満身創痍の“1×0 FINAL”それでも全員で届けたかった「DREAMIN'」

－－ひとつの集大成となった公演【東京パフォーマンスドール ZEPP TOUR 2015春 ～DANCE SUMMIT“Best of 1×0 FINAL”】 があった5/13は、メンバーの皆さんにとってどんな1日になりましたか？

※【MV】東京パフォーマンスドール／DREAMIN' (Short Ver.)

高嶋菜七：ツアーの最終日っていつも以上の緊張感があって、楽屋も静かだったよね？

上西星来：静かな子もいれば、落ち着かずにずっと動き回ってる子もいた。

高嶋菜七：いつもうるさいメンバーが何故か静かになるんです。うさき（神宮沙紀）も喋らんし、私も喋らなくなるし、二葉（橘二葉）も今回はあんまり喋ってなかった気がする。だから5/13の楽屋は結構静かで。そんな中、らこちゃん（飯田桜子）とうさきと、あと、いさき（櫻井紗季）も体調が崩れてしまったということで、「どうしよう？」「大丈夫かな？」って不安になってしまって。そんなこと初めてだったんですよ。でもあの日のライブ本番は「ライブ！」って感じがしたんです。凄い熱量、自分も今まで以上にピークを超したというか。限界を超えたんだと思うんですけど、途中からあんまり意識がない。音に合わせて勝手に体が動いている感じでした。でもうさきがいない分、その穴を埋めないといけないので、自分の持ってるエネルギーの倍を出してる感覚はあって、みんなのチーム力も凄かったと思います。

※【LIVE】東京パフォーマンスドール／BRAND NEW STORY フルサイズ

上西星来：私は去年の秋のツアー【東京パフォーマンスドールLIVE TOUR 2014秋～DANCE SUMMIT“1×0”ver2.0～】最終日は、本当に今までにないぐらい一番緊張して、楽屋でもずっと歩き回ってて、舌咬んで血が出ちゃったり（笑）、すごくソワソワしていたんですけど、5/13のライブは全然ソワソワしていなくて、むしろすごく落ち着いていて、1×0シリーズの集大成でここまでの成長ぶりを発揮したいなってすごく思ってました。

－－満身創痍で臨んだ飯田桜子さんの当日の心境も聞かせて下さい。

飯田桜子：本番中、メンバーが目を合わせて励ましてくれたことも多々あって、踊っている最中は体調のことは全然気にならなかったし、心から楽しめていたので、悔いは全然ないんです。ステージ裏で体調が悪くて挫けそうになっていたときも、メンバーがギュって抱きしめてくれたりして、心の部分でもすごく落ち着かせてくれたし、だからパフォーマンスしているときは100％でやり切れました。

－－開演前、ステージに立てるか立てないかの瀬戸際のときは、どんな心境だったんでしょう？

飯田桜子：そのときは「絶対立ちたい」って言ってました。やっぱり1×0シリーズの集大成ということもありましたし、「限界までは絶対立ちたい」って。私、前日のレッスンに高熱で出れなかったんですよ。ギリギリの追い込みのときに出れなくってたくさん迷惑もかけちゃったので、その分、本番は100％の力を発揮したいと思っていて、だから全力でパフォーマンスしました。

－－神宮沙紀さんは途中でステージを降りることになった訳ですけれども、どんな気持ちだったんでしょう？

▲神宮沙紀<

神宮沙紀：前日までは本当にビックリするぐらい元気で、リハーサルも喉の調子が悪かったり、少し体調が悪そうなメンバーがいる中で私はすごく元気だったんですよ。でも当日の朝になって、自分の体がちょっとおかしいことに気付いて、それでも本番は頑張ろう！と思ったんですけど、ダンスもろくに踊れない状態になっちゃって、気持ち的にも「踊れなくてすみません」って感じになっていたら過呼吸になってしまったので、とりあえずゲネプロは休むことにしたんです。それでモニターで自分以外のみんなが踊っている姿を観ていたら変な感じがしちゃって、だんだん怖くなってきて……。そのあと病院に行って点滴をして、無理やりにでも本番だけは出ようと思っていたんですけど、意識は朦朧としていて、もし倒れたらスタッフさんやメンバーはもちろん、ファンの皆さんにも心配をかけてしまうなと思いながらも、何とかステージには立って。思うように動けなくてもツラそうな表情は見せないようにしようと頑張っていたんですけど、最終的に終盤でステージに出られなくなっちゃって……TPD史上最も悔しい想いをした5/13でした。

－－メンバーがひとり離脱してもノンストップで歌い踊り続けなくちゃいけない。それってどんな気分なんでしょう？

高嶋菜七：その分、自分たちが埋めるしかないっていう気持ちしかないですね。

飯田桜子：信頼感がやっぱり大切だと思うので、うさきが心配しないようにうさきの分も自分たちが頑張る気持ちはありました。

上西星来：本番前から万が一のことを考えて、うさきの立ち位置とか段取りとかも全部さらって、みんなで話し合ってから本番に挑んだので、その部分の不安はなかったです。

－－ただ、神宮沙紀さんは離脱後に「DREAMIN'」だけは何とか復活しました。

高嶋菜七：あれは本人の意思です。

※【LIVE】東京パフォーマンスドール／DREAM TRIGGER

神宮沙紀：ステージ袖でスタッフさんに寄っ掛かりながら、体調と相談して「いつ出るか、いつ出るか」って迷っていて。で、本編最後の私たちのシングル曲である「BRAND NEW STORY」「DREAM TRIGGER」は出たいって思っていたんですけど、それも思い通りにいかず……でも本編終了後に客席から「うさき！」って叫ぶ声が聞こえたんです。それがなかったら、もしかしたら「DREAMIN'」も出れてなかったかもしれないです。ファンの皆さんの声があったからこそ全員での「DREAMIN'」が実現できたのかなと思っています。

－－自分たち的にはあの日の「DREAMIN'」にどんな印象や感想を持ってますか？

高嶋菜七：らこちゃんも視点が合ってないぐらい、ツラかったんだよね、あのとき。「大丈夫？ 出る？」って聞いたんですけど、らこちゃんは「出る！」って言ってたから「じゃあ、全員で最後は乗り切ろう」って言って。

飯田桜子：メンバーがすごく励ましてくれて心強かったので、気持ちを込めて歌うことができました。

高嶋菜七：「うさきも出るから」ってマネージャーさんから言われて、「じゃあ、みんなで出れるんや」と思って。最初の【PLAY×LIVE『1×0』】から歌い続けている「DREAMIN'」を1×0シリーズの最後にみんなで歌えることになったので、あの日の「DREAMIN'」は本当に精一杯やらせて頂きました。

神宮沙紀：今までで一番過酷な状況での「DREAMIN'」だったんですけど、メンバーもいろいろ察してくれて目を合わせてくれたりして心強かったし、やっぱり「DREAMIN'」はすごく大切な曲なので、あそこにちゃんと自分も居れて良かったなって思ってます。

－－櫻井紗季さんが「CBGKシブゲキ!!で（【PLAY×LIVE『1×0』】を）やっていた頃の、若かった頃の自分たちが見える気がして……昔の自分たちと踊っている気分になって」と語っていましたが、そういう感覚ってみんなにもあったりしました？

※東京パフォーマンスドール（Tokyo Performance Doll）／PLAY×LIVE『1×0』EPISODE 1 Official Digest

高嶋菜七：【PLAY×LIVE『1×0』】を思い出している私はいました。あの頃から歌い続けている「DREAMIN'」だけど、CBGKシブゲキ!!で見ていた光景とは全然違うなって。応援してくれているファンの方もすごく増えているし、「結成から2年、デビューから1年でここまで来れてよかったな」って思いました。

上西星来：私も【PLAY×LIVE『1×0』】のときのことを思い出したりはしたんですけど、自分の中で「この「DREAMIN'」はまた新たな「DREAMIN'」なんだな」って思いながら歌っていました。「今までやってきたことは無駄ではなかった」「ここからまた新たなTPDの歴史を刻んでいこう」って。

ここには「夢を叶える」っていう想いが9人分込められているんです

－－また、あの日は「私たちの青春は“1×0”」というリーダーの名言も飛び出しました。

▲高嶋菜七

高嶋菜七：私とか星来とかいさきはちょうど高校時代の全てが“1×0”だったし、他のメンバーも学生時代を“1×0”に費やしていて、放課後も毎日【PLAY×LIVE『1×0』】の稽古だったんです。だからクラスメイトとは過ごし方は全然違ったけど、私達にとっては“1×0”が青春だったなと思って。

上西星来：青春に費やす時間を私たちは“1×0”に使っていたので。

高嶋菜七：そこに悔いはないです。

－－その“1×0”シリーズを終えた今の心境は？

飯田桜子：終わった感じが全然しなくって！ 新生・東京パフォーマンスドールと言えば“1×0”だったし、あらゆるツアーやイベントのタイトルにも“1×0”と付いていたので。でもこれから“ネイキッド”シリーズがスタートするので、それに対する楽しみは大きいです。これからどうなっていくんだろう？ってワクワクしています。

神宮沙紀：“1×0”が無かったら今の東京パフォーマンスドールはいないと思うし、“1×0”があったから5/13も精一杯やろうと思えたし、みんなで達成感も共有できたし、すごく感謝しています。

－－“1×0”シリーズを終えるまで9人で駆け抜けられた要因は何だと思います？

高嶋菜七：みんなそれぞれ1人じゃないから。どんなに自分がツラいときもメンバーは変わらずそこにいるし、仮に「もう無理かも」「続けられないかも」みたいな思考に陥ったとしても、メンバーみんなの顔が浮かぶと思うんですよ。そうなったら「続けない」っていう選択肢はまずないなって思うし、スタッフさんも含めてチームである以上、1人の行動によってチーム全体に迷惑をかけてしまう。その意識は全員にあると思うし、だからこそここまで駆け抜けられたんだと思います。

上西星来：本当にそうだと思います。悩んでいるときも同じ心境を共有できるのはメンバーだし、ここには同じ状況のメンバーしかいないので、一番の理解者同士なんですよ。みんなでひとつの夢を叶えようって思っているし、だから自分だけ欠けようなんて思ったりはしないんです。

－－デビューから1年でZeppツアーを2度も成功させられるグループになれたことには、どんな感慨を持たれていますか？ この速度でここまで来れてるグループも珍しいと思うんですけど。

神宮沙紀：もちろんライブに来てくれている皆さんにはとても感謝していますし、こういう環境を与えてくださった皆さんに対して「有り難いな」って思うんですけど、私たちが本当に喜ぶべき場所は日本武道館や横浜アリーナだと思うので、まだまだ先を見ている感覚のほうが強いです。

▲飯田桜子

飯田桜子：目の前のことをひとつひとつクリアーしていかないといけないし、もっと大勢の方に東京パフォーマンスドールを知ってもらわなきゃいけないし、どう魅力を伝えていくかが大切だと思うので、まずはひとつひとつのライブにどれだけ全力を尽くして、どれだけ素晴らしいパフォーマンスを出来るかがカギになってくると思っていて。みんなでこれからもひとつひとつを大切にして、日本武道館や横浜アリーナを目指して行きたいです。

高嶋菜七：Zeppツアーはさせて頂いているんですけど、現時点で全公演SOLD OUTが達成できていないんで、まずはそこをクリアーしなきゃ武道館なんてまだまだだと思うし、だからこそ次の新シリーズ“ネイキッド”でどれだけ新たなファンをつくれるかが大事だなって。

－－「本当に武道館や横アリまで行けるのかな？」って不安になったりすることはある？

高嶋菜七：全然ありますよ！ 日々その不安との戦いです。「先代を超える」ってずっと言ってきてることですし、先代を超える＝日本武道館や横浜アリーナでのワンマンライブを達成することなんですけど、それを「1年後には」とか簡単にはまだ言えない。

－－デビュー当時って「武道館やります、横アリやります、世界行きます」って言えちゃうと思うんですけど、そこから1年ぐらい経つと「え、そこに行く為にはどうしたらいいの？」っていう現実に誰もが直面する。TPDも今はそういう時期なのかなと思うんですが。

高嶋菜七：その通りです。メンバー同士でも「私達、本当に大丈夫かな？」みたいなことはよく話しますよ。でも日本武道館や横浜アリーナまで行けないと、自分たちが今までしてきたことが無駄になる気がして。それは絶対イヤ。青春の時間を“1×0”やレッスンや稽古に費やしてきたので、それが良かったことだとこの先も思えるように夢には向かっていかないといけない。

－－ゆえにこのタイミングで「DREAMIN'」をシングルリリースする必然性を感じます。夢に対して不安や迷いが生じやすい時期に「私たちは夢に向かって生きていきたいんだ」って意思表明できるのは意味深いですよね。

飯田桜子：すごくピッタリだと思います。正直「DREAMIN'」に慣れてきた自分たちもいたと思うんですけど、シングルリリースが決まったことで改めて「DREAMIN'」と対峙して、その歌詞を改めて読み返して、改めて大事に歌ってみて、「あ、自分たちはもっともっと夢に向かって頑張っていかなきゃな」って思えたので、「DREAMIN'」に助けられた感はありますね。

－－その「DREAMIN'」に助けられた感って、きっとファンやリスナーの中で感じた人も多いと思います。それぐらい心の奥底から持ち上げてくれるポジティブな力がある楽曲だと思うので。

高嶋菜七：ファンの皆さんも私たち以上に好きでいてくれてるんですよね、「DREAMIN'」を。聴く度に泣いてくださる方もいらっしゃいますし、皆さんが育ててくださってる曲なんで、だからこそこれからも大事にしていきたいし、私たち自身も歌ってて励まされる曲なんです。改めて「頑張らないと」って気付かせてくれる曲でもあるんで。

－－TPDの生き様が詰まっている感じもしますよね。「これが今のTPDです」って言っても過言ではない曲なのかなって。

▲上西星来

上西星来：今までやってきた活動の中で「このままで大丈夫なのかな？」って思うときもたくさんあったんです。夢が叶うかどうかなんて誰にも分からないじゃないですか。それでも信じて追いかけていく。そういうことを歌っている曲が「DREAMIN'」なので共感できるところもたくさんあるし、ここには「夢を叶える」っていう想いが9人分込められているんですよね。1人じゃなく9人全員でそのひとつの想いを歌っているので、どんどん強い曲に育っていくのかなって。

高嶋菜七：今、平賀さんが仰ってくれたように「DREAMIN'」＝TPDと思ってくれている人も多いんですけど、今回のシングルリリースを機に初めて聴く皆さんにも「これが私たちなんだよ」って知ってもらえたらなって思います。結成から2年間やってきたことがこの曲に詰まってるんだなって思ってもらえるような、そんな曲であってほしいなって思います。

－－そんな「DREAMIN'」のシングルリリースの後、【東京パフォーマンスドール＠CBGK!! ～ダンスサミット ネイキッド2015夏～】が始まったり、【TOKYO IDOL FESTIVAL 2015】への出演もあったりするので、今回のインタビューでは「今年の夏の主役は、東京パフォーマンスドールだ」っていうことを打ち出せればと思うんですが……

高嶋菜七：わお！

一同：嬉しい！

－－今年の夏はどんな夏にしてやりましょうか？

飯田桜子：熱い夏にしたい。夏に負けない熱さを出していきたいですね。今までずっと来てくださっているファンの皆さんをもっと好きにさせちゃうのはもちろんですし、まだ今のTPDをよく知らない人たちにもたくさん知ってもらえるように頑張りたい。「今までで一番楽しかった！」って毎公演思って頂けるようなライブをやっていきたいです。

高嶋菜七：去年は初の【TOKYO IDOL FESTIVAL】出演や初の単独ツアーなどがあって、私たちのそれまでの人生の中で一番熱い夏だったんですけど、今年はそれを遥か高く越えられるような夏にしたいなと思っていて。自分たちで自分たちの成長を感じることって難しいんですけど、それが自分たちでも分かるぐらい「成長したなぁ」って思える夏にしたいです。

今年のTIFの主役「じゃあ、今年はそれを私たちが狙いましょう」

－－上西さんはどんな夏にしたいですか？

上西星来：無理をしない夏。

一同：（笑）

上西星来：手抜きっていうことではなくて、パフォーマンスの質の幅を持たせるために気持ちの持ち方をコントロールできれば、もっと良いパフォーマンスが出来るんじゃないかなって。

高嶋菜七：TPDの場合はそうだね！

上西星来：みんな全てにガムシャラになりすぎちゃうんですよね。だからちゃんと緩急はつけていかなきゃなって。

－－神宮さんはどんな夏にしたい？

神宮沙紀：【TOKYO IDOL FESTIVAL 2015】は勝負かなって思いますね。去年の【TOKYO IDOL FESTIVAL】で私たち全員実感したことがあって、【TOKYO IDOL FESTIVAL】で知ってくれた方が、後日の私たちのワンマンライブにたくさん来て下さったんですよ。で、今年は「DREAMIN'」もリリースした後の【TOKYO IDOL FESTIVAL】ですし、そこで勝負をかけてブレイクしたいなって。

－－【TOKYO IDOL FESTIVAL】って毎年「今年のTIFの主役は○○だったね」みたいなグループが出てくるんですよね。

神宮沙紀：私たちもそうならないと。

高嶋菜七：じゃあ、今年はそれを私たちが狙いましょう。

上西星来：狙おう。

－－【東京パフォーマンスドール＠CBGK!! ～ダンスサミット ネイキッド2015夏～】はどんなステージに出来ればなと思っていますか？

高嶋菜七：“ネイキッド”は私たちのパフォーマンスに磨きをかけるという目的もあるんですけど、今までやってきた曲も進化させていきたい。振りをもっと揃えていくのはもちろん、フォーメーションもそうだし、もっと完璧なダンスサミットを作る為の期間かなって。だから“ネイキッド”では今まで見せたことのない私たちを見せたいし、今まで私たちのライブをたくさん観てきた人でも「わ！ こんなTPD、見たことない」って思ってくださるぐらいのライブにしたいです。

上西星来：CBGKシブゲキ!!でのライブは、一番後ろの席でも私たちの頭のてっぺんから足の爪先まで見える状態なので、そこでどれだけ迫力のあるパフォーマンスをできるかどうかの勝負だと思うし、手の指先の動きとかも全部気になると思うので、そういう細かいところももっと詰めていかなきゃなって思ってます。

－－TPDにとってのライブの理想系ってどんなものなんでしょう？

飯田桜子：それを今のTPDで創り上げていきたいです。憧れられるグループになっていきたいので、誰もまだ見たことがない世界をTPDが創り上げていきたい。

上西星来：私がTPDでやってみたいライブは、メインステージは小さくてもいいんです。でも花道をたくさん作りたいんですよ。自分がライブに行ったとき、メインステージだけでパフォーマンスしてると全然見えなくて、距離感や疎外感を結構感じてしまうので、そういうものを感じないようにどこでも近くに行けるような道をたくさん作って、自分たちで走ってファンのみなさんの近くへ行けるようなライブがしたい。

高嶋菜七：私は踊らずにひたすら走りながら歌ってみたい！ 何か物を投げながら（笑）。

神宮沙紀：野外ライブがしたいです。空を眺めながら、好きなアーティストのライブを観れるって、あんなに幸せなことってないじゃないですか。あと、演出でファイヤーを使ってみたい。

上西星来：TPD、似合うわ。

神宮沙紀：あと、電車見たいのに乗るやつ。

高嶋菜七：トロッコ？

飯田桜子：乗りたい！

神宮沙紀：夏の野外でトロッコに乗りながら、お客さんに水をかけながら歌ってみたい。

－－それを実現する為にも今年の夏は主役を目指しましょう。では、最後に、各メンバーにとっての「DREAMIN'」叶えたい夢を聞かせて下さい。

飯田桜子：やっぱり日本武道館と横浜アリーナ2daysですね。それは先代を超す為に通らなきゃいけない道だと思うので、そのひとつひとつの夢を叶えて、さらに新しい夢を見つけられるように頑張りたいです。

高嶋菜七：そこへ行くまでにいろんな所からたくさんの人を連れてこなければならないと思うので、それまでの過程として、TPDはメンバーそれぞれに個性があるので、その個性を持ってそれぞれの夢に近付けるようになったらいいなって。1人ずつがもっと胸を張って「頑張ってる」って言えるようなグループになったらいいなって思います。

上西星来：夢はTPDとして大きな舞台に立つのはもちろんなんですけど、今からコツコツとひとつひとつの公演の精度をもっと上げて、自分たちのパフォーマンスだけで勝っていけるようなグループにしていきたいです。

神宮沙紀：TPDの位置付けについて「アイドルなんですか？」「パフォーマーなんですか？」って聞かれるぐらい本格的なグループになりたい。あとは、街を歩けなくなりたいです。

一同：（笑）

神宮沙紀：電車移動だと……

高嶋菜七：バレてしまう、みたいな（笑）。

－－大変なパニックになっちゃうから……

上西星来：車じゃないとダメだね。

神宮沙紀：ってくらいになりたいです。

高嶋菜七：今は電車でも余裕ですからね（笑）。

－－声かけられたりしない？

飯田桜子：いやいや……

上西星来：ないですよ！

高嶋菜七：全然ですよ！

神宮沙紀：なので、運転手さんが必要になるぐらいのグループに早くなりたいです（笑）。

Interviewer：平賀哲雄
Photo：内山直也