2021/03/22
ケイティ・ペリーが、米ラスベガスで新規開業予定のカジノ・リゾート、Resorts World(リゾーツ・ワールド)の劇場で年内から2022年にかけて常設公演を行う計画を進めていると、関係筋が米ビルボードに明かした。
リゾーツ・ワールドは、ラスベガス・ストリップで10年以上ぶりに新規オープンするカジノ・リゾート施設だ。5,000人が収容できる併設劇場The Theater at Resorts World(ザ・シアター・アット・リゾーツ・ワールド)はAEG Presentsと共同開発され、ブッキングと運営はAEGのConcerts West課が担当する。
2019年にライブ・ネイションがシーザーズ・パレスのザ・コロシアムのマネージメントを引き継いでから、ラスベガスにはAEG専属の看板会場がない状態が続いていたが、リゾーツ・ワールドとの契約により注目の最新会場を運営することになった。米国では2021年秋からライブが再開される見通しとなっていることから出演者ラインナップも埋まりつつある。
AEGは元々シーザーズ・パレスと提携してザ・コロシアムを作り、2003年から2018年にかけてロングランしたセリーヌ・ディオンの常設公演をプロデュースした。米ビルボード・ツアー・チャート“Boxscore”によると、この公演は6億5,000万ドル(約707億円)の興行収入を記録し、史上最も成功した常設公演となっている。セリーヌの公演が成功したことで、ほかの世界的アーティストたちも続々と当時の最新設備を備えたザ・コロシアムで公演を行うようになり、毎晩4,000枚以上のチケットが完売するようになった。AEGが運営していた期間中にエルトン・ジョン、ロッド・ステュワート、シェール、ベット・ミドラー、シャナイア・トゥエイン、マライア・キャリーなどもザ・コロシアムで公演を行っている。
ケイティ・ペリーがラスベガスで常設公演を行うことは筋が通っている。彼女はこの規模の会場を毎晩完売できるほどの人気を誇る数少ない現代のポップ・スターであり、ショーの豪華さにも定評がある。また、2020年8月に娘を出産していることから、同じく親であるブリトニー・スピアーズやバックストリート・ボーイズ同様、ツアーで移動せずに1箇所で仕事ができることはありがたいだろう。“Boxscore”によると、ケイティが2017年から18年にかけて開催した【ウィットネス・ザ・ツアー】は、各公演平均で11,560枚のチケットが売れ、108万ドル(約1億1,700万円)の興行収入を記録した。このツアーとその前の【プリズマティック・ワールド・ツアー】は両方とも、北アメリカではAEGがプロモーターだった。
ケイティの常設公演は、新設のザ・シアター・アット・リゾーツ・ワールドにとって格好のこけら落としとなり、その後もさまざまなレガシー・ポップ、ロック、カントリーなどのアーティストたちが続くことはほぼ間違いないだろう。
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