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DJスネークによるリミックスが全米シングル・チャート急上昇中!アルーナジョージ 最新インタビュー
英BBCがその年の注目新人を選出する【BBC Sound Of 2013】ではハイムに次ぎ2位に輝き、全英2位に輝いたディスクロージャーのヒット・シングル「White Noise feat. AlunaGeorge」にフィーチャーされたことで一躍脚光を浴びたロンドンを拠点に活動するアルーナ・フランシスとジョージ・リードによるデュオ、アルーナジョージ。2013年には待望のデビュー・アルバム『ボディーミュージック』を発表し、各国で高評価を得た彼らのブレイクのきっかけとなったが2012年のシングル「You Know You Like It」だ。
現在この曲のリミックス・バージョンが米ビルボード・シングル・チャートを急上昇中、6月20日付のチャートでは14位にランクインしている。リミックスを手掛けたのは、これまでカニエ・ウェスト、ゼッド、スクリレックスらのリミックスや、リル・ジョン、ディロン・フランシス、メジャー・レイザーらとのコラボでヒット曲を連発している人気フランス人DJ=DJスネーク。リリースから3年の時を経て、チャートインを果たした「You Know You Like It」の誕生秘話、そして気になるニュー・アルバムの進捗についてヴォーカリストでソングライターのアルーナが語ってくれた。
アメリカの音楽市場で重要なのは末永く活動することで、
そのためには継続的にいい音楽をリリースしていかなければならない
??「You Know You Like It」を書いた時のことについて憶えているのは?
アルーナ・フランシス:まだその頃ジョージと私には決まった曲作りの方法がなかった。今でも、毎回違う方法で曲を書いてる。当時は2人別々に曲作りをしていて、彼は実験としてキック・ドラムを使わず、代わりにベースラインを強調させたトラックを書き上げていた。そして私は“平凡さ”から抜け出すこと、そしてそうすることに対する反発についての曲を書いていた―最初は嫌煙されるんだけど、最終的にはそうする人に惹かれるっていう。これが曲の大体のアイディア。トラックを聴いた時に、「You know you like it but it drives you insane.」っていう詞をなんとなく口ずさんでて、「ジョージ、この詞以外に何も思い浮かばなくて、イライラしちゃう。」って彼に話したの。「どんな詞?」って聞くから、歌ったら「いや、それピッタリだよ。バッチリじゃん。」って言ってくれた。いくつもの小さな破片を組み合わせていく感じで、残りの部分は、私が書き上げたランダムな詞が不思議としっくりきたの。
??曲は一度リリースされ、アルバム発売のタイミングで再リリースされました。そしてDJスネークが新たにリミックスしたバージョンが現在ヒットとなっています。曲がこのような経緯を辿ると予想していましたか?
アルーナ:いいえ、まったくよ。でも、あの曲はもっと多くの人々にアピールするのでは、と思っていた。曲のメッセージが誰もが共感できるもので、気分がアガル曲だし。内心、もっと多くの人々に聴いてもらって、みんなをグッドフィーリングにさせて、曲のメッセージについて考えてもらえればと思ってた。私たちはあまり知られてないインディー・バンドだから、そんなにヒキはないし、大勢の人々に聴いてもらえるわけではない。だから、DJスネークが曲をより多くの人々に向けて発信してくれると聞いてすごく嬉しかった。だって、もっともっと多くの人々に聴いてもらえるということだから。
??リミックスする前に彼から連絡があったのですか?どのように実現したのですか?
アルーナ:とても自然なプロセスだったわ。彼の「Bird Machine」を聞いて、すごく気に入ったから直接連絡をとって、リミックスをしてくれないか頼んだら、「OK!」って快諾してくれた。私たちは、これまで素晴らしいリミキサーに恵まれてきたから、みんなそれと関連付けてくれて、打診すると大体喜んでやってくれるの。曲のリミックスが完成したら、大がかりなプロモーションをはせずに、そのままリリースした。そしたら1年後に、曲の反響が大きくなりつつあるから、きちんとリリースしよう、って彼から連絡が来たの。
▲ 「Best Be Believing (Shadow Child Remix)」 (Audio)
??曲が全米チャートのTOP20圏内にランクインしたことに対しての感想は?本国イギリスでは安定した人気がありますが、これまでアメリカでは批評家を中心に人気という感じでしたよね。徐々に一般層にもクロスオーヴァーしてきているというのはどんな気分ですか?
アルーナ:こっちではまだまだ自分たちを証明しなきゃダメだと思ってる。コラボ出来たことはとてもエキサイティングだし、アメリカでヒットするとどんな感じなのかが少し味わえた気がする。でも、アメリカの音楽市場で重要なのは末永く活動することで、そのためには継続的にいい音楽をリリースしていかなければならない。そうすることでファンも喜んでくれる。私たちにとって次のステップはそこね、いい曲をリリースし続けること。
??プロデューサーやDJたちが数年前にヒットした曲をリミックスし、ヒット曲を作るというのが最近のトレンドになっていますが、何故だと思いますか?
アルーナ:今のダンス・ミュージックのリスナーって、昔は根強いファンベースがあるような音楽を聴いてたような人々だから、未だにそれが恋しくなるんだと思う。同じ曲にあわせて何千人もの人々が一緒に踊ってるユーフォリアを感じたいの。経験したことがあればわかると思うけど、それってすごくパワフルなフィーリングだから。私自身、DJをするために選曲する時は、ヴォーカルが際立った曲を選んでる。ダンス・ナンバーによく使われてるようなありきたりなヴォーカルじゃダメよ、何か惹かれる要素がないと。ダンス・ミュージックのヴォーカルに対するリスナーの基準が高くなってる。それに元々曲に使われていたヴォーカルを求めてて、ただランダムに切り刻んだものじゃダメ。ヴォーカルに対して、意識的になっていて、自分の好みがはっきりしてきたんじゃないかしら。
??今回曲がヒットしたことで、少しペースを落すことを考えていますか?それとも次回作にむけてさらに期待を加速させていますか?
アルーナ:もちろんチャンスだとは思っているから、最大限に活用するつもり。制作プロセスのペースを落すことはしない、いつだって私たちにとっての最優先事項だから。ニュー・アルバムの制作には1年ぐらい取り掛かってるから、近々完成させて、リリースすることを楽しみにしてる。これまでの功績に満足して、それまでっていうことは絶対に無いわ。
▲ 「To U (Feat. AlunaGeorge)」 / Skrillex And Diplo
??2ndアルバムのサウンドはどのように形になっていっていますか?デビュー作『ボディ・ミュージック』の延長線上?それともまったく違う方向性ですか?
アルーナ:延長線上にキープするように努力してる。というのは、これまでと同じように変わったサウンドや難解なドラム・ビートを意味のある曲の構造に当て込んでいく、というアイディアを発展させることに興味があるから。そういう意味では、制限があって、その中から10分間に及ぶ壮大なインスト・ナンバーは生まれない。その“面白味”を曲に注入することは大きな制限だけど、私たちにとって重要なことなの。
??最近ではコラボレーションも2人の制作プロセスの一部になりつつあると思うのですが、ジョージとのアルバムの曲作りのプロセスの中に外部の人間が参加する可能性というのは?
アルーナ:これまで様々なアーティストやプロデューサーに出会ってきたから、一緒にスタジオに入りたいという衝動に駆られないわけじゃない。いくつかコラボレーションがあるかも、とだけ言っておくわ。意図しているわけではないけど、避けられない場合もある。それと面白味と新鮮さをキープするために。自分とは違うアイディアを持っていたり、異なるプロセスで作業する人と時間を過ごすのは単純に楽しいし、その中からアルバムに収録したいと思えるような素晴らしい作品が生まれることもあるから。とはいえ、プロセスのコアにいるのは私とジョージのみよ。
Q&A by Steven J. Horowitz / 2015年6月9日 Billboard.com掲載
"You Know You Like It" / DJ Snake & AlunaGeorge Music Video
リリース情報
ボディ・ミュージック
- アルーナジョージ
- 2013/7/31 RELEASE
- ユニバーサルミュージック インターナショナル
- [UICI-1126 定価:¥2,300(tax in.)]
- 詳細・購入はこちらから>>
関連リンク
ボディ・ミュージック
2013/07/31 RELEASE
UICI-1126 ¥ 2,409(税込)
Disc01
- 01.アウトラインズ
- 02.ユー・ノウ・ユー・ライク・イット
- 03.アトラクティング・フライズ
- 04.ユア・ドラムス、ユア・ラヴ
- 05.カレイドスコープ・ラヴ
- 06.バッド・アイディア
- 07.ダイバー
- 08.ロスト・アンド・ファウンド
- 09.ベスト・ビー・ビリーヴィング
- 10.スーパースター
- 11.ジャスト・ア・タッチ
- 12.ボディ・ミュージック
- 13.フレンズ・トゥ・ラヴァーズ
- 14.ディス・イズ・ハウ・ウィ・ドゥ・イット
- 15.ウィ・アー・チョーズン (デラックス盤収録楽曲)
- 16.インディストラクタブル (デラックス盤収録楽曲)
- 17.プット・アップ・ユア・ハンズ (デラックス盤収録楽曲)
- 18.ウォッチング・オーヴァー・ユー (デラックス盤収録楽曲)
- 19.ビー・ユア・ブー (デラックス盤収録楽曲)
- 20.ユア・ドラムス、ユア・ラヴ (Friendly Fires Remix) (日本盤ボーナス・トラック)
- 21.アトラクティング・フライズ (Baauer Remix) (日本盤ボーナス・トラック)
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