2021/04/05
THE BACK HORNが、2021年4月4日に全国ツアー【「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム~今を掴め~】のファイナル公演を、大阪・umeda TRADにて開催した。
神秘的なサウンドのSEが鳴り響き、妖艶な青白い空間に「今を掴め」というメッセージを体現するかのような『カルペ・ディエム』のバックドロップに描かれた指先に照明の光が射す。客席の拍手に包まれながらメンバーがステージに登場し、山田将司(vo)が<ハローハロー/生きるための言葉を刻もう>と語るように歌い始め、当時20周年の集大成として2019年にリリースされた12枚目のオリジナルアルバム『カルペ・ディエム』の1曲目に収録された「心臓が止まるまでは」から振替最終公演は幕を開けた。
さらに、岡峰光舟(b)の猛烈なグルーヴを生み出すスラップベース、菅波栄純(g)の激しくそして歪んだギター、松田晋司(dr)のしなやかで重厚感のあるドラムサウンドがオーディエンスの熱量を上昇させる「金輪際」をパフォーM、餡巣。その勢いのままロックナンバー「シンフォニア」と続き、山田は<帰る場所ならここにあるから>という歌詞を<帰る場所なら『TRAD』にあるから>と替えて歌うパフォーマンスを行った。
松田のMCでは万感の思いで臨んだ振替公演であることなどが語られ、その後は新機軸と言えるナンバー「フューチャーワールド」、山田の命を削るようなボーカルが心を揺さぶる「罠」などを披露。続くMCではこの時期の花見の話題から、過去に岡峰が1人で泥酔し号泣したことや、菅波が先輩バンドマンに泣きながら人生相談した思い出話などに花が咲き、その空間が次の曲へと繋がるようにミッドテンポの「ソーダ水の泡沫」、バンドアンサンブルが美しい「あなたが待ってる」、ストリングスが曲を彩る応援歌「果てなき冒険者」と、ロッカバラード達がその空間と会場を包み込んでいった。
このツアーを通して改めて自分が歌を歌いたかったことを確信し、その気持ちになったことが嬉しかったと語った山田。そして「どうもありがとうみんな! 後半戦行こう! まだまだいけるかー!」とオーディエンスをさらに焚き付け終盤戦に突入。まずは演奏が始まった瞬間にトップスピードに達する「鎖」を披露し、そのまま雪崩れ込むように攻撃的な曲の世界を彩った「戦う君よ」「刃」と立て続けに披露し、本編ラストを艶やかに飾ったのは「太陽の花」。荘厳なサウンドが和のきらびやかさを感じさせる4つ打ちのダンスビートで会場を盛り上げ、本編を終えた。
鳴り止まぬ拍手に応えたアンコールでは全てのオーディエンスを打ち抜くキラーチューン「コバルトブルー」。そして山田の「また生きて会おうぜ」という言葉とともに演奏が始まったアンコールラストはアルバム『カルペ・ディエム』の最終曲「アンコールを君と」。その後、終演の影アナが始まったが、鳴り止まぬオーディエンスの拍手に応えるべく再びメンバーはダブルアンコールで登場し、このツアーの別れを惜しむように「無限の荒野」でラストを締めくくった。
Photo by Makoto Shinkawa[SPEEDSTAR MUSIC]
◎セットリスト
【「KYO-MEIワンマンツアー」カルペ・ディエム~今を掴め~】
01 心臓が止まるまでは
02 金輪際
03 シンフォニア
04 フューチャーワールド
05 暗闇でダンスを
06 罠
07 ペトリコール
08 I believe
09 悪人
10 デスティニー
11 ソーダ水の泡沫
12 あなたが待ってる
13 果てなき冒険者
14 鎖
15 戦う君よ
16 刃
17 太陽の花
EN-1 コバルトブルー
EN-2 アンコールを君と
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