Special
『CHEERZ HOUSE』日向すず(プティパ -petit pas!-)森崎志桜里(シブヤDOMINION)関口なほ(神宿)共同インタビュー
グループもキャラも全く違うアイドル3人の共同インタビューハウス『CHEERZ HOUSE』。今回集まってくれた3人は、ハロプロに憧れながらもラウドロックアイドルのメンバーとして活動している女の子、高校卒業間際に就職ではなく大好きなアイドルの道を選んだ女の子、個性派集団の中でどう個性を出すか悩みながらも頑張ってる女の子。
ひとつ屋根の下でアイドルとしての喜びや苦しみ、そして未来への希望を語り合い、自分の生き方や歩む道を再認識していく、台本なしのアイドルドキュメンタリー。ぜひ覗いてみてください。
参加メンバー:
日向すず/ヒナタスズ(プティパ -petit pas!-)
森崎志桜里/モリサキシオリ(シブヤDOMINION)
関口なほ/セキグチナホ(神宿/カミヤド)
Episode 01.Story until the idle(アイドルになるまでの物語)
--今からここ『CHEERZ HOUSE』で共同インタビューを受けるということで、まずはそれぞれ自己紹介をお願いします。
日向すず:プティパ -petit pas!-の日向すずです。 森崎志桜里:シブヤDOMINIONの森崎志桜里です。担当カラーは黄色です。 関口なほ:原宿発のアイドルグループ 神宿の緑担当、関口なほです。--みんなそれぞれなんでアイドルになろうと思ったんですか?
日向すず:私は就職活動の時期に悩んで、最終的に就活しないでアイドルになったんですけど……「やりたいことは若いうちにやっておこう」みたいな感じで、今年の3月にプティパに加入しました。プティパのオーディションを受けたのは、私は性格的にもキャピキャピしてないし、可愛い服着てキラキラの感じの正統派よりはちょっと外れた感じが自分には合ってるなと思って、ラウドロックアイドルのプティパを選びました。 森崎志桜里:私は小さい頃からアイドルが好きで、モーニング娘。さんがすごく好きだったんですけど、私も可愛い洋服を着て、可愛い踊りとか歌でステージに立ちたいなと思ったのが最初のきっかけです。それでオーディションをたくさん受けて、やっぱりなかなか上手くいかなくて「諦めようかな」って思ったときもあったんですけど、そういうときにAKB48さんを見て「アイドルグループで活動したい。やっぱり諦めたくない」と改めて思ったことによって今に至る感じです。 関口なほ:私も元々アイドルさんがめっちゃ大好きで、毎週のようにオタ活をしていたんですよ。そのときはただただアイドルさんが好きで「私もなりたい」という感じではなかったんですけど、一回スカウトされたときに話を聞いてみたら「結構楽しそうだな」と思って入ることにしました。ちなみに、神宿はメンバーみんな原宿でスカウトされて入ってきたメンバーなんです。--それぞれ憧れのアイドルとかいたんですか? 森崎さんはモーニング娘。がきっかけでアイドルになりたいと思ったそうですが。
森崎志桜里:お父さんも音楽やアイドルが好きでよく音楽番組が流れているお家だったんですけど、それでモーニング娘。さんを観て「可愛い!」と思って。特にゴマキさんが好きでした。--お父さんはどんなアイドルが好きだったんでしょう?
森崎志桜里:お父さんですか(笑)? お父さんも最初はモーニング娘。さんが好きで、今はK-POPにハマってます。--日向さんは?
日向すず:私もずっとハロプロが好きで、特にBerryz工房さんが大好きでデビュー当時からコンサートとかずっと行ってましたね。逆に地下アイドルは自分がアイドルになるまで全然知らなかったです。でもいざその世界に入ったら、元々可愛い女の子が大好きだったんで、どんどん推しが増えました(笑)。--ハロヲタだったのにハロプロに入ろうとは思わなかったんですか?
日向すず:小さい頃からずっとダンスをやっていたので、1回だけハロプロエッグのオーディションを受けました。それで落ちてアイドルは一度諦めて、もう1回「アイドルになりたい」と思ったときにはもうハロプロを受けれない年齢でした(笑)。--関口さんは?
関口なほ:今はPASSPO☆さんとかpaletさんが好きなんですけど、アイドルになる前はめっちゃ地下に行ってて、逆にテレビに出るぐらいメジャーなアイドルはAKB48さんぐらいしか知らなくて。そんな中でPimm'sさんにハマるんですけど、モデルさんもやってて、アイドルもやってて、いろんな個性があって凄いなと思っていました。--神宿に入るまではどんな女の子だったの?
関口なほ:普通の中高生でした。普通に休み時間に鬼ごっこして怒られたり(笑)。--日向さんはプティパに入る前はどんな女の子だったんでしょう?
日向すず:プティパに入る前はグラビアみたいなこともやっていたんですけど、そこから王道っぽいアイドルグループに入るか入らないか?みたいな時期に辞めてプティパに入りました。それより前は小学校のときからずっとダンスをやっていて、小さい劇団で歌とか舞台もやっていたんですけど、そこから離れた後も中学でダンス部に入ったり、高校でエイベックスのダンススクールに通ったり、なのでダンスだけはずっと続けていて、今もプティパの振り付けは私が担当しているんです。--森崎さんはアイドルになる前はどんな女の子だったんですか?
森崎志桜里:中学でも高校でも人前で歌ったり踊ったり、文化祭でも友達とグループを組んだりしていました。ただ、人前に出るのが好きだったわりには人見知りで、人と面と向かって話すのは苦手でした。長く目を合わせて話せなかったりして、今もグループの先輩とかに対してかしこまり過ぎちゃって「もうちょっと心開いてよ」って思われたりしています(笑)。昔は「アイドルより芸人のほうが向いてるんじゃない?」って言われるぐらい、よくモノマネしたりはしゃいでいたんですけど、今はマネージャーさんから「もっと喋れ」ってよく言われます。--今、自分がアイドルをやっていることに対して、友達はどんな反応だったりするんでしょう?
森崎志桜里:自分が「アイドルになりたい」ってことを周りにはあんまり言っていなかったので、本当に仲良しの友達以外は私が今アイドルをやっていること自体全く知らないと思います。 日向すず:今、大学生なんですけど、私はそんなに隠してはいなかったので、仲良い娘とかに話したらそれがバァ~!と広まって、学校で知らない人に話しかけられるようになったり、今まで普通に一緒にいた子がやたら「一緒に写真撮ろう」って言ってきたり……写真撮っておけばいいと思ってるんですよ、多分(笑)。 関口なほ:私もクラスの子にはいろいろ言われますね。女子は応援してくれる子がめっちゃ多いんですけど、男子は神宿の振り付けを覚えて踊ってきたり、ちょっかい出してきますね。イジってくる。--やっぱり注目はされるんですね。
日向すず:ただ、私は元々チヤホヤされるタイプではないので、後輩の女の子とかって先輩の女の子を「可愛い」って……それこそ「可愛い」って言っておけばいいみたいな感じで(笑)近づいてくる子は多いけど、男子にチヤホヤされてモテるみたいなことは一切なくて、イジられキャラみたいな……まぁどこ行ってもイジられキャラなんですけどね。プティパの中でもバカキャラみたいな感じになってて、自分ではそんなつもりはないんですけど……--自分ではどんなつもりなの?
日向すず:知的な……(笑)。--家族はどう思ってるんですか? 皆さんがアイドルをやっていることに対して。
森崎志桜里:普通に応援はしてくれているんですけど、不安みたいで。他のアイドルの子たちは小さい頃から歌とかダンスをやっていたんですけど、私は高校を卒業するぐらいのタイミング、普通だったら大学に行くか就職しているかのタイミングで始めているので、やっぱり「これから大丈夫なのかな?」っていう不安はあると思うんですけど、私の想いを尊重して「やりたいことなら最後までやり通しなさい」とは言ってくれていて……--高校卒業間際にアイドルになる選択って簡単じゃないですもんね。
森崎志桜里:最初は就職するつもりでその準備はしていたんですよ。ケータイSHOPの販売員とかバスガイドになりたくて会社見学にも行ったりしていたんですけど、就職を決める時期とアイドルのオーディション結果が被さっちゃって、最終的にアイドルになる道を選んだんです。--日向さんの家族は?
日向すず:私の家族はそんなに干渉はせず「やりたいことをやりなさい」みたいなタイプなんですけど、私も森崎さんと一緒でしたね。就職するかアイドルになるかで悩んでいて。でも私だったら就職しても接客系は選んでなかったと思います。定時で上がれる事務が良い(笑)。--関口さんの家族は?
関口なほ:私は元々オタクをやっていたので、神宿に入るとき「自分の時間はなくなるよ」ってめっちゃ言われましたね。「自分の楽しみの時間もないし、自由な時間もなくなるよ」って。しかもスカウトされたのが高校入ってすぐの夏だったんですよ。高校は中学みたいに何してても進級できる訳じゃないから、そういうこともちゃんと考えるように言われました。でも今はめっちゃ応援してくれています。--実際、学校との両立はどうなんですか?
関口なほ:めっちゃ大変ですね。月曜日は特に、土日にライブがあるのでキツいんですよね。でもそれで学校休んだりしたら「それだったらもう辞めなさい」って言われちゃうし、自分もどっちもちゃんとやりたい気持ちはあるんで、頑張ってます。関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
Episode 02.Become a longing of idle(憧れのアイドルになってみて)
--実際にアイドルになってみてどうですか?
日向すず:プティパに入って夢がポンポンポンって叶っちゃった。具体的に言うと、ハロー!プロジェクトがよくリリイベをやっていた池袋サンシャインシティ噴水広場でライブが出来たり、名古屋の大きいロックフェスに出させて頂いたり、そういう大きい夢がどんどん叶っていったのは自分でもビックリでした。だからツラいことより楽しいことのほうが多い。ありがたいし、嬉しいし、楽しいです。 森崎志桜里:元々出来ていたグループに後から加入する形だったので、最初はメンバーの方と接するだけで緊張するし、すでにあるオリジナル曲を覚えなくちゃいけないし、ダンスのクオリティも高めなくちゃいけないし、ぶっちゃけ大変な部分がすごく多くて。歌割りもなかなかもらえないし、8人いるメンバーの中で身長が2番目に高いので端っこのほうに立つことが多かったり、「私はやっぱりまだまだなんだな」って思うことも多いですね。でもライブやファンの人と話しているときは大変さを忘れられるし、自分がやりたかったことを出来ているのは嬉しいなって思っています。 関口なほ:普段の自分じゃない自分も見つけられるし、楽しいんですけど、私も歌割りのことは気にしたりします。音痴で、しかもダンスもめちゃくちゃヘタクソで「変な動きが得意だよね」ってよく言われるんです(笑)。だから歌もダンスも人一倍頑張らないと追いつけないし、それで悔しい想いはめっちゃしてます。あと、ファンの方によく「二推し」って言われるんですよ。それって一推しになりたい私からすると結構ズドーンって来るし、悔しいって思うんですけど、二推しでも毎回来てくれるファンの方もいるし、その中で自分の価値を見つけられたらなと今は思っているので……二推しで頑張りたいと思います(笑)!--今までアイドルとして活動してきて一番イヤだったこと。もしくはキツかったことって何ですか?
関口なほ:神宿ってみんな個性が強いんですよ。でも私はその個性がライブでなかなか出せなくて悩んだりしていて、それが精神的には一番キツかったです。単独公演では「喋れば面白い」って言われたり、動きが変だからキモキャラみたいに扱われているんですけど(笑)、対バンだと時間も限られているので、その中で自分をどう出してどう喋ったらいいのか分からないんですよね。それは現在進行形の悩みです。 日向すず:私は……なんだろうなぁ? 今はそんなにキツいことはないんですけど、ウチってファンが若いんですよ。ほとんど高校生と大学生なんです。で、若い子たちってガチ恋系が多いので、その分だけ「もう飽きた」みたいな感じで他界する率がすごく高いんですよ。他界と高いでダジャレみたいになっちゃいましたけど(笑)、それが最初の頃は「ずっと来てくれてたのに……」ってショックだったり、悲しかったりしました。--グループ内の推し変とかもショックって言いますよね。
日向すず:ウチは篠崎こころが一番最初からいて、他の2人が新メンバーなんですけど、それでこころちゃんのオタクが分かれちゃったりとか、そういうのはあったりしましたけど、多分こころちゃん自身は慣れてるし、むしろ「どうぞ」っていう感じなんで、それで揉めたりすることはないです。ウチはネチネチしてないんで。--森崎さんの一番キツかったことは?
森崎志桜里:新規のファンの方を増やさないとアイドルは大きくなれないじゃないですか。でも新規の方がなかなか増えなくて、それは自分の物販やチェキを撮るときの対応に問題があって。2分間の中でチェキを撮ったり、喋ったりするんですけど、喋りがヘタだからちょっと間が空いちゃったり……そこは直そうと思っているんですけどなかなか難しくって「だから新規が増えない」って言われたりとか。あと、ワンマンライブではメンバー別チケットを用意しているんですけど、人気の有無が如実に出るんですよ。で、私のファンは他のアイドルも推している、単推しじゃない人が多いので、大事なワンマンのときでも「ごめん、今日は無理なんだよね」って言われちゃう。--単推しになってもらう難しさがあると。
森崎志桜里:対バンで他のアイドルを観たついでにシブヤDOMINIONも観るケースが多いみたいで、なかなか「こっちよりもシブヤDOMINION」って思ってもらうのが難しいなって。 日向すず:ウチは多分真逆です。元々アイドルオタクじゃないファンが多いから「この子がいい!」って単推しが付きやすいんだけど、他界しやすい。--では、アイドルになって一番良かったこと、嬉しかったこと。
日向すず:景色的に最高だったのは【FREEDOM NAGOYA】っていうロックフェス。ステージから撮った画像が本当にうわぁーって人がたくさんいて、あれを生で観ることが出来たのは嬉しかった。あと、池袋サンシャインシティ噴水広場もそうなんですけど、『CHEERZ』さんのイベントで憧れの『Zipper』に出させて頂いたのも嬉しかったです。『CHEERZ』さんはアイドルにチャンスを与えてくれるんで、本当に良い会社ですね!--インタビュー中に『CHEERZ』絶賛(笑)。森崎さんが一番嬉しかったことは?
森崎志桜里:6月3日にメジャーデビューさせて頂いたんですけど、インディーズとメジャーってやっぱり違うじゃないですか。私もメジャーデビューがスタートラインだと思っていたので、それが嬉しかったです。あと、私も『CHEERZ』の話になるんですけど、アパレルブランド「Heather」さんと初めてファッションのお仕事をさせて頂けて。もう二十歳なので個人の仕事も増やしていきたいと思っていたので、そういうお仕事を頂けたのは本当に嬉しかったです。--関口さんは?
関口なほ:めっちゃ綺麗事に聞こえるかもしれないんですけど、やっぱりメンバーに出逢えたこと。元々信頼している友達とかもいたんですけど、思っていることを言えないタイプだったりして。でもメンバーには結構言えるようになったんで、そういう存在の人たちに出逢えたのは嬉しいです。また友達とは違う大事さがあります。青担当の羽島めいちゃんが何でもズバズバ言うタイプで、「ネガティブな感じを出されるとグループ内の雰囲気が悪くなる」ってハッキリ言われたんですけど、それで直さなきゃとも思ったし、自分の悪いところをそうやって指摘してくれたから、私も悪いところを見つけたら逆に言っていこうとも思うようになりました。--自分が所属してるアイドルグループはどんなグループだなと思いますか?
日向すず:プティパは「一歩ハミ出す」ことをコンセプトにしているみたいで、アイドルから一歩ハミ出した個人活動だったり、アイドルらしくないサウンドでライブをやったりして、MCも口が悪かったり、煽りが激しかったりして。正統派のアイドルと対バンしたりすると、他のところのオタクさんから怖がられることもあります。私たちもそうなんですけど、プティパのオタクも「民度が低い」ってよく言われていて(笑)、ダイブとかモッシュも多いから巻き込まれたくない人も多い。でもそれがプティパの味でもあるので……--BiSの「nerve」もライブでやったりするんですよね?
日向すず:そうですね。なので、お客さんに研究員(BiSファンの総称)が元々は多かったみたいなんですけど、今も「nerve」はやってますし、ライブはBiSさんっぽいところが結構あると思います。--森崎さんの在籍するシブヤDOMINIONは?
森崎志桜里:ダンス&ボーカルアイドルユニットと掲げているので、普段対バンをする方たちよりはダンスが激しかったり、その上で完全に生歌なんです。それにプラスしてハモりとコーラスも生で入れているので、パフォーマンスに高いクオリティが求められるんですよね。私が持っていたアイドルのイメージはAKB48さんとかスパガさんとか王道系だったので、ちょっとイメージとは違ったんですけど、それが強みだなって。この前、アンジュルムさんの「大器晩成」をカバーさせて頂いたんですけど、そしたらツイッターで「本家並みによかった」みたいな感じで絶賛して頂けるぐらい、振りをみっちり揃えられるように練習したりしていて。あとは、メンバーが良い人ばかり(笑)。ファンの人も良い人が多いので、あったかい現場だと思います。--関口さんから見た神宿はどんなグループですか?
関口なほ:いろんな個性の強いメンバーを見つけられるし、応援してて楽しいグループにどんどんなっていくんじゃないかなって思います。パフォーマンスに関しても毎回ライブが終わる度に「今日はここがダメだったよね」って話し合うようになっていて、前から観てくれていたファンの方たちから「ここ1ヶ月ですごく変わったよね」って言ってもらえるようにもなって。なので、これからもどんどん成長していけるグループだと思います。--各グループの叶えたい目標とか夢があったら教えてください。
森崎志桜里:シブヤDOMINIONのことを少しでもたくさんの方に知って頂きたいので、テレビ出演とか、もっと広い会場でのワンマンライブもしていきたいし、個々でも活躍の場を広げていけばそこから「シブヤDOMINIONってどういうグループなんだろう?」って知ってもらえると思うので、グループでも個人でも上を目指していけたらなって思ってます。 日向すず:プティパはそういう話はしないですね(笑)。ふざけて「Mステの階段下りたくない?」とか言ってるんですけど……でもロック系なのでロックフェスには出ていきたいですね。バンドと戦える楽曲でフェスに出て行きたい。 関口なほ:2016年1月6日に渋谷TSUYATA O-EASTさんでワンマンライブをやらせて頂くんですけど、それは絶対会場パンパンにして成功させたいと思っています。O-EASTでワンマンはデビューライブのときから「絶対にやります」と宣言していて、本当だったら2015年中にする予定だったんですけどなかなか出来なくて、でもそれがやっと実現するので絶対に成功させたい。あとは、TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に出るのも目標で、今年出れないって聞いたときはみんなで泣いたんです。でもそこから意識も変わったので、このまま成長して来年こそは出たいと思っています。--それらの夢を叶える為に今のグループに足りないものって何だと思いますか?
関口なほ:やっぱりメジャーなアイドルさんを見ていると立ち位置もパフォーマンスも完璧だし、MCも面白い。それに比べると私たちはまだまだだと思うので、そうしたスキルはどんどん磨いていきたいですね。 日向すず:グループ改善について思うことは……ウチって申し訳ない気持ちになるぐらい全然練習しないんですよ。アイドルってみんな凄いレッスンしていると思うんですけど、ウチはほとんどしない。新曲も私が振り入れして、1,2回練習しただけでライブで披露みたいな。だからレッスンをもっとしないと、それでグループのパフォーマンスに対する意識を高めていかないと、最近はこうして結構良いところに出させて頂いているのに、そのレベルに見合ってこない。いくらウチが緩くてもダンスと歌のレッスンは最低限必要だよなってすごく感じています。プロデューサーが元々BiSさんを大好きだったのもあって、揃ってないほうが逆に良いみたいな考え方なんですよ(笑)。でも私はハロプロを観てきたので振り付けは揃えたいし、個人的にはもうちょっとパフォーマンスも頑張りたいなって思ってます。 森崎志桜里:シブヤDOMINIONはひとりひとりのキャラをまだ出し切れてないのかなって。特に私自身がキャラをどう出したらいいのか分かってなくて、MCでも喋らないことが多くて、喋るメンバーも決まってきちゃってるし、一通りのMCがワンパターン化しちゃっていて。そういうところも徐々に自然体で気楽にお話できるような感じにしたいなって思っています。--ちなみに、それぞれライバル視している、もしくはどうしても気になるアイドルがいたら教えてもらえますか?
日向すず:好きなアイドルでもいいですか? 私、同じ界隈の偶ドロ(偶想Drop)がめちゃくちゃ好きで、偶神っていうファンクラブにも入ってるんですよ。偶ドロさんは対バンでしょっちゅう被っていて、最初にライブを観たときからすごく楽しくて。二十歳の生誕ライブで焼酎をばら撒いたりするんですよ(笑)。金属バットを振り乱したり、それこそプティパが超えられないぐらいハミ出してる。だから結構憧れる部分もあるし、ファンとして大好きですね。 森崎志桜里:私も好きなアイドルさんになってしまうんですけど、GALETTeさんがすごく好きで。ダンスもキレッキレだし、MCもすごく上手で、お台場でのライブを観に行ったときにすごく勉強になったし、ルックスから何から何まで全体的にプロ意識が凄いなと思ったんですよね。そういう風になりたいなって憧れの気持ちがあります。だからいつかはツーマンだったり、対バンでしょっちゅう一緒になれるぐらい、定期公演にもお呼びできるぐらい、自分たちも大きくなりたいなって思います。 関口なほ:さっきも言ったんですけど、私はPASSPO☆さんが大好きでファンクラブにもふたつ入ってるんです。それで普通にライブも観に行かせて頂いてるんですけど、やっぱり観る度に好きになるし……--PASSPO☆とツーマンやれたら凄いですね。
関口なほ:いやぁー!もう!--完全にドルヲタの顔になりましたが、大丈夫ですか(笑)?
関口なほ:ハハハ! でもいつか出来るように頑張りたいです。関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
Episode 03.Closing~Go back to the members(メンバーのもとへ)
--では、ここからはフリートークにしたいと思うんですが、それぞれ自分以外のアイドル2人に聞いてみたいことがあったらお願いします。
日向すず:正統派のアイドルさんって「頑張りますっ!」みたいな感じでアイドルっぽく話すじゃないですか。あれってちゃんと指導されていたりするんですか? 関口なほ:言葉遣いは気をつけるように言われますね。青担当の羽島めいちゃんがキツい喋り方だったんで直すように言われてたり、口が悪いと後で呼び出されたりします。 日向すず:凄いですね。ウチはそういう細かい指摘とかされないんで。ロックアイドルだからお客さんとの雰囲気の作り方とか煽り方については言われますけど。 森崎志桜里:ウチはそういう煽りがあんまり出来なくって結構注意されます。告知担当とか煽り担当とか決まっているんですけど、煽り担当が不在だったときに「じゃあ、しおりん、煽りやって」っていきなり言われて! 私、ボキャブラリーがなくてそれも課題なんですけど、そのときは他のアイドルさんの見よう見まねで「もっと盛り上がる準備はいいですか!?」ってやったんですよ。そしたらマネージャーさんに「煽りがお遊戯会みたい」って怒られて(笑)。それ以来、今でも煽りはやることになると緊張します。煽りってどうやってるんですか? 日向すず:私も最初は煽りが全然出来なくて、それこそボキャブラリーがないからただ「オイ!」って言うだけで。でも気付いたら私が今は煽り担当になるぐらい煽れるようになっていて、それは「ここでこう言おう」って事前に決めていたり、後ろのほうの大人しくしているお客さんを意識して煽ったり、いろいろ試してみたんですよね。あんまりやりすぎると怖がられるから気をつけたほうがいいですけど(笑)、いろいろ試してみたらいいと思います。--関口さんから何か質問はありますか?
関口なほ:お2人ともライブは生歌なんですよね? 私、肺活量がないんで歌声も小さいんですよ。肺活量ってどうしてるんですか? 日向すず:私もキツいです。プティパは3人なんで歌のパートがすごく多いからめっちゃキツいんですよ。だからめっちゃ鍛えるようになりました。ジムにも通い始めたし、腹筋とかも一時期超やってたし。やっぱりライブで息が続かなくなるから発声もそうなんですけど、体自体を鍛える事が大事だなって思います。 森崎志桜里:私も腹筋と背筋はやってます。あとは慣れというか、毎日のようにライブをやってると体が慣れてくるじゃないですか。それで息継ぎの計算も一通り出来るようになって、息も続くようになってくる。--関口さん自身はどうしてるんですか?
関口なほ:先日、新曲のレコーディングがあったんですけど、そのときに改めて自分の肺活量の無さに気付いて。それでいろいろ調べてたら「ペットボトルを吸って鍛える」って書いてあって、それからずっとペットボトルを毎日吸ってます。ベコベコッて鳴るんで「うるさい!」って親に言われながら(笑)。--森崎さんも何か聞きたいことはありますか?
森崎志桜里:やっぱりキャラについてですかね。マネージャーさんからも「キャラがちゃんと出てない」って言われるんですけど、どうやったらキャラが出せるようになるのかなって。 日向すず:参考になるか分からないんですけど、ウチは3人ともあまりキャラは作らないんですよ。お客さんの目もあんまり意識しないし、自分をまんま出しちゃう。素を出したほうが、それが結果的にキャラになっていくし、MCとか特典会のときもあんまり緊張して「はい、はい」ってなっちゃうより、友達と話してるぐらいの感覚でいれば自然とキャラって出てくるんじゃないかなって。私はそんな感じでキャラが立ちました。 関口なほ:私もキャラについては悩んでいたんですけど、その悩んでいることをメンバーが知ってくれたんで、今はメンバーがMCで私に話を振ってくれたりして、それによってだんだんキャラが出せるようにはなってるんですよ。--打ち明けて一緒に考えてもらうのもアリですよね。さて、そろそろ『CHEERZ HOUSE』から退出して頂かなければいけないのですが、今日こうして自分と別々のグループのアイドルさんと話してみていかがでした?
森崎志桜里:神宿さんとは何度か対バンさせて頂いたんですけど、こうして個人同士でお話するのは初めてで、日向さんもお話させて頂くのは初めてだったんですけど、いろいろ吸収できることも多かったので良かったです。 関口なほ:私、こうやって神宿から個人でインタビューして頂くのは初めてだったんで、ここに来る前からすっごい緊張していたんですけど、こうして皆さんと仲良くワイワイお話することが出来たので、またこういう機会があったらお話したいです。 日向すず:私は2人の話を聞いてすごくウルウルしました。若い子たちが頑張っているのを見ると沁みますね…… 一同:(笑) 日向すず:自分が情けなくなる部分も多かったです。2人とも自分でいろいろ悩みながらも考えて頑張って……凄いなと思ったんで、私ももっと頑張りたいです。刺激になりました。ありがとうございます。--では、最後に、これから先も夢を叶える為に共に戦っていく、自身が所属するアイドルグループのメンバーたちへメッセージをお願いします。
関口なほ:これからもずっと……誰にも負けず、みんなで楽しく……難しい! これ、みんな、読むのかな(笑)? えーっと、これからもメンバーが悩んでいたら気付きたいし、いろいろ話していきたいし、まだ一年ちょっとしか経ってないんで、何年もずっとこのメンバーでいれたらなって思います。 森崎志桜里:年齢も芸歴もみんな違ったりして、一番下で言いづらいこととかも昔はあったんですけど、今後は自分の思ったことをちゃんと伝えて、それをメンバーが受け止めてくれて、お互いに思ったことを言い合えるような関係になりたいなって思うし、家族よりも一緒にいる時間が多いので、これからもメンバーと切磋琢磨し合いながら家族以上の存在でいたいなって思います。 日向すず:早く叙々苑行きたい。--何の話(笑)?
日向すず:ディスクユニオンさんでインストアイベントをやらせて頂いたんですけど、そのときに万歩計対決をやったんです。ライブをやりながら万歩計でカウントを計るみたいな。それで勝ったメンバーに叙々苑1万円券をプロデューサーがくれる企画だったんですけど、それをやる前にのぞみ(真中のぞみ)が「誰が勝ってもメンバーで行こうね。独り占めしないで」って言ってきて(笑)。結果、のぞみが勝ったんですけど「どうしようかな~?」とか言っていたので……ちゃんと3人で行こうね! 一同:(笑)Interviewer:平賀哲雄
Photo:Jumpei Yamada
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Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
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