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JTテイラー formerly of クール&ザ・ギャング 来日記念特集
大ヒット曲「セレブレーション」で知られるクール&ザ・ギャングのフロントマンとして知られるJTテイラーが7月に来日公演を行う。甘いルックスとセクシーな歌声で“レディース・キラー”と謳われたテイラーの足跡を、クール&ザ・ギャング黄金期を彩ったヒット曲とともに振り返る。
サウスカロライナ州出身のジェームス
“JT”テイラーがクール&ザ・ギャングに加入したのは1979年のこと。当時バンドはデビューから10年を迎え、ジャズ・ファンク・バンドとして人気と地位を築いていた。テイラー加入前最大のヒット曲は1974年の「ジャングル・ブギー」。バンド史上初の全米ビルボードTOP10入りを果たし最高位4位を記録、22週にわたってチャートインするロングヒットを記録した。
“レディース・キラー”と称されるほどの色気と華やかさを携えたフロントマンがバンドに加わったことにより、音楽性も泥臭いジャズ・ファンクから、当時流行していたディスコ路線へとシフト・チェンジしていく。テイラー加入後初シングルとなった「レディース・ナイト」(1979年)が8位、続く「トゥー・ホット」(1980年)が5位と立て続けにヒットを連発し、バンドはいよいよ黄金期へと突入する。80年末に発表した「セレブレーション」が2週連続全米No.1となり、年をまたいで大ヒット、81年の年間総合チャートでも6位に輝いた。そこからテイラーがバンドを脱退する1988年まで、まさに怒濤のヒット曲ラッシュとなる。
クール&ザ・ギャング黄金期のヒット曲をチェック!
JTテイラー在籍中の約9年間で、全米ビルボードTOP10入りを果たしたクール&ザ・ギャングのナンバーは全部で10曲。誰もが耳にしたことのある「セレブレーション」を筆頭に、今回のライブでも歌われることが予想されるヒット曲をピックアップ。ミュージックビデオでライブの予習を!
説明不要の大ヒット・ディスコ・クラシック「セレブレーション」。ホーンセクションによる軽快なイントロから歌詞の内容まで、タイトル通り能天気なまでに祝福ムード溢れる必殺パーティーソング。流行のディスコ・ソングとして一世を風靡してから30年以上経った今も、誕生日パーティーや結婚式などの祝いの席での定番ソングとしてプレイされ続けるバンドの代表曲。クール&ザ・ギャング唯一の全米No.1ソングでもある。
82年リリースの13thアルバム『サムシング・スペシャル』のリード曲として1981年に発表され、全米10位を記録した「ゲット・ダウン・オン・イット」。日本では2000年代にスバル・フォレスターのCMソングに起用されたこともあり、広く知られているナンバーである。また、ヒップホップ系ナンバーのサンプリングの元ネタとして多々使用されている楽曲でもあるが、実はテイラー加入前のインスト曲も90年代以降、数多くのナンバーにサンプリングされている。
84年発表の16thアルバム『クール・エマージェンシー』収録のディスコ・ファンク「フレッシュ」。全米ビルボードR&Bチャート&ダンス・チャートで1位を記録したこの曲は、日本でもディスコ・ブームの際にはフロアを盛り上げる鉄板ナンバーとしてプレイされ、今でも当時を彩ったディスコ・クラシックとして多くの人に愛されている。
こちらも同じく『クール・エマージェンシー』収録。「ミスレッド」「フレッシュ」「チェリッシュ」「エマージェンシー」と、同アルバムからのシングル4曲のうち最高位となる2位を記録した。軽快で華やかなディスコ・ナンバーとは一転して甘くロマンティックなバラード・ナンバーで、テイラーの色気たっぷりのボーカルが堪能できる。ウエディング・ドラマ仕立てのミュージック・ビデオもスウィート。
ソロ・シンガーとしてのキャリア~現在
クール&ザ・ギャング脱退後はソロ・シンガーとして、1989年に1stアルバム『マスター・オブ・ザ・ゲーム』を発表。収録曲の大半を自身が手掛け、またリード・シングルの「オール・アイ・ウォント・イズ・フォーエバー」は、レジーナ・ベルとのデュエットによるスウィートな絶品バラードで、全米R&Bチャート2位を記録している。ソロとしてはこれまでに計4枚のアルバムをリリースしているが、残念ながらいずれも大ヒットには至っていない。また、90年代には役者としてハリウッド映画出演やブロードウェイ・ミュージカルにも挑戦している。ソロ活動と並行して1996年にはクール&ザ・ギャングに再加入、復帰作『ステイト・オブ・アフェアーズ』をリリースするが、98年には再びバンドを脱退している。
以降、今日までソロ・シンガーとしてライブを中心に活動を続け、世界中を飛び回っているJTテイラー。昨年行われた来日公演でも、変わらぬ歌声でクール&ザ・ギャング黄金期のヒット曲を惜しみなく披露、衣装やダンスでもファンを魅了し、稀代のエンターテイナーぶりを存分に発揮してくれた。今年の来日公演でも、その豊かな表現力とショーマンシップで、私たちをディスコ全盛期へとタイムスリップさせてくれるに違いない。
来日公演情報
JTテイラー
formerly of クール&ザ・ギャング
ビルボードライブ東京:2015年7月29日(水)~30日(木)
>>公演詳細はこちら
ビルボードライブ大阪:2015年8月1日(土)~2日(日)
>>公演詳細はこちら
INFO: www.billboard-live.com
BAND MEMBERS
JTテイラー / JT Taylor(Vocals)
ザナ・サウンンダース / Zhana Saunders(Vocals, Dancer)
ジャスミン・ジョンソン / Jasmine Johnson(Vocals, Dancer)
ジャレッド・ジェイコブス / Jared Jacobs(Keyboards)
ハナン・ルービンシュタイン / Hanan Rubinstein(Guitar)
ザビエル・テイラー / Xavier Taylor(Guitar)
レイクシア・ベンジャミン / Lakecia Benjamin(Saxophone)
ジョナサン・パウエル / Jonathan Powell(Trumpet)
デイヴ・カトラー / Dave Cutler(Bass)
ロベルト・ロビンソン / Roberto Robinson(Drums)
関連リンク
Text: 多田 愛子
ベスト・オブ・クール&ザ・ギャング
2016/06/08 RELEASE
UICY-76245 ¥ 1,019(税込)
Disc01
- 01.セレブレーション
- 02.ジャングル・ブギー
- 03.レディーズ・ナイト
- 04.ジョアンナ
- 05.トゥナイト
- 06.ゲット・ダウン・オン・イット
- 07.ハリウッド・スウィンギング
- 08.チェリッシュ
- 09.フレッシュ
- 10.トゥー・ホット
- 11.テイク・マイ・ハート
- 12.ビッグ・ファン
- 13.レッツ・ゴー・ダンシング
- 14.ジョーンズ VS.ジョーンズ
- 15.エマージェンシー
- 16.ストーン・ラヴ
- 17.グッド・タイム・トゥナイト
- 18.テイク・イット・トゥ・ザ・トップ
- 19.愛でHI、恋でHO
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