2021/05/15 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、【ブリット・アワード2021】に関する話題から。現地時間2021年5月11日、英O2アリーナで【ブリット・アワード2021】が行われた。毎年2月に催されている授賞式だが、今年はパンデミックのために約3か月遅れの開催となった。司会はコメディアン/俳優のジャック・ホワイトホールが4年連続で務めた。授賞式では、テイラー・スウィフトが<グローバル・アイコン賞>を授与されたほか、ハイムが<インターナショナル・グループ賞>を受賞し、デュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』に<ブリティッシュ・アルバム賞>、ハリー・スタイルズの「Watermelon Sugar」に<ブリティッシュ・シングル賞>が贈られた。テイラーは駆け出しのアーティストや大きな夢を持つ人たちに向け、「これから言うことをぜひ聞いていただきたいのですが、否定を受けない進路なんて存在しません。もし抵抗を受けるのでしたら、それはおそらくあなたが新しいことをしているのでしょう。乱気流や圧力を感じるのでしたら、それはおそらくあなたが上昇しているのでしょう」と、彼女らしい力強いエールを送っている。また、【ブリット・アワード】のバックステージでは、憧れのテイラー・スウィフトとようやく初対面したオリヴィア・ロドリゴが、その様子を自身のインスタグラムに投稿した。
【ブリット・アワード2021】テイラー・スウィフト、<グローバル・アイコン賞>受賞スピーチで後進に力強いエール
オリヴィア・ロドリゴ、憧れのテイラー・スウィフトと初対面&2ショット写真を公開
【ブリット・アワード2021】デュア・リパが2冠、受賞リスト&パフォーマンス映像まとめ
故DMXのニュー・アルバム『Exodus』が、5月28日にデフ・ジャム・レコーディングスよりリリースされることが明らかになった。彼の長年のコラボレーターであるスウィズ・ビーツが、全て新曲からなる今作のエグゼクティブ・プロデューサーとプロデューサーとしてクレジットされている。心臓発作で病院に搬送され、現地時間4月9日に50歳で死去した故DMXについて、スウィズ・ビーツは声明で「俺のブラザーXは、自分がこれまで出会った誰よりもピュアでレアな魂の持ち主だった」と振り返り、「彼は家族と音楽に人生を捧げながら生きた。何よりも、彼は物惜しみせず、計り知れないほどファンを愛していた。このアルバムは、Xが世界中のファンに聞いてもらうことが持ちきれなった作品であるとともに、自分を無条件で支えてきてくれた一人一人をどれだけ大切に思っていたかを示すものでもある」と述べている。故DMXは、生前に全世界で7400万枚以上のアルバム・セールスを記録。DMXがデフ・ジャムより作品を発表するのは、2003年の『グランド・チャンプ/Grand Champ』以来で、実に18年ぶりとなる。
故DMX、ニュー・アルバム『Exodus』が5/28にデフ・ジャムよりリリース決定
5月10日、ザ・ウィークエンドが5月23日に開催される【2021ビルボード・ミュージック・アワード】(BBMAs)でパフォーマンスを行うことが発表された。この模様は米ロサンゼルスにあるマイクロソフト・シアターから生中継される。ニック・ジョナスが司会を務める今年のアワードで、ザ・ウィークエンドは<トップ・アーティスト賞(Top Artist)>、<トップ・男性アーティスト賞(Top Male Artist)>、<トップ・Hot 100・アーティスト賞(Top Hot 100 Artist)>を含む、最多16部門のファイナリストとなっている。そして、2010年代を通じて米ビルボード・チャートを席巻し続けたドレイクに<アーティスト・オブ・ザ・デケイド賞>が授与されることが12日に明らかになった。米ビルボードの発表を受け、ドレイクは早速インスタグラムで反応したが、この日はほかにも印象的な出来事があったようで、アイズレー・ブラザーズのロナルド・アイズレーとの2ショット写真をストーリーズでシェアしており、「今人生に高揚している」と綴るなど、ことさらに特別な1日になったようだ。ドレイクはほかにも<トップ・アーティスト賞>を含む7部門でファイナリストになっている。
【2021ビルボード・ミュージック・アワード】ザ・ウィークエンドのパフォーマンスが決定 #BBMAs
【2021 #BBMAs】ドレイクに<アーティスト・オブ・ザ・デケイド賞>の授与が決定、本人が“憧れの人”との2ショットと共に“人生に高揚している”と反応
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデの「セイヴ・ユア・ティアーズ」が2週目の首位をキープした。爆発的にポイントが上昇した前週からはストリーミング、セールスいずれも減少したが、エアプレイはほぼ同率の6,850万回で安定している。2位のシルク・ソニック「リーヴ・ザ・ドア・オープン」は引き続きラジオが好調で、週間オンエア数8,090万回を記録してエアプレイ・チャートでは4週目の首位をキープ。R&Bソング・チャートでは7週目、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは3週目の首位を獲得した。安定したポイントを維持できれば、首位に返り咲く可能性も高い。9位にはビリー・アイリッシュの新曲「Your Power」が初登場。4月29日にリリースした「Your Power」は、初週2,220万回を記録してストリーミング・チャートで4位、4,200を売り上げてセールス・チャートでは17位にそれぞれデビューした。同曲は、7月にリリース予定のニュー・アルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』からの先行シングルとなる。
【米ビルボード・ソング・チャート】ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ首位キープ、ビリー・アイリッシュ初登場9位
そしてアルバム・チャートでは、DJキャレドの新作『キャレド・キャレド』がNo.1デビューを飾った。本作『キャレド・キャレド』は、2019年5月にリリースした『ファーザー・オブ・アサド』(最高2位)から2年ぶり、12枚目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200での首位獲得は9thアルバム『メジャー・キー』(2016年)と、10thアルバム『グレイトフル』(2017年)に続く3作目、TOP10入りは9作目のランクインとなる。これを受けDJキャレドは喜びをSNSに綴った。「幾晩泣いたことか。このアルバムを作る過程で流した喜びと痛みの涙。みんなからの美しい言葉に本当に心を動かされた。神は素晴らしい!」とツイートし、「#KHALEDKHALED が全米国内で#1アルバムになった。チームにはなんでも撮影していいと許可を出しているんだ。ファンにリアル(な姿)を見て欲しいから。ジャスト・ビー」と続けた。同時に公開された動画には、アルバムに収録されているジャスティン・ティンバーレイクとのバラード曲「ジャスト・ビー」を聴きながら、涙を流すDJキャレドの姿が映っている。本作には前述のティンバーレイクに加え、ドレイク、ジェイ・Z、ジャスティン・ビーバーなど豪華ゲストが多数参加している。
【米ビルボード・アルバム・チャート】DJキャレド3作目の首位、トーマス・レット初登場10位
DJキャレド、全米No.1獲得に涙「神は素晴らしい!」
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