故ジュース・ワールドの長年の恋人アリー・ロッティが、自身に宛てられたジュースからの手紙を彼の一周忌にSNSで公開した。

　投稿された2通の手書きの手紙についてXXL誌との独占インタビューに応じたアリーは、故ジュース・ワールドが2019年2月から3月にニッキー・ミナージュの【The Nicki Wrld Tour】のヨーロッパ日程に参加していた時に書き、彼女の財布に忍び込ませたものだと説明し、彼女がそれらを見つけたのは彼の葬儀に着ていく喪服を購入した際で昨年12月だったそうだ。

　ドイツ・デュッセルドルフのハイアット・リージェンシーのメモパッドに綴られた2通の手紙の内の1つはアリーに宛てたもので「君は：俺の正気、俺の安全な場所、俺の最初で最後の本当の愛、俺のBFF（Best Friend Forever/一生の親友）、俺のホーム……君は俺のすべてだ」と綴られている。

　2枚目の手紙は、アリーがジュースのファンへ読むために書かれたもので、彼女が「彼を彼自身の痛みから守ってくれた」ため、「ジュースのファンにも何らかの心の拠り所を提供する手助けができる」のではないかという彼の想いが込められているとアリーはXXL誌とのインタビューで語っている。「俺は長年修理されずに壊れたままだった」という言葉で始まるこの手紙には「君は俺を恒久的に修復してくれた……なので君から目を離すことはできない。雨が降っている時、君は俺が自分自身の涙と世界の涙から濡れないように俺の傘を役目をしてくれる」というメッセージと目と傘のイラストが添えられている。

　またアリーは、これらの手紙を公表するのは、“自分にとって大きな一部を共有する”ことで、手紙を聖書に挟んで保管していると自身のTwitterで明らかにしている。

　故ジュース・ワールドは、2019年12月8日に薬物の過剰摂取のため21歳の若さで亡くなった。彼が22歳になるはずだった今年の誕生日12月2日には、ベニー・ブランコが未発表のコラボ曲「Real Shit」をリリースして彼の死を追悼したほか、ジュースの遺作アルバムにも参加しているザ・キッド・ラロイが発表した、キム・ペトラスの「Remind Me of You」のカヴァーで、ジュースのヴォーカルをフィーチャーしている。