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2021/03/20 17:00

名盤LPレコードを再解釈、レコードミュージックビデオギャラリーが開催

 アナログレコード専用ミュージックビデオシステム「RECORD MUSIC VIDEO」を用いた作品展示【RECORE MUSIC VIDEO GALLERY】が、3月20日、21日に渋谷のレコード・バー「BLOODY ANGLE Dougen Tong」にて開催されている。

 RECORD MUSIC VIDEO(特許出願済)は、アナログレコード盤とスマートフォンを組み合わせることで初めて視聴が可能になるミュージックビデオシステム。所定の速度で回転するレコードと同速度で逆回転する無音映像を制作しスマートフォンで再生、これを回転するレコード上に載置することで初めて映像視聴が可能になる。世界的にアナログレコードの魅力が最注目され、手元に残る音楽体験が更に求められるようになった今、スマートフォンと共に育った若者世代にもアナログレコードを体験してもらうための新たな仕組みとして、日本で初めてLPレコードが発売された3月20日にあわせて、本展示が企画された。

 本展示では「RECORD MUSIC VIDEO」を用い、6組の作家・アーティストと共に名盤レコードの魅力を再解釈。BUDDHA.INC.、後藤宙、OLI、NEO曼陀羅BOYZ、満永隆哉、SHIMPEI MIURA の6組のアーティストが参加している。

 それぞれ、自身の思い入れのあるLPとともに、その楽曲を表現した特殊フォーマットの映像を制作。「紅の豚」のサウンドトラックをセレクトしたOLIは、女性の肖像画が解けていくような映像を、SHIMPEI MIURAは、Unityを使うことで音の高さに反応する3D空間を表現するなど、6者6様のミュージックビデオが展示されている。

 本イベントの主催者であり、自身もアーティストとして活動する満永隆哉は、「この仕組みを通じて、手元に残るアナログレコードが持つ、フィジカルな音楽体験を再発見してくいただければ。ぜひ、囲炉裏のようにレコードを上から囲みながら名盤を楽しんでください」とコメントしている。

◎開催情報
【RECORE MUSIC VIDEO GALLERY】
2021年3月20日(土)、21日(日)
OPEN11:00  CLOSE20:00
BLOODY ANGLE Dougen Tong

◎参加アーティスト

・BUDDHA.INC.
<LP RECORD:Derrick May - Innovator - Soundtrack For The Tenth Planet>
日本のカルチャーを様々な視点から捉え直す新進気鋭のプロダクション。HIPHOP・ロック・ビジュアル系まで様々なカテゴリーのMVや、企業CMのアートディレクションと制作業務を行う傍ら、作家として様々な自主制作作品も発表。

・後藤宙 / KANATA GOTO
<LP RECORD:A Tribe Called Quest - THE LOW END THEORY>
1991年東京生まれ。美術家。主なメディアとして糸を使った彫刻やインスタレーションを制作。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻在籍。2015年 SICF16 スパイラル奨励賞、2016年 みなとメディアミュージアム 大賞、2016年 Tokyo Midtown Award グランプリなど受賞多数。

・OLI
<LP RECORD:Joe Hisaishi - 紅の豚 サウンドトラック>
広島出身で大学在学時から、ゲストの前で即興でアートを作り出すライブペイントを始める。数々のクラブやパーティーシーンでグラフィティーアート、エアロゾールアートによるパフォーマンスを行い、2016年初の個展を開催し高として活動を始める。その他にアートディレクターとしてファッション、映像、クラブシーンなどでアートイベントの企画や運営を行いながらミュージシャンとのコラボレーションなど様々な場所でアートの活動の幅を広げている。薔薇や人物などのモチーフに字体やポップアイコンを組み合わせたシリーズやWARPシリーズでは歪んだ世の中で新たなバランスを得るというテーマで独自の世界観を発信し、力強さや華やかさ、そして発せられるエネルギーは見る者に何かを問いかける。

・NEO曼陀羅BOYZ
<LP RECORD:LFO - PEEL SESSION TX: 20/10/90>
2020年、コロナ禍の中突如出現した正体不明のコラージュグラフィックアーティスト。日本やアジアの魅力を再解釈した作品を発表し続け、インターネット上では #合法視覚薬物 という新ジャンルを開拓し続けている。

・満永隆哉 / TAKAYA MITSUNAGA a.k.a. mic(TM)
<LP RECORD:The Beatles - Help!>
国内外でのパフォーマー生活を経て、2015年に広告代理店にクリエイティブ職として入社、2020年テックエンタメレーベルHYTEK代表。大阪籠球会所属。乖離する日本のエンターテイメントの表舞台と裏方と、マスとストリートとを、クリエイティブとテクノロジーの力で繋ぐことを目標に活動。パフォーミングアーティストとしては日本人フリースタイルバスケットボーラーとして初となるNBA公式戦・TEDx・音楽イベントなど様々なステージに出演。クリエイティブ職のプランナーとしてはグローバルクライアントのPR・プロモーション・コピーライティングを担当し、ACC・OCC新人賞・販促会議賞・ JAA広告賞・朝日広告賞など受賞。2020年、レコードミュージックビデオシステムを独自開発し発表

・SHIMPEI MIURA
<LP RECORD:Aphex Twin - Richard D. James Album>
2015年より、気泡や熱などの現象から生まれる美に着目したプロダクト制作を行い、Eindhoven、Paris、Milanoなどで出展活動を行う。ある日、自然の計算不可能な側面に表現の限界を感じ絶望。この頃、Game Engine を触り始め、あらゆる物質、現象が計算可能な世界に感銘を受け、Realtime Rendering に傾倒。現在は、架空の生き物である Virtual Beings を素材としたAudio Visualに没頭中である。2021年、SHIMPEI MIURA は、全くの未完であり、どこへ向かうのか謎めいている。