2020/10/15
キッスのジーン・シモンズが、米誌ピープルとの最新インタビューで、40年以上の付き合いがあった故エディ・ヴァン・ヘイレン(EVH)との近年の思い出を語っている。
シモンズとEVHとの関係は、1970年代にヴァン・ヘイレンの前身だったバンドに惚れ込んだシモンズが、自身の製作会社と契約させてデモ・テープをプロデュースした時から始まっている。その後、友人同士とまではいかないものの、友好的な付き合いが長く続いた二人だったが、シモンズは6年前の2014年に、米ロサンゼルスでEVHと偶然出会った時のことを回想している。
当時すでにがんと闘病していることが報じられていたEVHに対し、シモンズはかける言葉が見つからなかったという。「サンセット通りでエディにばったり会ったんだ。彼が病気になってからのことで、何を言えばいいのか分からなかった。こちらからその話題には触れたくなかった」と71歳のシモンズは振り返り、「彼を掴んでハグして、気の毒なことだなって言うべきか?手を肩に置くべきか?」と迷ったことを明かしている。
すると、EVHが自ら病気の話題を持ち出し、「いやー、がんになっちゃったよ。どうしようもないよな」と笑ったそうだ。10月7日付のロサンゼルス・タイムズのインタビューでは、この会話が交わされている間中、エディがタバコを吸うのをやめず、「ちょっと見てくれよ」と、口を開けて手術で一部が切除された舌を見せてきたとシモンズは語っている。
「あいつはこう、肩をすくめてさ、“なあ、ホットドッグか何か食べない?”って歩き出したんだ。同情を期待するみたいなことはなかった」と彼は振り返り、「あいつは本当に人生を楽しんでいるようだったな」と語っている。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、長年のがんとの闘病の末、2020年10月6日に65歳で亡くなった。訃報を聞いた時のことについてシモンズは、「エディが亡くなったと知ってショックだったけれど、脳裏に浮かんだ最初のイメージはさ……本当にね、エディ・ヴァン・ヘイレンの満面の笑み、あの大きな、巨大な、100万ドルの笑顔だったんだ」と述べている。
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