2020/10/17 18:00
シリーズ累計発行部数1億部を突破した大ヒット漫画を昨年TVアニメ化し、アニメ放映終了後も日本のみにとどまらず、世界各地から熱い視線が注がれている『鬼滅の刃』の待望の続編『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が遂に全国上映を迎えた。
鬼に家族を殺され、唯一生き残った妹の禰豆子(ねずこ)が鬼と化してしまった竈門炭治郎(かまど たんじろう)は、妹を人間に戻し、家族の仇を討つため、鬼を倒す戦いに身を投じることとなる。人と鬼との切ない物語に躍動感あふれる映像で描かれる鬼気迫る剣戟、時折コミカルに描かれるキャラクターたちが人気を呼んだTVアニメでは、炭治郎が古より存在する鬼を狩る組織「鬼殺隊(きさつたい)」に入隊し、鬼狩りとしての道を歩み始めた“竈門炭治郎 立志編”の物語が描かれた。
TVアニメの大ヒットもさることながら、同じく話題になったのが、LiSAが歌う主題歌「紅蓮華」だ。LiSAはアニメと楽曲の人気が後押しして、昨年末の『第70回NHK紅白歌合戦』に初出場。今年5月にストリーミング再生回数が1億回を突破した「紅蓮華」は、2020年上半期Billboard JAPAN総合アニメソング・チャート“HOT Animation”で堂々の1位を獲得し、同チャート史上最多連続首位記録となる16週にわたって首位を記録するなど、今や日本中の誰もが一度は聞いたことがあると言っても過言ではない、まさに令和を代表する1曲となった。LiSAの力強い歌声、炭治郎が鬼狩りとして歩み始める、すべての始まりを予感させるような疾走感のあるアップテンポな曲調、物語に寄り添った歌詞など、その魅力は挙げればキリがない。特に読み込めば読み込むほど、家族を殺されても前に進むしかない、守るものがあるからこそ強くなれるといった炭治郎の境遇や決意を彷彿とさせる歌詞は、圧倒的な映像美を誇る作画と共にアニメ『鬼滅の刃』の世界観をさらに確固たるものにしたといえる。
そして『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』でもTVアニメに引き続き、LiSAが主題歌を務める。劇場版の舞台は短期間の内に40人以上の行方不明者を出している“無限列車”だ。炭治郎たちは、鬼殺隊最強の剣士である「柱」のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)と共に、過去最強の敵・魘夢(えんむ)と対峙することになる。「紅蓮華」から一転、美しいバラードで奏でられる「炎(ほむら)」は、原作の無限列車編のエピソードが特に好きだと公言するLiSAと、本作の音楽を務める梶浦由記が共同で作詞を務めた。並々ならぬ気合いで作詞に臨んだというLiSAは、先日実施された公開直前イベントで「劇場版を楽しみにしているみなさんが、『鬼滅の刃』の劇場デビューを堪能してそのまま浸って家に帰れるような、それを直接的に伝えられる言葉づかいを込めて作品に寄り添いながら制作しました」と語っており、「炎」が極上の余韻を観客に与えてくれることは間違いないだろう。
曲名からも、本作に登場する「炎の呼吸」を使う剣士である煉獄を彷彿とさせる楽曲だとファンの間では当初から話題となっていたが、彼がどのような活躍をするのか、そして劇中で流れる「炎」が観客にいったいどう響くのか――ストーリーも含め、作品の魅力を大いに引き出すであろう「炎」による相乗効果を、ぜひ劇場で体感してほしい。
◎公開情報
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
全国公開中
声優キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡、平川大輔ほか
配給:東宝・アニプレックス
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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