2020/11/29
2020年11月30日付のBillboard JAPAN週間“Top Albums Sales”で、宮本浩次『ROMANCE』が46,769枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2020年11月16日~2020年11月22日)。
『ROMANCE』は、前作『宮本、独歩。』から約9か月で発売された2作目のソロアルバムであり、30年を超えるシンガーとしてのキャリアで初となるカバーアルバム。収録された楽曲のオリジナルはいずれも女性歌手の歌ったヒット曲である。
ここでは、前作『宮本、独歩。』と『ROMANCE』の初週の販売傾向を比較した結果をグラフ(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/94667/2 )に示す。前作と比較して初週の売上は1万枚以上伸びているが、その増加分のほとんどがEC以外、つまり実店舗での売上であることがわかる。ECでの売上も前作で28,751枚、今作で30,180枚と増加しているのだが、それ以上に実店舗での売上の伸びは大きい。関東、中部、近畿など都市圏を中心に増加がみられる。
特に大きく伸びている関東の前作2,814枚に対し6,269枚、あるいは近畿の前作1,077枚に対し2,073枚を筆頭に、全ての地域で倍増以上の増加が確認された。店舗でのプロモーション効果はもちろんだが、誰もが耳にしたことのある楽曲揃いでコアなファンでなくとも興味を惹かれる、カバーならではの間口の広さも要因となっていると思われる。
初のソロアルバムである前作が披露されるはずの全国ツアーがコロナ禍で中止となり、残念な思いをしたファンも多かったことだろう。だがその機会に本作が作り上げられたことはファンにとって救いとなったのではないだろうか。新たな試みを続ける宮本浩次の活躍に注目したい。
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