2013/02/05
昨年秋にはメンバーの百々和宏(vo,g)が凛として時雨の345(b,vo)、L'Arc~en~Cielのyukihiro(dr)と新バンドを結成したこともトピックに挙がったMO'SOME TONEBENDER。2月2日に渋谷CLUB QUATTROでワンマンライブ【TOKYO FOOL FEBRUARY】を行った。
近年ではドラムの藤田勇がギターやキーボードの演奏を担当し、新たにサポートドラマー水野雅昭を迎えるという前代未聞の配置換えで周囲を驚嘆させるなど。彼らは常に予測不能な展開で、コアなロックマニアであっても度肝を抜かれる衝撃的な轟音を鳴らし続けている存在だ。
この日はアルバムリリースなどに伴ったライブではなく、古くから存在する名曲、迷曲から最新作に収録の暴力的なダンスチューン。未発表の新曲に、果ては昨年英国の二大伝説バンドを合わせて世界を震撼させたSoundhogによるマッシュアップ動画「Whole Lotta Helter Skelter」のカバーまで。文字通りカオスな選曲で熱狂を誘った。
また、一見するとコミカルに写るパフォーマンスもモーサムライブの醍醐味だ。中でも武井靖典(b)はバラエティ豊富で、自身の楽器を藤田に任せて近未来的なサングラス姿でマイクを握る「ハレルヤ」、トランペットでダンサブルなサウンドにフリーキーな音色を加える新曲。指先が七色に輝く手袋を両手にはめて暗闇の中で舞う「24hour fighting people」に、虎が縫い込まれたマントに無数のLEDがきらめくジャケットを着て長いライトセイバーを振りまくる「Lost in The City」と、時に楽器すら持たないパフォーマンスでサイリウムを手にした観衆を盛り上げる。
その一方で音楽的評価も非常に高く、「懐かしい曲やります」と披露した「ペチカ」の感傷的なギターソロは、かつてZAZEN BOYSの向井秀徳が絶賛したほど。終盤の熱狂に油を注いだ「ロッキンルーラ」で藤田が弾いていたピアノのパートは、音源では椎名林檎が担当して話題を呼んだ。同業者をも唸らせるセンスで、キーボードや打ち込みも駆使しながら誰もがハッとする激音、轟音を鳴らす日本屈指のロックバンド、それがMO'SOME TONEBENDERなのだ。
ラストの「BIG-S」では、ヘルメットの上に付いた電光掲示板から“恵方ロックで検索”等、謎のメッセージを届ける武井ならではのアクトも。ライブは大盛況のうちに幕を下ろしたが、現在彼らは新作の制作にも着手したようだ。また、2月11日にはThe Birthdayやa flood of circleらと共演するLIQIDROOMでのイベントにも出演する。
PHOTO BY TAKAYUKI OKADA
◎MO'SOME TONEBENDER ElectBoys MV
http://youtu.be/nc9Uf5EyuZE
◎MO'SOME TONEBENDER 24hour fighting people MV
http://youtu.be/PVDXNJteq6U
◎ワンマンライブ【TOKYO FOOL FEBRUARY】
2013/02/02(土) at 渋谷CLUB QUATTRO
セットリスト:
01.新曲
02.Young Lust
03.アイデンティティ
04.ラジカル・ポエジスト
05.Metaluca
06.Hammmmer
07.Cat park
08.happy new year
09.Have you ever seen the stars?
10.ボクはサカシマ
11.ペチカ(long flight ver.)
12.ハレルヤ
13.新曲
14.JACK THE TRIPPER
15.ばちかぶれ!
16.13 HOT DOGS
17.ロッキンルーラ
18.24 hour fighting people
19.ElectBoys
20.Lost In the City
21.We are Lucky Friends
22.Shining
En1.Whole Lotta Helter Skelter(カバー)
En2.BIG-S
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像