2020/11/30
2020年11月24日に【第63回グラミー賞】のノミネーションが発表され、9部門にノミネートされたビヨンセがトップ、次いでテイラー・スウィフト、デュア・リパ、ロディ・リッチがそれぞれ6部門で続いている。
逆に、大方の予想に反して全くノミネートされなかった主なアーティストの中にはザ・ウィークエンド、セレーナ・ゴメス、ホールジーなどがいる。これらのアーティストは皆、アルバム収録曲が今年全米No.1を獲得するなど、高評価のヒット作を世に送り出したにもかかわらず、どの部門にも選出されなかったことに注目が集まった。
これまで沈黙を貫いてきたホールジーが28日、自身のインスタグラム・ストーリーズで初めてこの件について自身の思いを語った。「【グラミー賞】のノミネーション発表から多くの方からお見舞いや謝罪の言葉をいただきましたので、ずっと考えながら慎重に言葉を選びたいと思っていました」と彼女は説明している。
今年ニュー・アルバム『マニック』の収録曲「ウィズアウト・ミー」が米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でNo.1を獲得したホールジーは、過去に2回【グラミー賞】にノミネートされているが、どちらも4年前で、フィーチャー・アーティストとしてだった(ザ・チェインスモーカーズ「クローサー」とジャスティン・ビーバーの『パーパス』)。
ホールジーはさらに、「【グラミー賞】はつかみどころのないプロセスです。多くの場合、裏側で行われるプライベートなパフォーマンスや、コネクションや、人づてに伝えられるキャンペーン活動が重要だったりしますし、適切な握手だったり、ギリギリ“賄賂ではない”と通るくらい曖昧な“賄賂”も存在します」と綴り、レコーディング・アカデミーが“授賞式の夜に広告枠で何百万ドルも稼ぎ出す”ために“独占のTVパフォーマンスにコミットする”ことが求められると明かしている。
彼女は、同じくノミネートされなかったザ・ウィークエンドをシャウトアウトしながら、「必ずしも音楽やクオリティやカルチャーが重要ではなかったりするのです。@theweekndはもっと良い待遇を受けるべきだし、“マニック”だってそうです」と述べ、「こう言うと不適切かもしれませんが、もうどうでもいいです。今年ノミネートされた、才能ある友人たちについては心から喜んでいますが、私は(アカデミーに対して)透明性や改革を望んでいます。でもどうせこの投稿でブラックリストに載るのでしょうけど」と綴っている。
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