Special
ACO ~Valentine~ スペシャル・インタビュー
1995年にシングル「不安なの」でデビュー以来、独自の音楽性と歌声を響かせ、シンガー・ソングライターのACO。1999年には砂原良徳のプロデュースによる「悦びに咲く花」が大ヒット。ゲスト参加したDragon Ashの「Grateful Days」がミリオンセラーとなり、その後も先鋭的な作品を発表しシーンで存在感を高めてきた。そして2015年、デビュー20周年を迎え、強靭なバンドと岸田繁(くるり)をはじめとする豪華ゲスト陣が集結した最新アルバム『Valentine』を12月16日にリリースする。そこで今回、ACO本人にメールインタビューを敢行。デビュー20周年を迎えた心境や、自他ともに最高傑作と認めるアルバムについて、そして来年1月に開催するワンマン・ライブについて語ってもらった。
アーティストは人の心を動かす者でなくてはならない
──デビュー20周年おめでとうございます。率直に伺いますが、この20年間はACOさんにとってどんな20年でしたか?
ACO: 色々学ばせていただいています。長かったようであっという間の20年でした。気づけば音楽シーンもいろんな変化を遂げていますね。 マイペースにやれるのはとても幸せな事だと思います。
──デビューから現在を振り返ってみて、「長かったな」と感じますか?それとも「短かったな」と感じますか?
ACO: 短かったという感じですね。18歳で東京に出て何も知らない所からのスタートは簡単な物ではなかったですが今はやっと落ち着いていろんな面から把握する事が大切だと思っています。
──デビュー時に思い描いていた理想と現在を比べてみて、理想通りになっているところとそうでないと思うところを教えてください。
ACO: 中々難しい質問ですが、私がカスタマーである場合、嘘や思い入れのない作品などはやはりすぐにわかります。経済的な事となるとなんとも厳しい面もありますがやはりアーティストは人の心を動かす者でなくてはならないと思っています。Sonyに在籍していたときもそうでない今も闘っている事には代わりはありません。
CDを買ってくださるお客様の事を考えます。
──ターニング・ポイントとなった出来事や作品はありますか?
ACO: absolute ageです。あの頃私はとにかく忙しくてあの時代で最も売れた作品にも参加していたので、周りの状況もすべて変わりました。 あの頃から好きな事をやりながらちゃんとしたものを作っていくという事を意識したのです。あくまでもその前の作品ももちろん頑張っていましたがニーズや時代、リクエストに答えるのにも必死になっていましたので。
──デビューから音楽に対するモチベーションや姿勢は変わりましたか?また作曲や作詞の方法は変わりましたか?
ACO: 基本作り方は変わりませんが、周りの状況はとてつもなく変わりました。 私は1人でデモを作るのが好きです。レコーディングはみんなでわいわいと。 基本変化はありません。デモのクオリティーはあがりました。その辺りは努力していると思います。
──周りに大きく左右されることなく、独自の世界観を保たれている印象がありますが、今でも音楽活動を続けていくうえで変わらず意識されていることはありますか。
ACO: マイペース。
──今後、チャレンジしてみたいことはありますか?また、2016年の具体的な予定は決まっていますか?
ACO: 急がず、必ずもう一回観たいと思ってもらえるライブをすること。
公演情報
ACO ~Valentine~
Special Guest 岸田繁(くるり)
ビルボードライブ東京
2016年1月11日(月)
1stステージ開場15:30 開演16:30
2ndステージ開場18:30 開演19:30
>>公演詳細はこちら
関連リンク
貴重な物だと思ってお客さんにも見逃さずに来ていただきたい
──最新アルバム『Valentine』の制作に至った経緯がありましたら、教えて頂けますでしょうか?やはり「デビュー20周年」を意識されたのでしょうか?
ACO: 20周年は特に意識していません。気づけば20周年だと。
──一『devil’s hands』は”POP”、『LUCK』は”2010年代版クラシカル”というテーマがありましたが、今回の『Valentine』のアルバムのコンセプトやテーマはなんでしょうか?
ACO: 贈り物であると思います。今までの集大成ですね。
──今回、岸田繁(くるり)さん、JJJ(Fla$hBackS)さん、山本啓(Nabowa)さんがゲスト参加し、豪華なメンバーが集結していますが、人選はどのように行ったのでしょうか?
ACO: 岸田君はよく連絡を取っていたので、今回曲が出来たときに絶対に彼にお願いしたいと思いました。jjj君、ひらく君は以前彼らのアルバムに呼んでいただいた事がきっかけです。
──中尾憲太郎さん、岩谷啓士郎さん、柏倉隆史さん、塚本亮さんはACOさんにとって、どんなバンドですか?このメンバーにこだわっている理由はなんでしょうか?
ACO: 長い付き合いになってきましたので、一番コミュニケーションの取りやすいいい時期でしたので逃したくありませんでした。
──バンドメンバーとはどのように制作しているのでしょうか? ACOさんが細かくメンバーに指示を出されるのでしょうか?
ACO: そんなにしません。信用してます。
──ちなみに、ブログに書かれていた「休憩時間の男同士の悪ノリ」とはなんだったのでしょうか?差し支えなければ教えてください。
ACO: なんか、疲れてるのにうるさいなぁみたいな感じです。
──作詞はどんな環境で、どのように行ったのでしょうか?
ACO: 作詞は苦手です。言葉は残ってしまうし、奥が深いのか浅いのかわからなくなるときがあります。
──アルバムタイトルが『Valentine』はどういった経緯でつけられたのでしょうか?
ACO: とくに。響きや、暖かさのあるイメージでですかね?アルバムの中で一番好きな曲なのかもしれません。
──フェスへの出演やアコースティックライブ、ツーマンライブをコンスタントに開催していらっしゃいましたが、フルバンド編成のワンマン・ライブは約2年ぶりとなります。意識的にやってこなかったのでしょうか?
ACO: メンバー全員を集めるライブはかなりの労力がいります。あと基本何回もやる必要はないと思います。貴重な物だと思ってお客さんにも見逃さずに来ていただきたいですね。夏はフェスなど出るかもしれないですが。
──ライブの際に常に心がけていることはなんでしょうか?
ACO: なにも。ただ全力で。
▲ACO Twitter(@ACOANNANN)より
──スペシャル・ゲストに岸田繁(くるり)さんが参加されます。ブログによると19年ほどになる長い付き合いとのことですが、初めて会った時の印象を教えてください。
ACO: んー、お互い若かったのでとんがっていたのではないでしょうか。お互いに。
──今回ともに楽曲を制作してみて、ACOさんにとって岸田さんはどんなアーティストだと感じましたか?
ACO: 素晴らしい。
──最後に、今回のライブはどんなライブにしようと考えていますか?見どころを教えてください。
ACO: とても素敵なミュージシャンとのアルバム再現ライブになります。どうかお見逃しなく!
ACO「未成年」(Official Music Video)
公演情報
ACO ~Valentine~
Special Guest 岸田繁(くるり)
ビルボードライブ東京
2016年1月11日(月)
1stステージ開場15:30 開演16:30
2ndステージ開場18:30 開演19:30
>>公演詳細はこちら
関連リンク
関連商品