あとは、オーディションで聴いていた私たちのルーツとも言えるRHYMESTERさんと同じステージに立って、一緒にパフォーマンスさせて頂くことも大きな夢です。

yumi：RHYMESTERさんは結構私たちのことを知って下さっていて、同じイベントとかで「あ、リリスクちゃん！」って言って下さって。あと、RIP SLYMEさんの武道館でのライブに遊びに行かせて頂いたときに、私たちのことを知って下さっているメンバーさんがいらっしゃって、恐れ多いんですけど、皆さんにCDをお渡ししてきたので、聴いてくれているといいなって。

mei：私もこの前KREVAさんのライブに……

－－「恐れ多い」って言いながら凄い人たち全部と繋がろうとしてるじゃないですか。

一同：（笑）

△mei / yumi

mei：KREVAさんともご一緒したいです！

－－どれも実現したらビッグニュースですよ。

mei：あとは、自分たち主催でラップアイドルのイベントをどっかーん！とやれたらいいなって思います。やっぱりみんなでこのシーンを盛り上げていきたいし、バチバチしているよりも一緒に楽しんで盛り上げたほうがいいと思うので。

yumi：lyrical schoolのスタイルにも合ってる。

－－では、最後に、これからlyrical schoolと出逢っていく皆さんにメッセージをお願いします。

yumi：今回「RUN and RUN」のミュージックビデオで私たちを知ってくれた方たちは、これも何かの縁なので、これから一緒に楽しい時間が過ごせたら良いなって思ってるので、ぜひ会いに来てください！

mei：アイドル現場って聞くと、ひとりひとりイメージは違うだろうし、行きにくいって思っている方もいるかもしれないんですけど、lyrical schoolがやっているヒップホップアイドルのライブもそうですし、アイドル現場自体も想像以上に楽しい現場なので、まだアイドルのライブに行ったことがない方も、ぜひ現場に遊びに来てもらえたら嬉しいです！

Interviewer：平賀哲雄
Photo：外林健太