2021/04/26
シーアの初監督映画『ミュージック/Music』が、その年の“最低”映画を決定する2021年の【ゴールデン・ラズベリー賞】こと【ラジー賞】で、<最低主演女優賞>を含む複数の賞を受賞するという不名誉な結果に終わった。
『ミュージック』に関しては、映画のタイトルにもなっているミュージックという名前の自閉症者の役を、健常者であるマディー・ジーグラーが演じたことや、自閉症の描き方に対する批判が巻き起こり、今年の【ゴールデン・グローブ賞】に2部門でノミネートされたことが波紋を呼んでいた(【ゴールデン・グローブ賞】は無冠に終わった)。
『ミュージック』は【ラジー賞】で、ケイト・ハドソンが<最低主演女優賞>、マディー・ジーグラーが<最低助演女優賞>、そしてシーアが<最低監督賞>をそれぞれ受賞した。
今年の【ラジー賞】ではほかにも、『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』に本人として出演していたルディ・ジュリアーニが<最低助演男優賞>を含む2部門で受賞している。この映画は今年の【アカデミー賞】にもノミネートされていた。
また<最低作品賞>は、2020年11月の米大統領選挙で不正が行われていたと主張する寝具販売会社社長のマイク・リンデルが製作した『Absolute Proof』が受賞し、本人として出演もしているリンデルには<最低主演男優賞>が贈られている。
ほかにも<最低脚本賞>にポーランド映画『愛は、365の日々で/365 Days』が、そして<最低リメイク・パクリ・続編映画賞>にロバート・ダウニー・Jr.主演映画『ドクター・ドリトル』が選出されている。また、2020年そのものが“The Worst Calendar Year Ever”(史上最悪な暦年)だったとして、特別賞の<Special Governor’s Award>が贈られている。
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