2020/12/10
ニールセン・ミュージック/MRCデータによると、2020年11月27日に全米で開催されたブラック・フライデーの効果により、米国でアナログ・レコードが歴史的な売り上げ枚数を記録した。
11月27日から12月3日までの1週間のアナログ・レコードの総売上は、前週から56%増の125万3000枚となり、 ニールセン・ミュージック/MRCデータが1991年に売上枚数の集計を開始してから、アナログ・レコードが最も売れた週となった。 ニールセン・ミュージック/MRCデータの歴史において、アナログ・レコードの1週間の売り上げが100万枚を超えるのはこれで2度目となり、前回は2019年12月26日までの1週間で記録した124万3000枚だった。
堅調な売上を支えたのは、独立系レコード・ストアでの【レコード・ストア・デイ】ブラック・フライデーで、独立系レコード・ストアの実店舗では前週から135%増の54万2000枚の売上を記録した。これは、2019年4月11日までの1週間が集計期間となった2019年の 【レコード・ストア・デイ】で記録した67万3000枚に次ぐ売上だった。 【レコード・ストア・デイ】ブラック・フライデーではリミテッド・エディションや限定盤アナログ・レコードがリリースされ、販売数を大きく伸ばすのに役立った。
また、ウォルマートやターゲット、アマゾン、バーンズ&ノーブルなどの量販店でのアナログ・レコードの継続的なプロモーションと認知の拡大が、12月3日までの1週間の売上を促進した。
12月3日までの1週間で最も売れたアナログ・レコードは、ハリー・スタイルズの『ファイン・ライン』で、前週から12%増の1万5000枚を売り上げて、12月12日付の最新米ビルボード・ヴァイナル・アルバム・チャートで、前週2位から首位へと上昇した。ヴィンス・ガラルディ・トリオの『スヌーピーのメリークリスマス』は、前週から37%増の1万1000枚を売り上げて5位から2位に、クイーンの『グレイテスト・ヒッツ』は、前週から26%増の1万1000弱を売り上げて4位から3位にランクアップした。ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』は、前週から70%増の1万枚を売り上げて6位から4位に、テイラー・スウィフトの『フォークロア』は前週から36%減の1万枚弱の売り上げで1位から5位へ下落した。
11月27日にアナログ盤がリリースされた、フィッシュの最新スタジオ・アルバム『シグマ・オアシス』は、9,000枚を売り上げ、米ビルボード・ヴァイナル・アルバム・チャートで6位となった。ビートルズの『アビイ・ロード』は前週から71%増の約9000枚を売り上げて8位から7位に上昇した。
8位から10位は、【レコード・ストア・デイ】ブラック・フライデーに合わせて特別にリリースされた作品が独占した。1992年に5曲入りCDとしてリリースされたアリス・イン・チェインズのEP『Sap』は、11月27日に始めてレコードとしてリリースされ、8位にランクイン。売上枚数は8,500枚で、レコード生産分は完売している。
U2が、1980年にリリースした『ボーイ』の発売40周年として発売された白色のレコード盤は8000枚強を売り上げ、9位にランクインした。初めてレコードとしてリリースされたマイ・ケミカル・ロマンスの『ライフ・オン・ザ・マーダー・シーン』は8,000枚を売り上げて10位につけた。元々CDとDVDのセットで2006年にリリースされた今作は、ライブ音源、デモ音源、そしてリリース当時までの未発表曲で構成されていた。
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