2021/04/04
2021年4月5日付のBillboard JAPAN週間“Top Singles Sales”で、YOASOBI『怪物/優しい彗星』が27,275枚を売り上げ、2位を獲得した(集計期間2021年3月22日~2021年3月28日)。また、同集計期間の“Top Albums Sales”でも『THE BOOK』が21,127枚を売り上げこちらも2位を獲得した。
『怪物/優しい彗星』は、YOASOBIのファースト・シングルであり、「怪物」は前作のアルバム『THE BOOK』の発売と同日の2021年1月6日に、「優しい彗星」は2021年1月20に配信リリースされていた。また、両曲はTVアニメ『BEASTARS』のオープニング、エンディングとしてダブル起用されている。
『THE BOOK』はYOASOBIのファースト・アルバムで大ヒットを続けている「夜に駆ける」から「群青」までの配信リリースされた楽曲と新曲が収録されている。『THE BOOK』は2021年1月6日にリリースされ、リリース週には74,601枚を売り上げ“Top Albums Sales”で2位を獲得、2週目も15,652枚を売り上げ4位と順調に販売枚数を伸ばしていた。そして『怪物/優しい彗星』のリリースがあった当週、21,127枚を売り上げリリースから11週経過しているにも関わらず2位に返り咲いた。
ここではYOASOBIのCDがどのように売られているかをSoundScanJapanのセールス・データを使用し調査した。まず、『THE BOOK』の発売初週販売と2021年3月28日までの累計販売の地域別の販売比率を調査したの図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/98652/2)である。また一般的なアルバムの地域別販売比率と比較するため、2020年の全アルバムの販売比率も項目として追加している。
まず発売初週についてはWEB媒体から人気が広がったアーティストらしく、東北地方8.8%(以下かっこ内全アルバム:7.6%)、甲信越地方5.1%(4.2%)、中部地方14.3%(12.0%)、四国地方4.1%(2.1%)と地方でも認知度は高く、全アルバムより高い販売比率を示している。逆に大都市のある関東地方35.3%(37.6%)、近畿地方(12.7%)あたりは全アルバムと比較すると苦戦していた。そして、発売後11週経過した現在まで累計を見ると関東地方の比率は33.2%と更に減っており、近畿地方も12.8%と横ばいとなっているのに比べて、北海道地方は5.6%(初週と比較して+0.8%)、北陸地方は3.2%(初週と比較して+0.9%)、九州地方は7.8%(初週と比較して+0.8%)と更に地方の勢いが強く出る結果となっている。また、大都市を持つ地方だが、中部地方は15.0%(初週と比較して+0.7%)と更に販売比率を伸ばしている。
同様に、『怪物/優しい彗星』についても初週の地域別販売比率を調査し、グラフ化したのが図2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/98652/3)である。こちらも関東地方32.8%(44.6%)、近畿地方12.1%(14.2%)と更に都市部で販売比率が下がり、関東地方、近畿地方、九州地方以外のすべての地方で全シングルより高い販売比率になっており、こちらも地方で多く購入されている傾向が見えている。
元々ダウンロードやストリーミング、動画再生が強いアーティストで十分な知名度を獲得してからのCDのリリースだったが、やはり既に日本中隅々まで広い範囲で人気となっており、聞かれている事がわかった。今後も彼らの活躍から目が離せない。
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