2020/10/20
米ビバリーヒルズのジュリエンズ・オークションズ(Julien’s Auction)が、2020年12月4日から5日にかけて開催するイベント【Icons & Idols Trilogy: Rock ’N’ Roll】の一環として、故エディ・ヴァン・ヘイレンがデザインしたカスタム・ギター2種が競売にかけられることが10月19日に発表された。
1本目は、白いボディーに黒のストライプ模様が入っている2004 EVH Charvel Art Seriesのエレキギターで、エディが自らデザインし、手書きで描いたものだ。ネックとフィンガーボードはメープル製で、“フェンダー・ストラトキャスター・スタイルのヘッドストック、裏に54番のナンバー入り、(EVHの)1978年Van Halen I ギター風のユニークな白黒の抽象的なデザインが施されている”とジュリエンズのロット紹介文に記載されている。
“EVHハムバッキング・ピックアップ”が搭載されているこのギターの前面には、彼のフルネームのサイン、“VH 04”、“San Antonio Texas / 9-28-04”(サンアントニオ・テキサス/2004年9月28日)と本人の手書きで書かれており、タバコで焦げた跡もついている。EVHハードシェル・ケース入りで、彼が実際にストライプを描いている写真と、サンアントニオのコンサートでこのギターを演奏している写真、吸いかけのタバコが入ったプラスチック製の小瓶も付随する。
もう1本は、エディが自身の5150ホーム・スタジオでギター・テクニシャンのマット・ブラック(Matt Bruck)と制作した、シリアル・ナンバー F 0024のカスタム・エレキギターだ。このギターも本人がデザインし、ペイントしたもので、赤いボディーに白黒のストライプ模様入り、ドットのインレイが入ったメープル材のネックとフィンガーボード、クレイマー(Kramer)のヘッドとペグ、シングル・ハムバッキング・ピックアップとフロイド・ローズ・トレモロが搭載されている。
エディはこのギターを友人のブライアン・キャッシュ(Bryan Cash)にプレゼントしていた。キャッシュは、米ルイジアナ州シュリーブポートにあるCash's Centenary Oyster Houseのオーナーで、彼のために“Yo - / Bryan / Let's get / shucked / up / Eddie Van Halen / 5150”とエディが手書きでギターに書き入れており、彼がこのオイスター・バーを訪れたときにはこのギターを使って演奏していたそうだ。競売のロットには白いヴァン・ヘイレンのギター・ピックと2枚のバックステージ・パス(内1枚はエディの元妻である女優のヴァレリー・バーティネリの名前入り)が付随する。
これらのギターの推定落札価格はそれぞれ4万ドル~8万ドル(約420万円~840万円)になるとみられている。ジュリエンズ・オークションズのダレン・ジュリエン社長兼CEOは声明で、「毎年恒例の“Icons & Idols: Rock ’N’ Roll”競売ラインアップの準備をしていた時に、エディ・ヴァン・ヘイレンの死去という悲しいニュースを聞いて呆然としました。ロックの最高峰かつ最も才能あるギター・ヒーローの一人としての華々しく、先駆的な彼のキャリアから、2本の象徴的なギターをこのイベントで扱えることを光栄に思います」とコメントしている。
このオークションでは、ニルヴァーナの故カート・コバーン、故エルヴィス・プレスリー、故マイケル・ジャクソン、マドンナ、レディー・ガガ、故デヴィッド・ボウイ、エアロスミスなどにゆかりのあるアイテムも出品予定だ。長年がんと闘病していたエディ・ヴァン・ヘイレンは、2020年10月6日に65歳で永眠した。
Two electric guitars that were owned, played, and partially designed by the late rock ‘n roll legend and former Pasadena resident Eddie Van Halen are scheduled to go up for auction in December, according to Julien’s Auctions. https://t.co/x2kJWSV9Gb pic.twitter.com/mUvLkNRePj
— Pasadena Now (@ePasadenaNow) October 19, 2020
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