2020/11/28
今週の洋楽まとめニュースは、【第63回グラミー賞】に関する話題から。日本時間2021年2月1日に開催される【第63回グラミー賞】授賞式の83部門のノミネーションが発表された。最多の9部門にノミネートされたのはビヨンセで、「Black Parade」が<年間最優秀レコード>と<年間最優秀楽曲>の候補に挙がっている。また、ミーガン・ジー・スタリオンとコラボした「Savage」でも<年間最優秀レコード>にノミネートされた。続いてテイラー・スウィフト、デュア・リパ、ロディ・リッチが6部門の候補に挙がっている。「Savage」が<年間最優秀レコード賞>、<最優秀ラップ・パフォーマンス賞>、<最優秀ラップ・ソング賞>にノミネートされ、さらに主要部門の一つである<最優秀新人賞>にも選出されたりと、初めて【グラミー賞】にノミネートされることになったミーガン・ジー・スタリオンは、SNSで号泣の絵文字を6個並べて感激を表現したあと、声明であらためてファンに感謝を伝えた。
【第63回グラミー賞】候補発表、ビヨンセが最多の9部門にノミネート
ミーガン・ジー・スタリオン/BTS/デュア・リパなど、【グラミー賞】ノミネートにSNSで反応
また、今回の【グラミー賞】ノミネーション発表の最大の驚きの一つは、ザ・ウィークエンドが主要部門どころかジャンル別の部門にも選出されなかったことである。彼の最新アルバム『アフター・アワーズ』、シングル「ブラインディング・ライツ」や「ハートレス」は商業的に成功し、業界でも高い評価を得た上に、【2020 MTVビデオ・ミュージック・アワード】と【2020 アメリカン・ミュージック・アワード】の両方で、賞を獲得している。ザ・ウィークエンドはノミネートが発表された数時間後、自身のTwitterに「【グラミー賞】は腐敗したままだ。私と私のファン、そして業界に透明性を示すべきだ……」と投稿し、ザ・レコーディング・アカデミーからの冷遇を非難した。5thアルバム『チェンジズ』が<最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞>にノミネートされたジャスティン・ビーバーは、公開書簡で喜びと感謝の気持ちを表しつつも、選出された部門について疑問を呈している。
ウィークエンド、【グラミー賞】からの冷遇を非難
ジャスティン・ビーバー、【グラミー賞】ノミネートを喜ぶもジャンル分けに疑問
米誌Esquire最新号の表紙を飾ったBTSが、韓国・ソウルからZOOMで応じた巻頭インタビューで、「Dynamite」の予想外の成功やニュー・アルバム『BE』などについて語った。グループにとって初の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”No. 1ソングとなった「Dynamite」だが、新型コロナウイルスのパンデミックがなければ制作していなかったかもしれないと彼らは明かしている。RMは、「新型コロナがなければ、“Dynamite”は存在していなかっただろうね。この曲に関しては、イージーに、シンプルに、ポジティブに行きたかったんだ。こう、深いヴァイブスとか影とかじゃなく。とにかく気楽な感じで行きたかった」と語っている。ジンも、「僕らは、癒しや慰めのメッセージをファンに届けようとしていた。“Dynamite”を出した時、実は世界的ヒットを目指していたわけではなかったんだよ」と述べている。
BTS、「Dynamite」はパンデミックがなければ作っていなかったと語る
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、24kGoldnの「ムード feat.イアン・ディオール」が5週目の首位をキープした。週間8,450万回を記録して、エアプレイ・チャートでも4週、ポップ・ソング・エアプレイ・チャートで5週、ラップ・ソング・チャートで6週、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートでは各13週目の首位をキープしている。一方、セールスは前週から35%減少の8,000ダウンロードまで落ち込み、デジタル・ソング・セールス・チャートでは2位から5位に下降。先週初の1位に上昇したストリーミング・ソング・チャートでも2位にダウンした。続いて2位には、先週の94位から急上昇したビリー・アイリッシュの新曲「Therefore I Am(ゆえに我あり)」がランクイン。TOP10入りは昨年8月に1位を記録した「bad guy」、最高8位をマークした「everything i wanted」、前シングル「my future」(最高6位)に続く4曲目で、ストリーミング・ソング・チャートでは自身初のNo.1を獲得した。週間再生数は2,420万回を記録している。
【米ビルボード・ソング・チャート】24kGoldn&イアン・ディオール通算5週目の首位、ビリー・アイリッシュ新曲2位へ上昇
そしてアルバム・チャートでは、AC/DCのニュー・アルバム『パワーアップ』が1位に初登場した。本作は、最高3位を記録した前作『ロック・オア・バスト』(2014年)から約6年ぶり、通算17枚目のスタジオ・アルバムで、首位獲得は8thアルバム『悪魔の招待状』(1981年)、15thアルバム『悪魔の氷』(2008年)に続く3作目となる。『パワーアップ』の初動ユニットは117,000で、そのうち111,000がアルバム・セールス、5,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、トラックごとのユニット数(TEA)は1,000程度だった。2020年度にリリースされたロック・アルバムとしては最大の週間ユニット数で、2019年の9月14日付チャートでトゥールの『フィア・イノキュラム』が記録した248,000ユニット以来の高記録を打ち出した。続いて2位には、ラッパーのフューチャーとリル・ウージー・ヴァートによるコラボレーション・アルバム『Pluto x Baby Pluto』が初登場。初動ユニットは105,000で、そのうち99,000がアルバム・ストリーミングと全体の9割以上を占めた。週間再生数は1億3,611万回で、今週最大のストリーミングを記録している。セールスはわずか5,500程度だった。
【米ビルボード・アルバム・チャート】AC/DC『パワーアップ』初登場1位、クイーン『グレイテスト・ヒッツ』初のTOP10入り
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