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「自分が感動できる音楽をレコーディングするのみ」― ファーギー 最新インタビュー
初のソロ・アルバム『プリンセス・ファーギー:ザ・ダッチェス』から約8年、ブラック・アイド・ピーズの紅一点ファーギーが、ニュー・シングル「L.A. Love (La La)」とともにカムバック!俳優の夫ジョシュ・デュアメルとの間に生まれた、現在生後14か月のアクセル君のママとしても奮闘中の彼女が、息子との初めてのハロウィン、最新シングル、そして現在制作中のニュー・アルバムについて話してくれた。
これまでずっとN.W.A.を聴いてきたクレイジーな女の子のまま
??ハロウィンは如何でしたか?
ファーギー:とってもグレイトだった。ママになって初めてトリック・オア・トリートをしたの、最高ね。
??ファーギーは何の仮装をしたのですか?息子のアクセル君は?
ファーギー:私はガイコツ、アクセルはスカンクに扮したわ。彼は今年4つの衣装を着たの―バズ・ライトイヤー、去年買ったけれどサイズが合わなかったサル、トリック・オア・トリートにはスカンク、そしてドラゴン、私が“ドラゴンの母だ”って言いたかったから。
??母になったことは、ソングライティングに影響を及ぼしていますか?
ファーギー:アクセルの為に曲のアイディアをいくつか思いついたけれど、曲がアクセルについてでなければ、あまり変わったとは思えないわね。これまでずっとN.W.A.を聴いてきたクレイジーな女の子のまま。だから、その点で特に新しい境界はないわ。これまで設けていたものだけね。私は生意気だけど、アバズレじゃない。色んな人と寝ないけれど、自分のセクシーさを探究するのには抵抗がない。楽しく過ごすのが好きよ、ウィンクとともに。
??N.W.A.の名が挙がりましたが、「L.A. Love (La La)」はオールドスクールなヒップホップ・フィーリングを彷彿させます。この曲のために、音楽ファンとして、この時代を再訪したのですか?
ファーギー:もちろん。間接的にでも、物事は人間に影響を及ぼすと思うの。音楽を聴けば聴くほど、自分の一部となっていく。この曲はそれに言及している。けれども、私にとって1曲1曲すべて違う。個々の世界で紡がれている物語の中での独立したキャラクターなの。だから、その特別なキャラクターが何を必要をしているか見極める。とはいえ、その時代に言及しているのは、間違いないわ。
▲ 「Sweet Child O' Mine」 (Live w/ Slash)
??ニュー・アルバムの進捗具合を教えてください。
ファーギー:そうね、かなり進んでるわ。でも、ある所まで来たら、「この曲は完成した。」って判断しないといけないわね。
??他に、自分自身も驚くような影響が表れたりは?
ファーギー:自分の発言に驚かされることはもうないわ(笑)。でも、「オーケー。これはエイミー・ワインハウス的なフィーリングね。」って思う時もある。あのアルバムは数えられないほど聴いたから、多分偶然だとは思うけど。ジェネイ・アイコもそう。この2人は、私の前作がリリースされた時にまだデビューしてなかった。2人のアルバムは大好きで、こういった新たな影響が見受けられるかもしれない。それとエド・シーラン。前のアルバムがリリースされた時には、彼もデビューしていなかったわね。だから今回は、「ここでは、ちょっとエド・シーランぽいヴァイヴにして。」って。これまで見られなかった影響で、今話したものはもしかしたら今回の作品に表れているかもしれない。これは単純に私が音楽好きだから、自然なこと。それに加え、これまでずっと参照してきたロバート・プラントやガンズ・アンド・ローゼズ、そしてオールドスクール・ラップ・アーティストからの影響は、もちろん健在よ。私が曲を聴いた時のフィーリングによって左右されるランダムで突発的なものなの。
??『プリンセス・ファーギー:ザ・ダッチェス』では、バラードからクラブ的なトラックと多様でしたが、このアルバムもそうなるのですか?
ファーギー:もちろんよ。
??いつぐらいに聴くことが出来ると思いますか?
ファーギー:来年の頭を目標にしているわ、その為に今はずっと作業を続けてる。
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Photo by Steve Granitz(WireImage)
自分が感動できる音楽をレコーディングするのみ
??現段階でアルバムに参加しているのは?彼らの影響はどのように表れていますか?
ファーギー:これまで明かしたのは、マイク・ウィル・メイド・イットと制作しているということだけ。彼は素晴らしいわ、とても新鮮でアーバンなサウンドの持ち主。それとウィル・アイ・アム。彼と私は、お互いの文章を完成するほど仲なのよ。彼とは7曲ぐらい作っていて、まったく異なる感じの曲ばかり。他には、まだ口外できないミュージシャンや、新しい人材もいるわね。ハード・ワーク(Hard Work)っていうプロデューサーがいるんだけど、彼は最高。それとロック・スター(Rocc Starr)も素晴らしいわ。みんなニックネームがあって面白いの、いわゆるショービズ・ネームってやつね。
??ファーギーにも時代にあったショービズ・ネームが必要なのではと思うのですが、もし選ぶとしたら何にしますか?
ファーギー:ファーギーは、既にショービズ・ネームよ。ファーガリシャスでもいいし、ファーギー・ファーグも。でもビバ・ロカ(Viva Loca)がいいわね。
??ウィル・アイ・アムとは気の知れた仲ですが、お互い新たに経験を積むことで、より可能性が広がると思います。それらの変化は、どのように制作プロセスに反映されていると思いますか?
ファーギー:素晴らしいのは、ブラック・アイド・ピーズの制作プロセスの時のように、舵を取らなければならないというプレッシャーがウィルにないこと。グループという“箱”の中に、自分のアイディアを合せるのではなくて、自分のアイディア、そしてそれらをどのように実現させていくかが主軸となる。だから、より自由で解放感がある。これは私のアルバムで、彼の役割は私のアイディアに息を吹き込む手助けをすることだから。自分が主体になりすぎないか、悩むこともない。この2ndアルバムを熟成させ、これまで培ってきた音楽、パフォーマンスに対する情熱を育み、自分が感動できる音楽をレコーディングするのみよ。
??ツアーについては考え始めましたか?
ファーギー:この直前に、来年のツアー・スケジュールについてちょうど電話で話していたばかりよ。長期の息抜きができたから、とても楽しみにしているの。最新ミュージック・ビデオを観てもらえばわかるけど、巨大なアートカー、パーティー・バスを作ってもらって、それが信じられないほど素晴らしいの。私の頭が爆発して、色々なアイディアを形に出来たのが分かるでしょ?私はヴィジュアル面に、多くの情熱を注いでいて、曲がどのように提示され、私が頭で描いたものがみんなにきちんと伝わっているか、とても気を使っているの。曲を書いている時、歌っている時に、ヴィデオ、そしてどのようにパフォーマンスしたいかが、自然と思い浮ぶ。ヴィデオがどのようにライブ・パフォーマンスへ変化していくかをみんなに見てもらうのがとてもエキサイティングなの。曲を書いている時点で、それらのことをすべて頭の中で考えているから。
▲ 「Big Girls Don't Cry (Personal)」 MV
??最近観たライブで、ヴィジュアル面でインスパイアされるものはありましたか?
ファーギー:あるわ、でもアイディアを盗まれたくないから言いたくない(笑)。【コーチェラ】で観たライブで、完璧に心を奪われたものがいくつかあったわ。でも、見てのお楽しみ。
??キャリアと子育てを上手くバランスしているグウェン・ステファニーと同じ時期にカムバックを果たしますが、両立しているという点で手本にしている人物はいますか?
ファーギー:私は、グウェンと彼女の才腕を尊敬してきたわ。いつだってすべてを悟っているようだから。
??「L.A. Love (La La)」がチャートインしたと聞いた時、どのような気持ちでしたか?
ファーギー:いつものように電話で話していた時だったけれど、エキサイティングだったわ。同時に知りたくなかった部分も少しある。今は前へ進むことに集中しているから。でも、ゾクゾクしたし、ドキドキした。特別なことだから。
??新曲を待っていた人がこんなにもいると、喜ばしい気持ちだったでしょうね。
ファーギー:とっても、とってもいい気分だし、自分がやっていることにエキサイトする。そして続けていくモチベーションになるわ。
Q&A by Steve Baltin / 2014年11月10日 Billboard.com掲載
「L.A.LOVE (La La) ft. YG」 MV
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プリンセス・ファーギー:The Dutchess +3~決定盤。
2012/10/17 RELEASE
UICY-20390 ¥ 1,885(税込)
Disc01
- 01.ファーガリシャス feat.ウィル・アイ・アム
- 02.クラムジー
- 03.オール・ザット・アイ・ガット(ザ・メイク・アップ・ソング) feat.ウィル・アイ・アム
- 04.ロンドン・ブリッジ
- 05.ペデスタル
- 06.ヴードゥー・ドール
- 07.グラマラス feat.リュダクリス
- 08.ヒア・アイ・カム
- 09.ヴェルヴェット
- 10.ビッグ・ガールズ・ドント・クライ
- 11.メアリー・ジェーン・シューズ feat.リタ・マーリー&ザ・アイスリーズ
- 12.ルージング・マイ・グラウンド
- 13.ファイナリー
- 14.ゲット・ユア・ハンズ・アップ feat.ブラック・アイド・ピーズ (インターナショナル盤ボーナス・トラック)
- 15.ウェイク・アップ (日本&UK盤ボーナス・トラック)
- 16.パラダイス (日本盤ボーナス・トラック)
- 17.ピック・イット・アップ feat.ウィル・アイ・アム (2007年追加トラック)
- 18.パーソナル (ビッグ・ガールズ・リミックス feat.ショーン・キングストン) (2007年追加トラック)
- 19.クラムジー (リミックス) (2007年追加トラック)
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