2021/04/23
現地時間2021年4月22日、米ウィスコンシン州の第6議会地区を代表する共和党のグレン・グロスマン議員が、今年3月に行われた【グラミー賞】でのカーディ・Bの「WAP」のパフォーマンスについて、彼の事務室に寄せられた苦情を議会で取り上げた。
「(苦情を寄せた)人々は、この番組が全国で放送されるべきと思うなら、なぜ連邦通信委員会(FCC)にお金を払っているのか疑問に思っています。カマラ・ハリス副大統領が自身の名声を利用して彼女(カーディ・B)の宣伝をしていることは承知していますが、何百万人もの国民は彼女のパフォーマンスを基本的な良識からかけ離れたものとみなしていることを私はFCCに断言します」とグロスマン議員は主張した。「FCCよ、目を覚ませ。ちゃんと仕事をしなさい。米国のモラルの低下は、あなたたちが全くの自己満足に陥っていることが一因です」と続けた。
先月から共和党議員たちはカーディの【グラミー賞】でのパフォーマンスを何度も批判していた。ジョージ・フロイド殺害事件で、今週4月20日に元米ミネソタ州警察官のデレク・ショーヴィンが有罪判決を受けたばかりの中、グロスマン議員の焦点が、彼女のパフォーマンスであることをカーディは問題視した。また、フロイド事件で陪審員が評決を下すわずか30分前には、マカイア・ブライアントという16歳の黒人少女が米コロンバス警察に射殺された。
カーディは自身のTwitterに「今回のことに、私はとても腹が立ちました。史上最大の事件の一つが警察の蛮行によって起き、続けざまに警察の残虐行為によって新たな事件が発生し、今週私たちの神経は高ぶっていると思います。でも、待ってください!この状況で、州議会議員が話すと決めた内容がこれなんです」と綴り、グロスマン議員が議会で話す映像と一緒に投稿した。
3月14日に行われた【グラミー賞】授賞式での彼女のパフォーマンスが、現在進行中の黒人に対する警察の残虐行為よりも問題であると議員たちが考えることに、あるTwitterのユーザーが共感すると、カーディはグロスマンが議員を務める米ウィスコンシン州で、昨年8月に黒人男性ジェイコブ・ブレークが米ケノーシャのラステン・シェスキー警察官によって背中を7回撃たれたことについて指摘した。同市警察の声明によると、「いかなる不正行為にも問われなかった」として、シェスキー警察官は休職後に最近復職している。
「黒人たちは、ジェイコブ・ブレークとの約束を果たせず、彼のために正義を求められずにいます。これがその理由の一つです」とカーディはTwitterに連投し、「とんでもない間抜けたちに議席を与えているからです!だからこそ、投票しなければならない。こんなバカが州の代表を務めているのだから、より良い人を選ばないといけません」と続けた。
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