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Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー

Especia 『Aviator/Boogie Aroma』 インタビュー

Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー
▲Especia

A面:冨永悠香(はるかちょ/リーダー)
01.どうやったら売れるのか。そればっかり考えてます
02.少女時代~自分の大好きなことで1番になりたい
03.大塚 愛さんみたいにピアノ弾き語りもしてみたい
04.メジャー第一弾Sg~ラジカセマニア必見のMV
05.Especiaフェス~愛しの東京女子流へのラブコール

B面:清水大充(マネージャー)
06.次なる構想……m-floのlovesシリーズ的なもの
07.エンタメ業界に入った大きなきっかけは母ちゃん
08.2年目で年収900万円ちょっとまでいって
09.Especia立ち上げ決断の真相~俺の夢
10.BiSに対して初めて疎外感を感じました

A面:冨永悠香(はるかちょ/リーダー)1/2
01.どうやったら売れるのか。そればっかり考えてます

--最近は何について考える事が多い?

※Especia - Aviator/Boogie Aroma
※Especia - Aviator/Boogie Aroma

冨永悠香:どうやったら売れるのか。そればっかり考えてます。バーン!って感じで売れたいなってすごく思うけど、どうしたらいいのか分からないから迷ったりしています。

--今まではどうしていたんですか?

冨永悠香:今までは運営の方々についていってるだけだったので、与えられた道を進ませてもらうスタンスでやっていたんですけど、最近はそればっかりじゃダメなのかな?って思うから、ウチらの力でもEspeciaを上に上げられるようにしたいなってすごく思っていて。

--なんでそう考えるようになったんですかね?

冨永悠香:今、新しいアイドルさんもどんどん出てきてるし、その新しいアイドルさんたちを観てると「凄いな」って純粋に思うから、負けないように……じゃないけど、Especiaのことも忘れないでほしいって思うから。「忘れられたくない」って恐怖心は常にあるので。

--Especiaって今どれぐらいの知名度なんですかね?

冨永悠香:知名度は結構あるかなって思うけど、「音源を聴いてみよう」とか「ライブに足を運んでみよう」とまで思わせられていない人はたくさんいると思います。ただ、今回のツアー【Especia CLUB QUATTRO Tour “Brisa de Primavera”】(http://bit.ly/1HMGE4I)で初めて観るお客さんがいっぱいいたのは嬉しかったです。全公演ソールドアウトに出来なかったのは悔しかったですけど。

02.少女時代~自分の大好きなことで1番になりたい

--では、もっともっと知ってもらわなきゃいけませんね。その為にもリーダーの冨永悠香がどんな女の子なのか世に知ってもらえたらと思うんですが、よろしいでしょうか?

冨永悠香:はい!

--幼少期の話から聞きたいんですが、今頭に残っている一番古い記憶ってどんなもの?

Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー

冨永悠香:変な事しか思い出せないんですけど(笑)、家族とお父さんの妹と一緒にアヒル園みたいなところへ行ったんですよ。そのときは関東に住んでいたので、おそらく関東のどこかにあるアヒルがいっぱいいる公園。その帰りの新幹線で、お父さんの膝の上で私は寝ちゃってたんですよ。で、お父さんが足を広げていたから私も一緒に広げていたらしくて、そこをトイレと勘違いしてお漏らししちゃった……

--(笑)

冨永悠香:2,3才の頃だと思うんですけど、何故かそれを今思い出しました(笑)。

--小さい頃はどんな女の子だったの?

冨永悠香:めっちゃ歌って踊ってました。『アンパンマン』が大好きで、『アンパンマン』のエンディングテーマをずっと歌ってました。その様子はビデオにも残ってます。あと、『キューティハニー』も「ハニーフラッシュ!」ってめっちゃ歌ってました! そしたらお母さんとか叔母さんとかも「はるか、歌ってよ!」って会う度に言ってくれるので、歌手気分でそのときから歌ったりしてました。無邪気でしたね。

--どんな家庭で育ったんでしょう?

冨永悠香:家庭は本当にごく普通なんですけど……でも、箱入り娘だったかもしれない。習い事とかもすごくさせてくれて、厳しいけど愛情ある家庭って感じですね。ピアノも4才ぐらいから習ってたりとか、お母さんとダンスを踊るリトミックも習ってたり、音楽に関する習い事が多かったです。

--お父さんはどんな人?

冨永悠香:お父さんはすっごいマジメで、自分のスタイルを持ってて、日本の古くからの考えをずっと持っている人で。でも変なんですよ。自分も似てるなって思うんですけど、マジメなのに意味分かんないところでふざけ出したりとか、変な趣味があったりとか、とりあえず変。

--変な趣味っていうのは? 言える範囲で……

Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー

冨永悠香:ネットショッピングがすごく好きなんですよ。いろんな安いものを探してて、安かったら何でも買ってプレゼントしてくるんですよ。弟にヘリコプターのラジコンをプレゼントしてて、でも弟はもう高校生だし、別にヘリコプターの趣味もないんですよ。お母さんの誕生日プレゼントも女の人の白い像のネックレスだったり、私にはイギリス国旗がプリントされている数年前のオリンピックで発売されたミサンガをプレゼントしてきたり、センスが変なんですよ!

--自分にとってどんな存在なんだろう?

冨永悠香:変だし、厳しいけど、私のことが好きなんだなって思います。私は仕事で毎日帰るのが遅いんですけど、毎日「今日、はるかは?」ってお母さんに聞いてるらしくて、自分の部屋で寝たらいいのにリビングで寝て待っててくれてるんですよ。固い床で寝て待ってくれている。一言でもいいから顔見て話したいのかなって。

--お母さんはどんな人?

冨永悠香:お母さんは天然ですね。私と一緒のAB型なんですけど、自分を見ている感じ。行動とか、ふとした瞬間の表情とか似てるなって。あと、一番いろいろ話せる相談相手。で、私の話を聞きながらいろいろ心配もしてくれるんですけど、最終的な判断は私に任せてくれる。だから私にとってはお母さんでありながら友達みたいな存在でもあります。

--弟さんは?

冨永悠香:弟は昔、超仲良くて、私は「絶対結婚する!」って言ってたんですよ。自分のおもちゃみたいにしてて、女装とかもさせたりして、キティちゃんの人形を持たせていたらそれがめっちゃお気に入りになっちゃって、それを見てお母さんは「そっち方面で育っちゃったらヤバいな」って思っていたみたいです(笑)。で、中学、高校になって会う機会は減っちゃったんですけど、でも今でも会えばお喋りするし、相変わらず仲は良いです。

--お姉ちゃんがアイドルをやっているのはどんな気分なんだろうね?

冨永悠香:弟、結構宣伝してくれてるみたいで、ツイッターとかも弟の友達からすごいフォロー来るんですよ(笑)。家族はみんな応援してくれていますね。

--今まで生きてきた中で「これは家族に迷惑かけたなぁ」エピソードを聞かせて下さい。

Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー

冨永悠香:箱入り娘だったので、夜中に友達と遊びに行くだけで怒られたり、ピアスの穴を開けるごとに大喧嘩が起こるんですよ。4回開けているので4回喧嘩してるんですけど、「もう家出る!」って家出しちゃって、でも行く場所もないから公園で自転車に乗ったまま寝ようとしたり、それじゃあ寝れないから駅の方へ行ったら警察に捕まったりして……

--なんでそこまでしてピアスを4つもしたかったんですか?

冨永悠香:自分はヤンキーではなかったんですけど、ヤンキーに憧れる時期ってあるじゃないですか。ヤンキーって良くないですか? 地元に連絡一本で集まって、みんなでワイワイ騒いだりして青春感がある。だから絵莉加(森絵莉加/Especia最年少メンバー)とかめっちゃいいなと思って!

--メンバーのことをヤンキーと断言しちゃってますけど(笑)。

冨永悠香:私、小学校も中学校も部活に一生懸命なタイプだったんですよ。バレーボールをやってて。その部活も今のEspeciaぐらい夢中にやってて、テスト勉強もマジメに頑張ってたし、何事にもマジメって感じだったので、ヤンキーの青春感は憧れだったんですよね。

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A面:冨永悠香(はるかちょ/リーダー)2/2

--学生時代最大の挫折は?

Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー

冨永悠香:友達が恋をしていて「協力するよ」って言ってたんですけど、私も同じ男の子を好きになっちゃって、告白したらオッケーもらえたので付き合っちゃったんですよ。そしたらクラスの女の子全員からフル無視くらって「あ、今、人生どん底かも?」って。時間が経つにつれてだんだん話すようにはなるんですけど、その男の子とはすぐ別れちゃったから、全部無くなりました。

--それは板野友美が好きだった人?(※参照記事

冨永悠香:それは高校時代の彼氏ですね(笑)。今のは中学時代の話。

--じゃあ、恋に明るい女の子だったんですね。

冨永悠香:そうですね。恋愛はしてました、小学校の頃から。

--今は?

冨永悠香:今はしてないです(笑)。Especiaは恋愛OKなんですけど、今は恋愛よりEspeciaに夢中なので。

--そんな女の子が何をきっかけに芸能界への道を進もうと思ったんでしょう?

Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー

冨永悠香:私、何でも1番になれないなと思ってて。テストで頑張っても1位にはなれなかったし、部活で頑張っても1番のエースにはなれなかったし、クラスで1番目立つ人気者とかにもなれなかったんで、何かで1番になりたいなって思ったときに「やっぱり歌いたいな。芸能界に入りたいな」ってすごく思って。その想いが高校生の頃に強くなって、オーディションを受けるようになりました。自分自身を認めてほしかったんでしょうね。私、すごく欲張りだから1番になりたかったんです。

--今は?

冨永悠香:今も1番になりたいって気持ちはあります。でもEspeciaのグループ内で競っても意味がないというか、Especia全体で上がっていきたいし、Especiaで1番になりたいですね。だから今はとにかく頑張るしかないなって思ってます。

03.大塚 愛さんみたいにピアノ弾き語りもしてみたい

--ちなみに芸能界を目指す上でどんな人の影響を受けていたりするんでしょう?

※大塚 愛 ai otsuka / 『LOVE TRiCKY』MUSIC CLIPS
※大塚 愛 ai otsuka / 『LOVE TRiCKY』MUSIC CLIPS

冨永悠香:私は大塚 愛さん。人生で初めてハマったアーティストさんが大塚 愛さんで、そこから大塚 愛さんだけをバァーって聴いてて、ほとんどの曲を歌うことが出来ます。カラオケ行っても大塚 愛さんばっかり歌ってるんで。あと、大塚 愛さんって何でも出来るじゃないですか。作曲も作詞もするし、ピアノも弾けるし、歌声も素敵だし、考え方も好きだし、一児の母でもあるし。だからすごく憧れてるんです。「歌手になりたい」ってすごく強く思ったのも大塚 愛さんがきっかけだし、大塚 愛さんみたいにピアノで弾き語りもしてみたいと思っていたし……まぁそれをEspeciaでやるのは難しいとは思うんですけど。

--ピアノで弾き語りすればいいじゃないですか。Especiaで。

冨永悠香:やっていいんですかね?

--ピアノで披露するとしたらどの曲をやりたいですか?

※Especia「トワイライト・パームビーチ」
※Especia「トワイライト・パームビーチ」"Viva Discoteca Especia" Fullband Ver.


冨永悠香:Especiaの曲ですか?「トワイライト・パームビーチ」「嘘つきなアネラ」「アビス」「きらめきシーサイド」……そういうしっとり系の曲を弾いてみたいです。はるかが弾いて、メンバーが踊るみたいな感じとか楽しそう!

--そうすれば大塚 愛さんみたいになれる。

冨永悠香:めっちゃ大塚 愛さん気分(笑)。近付ける!


--大塚さん以外にはどんな音楽を聴いていたんですか?

※東京女子流 / 鼓動の秘密
※東京女子流 / 鼓動の秘密

冨永悠香:アイドルさんも結構聴いてましたよ。アイドルブームが来たじゃないですか。そのときにAKB48さんも良いなと思ったんですけど、自分で自分の推しアイドルを見つけようと思ってYouTubeで探してたんですよ。で、どこが良いかな?と思って辿り着いたのが東京女子流さんで。なので、Especiaを始める前から女子流さんのことは好きで、「何? この可愛い娘たち」ってめっちゃキュンキュンしてて、そしたら去年共演する機会があったので「凄いなぁ、人生どうなるか分からないなぁ」って思いました。

--「人生どうなるか分からないなぁ」と言えば、シンガーソングライターを目指していた冨永悠香がガールズグループのリーダーとして3年活動していることもそうですよね。

冨永悠香:こんな風になってるなんて全く想像できてなかったです。でも今は本当に歌って踊れて幸せだなって思います。楽しいです。昔の自分から考えると想像もしていなかったことが起こってるなって。CD出せること自体もすごく幸せなことだし、週に2,3回ライブがやれていることも全然普通じゃないですからね。

--しかもいわゆるアイドルとは違うスタイルですからね、Especiaは。

冨永悠香:清水さん(Especiaマネージャー)たちが考えるアイデアは普通じゃないですからね。そこはメンバーには太刀打ちできない部分なんです。もし自分たちでライブの演出を考えるにしても水鉄砲を撃つとかになっちゃうし、Especiaって何でもかんでもやったら世界観が崩れちゃうんで。その世界観を崩さない中での遊び心が自分にはまだ分からないし、おそらくそれって30歳ぐらいにならないと分からないと思うんですよ。

04.メジャー第一弾Sg~ラジカセマニア必見のMV

--今回のいろんなタイプのラジカセが登場するMVなんて正にそうですもんね。

※Especia - Aviator/Boogie Aroma
※Especia - Aviator/Boogie Aroma

冨永悠香:そうなんですよ! 私たちも楽しかったし、面白いなって思うんですけど、自分たちで発想できるものではない。自分たちの発想でやろうとすると現代的になっちゃうし、Especiaじゃなくなっちゃうんですよね。そこは清水さんたちに敵わない。あの面白さは私たちには思いつかないので。

--そのラジカセマニア必見のMVにはどんな印象を?

冨永悠香:実際にラジカセマニアの方から反応ありましたよ。リプライで品番とか送られてきて「俺、あれ使ってたよ」「え、どれのことだろう?」みたいな(笑)。ちなみにラジカセを使うアイデアは、ホンマカズキ監督が「今回のMVとかアー写とかどうしよう?」って考えていたんですけど、昔のEspeciaのライブでラジカセ担いだまま後ろ向いて決めポーズみたいなことをやらされたことがあって、それをちかぶぅ(三ノ宮ちか)が思い出して「ラジカセ、どうですか?」って言ったんです。それもあってラジカセマニア必見のMVになったんですけど、あのラジカセたちはホンマさんがいろんなところから漁ってきたものですね。

Especia『Aviator/Boogie Aroma』インタビュー
『Aviator/Boogie Aroma』Espacio盤

--そのMVも話題のメジャー第一弾シングル『Aviator/Boogie Aroma』。自分の中ではどんな作品になったなと感じていますか?

冨永悠香:私たち「夏に向けて」とか季節に合わせてリリースすることがなかったんですけど、今回は清涼感たっぷりのサマーシングルを夏にリリースするということで、夏の良い思い出にしてもらえたらいいなって。このあいだのツアーで初披露したら「Especiaキター!」って感じでみんな喜んでくれたし、このままこの夏を盛り上げるシングルにしていけたらなって思っています。


05.Especiaフェス~愛しの東京女子流へのラブコール

--では、最後に、今後の目標を聞かせて下さい。

冨永悠香:Especiaフェスをやってみたいです! Especiaだったらアイドルイベントもクラブイベントも出来ると思うんですよ。で、もし出て頂けるのなら東京女子流さんに出て頂きたいです! あ、でもこんな気安く「出てほしい」とか言ったら嫌われちゃいますかね?

--え、なんで(笑)?

冨永悠香:なんか「調子乗ってる」とか思われないですか? 本当に恐縮です!

--では、最後に、東京女子流さんへのメッセージをお願いします。

冨永悠香:えぇーっ!? いや、あの、女子流さんのことは好き過ぎて、天使過ぎて、共演できたら絶対「最前ください」って感じです。

--え、冨永悠香は客席にいるの?

冨永悠香:はい! あ、Especiaのライブはもちろんステージに立ちますけど、女子流さんのライブのときは、私はファンなので、お願いします。最前ください!

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B面:清水大充(マネージャー)1/2
06.次なる構想……m-floのlovesシリーズ的なもの

--今、清水さん的に「Especiaでこんなことやったら面白いんじゃないか」といったアイデアってあったりするんですか?

※m-flo loves MINMI / Lotta Love - yasutaka nakata capsule mix
※m-flo loves MINMI / Lotta Love - yasutaka nakata capsule mix

清水大充:次なる構想としては、m-floのlovesシリーズ的なものってどうですかね。俺は渡辺淳之介(元BiS、BiSHなどのマネージャー/仕掛け人で清水大充の元同僚)みたいに自分のアイデアのカードをどんどん切っていくタイプじゃないし、言ったら調整役をやってきた人間なので。Especiaとしても「アイドルなの? アーティストなの?」みたいな狭間にいて悩んでるんだったら、逆にその立場を利用した方が広がりがあるだろうし、lovesシリーズ的な企画をここでやるべきなんじゃないかなって思うんですよ。

--他のアイドル/ガールズグループにはない動きですね。

清水大充:これを調整するのはすごく大変だとは思うんですけど、いろんなアーティストやアイドルと絡められたらとは思ってます。

--Especiaって今どれぐらいの知名度なんですかね?

清水大充:アイドル業界にはほぼほぼ知られている感じはします。名前も知ってる、曲もなんとなく聴いた事はある。でも興味がないからライブは行かない、自分の推しが出来たら追っかけみるかレベル。知名度はあるけど、そこをファンに出来るだけのコンテンツ力がまだない。だから今話したような外へと広げていく展開が必要ですよね。

--そもそも清水さんはこの音楽シーンで何がやりたい人なんでしょう?

※Namie Amuro / namie amuro 5 Major Domes Tour 2012 ~20th Anniversary Best~(TEASER SPOT)
※Namie Amuro / namie amuro 5 Major Domes Tour 2012 ~20th Anniversary Best~(TEASER SPOT)

清水大充:俺がやりたいのは大規模なライブ・エンタテインメントなんですよ。そもそも業界に入りたいと思ったきっかけが、安室奈美恵の福岡ドームだったり、globeの福岡ドームだったり、SMAPの福岡ドームだったりして。「こういうエンタメとかライブエンターテインメントに関わる仕事がしたいな」って夢を中高時代になんとなく抱いたんですよね。あれだけのたくさんの人を巻き込んでエンタメをやれたら楽しそうだなって。

-それを実現させる為にも、清水大充がどんな男の子なのか世に知ってもらえたらと思うんですが、よろしいでしょうか?

清水大充:これ、完全に悠香用の質問でしょ(笑)!?

07.エンタメ業界に入った大きなきっかけは母ちゃん

--幼少期の話から聞きたいんですが、今頭に残っている一番古い記憶ってどんなもの?

清水大充:大分の……サンリオキャラクターパークに行った記憶。親戚一同で。その流れでたしか会食もあったんですよ。そこには清水一族がみんないて、みんなで飯食って、子供ながらに「なんだ? この大人の集いは。イヤだ」って思っていたことを憶えてます。堅苦しいのがイヤだったんでしょうね。

--小さい頃はどんな男の子だったの?

清水大充:人生においてこんな質問されたことない(笑)。とりあえず宿題は最初にやりました。母ちゃんが怖くて。小学校のときにサッカークラブとか地元の野球チームに入ってたんですけど、基本的にはすべて宿題が終わってから行くっていう。だから学校の成績は中学まで良かったです。高校に入ってからサボり出すんですけど。

--どんな家庭で育ったんでしょう?

清水大充:一般的な平和な家庭です。

--お父さんはどんな人?

清水大充:親父は厳格な人です。商社の営業から登り詰めて今は役員やってる人。今でも怖いですね。それは超えられる自信がないからだと思うんですけど、今こうして社会に出て働いてるとなおさら凄い人間だなって思うし。親父に一度ぶっ殺されそうになったのが……あのー、これ、親父読むかな?

--(笑)

清水大充:高校生のときに「大学受験は絶対に東京だ」って決めてて、地元の大学は行かない、大阪にも行かない、とにかく東京に行く事にしか興味がなくて。で、東京の大学のオープンキャンパスに友達と行ったとき、新宿でちょっとした悪さをして警察のお世話になりまして(笑)。取調室で「なんでそんなことやったんだ?」って問い詰められて、親に連絡されて、それで「もう絶対に東京行かせねぇ!」って超キレられて。友達と一緒に福岡空港まで帰って、そこにウチの親父が迎えに来てて、あのときはマジで殺されるかと思いました。

--お母さんはどんな人?

※Carpenters - Rainy Days And Mondays
※Carpenters - Rainy Days And Mondays

清水大充:俺がエンタメ業界に入った大きなきっかけは母ちゃん。郷ひろみから始まって、今はSMAPのファンクラブに入ってるんですけど、だから芸能の話も大好きで。ウチは両親ともに音楽が好きで、車の中で親父のミックスのカセットとか聴いてて、それこそチューリップとかカーペンターズとか、いわゆる歌謡曲やオールディーズは大体そのとき聴いてたし、俺が初めて買ったCDは親父のススメでカーペンターズのベストだし、その後に買ったのが松任谷由実の「春よ、来い」。そこから自分なりに音楽を聴くようになってから買ったのが安室奈美恵の「TRY ME ~私を信じて~」。で、母ちゃんからもSMAPの話とかをよく聞いていたんですけど、実際にSMAPのライブで警備バイトしたときに「本当にこれはすげぇな!」って思って。ちなみに母ちゃんは今だにSMAPのDVD全部買ってるし、俺も勉強の為にそれを送ってもらって観てるからSMAPの曲はほぼほぼ全部知ってて。「Peace!」とか「青いイナズマ」とか、あの辺のちょっとファンク寄りの楽曲はEspeciaに通ずるものがあるなって感じてます。

--弟さんは?

※Especia - We are Especia ~泣きながらダンシング~(ショート ver.)
※Especia - We are Especia ~泣きながらダンシング~(ショート ver.)

清水大充:弟はイケメンで、モテて、兄貴のことをバカにする。スポーツマンで、バレーを極めるべくスパルタで特訓して、身長は低いんだけどそれでもエース張ろうとしてジャンプ力伸ばして、監督にボコボコにされながらもバレーだけをずっとやり続けてた。俺が大学行ってからは会話する機会が本当に無くなって、社会人になってからも全然会ってなかったんですけど、最近Especiaのライブに遊びに来て。その理由は完全に若旦那(湘南乃風)さん。俺が音楽の道へ進んだから「俺は音楽は別に」みたいなスタンスでいたらしいんだけど、そのときに友達のススメで湘南乃風を聴いたらしく。それから湘南乃風だけは好きで聴いていたみたいで、ライブとかも行ってて。で、最近、俺が若旦那さんと繋がったことで、弟的にも始めて「兄貴!」っていう感覚が生まれたみたい(笑)。

--じゃあ、家族は清水さんの今の仕事に肯定的なんですね。

清水大充:それはもう。Especiaが福岡行ったときは、俺の実家にメンバー全員泊まってるんですけど、親父は張り切って毎回夕飯奢ってくれて、母ちゃんも有り得ないぐらい豪華な朝飯作ってくるし(笑)。

--Especiaが完全に孫ポジション。

清水大充:本当にそう。俺が33歳になっても結婚しないし、孫も作んないから、年齢的にはアレだけど、俺が嫁さんや子供を連れて帰ってきてる感覚なんじゃないかな。

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B面:清水大充(マネージャー)2/2
08.2年目で年収900万円ちょっとまでいって

--どうやって音楽業界に身を置くことになったんですか?

清水大充:一応、大学時代にマスコミ全般の就職活動はやってて。とりあえずギャグ的にテレ朝のアナウンス部は受けたし、フジテレビもエントリー出したかな。で、大学のマスコミ就職講座があって、そこで朝日新聞の元記者の人にいろいろ教わったりもしたんだけど、マスコミ系は結局全部落ちちゃって。それで就職浪人する訳にもいかなかったので、新卒という特権を使って一部上場企業に入る事にしたんです。それでレオパレス21で営業職をやって、あそこは契約すればするほど儲けられるから、2年目で年収900万円ちょっとまでいって、金遣いは荒くなったりしたんだけど、アパートを売るだけの仕事だったからエンタメの仕事みたいに喜びを感じられなくて。それで「やっぱり自分の好きな仕事をしよう」「とにかくライブエンターテインメントに携われる仕事なら何でもいい」と思って、それをそのまま今の会社の社長面接で言ったら「舞台の裏方もいいけど、自分の名前覚えてもらう為には自分がアーティストを担当するのが一番早いから、つばさに来るのが良いんじゃない?」って言ってくれて、たしかにそうだなと思ってすぐに転職を決めたんです。そしたら俺同様に中途入社した渡辺淳之介と会って。

--所属アーティストの担当をやっていた清水さんが、Especiaをゼロから生み出そうと思ったのは?

※BiS パプリカ PV remember t.A.T.u.
※BiS パプリカ PV remember t.A.T.u.

清水大充:大阪に飛ばされて自分でコンテンツを持ちたいと思ったから。あと、渡辺淳之介がやってるBiSの流れを見てたから。BiSが初めてケンカしたのって多分俺が決めた四国遠征で、たしか車の中でプールイとユケとりなはむがめっちゃケンカしてて、それを俺は黙って聞いてて(笑)。で、BiSの大阪初ワンマンもこっちで組んだりして、そこでEspeciaになる前の悠香やちひろのEspeciaメンバーが受付やったりしてたんですけど、そのGoldeeでのワンマンから始まり、MUSEやって、umeda AKASOは「埋まるまでやろう」って3回やって、最後はなんばHatch。っていうのがBiSの大阪ワンマンの流れ。その流れをこっちで組みつつずっと観てきた感じです。

--では、BiSがいなければEspeciaはやってなかった?

清水大充:絶対にやってない。それはもう言い切れる。俺自身はアイドルに一切興味が無かったから、女子流ですら知らなかったし。モーニング娘。は青春だからもちろん知ってるけど、俺にとってアイドルはSMAPだし、ジャニーズだったから。

09.Especia立ち上げ決断の真相~俺の夢

--それでもアイドルグループ結成を決断したのは?

※Especia「ナイトライダー」横浜ベイブリッジで踊ってみた
※Especia「ナイトライダー」横浜ベイブリッジで踊ってみた

清水大充:悠香がいたからじゃないですか。ソクデビっていうオーディションをジャンカラさんとやってて。そこからグランプリとか準グランプリとかいろいろ決めてて、その子たちをどうマネージメント/プロデュースしようって考えている中で、悠香と同じ世代でグランプリ獲った子が結局抜けたりしたんですけど、そこで悠香がグループをやろうとしているのを見て、それとBiSの流れが俺の中で繋がったんです。「グループにして、自分の好きな音楽性とかやりたいことをやれるような形をこっち(大阪)で作っちゃったほうが早いかもな」って思ったときに、悠香っていう存在は悪い言い方をすれば「利用できる」って思って。で、1年間ずーっと黙ってボイトレ受けているのを見てたし、高校卒業するタイミングだったから「今だな」って。それで結成されたのがEspecia。

--そこから3年間やってみてどう?

清水大充:大変。でも人に指示されてやるものより面白いんじゃないかなって思う。ただ、自分としての目標はもうちょい先にあるから。

--その目標とは?

清水大充:メンバーも言ってますけど、Zeppツアーをやりたくて。俺の中では、東京の大きい会場でやるっていうより、自分の地元に戻したい。福岡でZeppを埋めるって、東京で武道館クラスやれないと多分ムリなんですよ。そうなると必然的に武道館はやらなきゃいけないかもしれないけど、武道館を目標にしている訳ではない。誰に言われたのか覚えてないけど、地元って帰るときに「俺はここで育ったおかげで、ここでこういう結果を出せたからありがとう」って恩返しする。それが一番の地元孝行だって言われたことがあって、そう考えると自分が作ったアーティストで、福岡の大きい会場でライブやれば産業的に福岡にお金を落とせる訳だから、まずは大きいところでライブをできるアーティストを作りたいし、東京で結果を残したい。福岡に逃げ帰ることだけはしたくないですからね。

--そんな清水さんにとって今のEspeciaはどんな存在なんですか?

清水大充:中途半端に兄妹みたいな。口うるさいし、面倒くさいし、やたら怒られるし、否定されるし。

--その兄妹と地元でデカいライブをやりたいと。

清水大充:その夢は俺の夢なのでEspeciaとじゃなくてもいいんですけど、でも自分がここまで労力かけてこの歳までやってきた以上は、Especiaでやるのが今の目標。だから俺はEspeciaによく福岡でライブやイベントをやらせてるんです。福岡でのライブは他のアイドルに比べて多いと思う。あの地域は行かないとダメなんです。ただ東京で売れたからって受け入れてくれる訳じゃないし、地元愛が強い人が多いから「ちゃんと来てくれる」アーティストじゃないと成立しないから定期的に行かせてるんです。

10.BiSに対して初めて疎外感を感じました

--ちなみに、先程から何度か名前の出ている渡辺淳之介。彼がBiSで横浜アリーナワンマンを成立させたときはどんな気持ちになりました?

※BiS / nerve(BiSなりの武道館より)
※BiS / nerve(BiSなりの武道館より)

清水大充:あのときはBiSに対して初めて疎外感を感じました。なんばHatchのラスト大阪ワンマンもそう。「あ、この物語に俺は関係なくて、渡辺淳之介とプールイとBiSのストーリーなんだな」っていう。でもアイツはすべての関係者をエンドロールで流し、あの愛情深さは……俺、BiSの横アリ、ライブ中は一切泣かなかったんだけど、あのエンドロールを見た瞬間に泣いちゃって。あのエンドロールだけがすごく心に残ってる。だからEspeciaもSpecial Thanksにめっちゃ関係者の名前が載ってるんだけど、あれは淳之介に習ってるの。関わってくれた人をずっと載せ続けようって。

--では、最後に、Especiaの皆さんにメッセージをお願いします。

清水大充:頑張りましょう。

冨永悠香:ついていくので、よろしくお願いします!

Interviewer:平賀哲雄
Photo:内山直也

エスペシア「Aviator/Boogie Aroma」

Aviator/Boogie Aroma

2015/07/22 RELEASE
VICL-37068 ¥ 1,834(税込)

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Disc01
  1. 01.Aviator
  2. 02.Boogie Aroma
  3. 03.Mucho GUSTO Especia 2014 Tour -Viva Final Espacio Edit-

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¥2,852(税込)

GUSTO
Especia「GUSTO」

2014/05/28

[CD]

¥3,056(税込)

GUSTO
Especia「GUSTO」

2014/05/28

[CD]

¥5,093(税込)

AMARGA Noche
Especia「AMARGA Noche」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)

AMARGA Tarde
Especia「AMARGA Tarde」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)

AMARGA Noche
Especia「AMARGA Noche」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)

AMARGA Tarde
Especia「AMARGA Tarde」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)

UNI
脇田もなり「UNI」

2023/09/06

[CD]

¥2,640(税込)

Boy Friend
脇田もなり「Boy Friend」

2023/07/07

[CD Single]

¥1,650(税込)

RIGHT HERE
脇田もなり「RIGHT HERE」

2019/07/31

[CD]

¥2,750(税込)

RIGHT HERE
脇田もなり「RIGHT HERE」

2019/07/31

[CD]

¥3,850(税込)

AHEAD!
脇田もなり「AHEAD!」

2018/07/25

[CD]

¥2,750(税込)

WINGSCAPE
脇田もなり「WINGSCAPE」

2017/11/22

[CD]

¥1,650(税込)

I am ONLY
脇田もなり「I am ONLY」

2017/07/26

[CD]

¥2,750(税込)

I’m with you
脇田もなり「I’m with you」

2017/06/21

[CD]

¥1,650(税込)

WIZARD
Especia「WIZARD」

2017/03/22

[CD]

¥3,300(税込)

Boy Friend
脇田もなり「Boy Friend」

2017/02/15

[CD]

¥1,100(税込)

Boy Friend
脇田もなり「Boy Friend」

2017/02/15

[CD]

¥1,980(税込)

Danger
Especia「Danger」

2016/12/07

[CD]

¥1,100(税込)

イン・ザ・シティ
脇田もなり「イン・ザ・シティ」

2016/11/16

[CD]

¥1,650(税込)

MIRAGE
Especia「MIRAGE」

2016/08/10

[CD]

¥1,100(税込)

MIRAGE
Especia「MIRAGE」

2016/08/10

[CD]

¥4,400(税込)

CARTA
エスペシア「CARTA」

2016/02/24

[CD]

¥2,547(税込)

CARTA
エスペシア「CARTA」

2016/02/24

[CD]

¥3,565(税込)

CARTA
エスペシア「CARTA」

2016/02/24

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プリメーラ
エスペシア「プリメーラ」

2015/02/18

[CD]

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プリメーラ
エスペシア「プリメーラ」

2015/02/18

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¥2,852(税込)

GUSTO
Especia「GUSTO」

2014/05/28

[CD]

¥3,056(税込)

GUSTO
Especia「GUSTO」

2014/05/28

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ミッドナイトConfusion
Especia「ミッドナイトConfusion」

2013/09/11

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ミッドナイトConfusion
Especia「ミッドナイトConfusion」

2013/09/11

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ミッドナイトConfusion
Especia「ミッドナイトConfusion」

2013/09/11

[CD]

¥3,143(税込)

AMARGA Noche
Especia「AMARGA Noche」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)

AMARGA Tarde
Especia「AMARGA Tarde」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)

AMARGA Noche
Especia「AMARGA Noche」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)

AMARGA Tarde
Especia「AMARGA Tarde」

2013/05/22

[CD]

¥1,572(税込)