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「これまでに比べスケール感が増しているのは明らかで、それはサウンドの面でも同じ」― エリー・ゴールディング 待望の新作を語る最新インタビュー

エリー・ゴールディング インタビュー

 その鼻にかかった独特な歌声とキュートなルックスからは想像できないパワフルなライブ・パフォーマンスで人気を博すイギリス出身のシンガーソングライター、エリー・ゴールディング。2010年に1stアルバム『ライツ』で全英1位デビュー、アルバムのタイトル・トラック「Lights」が米ビルボード・シングル・チャート2位を記録し、世界的にブレイク。2012年リリースの2ndアルバム『ハルシオン』では再び全英1位に輝き、翌年リリースされた「Burn」やカルヴィン・ハリスとのコラボ・トラック「I Need Your Love」も全英1位を記録する大ヒットに。今年ヴァレンタイン・デーに公開され話題となった映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』に起用された「Love Me Like You Do」は、本国イギリスをはじめ、ヨーロッパ各国で軒並み1位となり、米ビルボード・シングル・チャートでは最高3位となった。また、テイラー・スウィフト、ケイティ・ペリーやロードとも親しく、過去にスクリレックスと交際し、1Dのナイルやエド・シーランとも噂になるなど、その私生活にも大きな注目が集まる彼女。現在ロンドンで3rdアルバムを制作中のエリーをキャッチ、年内リリース予定の新作について話を訊いた。

私の誕生日である12月30日になったとしても、年内にはリリースされるわ

I Need Your Love
▲ 「I Need Your Love」 (Live)

??現在ロンドンで3rdアルバムの制作を行っているそうですね。スタジオで作業する際に、ライブ・パフォーマンスと同等のエネルギーを発揮するのは難しくないですか?

エリー・ゴールディング:まったくのコントラストよね。ステージ上だとエネルギー満ち溢れる感じで、スタジオではより頭脳を使う感じ―自分が感じていることちゃんとを伝えたい、って思っているから。スタジオに入って、あまり努力しなかったり、できる限りの感情を込めていない時は、自分ですぐにわかる。そういう時は、満足がいかない。
 今ある人と曲作りを行っていて、2人とも考えすぎちゃうタイプの女子なの。一緒にいると、自分と同じように考えているのがわかるし、同じ惑星から来たんじゃないかな、って思うほど。2人で一緒にずっと、ずっと考えて、容易くないけど、当然詞が思い浮かぶと、「オーマイゴッド。これよ!」って瞬時に繋がりが生まれたことが分かるの。そういうソングライターと出会うのはとても稀だから、彼女と曲作りができて光栄だわ。名前はLaleh(ラレー)で、最近マックス・マーティンの元で曲作りをしてる子なの。本当に素晴らしいアーティストで、彼女とはとても気が合うわ。

??新作の方向性について話してもらってもいいですか?

エリー:なぜこの言葉が適しているかうまく説明できないけれど、とにかくスケール感が増してる。それが、少し冒険的で、野心的で、大胆なのか…どれに当てはまるのかは自分でもよくわからない。でも、これまでに比べスケール感が増しているのは明らかで、それはサウンドの面でも同じ。前作を作っていた時は、少し制限があったって感じる。でも、このアルバムは新たな息を吹き込まれ、私には止められない、コントロール出来ない域に到達している。リリースされた時に、それをみんながどう受け止めるかは分からないけれど、リリースされるのは確か。完成間近で、今年中にはリリースされる。それが例え、私の誕生日である12月30日になったとしても、年内にはリリースされるわ。

Burn
▲ 「Burn」 MV

??ラレー以外に、アルバムに参加しているのは?

エリー:ディプロと曲作りをした。何年も知り合いのプロデューサーとも作業をしてる―前作に携わったジム・エリオットとか。彼と曲作りするのは大好きよ。これまで彼と作り上げてきた作品はとても特別だと思っているから、“壊れていないものは修復する必要がない”っていう心持ちで挑んだ。彼は本当に素晴らしくて、私の地元(ヘレフォード)に帰ることができたのも曲を作るのにとても役立った。そしてマックス・マーティンと彼のコラボレーターたちの仲間になることもできた、彼らのことは大好き。

??マックスとタッグを組んだ「Love Me Like You Do」は、世界的大ヒットとなりましたが、彼や彼の仲間のソングライターたちと曲作りすることに実りが多いのは?

エリー:音楽以上のものが存在するから。私たち全員の間にリアルな繋がりを感じるの。彼はビッグなアーティストと曲を書くことが多いけれど、同じようにこれからっていう人たちとも曲を書いている。まだ私はそういうビッグなアーティストの一員ではないけれど、まったく無名なわけでもない。だからきっと彼は好奇心に負けたんじゃないかな。でもその結果、一緒に曲を作ることになったの。

??エリー自身は、共作者やプロデューサーに何を求めますか?

エリー:単純に気が合うこと。だって繋がりを感じられない人と自分のダークな部分を掘り下げていくのは不可能でしょ?とは言え、まったく繋がりを感じなくても、曲が生まれることはある。でも一日ずっとスタジオに缶詰になって作業するのであれば、一緒に作業をして楽しい人や特別な何かを感じる人とやることを個人的に大切にしてる。その部分は、今のところバッチリだと思ってる。

How Long Will I Love You
▲ 「How Long Will I Love You」 MV

??前作から2年半が経ちますが、その間であなたが何かをすると世界中で報道されるほど知名度が上がりました。現在のあなたを取り巻く、そういったセレブ的な面についてどのように感じていますか?

エリー:アーティストが「有名になんてなりたくなかった。」って言う時、それって本音じゃないって思うの。自分のアートを通じて有名になることは、誰もが最初はエキサイティングだと感じることなの。でも一度有名になると、有名になりたいと思ったことを後悔する。エイミー・ワインハウスのドキュメンタリーを観た時に、可能な限り自分のアートを作り続け、そういったことに飲み込まれないようにしたいと思った。私はエイミーから学んだ。彼女は大きなインスピレーションを与えてくれたの。彼女はここ(ロンドン)に住み、ここで音楽を作り、彼女の友人たちもここにいた。私も同じように暮らしながら、そういう(セレブ的な)ものに影響されずにアートを作り続けていきたい。そういったことにエイミーが負けたと言うわけではない。彼女には他に選択の余地が無かったの。ドキュメンタリーの中でもあったように、極限の状況で、スクープネタの熾烈な争いが起こっていた。でも、それが、私がやっていることの一部になる必要はない。

??エイミーとは知り合いでしたか?

エリー:いいえ。共通の友達はいたけれど、個人的には知らなかった。彼女はとてつもない才能の持ち主なので、会う機会がなかったのは残念だし、彼女の最期については大きな悲しみを感じている。本当に信じられない。彼女はこの国(イギリス)、そしてロンドン出身の素晴らしいアーティストの1人だから。

??ここ数年間、世界を活動の場にするイギリス出身のアーティストが増えていますが、その一員としてどのような心持ちですか?

エリー:その一部になれて、とても誇りに思っている。イギリス人のアーティストが【グラミー賞】やアメリカで賞を受賞すると鼻が高い。私自身もいつか同じようになれたら、と思うわ。

Q&A by Richard Smirke / 2015年7月17日 Billboard.com掲載

"Love Me Like You Do" Music Video

エリー・ゴールディング「ハルシオン・デイズ」

ハルシオン・デイズ

2014/07/02 RELEASE
UICP-1161 ¥ 2,420(税込)

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Disc01
  1. 01.ドント・セイ・ア・ワード
  2. 02.マイ・ブラッド
  3. 03.エニシング・クッド・ハプン
  4. 04.オンリー・ユー
  5. 05.フィギュア8
  6. 06.ジョイ
  7. 07.ハンギング・オン
  8. 08.エクスプロージョンズ
  9. 09.アイ・ノウ・ユー・ケア
  10. 10.デッド・イン・ザ・ウォーター
  11. 11.ライツ
  12. 12.ビーティング・ハート
  13. 13.アイ・ニード・ユア・ラヴ (ボーナス・トラック)
  14. 14.バーン
  15. 15.グッドネス・グレイシャス
  16. 16.ユー・マイ・エヴリシング
  17. 17.ハーツ・ウィズアウト・チェインズ
  18. 18.ステイ・アウェイク
  19. 19.アンダー・コントロール
  20. 20.フラッシュライト
  21. 21.ハウ・ロング・ウィル・アイ・ラヴ・ユー (ボーナス・トラック)

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