ミーゴスのオフセットが、2020年10月24日に米ビバリーヒルズで行われていたドナルド・トランプ米大統領の支持者による集会の横を車で通過したところ、警察により一時的に拘束された。

　オフセット、本名Kiari Kendrell Cephusは、その一部始終を生配信した。動画では、複数の警察官が車から出るよう説得しているが、彼が拒否し続けている。「お前らが銃を抜いてるからだ」、「俺は両手をハンドルから動かさない」、「俺が誰だか分かってんのか、ミーゴスのオフセットだぞ。あいつらはファンだから追って来てたんだ」、「俺の車が旗でボコボコにされてるところを見てただろ、何言ってんだ」、「25,000人が生配信を見てるぞ」などとオフセットが抵抗している緊迫した状況が捉えられている。

　その後車から下ろされたオフセットは、一時的に拘束されたもののすぐに解放された。警察によると、カーディ・Bのいとこにあたる20歳のMarcelo Almanzarが、武器を隠し持っていた疑いと、装填された拳銃を公の場で携帯していた疑いの重罪容疑で逮捕された。保釈金は35,000ドル（約370万円）に設定された。

　オフセットの代理人は声明で、「アーティストで慈善家であるオフセットは、好戦的なトランプ支持者に攻撃された直後にビバリーヒルズ警察により拘束されました。彼はまもなく解放されました。オフセットはファンの支持に感謝しており、この困難な時期の中、皆の安らぎと安全を祈っています。彼はまた、外に出て投票するよう全ての人に勧めています。何も変わらなければ、何も変わらないからです」とコメントを出した。

　警察によると、サウス・サンタモニカ・ブールヴァードとノース・ビバリー・ドライブ交差点近くで夕方5時頃、2人乗っている車から何者かが銃を向けていたとトランプ集会の参加者から通報があったとのことだ。警察は声明で、「被害者は、銃を向けられたことについて告訴することを望まなかった」と発表し、オフセットが逮捕されなかったことを再確認している。記録によると、現地時間10月25日午前6時40分の時点で、Almanzarはまだ拘置されている。