2020/12/05
今週の洋楽まとめニュースは、ビリー・アイリッシュに関する話題から。ビリーが、2017年から毎年行われている米ヴァニティ・フェア誌の同じ質問に答えるというインタビュー・シリーズに今年も登場した。3回目となった前回のインタビューからの1年間で、ビリーは5つの【グラミー賞】を受賞し、社会正義の活動家となり、ワールド・ツアーを開始するも、新型コロナウイルスのパンデミックのため延期となってしまった。今年のインタビューは「90歳までこれ(インタビュー)をやり続けるから、覚悟してね」という冗談とともに始まった。 1年後に何が変わっているかを考えながら、回答する昨年の自身の映像を見て、ビリーはかん高く笑いながら「あの時の回答はもう意味をなさないわ。オー・マイ・ガッシュ」と述べた。また、一年前のインタビューで、ビリーは100日間の休暇を希望していたが、「私、本当に100日って言ったの?100日って?願いはかなったわね。で、ハッピー?本当に幸せ?まさにそうなったけど」と述べ、「この5年間でもっとも長い休みを取ることができたから」と続けた。
ビリー・アイリッシュ、同じ質問に答えるインタビュー・シリーズに4年連続で登場
11月24日に【第63回グラミー賞】のノミネーションが発表され、大方の予想に反して全くノミネートされなかった主なアーティストとしてザ・ウィークエンド、セレーナ・ゴメス、ホールジーなどがいた。これらのアーティストは皆、アルバム収録曲が今年全米No.1を獲得するなど、高評価のヒット作を世に送り出したにもかかわらず、どの部門にも選出されなかったことに注目が集まった。そして、これまで沈黙を貫いてきたホールジーが28日、自身のインスタグラム・ストーリーズで初めてこの件について自身の思いを語った。ホールジーは、「【グラミー賞】はつかみどころのないプロセスです。多くの場合、裏側で行われるプライベートなパフォーマンスや、コネクションや、人づてに伝えられるキャンペーン活動が重要だったりしますし、適切な握手だったり、ギリギリ“賄賂ではない”と通るくらい曖昧な“賄賂”も存在します」と綴り、レコーディング・アカデミーが“授賞式の夜に広告枠で何百万ドルも稼ぎ出す”ために“独占のTVパフォーマンスにコミットする”ことが求められると明かしている。
11月27日に生配信された、デュア・リパのオンライン・イベント『Studio 2054』が、生配信の世界視聴記録を更新した。このヴァーチャル・ショーは、配信当日に少なくとも500万人に視聴された。内訳の一部は、中国から190万人でインドから95,000人、チケットは263,264枚販売された。反響が大きかったことから、見逃し配信が現地時間の12月6日までwww.live-now.comで続けられることになった。チケットは10ドル(約1,000円)となっている。このイベントには、デュア・リパのほかにエルトン・ジョン、カイリー・ミノーグ、アンジェル、バッド・バニー、FKAツイッグス、J.バルヴィン、Tainy、そして「Prisoner」でコラボしたマイリー・サイラスも出演した。デュア・リパは、「世界中で500万人以上の視聴者が“Studio 2054”を観てくれたことを報告できて本当に興奮してる!観てくれた全ての方、本当にありがとう!」と、番組からの写真数枚と共にTwitterへ投稿した。
デュア・リパ、オンライン・イベント『Studio 2054』が世界で500万人に視聴される
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、BTSの「Life Goes On」が1位に初登場した。11月20日にリリースされた「Life Goes On」は、初週150,000を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートで同1位に、1,490万再生を記録してストリーミング・ソング・チャートで14位にそれぞれデビューした。Hot 100での首位獲得は、9月5日付チャートでグループ初のNo.1デビューを果たした「Dynamite」(通算3週)、リミックスのゲストとして参加したジェイソン・デルーロ&ジョーシュ685の「サヴェージ・ラブ」(10月17日付チャート)に続く3曲目で、3か月という短いスパンでその記録を達成したことになる。「Dynamite」と「Life Goes On」の2曲がいずれも1位にデビューしたことで、2曲以上の初登場1位獲得曲をもつ初めてのデュオまたはグループという記録も打ち立てた。BTSは「Dynamite」で韓国人アーティストとして初の首位を獲得したばかりだが、同曲は歌詞が英語だったため、「Life Goes On」では主に韓国語で歌われた楽曲による初の首位獲得という記録も達成している。
【米ビルボード・ソング・チャート】BTSが今年3曲目の全米首位、ショーン&ジャスティン8位初登場
そしてアルバム・チャートでも、BTSの新作『BE』が首位にデビューした。本作『BE』は、3月7日付チャートで初登場1位を記録した前作『MAP OF THE SOUL : 7』から約9か月ぶり、5作目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200での首位獲得は『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』(2018年)、『LOVE YOURSELF 結 'Answer'』(2018年)、『MAP OF THE SOUL : PERSONA』(2019年)含む通算5作目となる。これでBTSはアルバムとシングルそれぞれのチャートで同時に初登場1位を獲得したことになった。これは2020年8月8日付にニュー・アルバム『フォークロア』とリード・シングルの「cardigan」がそれぞれのチャートで首位デビューを果たしたテイラー・スウィフトに続く2番目の快挙だ。続いて2位にデビューしたのは、今年「サヴェージ」で大ブレイクしたミーガン・ジー・スタリオンの『グッド・ニュース』。今年の5月16日付チャートで7位まで上昇したEP『Suga』に続く3作目で、アルバム・チャートでの順位としては自己最高位となる。ソング・チャート“Hot 100”では、前述の「サヴェージ」が自身初のNo.1を獲得しアルバムのプロモーションに繋げた。
【米ビルボード・アルバム・チャート】BTSが5作目の首位獲得、ミーガン・ジー・スタリオンが2位に続く
BTS、米ビルボード・チャートにおいてテイラー・スウィフトに続く史上2番目の偉業達成
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