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2013/01/17

大島監督の妻・小山明子が会見 「私のためにこの日を選んでくれた」

 (左から)次男の大島新さん、小山明子、崔洋一監督
 15日に80歳で亡くなった映画監督の大島渚さんの妻で女優の小山明子が16日、都内での主演舞台「女のほむら」の初日公演後、報道陣の取材に応じた。
 大島さんが亡くなったのは、小山の舞台初日の前日。小山は「この1カ月は救急救命センターの個室に入っていた。私のためにこの日を選んでくれたんじゃないかな」と言い、「稽古中から危ない状態は続いていて心配でしたが、(この日だったから)病院にも間に合い、自宅にも連れて帰ることができた。いつかそうなると覚悟はできていました」と涙ぐみながら語った。
 大島さんが1996年に脳梗塞で倒れて以来、約17年間にわたり女優業から離れ介護に専念してきた小山だが「長い闘病生活は、確かに不幸なことですが、誰にもつらい時期はあるもの。その中で、私なりにどうやったら一日幸せに生きられるかを考えてやってきました。そういう意味では充実していたと思います」と振り返った。
 この日の舞台について「『頑張ってやったんじゃないの』って言ってくれると思います」と大島監督に思いをはせる一方、「今、掛けてあげたい言葉は?」と聞かれると「『ご苦労さま』ですね。長い間、不自由な生活をしましたから。これからきっと好きなお酒を飲めるでしょうし、もう病気のことも心配しなくていいですね」と穏やかに答えた。
 大島さんの通夜は21日に、葬儀・告別式は22日に、それぞれ東京・築地本願寺で執り行われる。

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