今、かなりモチヴェーションが上がってるから、休むことは考えてない

▲ 「Trumpets」 MV

??「Trumpets」はどのようにして出来上がったのですか?

ジェイソン・デルーロ：クレイジーな話で、あの曲は2年から1年半ぐらい前に作った曲なんだ。ちょっと変わってるよね。曲のビートは、若いプロデューサー（ジョン・べリオン）に作ってもらったんだけど、聴いた瞬間に「オーマイガッド！最高に気に入った。」って感じだった。彼は、デカイ立派なスタジオを持ってるわけじゃなくて、「じゃあ、このビートを使って今日曲を作ろう。何時にどこへ会いに行けばいいか教えてくれ。」って連絡したら、「僕は、スタジオらしいスタジオは持ってないんだ。作業は自分の部屋でやってる。」って言われた。俺は「クール。それでもいいから、住所を教えてくれ。」って答えたんだ。で、彼の家に行ったら、部屋にはベッドと机、そしてマイクがあった。そんな謙虚な環境で曲作りをするのは、すごくクールだった。彼も「ジェイソンのことは、とても尊敬している。誰も自分を信じてくれなかった時、彼だけは違った。マルチ・プラチナ・アーティストなのに、僕の部屋にまで来てくれた。」って。でも、俺にはそんなことは関係ないんだ。音楽は音楽で、それがずっと俺がやりたかったことだ。すごくクールな経験だったと思ってるし、いい変化だった。俺は、そんな薄っぺらいやつじゃないんだ。

??やっとアメリカでの人気もヨーロッパに追いついて来ていると感じますか？

ジェイソン：アメリカでも風向きが変わって、間違いなく追いついて来たと思うね。変な感じさ、これまでだってヒット曲がなかったわけじゃない。キャリアをスタートして、最初のシングル2曲は両方とも1位になった。問題は、曲をアーティストと関連づけるというところにあったんだ。それがうまくいってなかったみたいだけど、今はちゃんとできてる。カルチャーに浸透してきてるって感じかな。

▲ 「Talk Dirty feat. 2 Chainz」 MV

??2013年に『タトゥーズ・オン・マイ・ハート』を世界リリースして、その後『トーク・ダーティー』として再びアメリカでリリースしてますが、どうしてですか？

ジェイソン：アルバムを違う時期にリリースしたのは、「トーク・ダーティー」をシングルとして世界中でリリースしたかったからなんだ。アルバムの中で、あの曲が一番シングルに適していたし、アルバム全体を上手く表している曲だと思った。だからアメリカ以外の国では、「トーク・ダーティー」がシングルとしてリリースされて、互い違いな感じだったんだ。すごく分かりにくいやり方だったけど、マーケティングの新たな方法を試すクールな実験、そして人々へ音楽を発信する新たな方法でもあった。小さな実験で、クールだったね。かなりうまくいったと思うけど、またそうするかはわからない。出来る限り、統一した方がいいと思うから、次回は俺的にもそうしたいと思ってる。

??現在のツアーが終わったら、オフの時間をとるのですか？

ジェイソン：特に必要だとは思ってない。今、かなりモチヴェーションが上がってるから、休むことは考えてないね。

??ジョーダン・スパークスと破局してから、その後は？

ジェイソン：元気にしてるよ。今は自分のキャリアと家族に重点を置いていて、それらを通じて平常心が保たれてる。とにかくフォーカスしてて、新たなモチヴェーションもある。一生のうちに様々な出来事が起きるようになっているのは、その人に教訓を与えるためだと思うんだ。だから、全てのネガティヴな経験をポジティヴなものに変えていかなければならない。

??破局を曲のインスピレーションにしようとは思っていますか？

ジェイソン：あぁ、100パーセントだ。俺は、そういったことが割り切れる人間じゃないんだ。紙に綴り、レコードにして、曲にも入れなければならない。2つを切り離すことが出来ないんだ。俺のクリエイティヴィティ、そして性格がそうすることを許してくれない。それが今俺の人生で起こっているとするんだったら、もちろん作る曲にも表れる。その一部だというのは、間違いないね。

Q&A by Gary Graff / 2014年10月20日 Billboard.com掲載