2021/04/03 11:00
今週の洋楽まとめニュースは、【ブリット・アワード2021】に関する話題から。現地時間2021年3月31日、【ブリット・アワード2021】のノミネーションが発表され、デュア・リパ、アーロ・パークス、セレステ、ジョエル・コリー、ヤングT&バグジーが最多となる3部門にノミネートされた。今年のノミネーションの対象期間は、2019年12月13日から2021年3月11日までとなる。2021年の【ブリット・アワード】は受賞カテゴリーが10部門あり、そのうちファン投票によって決定する<BRITsライジング・スター賞>はグリフがすでに受賞している。<ブリティッシュ・アルバム賞>の部門では、史上初めて候補5作のうち4作品が女性ソロ・アーティストの作品となった。『フューチャー・ノスタルジア』で<ブリティッシュ・アルバム賞>の候補に名を連ねているデュア・リパは、「Physical」で<ブリティッシュ・シングル賞>にもノミネートされている。もし受賞すれば、女性アーティストとして<ブリティッシュ・シングル賞>を2度受賞したこととなり、アデルが保持する最多記録に並ぶこととなる。デュアは、2年前にカルヴィン・ハリスとのコラボ曲「One Kiss」で同賞を受賞している。
【ブリット・アワード2021】ノミネーション発表、デュア・リパ/グリフのパフォーマンス決定
3月29日の夜、BTSが現在米国で起きている反アジア系暴力や憎悪を非難する声明を発表し、アジア人であることを理由に彼ら自身が受けた人種差別の体験を共有した。BTSの公式Twitterアカウントに投稿された韓国語と英語の声明は、「愛する人を失った方々に哀悼の意を表します」という言葉で始まっている。具体的な事件については言及していないが、この声明の数週間前となる3月16日には米アトランタ郊外で銃乱射事件が起き、銃を持った男がアジア系マッサージ店3軒を訪れ、アジア系女性6人を含む8人を殺害した。自分自身に焦点が当たらないように配慮しながら、声明では「アジア人として差別を受けた」瞬間を強調しており、「理由もなく暴言を吐かれたり、容姿を嘲笑されたり」、「アジア人なのになぜ英語を話すのか質問された」ことが綴られている。最近の出来事に比べれば、「自分たちの経験は取るに足らないもの」だとしながらも、これらの人種差別は「自分たちを無力であると感じさせ、自尊心を破壊するのに十分だった」と強調した。声明は「私たちは人種差別に反対します。私たちは暴力を非難します。あなたも、私も、私たちも、敬われる権利があります」という言葉で締めくくられてる。
BTS、アジア系への差別に反対する声明発表 人種差別を受けた経験も共有
3月29日、オリヴィア・ロドリゴが、新曲「Deja Vu」を現地時間4月1日にリリースすることを発表した。先週末、自身のインスタグラムを一掃し、意味深な動画を複数公開していたオリヴィアは、「私の新曲“Deja Vu”が、米太平洋標準時で今週木曜日の午前9時にリリースされます」と発表し、曲のアートワークを公開した。また、リリース日にちなんで「エイプリル・フールのジョークではないです、約束します(笑)」とファンへ伝えている。この発表に合わせて、彼女のいくつかの過去の投稿はインスタグラム上で復元されている。2021年1月にリリースされたオリヴィアの「drivers license」は、デビュー曲にして米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で初登場から8週連続首位を獲得する快挙を成し遂げた。「Deja Vu」は、この世界的ヒットに次ぐ新曲となる。
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ジャスティン・ビーバーの新曲「ピーチズfeat.ダニエル・シーザー&ギヴィオン」が1位に初登場した。2021年3月19日にリリースした6thアルバム『ジャスティス』からシングル・カットされた「ピーチズ」は、初週3,060万再生を記録してストリーミング・ソング・チャートでも自身5曲目の1位に、16,000を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートでは3位にそれぞれデビュー。ラジオのオンエア数も、初登場週としては高い1,210万回を記録する好発進を切った。Hot 100での首位獲得は通算7曲目で、1位に初登場したタイトルとしては4曲目に記録を更新。初登場1位獲得曲数の歴代トップは、2020年に「スタック・ウィズ・ユー」で共演したアリアナ・グランデの5曲だが、男性アーティストでは2週前に「What's Next」(今週8位)で同4曲に更新したドレイクと並ぶ最多記録となる。TOP10に大きな動きはないが、6位をキープしたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」がHot 100でのランクイン数を68週に更新し、LMFAOの「パーティー・ロック・アンセムfeat.ローレン・ベネット&グーンロック」(2011年)と、ワンリパブリックの「カウンティング・スターズ」(2013年)と並ぶ歴代5位タイに浮上した。
【米ビルボード・ソング・チャート】ジャスティン・ビーバー「ピーチズ」初登場1位、テイラー/BTSに次ぐ快挙達成
そしてアルバム・チャートでも、ジャスティン・ビーバーのニュー・アルバム『ジャスティス』が、モーガン・ウォレンを破りNo.1デビューを果たした。これによってジャスティンはシングル、アルバムの両チャートを制したことになった。Hot 100とBillboard 200でそれぞれ同時に初登場1位を獲得したのは、2020年2回達成したテイラー・スウィフト(2020年8月8日、12月26日)と、BTS(2020年12月5日)に続く歴代3組目の快挙で、男性ソロ・アーティストとしては初となる。そんなジャスティンは、2021年4月9日放送のテレビ朝日『ミュージックステーション3時間スペシャル』に出演することになった。ジャスティン・ビーバーが日本のメディアでパフォーマンスを披露するのは、2015年12月以来となり、日本のファンへのメッセージとして「日本の皆さん、いつも応援してくれてありがとうございます。日本は大好きな国で早く戻れる事を心待ちにしてます。僕のアルバムを気に入ってくれたら嬉しいです」とコメントしている。続いて2位には、ラナ・デル・レイの新作『ケムトレイルズ・オーヴァー・ザ・カントリー・クラブ』が初登場した。アメリカでは惜しくもジャスティンに敗れたが、イギリスのUKアルバム・チャートでは3作連続、通算5作目の首位を獲得している。
【米ビルボード・アルバム・チャート】ジャスティン・ビーバー8作目のNo.1、ラナ・デル・レイが2位に続く
ジャスティン・ビーバー、約5年ぶりの日本メディア歌唱は『Mステ』3時間SP
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